ここから本文です。

更新日:2019年5月8日

1 柏崎えほん亭

柏崎に絵本好きの大人を増やしたい

新潟県内に6人しかいない「絵本専門士」の資格を持つ田村いづみさんと渡邊麻美(まみ)さん。2人は「大人が絵本を通して心豊かにすごす」ことを目的に絵本の魅力を広める活動を行っています。

2人の出会いは東京で行われた絵本専門士養成講座の交流会。もともと面識はなかったそうですが、同じ柏崎ということで交流が始まり「絵本専門士の資格を生かして何かできるといいね」と話していたそうです。そして、平成28(2016)年に「柏崎えほん亭」を結成しました。主な活動は、絵本講座やワークショップ、絵本の読み語り・朗読会、絵本の選書のアドバイスなど。子どもだけでなく、大人にも絵本の魅力を広め、柏崎に絵本好きの大人が増えるように、幅広く活動されています。

絵本のスペシャリスト「絵本専門士」とは

絵本専門士とは、絵本に関する高度な知識・技能・感性を備えた絵本の専門家であり、絵本の魅力や可能性を伝える指導者です。「絵本専門士養成講座」で一定の成績を修め、修了課題で絵本専門士として必要な資質・能力を満たしていると評価されると、絵本専門士として認定されます。

絵本専門士の役割は、読み聞かせやおはなし会、ワークショップといった実際に本を使って行う取り組みや、絵本に関する知識を持って行う講座・指導・助言、絵本に関する人的・物的コーディネートなど。子どもから大人までさまざまな年齢層に対し、幅広い分野で絵本の素晴らしさを伝えています。

※独立行政法人国立青少年教育振興機構「第6期絵本専門士養成講座」リーフレットより一部引用。

インタビュー

絵本を自分のために読んでほしい

田村いづみさん(柏崎えほん亭 代表、絵本専門士)

写真:田村いずみさん

Q:絵本専門士の資格を取ったきっかけは?
A:以前産業カウンセラーとして相談業務に携わっていた頃、親子で絵本を読み合うことで、家族の心の交流のきっかけ作りになると感じ、相談者に絵本を薦めることがありました。そのうち新聞で絵本専門士養成講座が新しく始まることを知り、もっと深く学べばより役立てることができると思い、資格を取得しました。実際に絵本専門士の活動をしていくうちに、人のためにというだけでなく、私自身の心の栄養になっていると感じています。

Q:大人のための活動をしているのはなぜ?
A:相談業務の中で、絵本が大人の心を癒すことにつながると気付いたからです。「絵本」と聞くと、子どものものと思い、そして子どもに与えようと思って選ぶ人がほとんどではないかと思います。私たちは、子どものためだけではなく、大人が自分自身のために絵本を読んでほしいと願い、活動しています。まずは絵本を気軽に楽しんでもらい、そこからさらに絵本の見方について深めてもらえたらうれしいです。

Q:田村さんの思う絵本の魅力は?
A:「絵本」にも無限のテーマや表現方法があることです。絵本を読むことによって、現実の自分では経験できない体験をすることや、自由な空想に浸ることができ、その世界は果てしなく広がっています。その絵本に出会ったことで、物事に対する見方が変わったり、あらためて考えさせられたり、発見したりすることがあります。また、同じ絵本を読んでも、その時の自分の状況や気持ちによって、感じ方が違ってくるところも魅力だと思います。

絵本は自分の味方になってくれる

渡邊麻美(まみ)さん(柏崎えほん亭 絵本専門士、絵本と珈琲 松涛(しょうとう))

写真:渡邊麻実さんQ:絵本専門士の資格を取ったきっかけは?
A:短大時代、東京のとある本屋で「ぼちぼちいこか」という絵本に出会いました。思わず吹き出し「絵本って子どもだけのものじゃないんだ!」と、絵本の魅力に引き込まれました。短大卒業後、柏崎に戻って絵本の定期購読を始めると、家の中は絵本だらけに。そこで絵本の整理を始めると「自分一人で見ていてはもったいない、多くの人に見てもらいたい」と思うようになり、人に絵本を薦めるために絵本専門士の資格を取りました。2年前には大人が絵本を楽しめる空間として「絵本と珈琲 松涛」も始めました。

Q:大人のための活動をしているのはなぜ?
A:大人は、絵本を新幹線のように素通りして見ているように思います。各駅停車のような気持ちで読むと、簡単な言葉の奥にある景色の広がりや、見えない世界に出会えます。人生経験のある大人だからこそ見える景色に、ぜひ出会ってほしいです。また、大人が絵本に親しむようになれば、おのずと子どもも絵本に親しみ、大人の心や感性が豊かになれば、子どもの心も豊かに育つと思います。絵本は子どものものと思わずに、大人もどんどん読んでほしいです。そして、音楽や運動で気持ちが切り替わるように、絵本にも心のバランスを取る力があるということも伝えられたらと思います。

Q:渡邊さんの思う絵本の魅力は?
A:絵本には、人生のあらゆること、世界中の全てのことが描かれているといっても過言ではありません。それほど世界観が大きく、たくさんの学びがあります。そして、絵本はいつでも自分の味方になってくれます。うれしいときも、つらいときも、絵本は黙って寄り添ってくれます。たくさんの絵本の魅力をみなさんにも感じてもらいたいです。

写真:絵本「ぼちぼちいこかの表紙。カバのイラストが描かれています
▲渡邊さんのきっかけの一冊
(マイク・セイラー作、ロバート・グロスマン絵、今江祥智訳「ぼちぼちいこか」、偕成社)

 

絵本と珈琲 松涛(しょうとう)

集めた絵本を多くの人に見てもらいたい、特に大人が自分のための絵本を探し、絵本をゆったりと読める場所を提供したいという思いから、2年前にオープン。絵本をはじめ、写真集・詩集など蔵書2,000冊以上が並びます。

珈琲をいただきながら絵本をゆっくりと楽しめる、大人のための心落ち着く空間です。

写真:落ち着いた雰囲気の松涛の内部。イスやソファなどが置かれています

 

 

次のページ「2 大人が絵本と触れ合える講座・イベント」を読む→

※これは、広報かしわざきの特集記事と同内容のものです。
広報かしわざき令和元(2019)年5月号(ナンバー2019)のPDF版でもご覧になれます。

 

特によくある質問

お問い合わせ

総合企画部元気発信課情報発信係

新潟県柏崎市中央町5番50号 市役所 本館1階

電話番号:0257-21-2311

ファクス:0257-23-5112

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?