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更新日:2018年8月3日

市長随想(広報かしわざき平成30年8月号)

このページは、「広報かしわざき」に掲載した記事をもとに作成しています。

昼顔、夕顔、そして朝顔

かつて私の夏は浦浜にあった。子どもの頃、はだし、海水パンツ一丁でタオルも持たず、自宅から公会堂(今のまちから)の脇を抜け、その頃あった線香屋さんの香りをかぎ、アベック道路を渡ると浦浜であった。砂浜は長く、熱く、文字通り焼け付くがごときだった。波打ち際まで走り、足を水につけるとジュウと音をたてた。充足したのである。

ひとしきり泳ぎ、冷えた体を砂浜に横たえると目の前には昼顔が咲いていた。丸い葉が浜昼顔、細長い葉が昼顔だと教えてもらった。どちらもピンク色の花である。

さて、夕顔は白い花である。なかなか見る機会は少ない。汁の中で独特の臭いを発するクジラと共に透明感を増して、崩れそうになった夕顔は苦手であった(今は好物である)。植物としての夕顔はウリ科である。

源氏物語にも夕顔の巻があるが残念ながらポジティブなイメージではない(この辺りは柏崎植物友の会会長、河合三喜雄先生の『「源氏物語」の植物』をご参照ください)。

そして朝顔である。植物的にはヒルガオ科サツマイモ属だということである。

萩の花 尾花(おばな) 葛花(くずばな) なでしこの花
 女郎花(をみなえし) また藤袴 朝貌(あさがほ)の花(山上憶良「万葉集」)

君こずば 誰に見せまし わが宿の
 垣根に咲ける 朝顔の花(よみ人しらず「拾遺集」)

と古来読まれている朝顔は秋の季語ともなり、本来は桔梗の花だとも言われている。いずれにせよ、朝顔は秋で、「飽き」を象徴しているようである。

朝、昼、夕、皆それぞれだが、顔が夏や初秋、暑い時期に集中することへの疑問は厚顔の私だけのものであろうか。春、冬の顔はいかに。寝付けない夏の夜、考えることは多い。

 

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