令和3(2021)年度のアトム情報

このページは「広報かしわざき」に掲載した記事をもとに作成しています。

 

毎月第2木曜の午後6時から、広報かしわざきのアトム情報の内容を中心としたラジオ番組を放送中です。ぜひお聴きください。

原子力災害対策重点区域と緊急事態区分(2021年8月号)

原子力災害対策重点区域

市は、市内全域を原子力災害対策重点区域としており、発電所からの距離に応じて2つの区域に区分しています。

PAZ(即時避難区域)

発電所からおおむね5キロメートル圏内の高浜、荒浜、松波、南部、二田、中通、西中通の7地区。

予防的防護措置を準備する区域とされ、原子力災害時に、放射性物質が放出される前の段階で、市からの指示により避難をする区域です。

UPZ(避難準備区域)

発電所からおおむね5~30キロメートル圏内のPAZの7地区を除く市内全ての地区。

緊急防護措置を準備する区域とされ、万が一の際、まずは屋内退避を基本として避難に備える区域です。

放射性物質の放出後に、空気中の放射線量などを基に、必要に応じて避難や一時移転などを行います。

緊急事態区分

発電所の事態の進展状況や距離に応じて、防護措置の準備や実施を適切に進めるために「警戒事態・施設敷地緊急事態・全面緊急事態」の3つに区分されています。

緊急時活動レベル(EAL)

発電所で発生している事象や故障の状況などがどの緊急事態区分に該当するかを判断するための基準です。

緊急事態区分とその詳細
緊急事態区分 緊急時活動レベル 判断基準(事象例)
警戒事態 EAL1

発電所で異常事態の発生またはその恐れがある
(市または刈羽村で震度6弱以上の地震が発生)

施設敷地緊急事態 EAL2

発電所で住民などに放射線による影響をもたらす可能性がある事象が発生
(全ての非常用交流電源が喪失し、その状態が30分以上継続した)

全面緊急事態 EAL3

発電所で住民などに放射線による影響をもたらす可能性が高い事象が発生
(原子炉の非常停止が必要な場合に原子炉を停止することができない)

身の回りの放射線と放射線利用(2021年7月号)

放射線は、もともと自然界に存在するものです。

私たちは常に、身の回りにあるさまざまな放射線を受けて生活しています。

自然放射線

宇宙から0.3ミリシーベルト、空気中から0.48ミリシーベルト、大地から0.33ミリシーベルト、食物から0.99ミリシーベルト、一人当たり年間約2.1ミリシーベルトの放射線を日本では受けます。

自然から受ける放射線の種類

自然界には宇宙や大地、空気中、摂取した飲食物から受ける放射線などがあり、これらを自然放射線と言います。

飲食物には自然の放射性物質が含まれています。

主にカリウム40という放射性物質です。
カリウムは私たちの体には欠かせない栄養素ですが、カリウム40は干ししいたけやほうれん草、牛乳などに多く含まれています。

自然放射線による被ばく線量は、その土地の地質や標高によって差があります。
日本では年間1人当たり平均約2.1ミリシーベルトの自然放射線を受けています(世界平均年間約2.4ミリシーベルト)。

人工放射線

がん治療や胸・胃のX線検査、CT検査、歯科撮影など、医療用検査や治療などから受ける放射線、原子炉で作り出される放射線などを人工放射線と言います。

放射線利用

放射線には物質を透過する性質や変質させる性質があるため、医療分野以外にも、多くの分野で利用されています。

工業分野

タイヤの耐久性の向上やテニスラケットのガットの弾力強化など

農業分野

品種改良や発芽防止など

考古学分野

遺跡や岩石の年代測定

さまざまな被ばくと人体への影響(2021年6月号)

放射線を受けることを被ばくといいます。

被ばくの種類

外部被ばく

放射性物質など、放射線の発生源が体の外にあり、体外から放射線を受けることです。

外部被ばくを抑える方法
  • 家の中に入るように示したイラスト放射線源から離れる
  • 被ばくする時間を短くする
  • 放射線を遮へいする(建物の中に入る)

内部被ばく

飲食や呼吸により体内に入った放射性物質から放射線を受けることです。

内部被ばくを抑える方法
  • マスクや布などで鼻と口を覆っているイラストマスクを着用する
  • 濡れタオルで鼻と口を覆う
  • 汚染された飲食物の摂取制限を行う

急性被ばく

瞬時もしくは、短時間に被ばくすることです。

慢性被ばく

長い期間にわたって少しずつ被ばくをすることです。

人体への影響

人体が放射線を受けると、人体を構成する細胞が傷つけられます。放射線量が低い場合は、体に備わった修復作用により修復されます。

人体への影響の現れ方には「確定的影響」と「確率的影響」の2つがあります。

確定的影響

短時間に一定以上の線量を受けた場合に現れる影響です。

影響が発生する最低線量(しきい値)が存在し、これを超えて線量を受けると影響が現れ始めます。

確率的影響

しきい値はなく、被ばく線量が多いほど発生する確率が高まると考えられています。

被ばくは感染するの?

白衣姿の博士が「放射線は人にうつりません。正しく理解しましょう!」と言っているイラスト

放射線は体に放射線を受けても、周囲の人に影響はなく、細菌やウイルスのように、人に感染するものではありません。

放射線の基礎知識―放射線・放射能(2021年5月号)

基本的な原子力防災用語を解説します。

放射線とは?

放射性物質などから放出される目に見えないエネルギーです。

放射線を出す物質を「放射性物質」、放射線を放出する能力を「放射能」といいます。

電球に例えると、放射性物質が電球、放射能が光を出す能力、放射線が光といえます。

放射線の種類と性質

紙や厚さの違う金属板、水などを放射線が通り抜ける様子を表したイラスト

放射線の透過力のイメージ図(出典:日本原子力文化財団WEB版2019年度版)

主な放射線は、アルファ(α)線、ベータ(β )線、ガンマ(γ )線、エックス(x)線、中性子線などがあります。
どれも物質を通り抜ける力(透過力)があります。
透過力は放射線の種類によって違いますが、適切な材料や厚さを選ぶことで遮ることができます。

アルファ線は紙1枚、ベータ線はアルミニウムなどの薄い金属板、ガンマ 線・エックス線は鉛や鉄の厚い板、中性子線は水やコンクリートで遮ることができます。

放射線・放射能の単位

ベクレル(Bq)

放射能の強さ(放射線を出す能力)を表します。

グレイ(Gy)

放射線が物質や人体にどれだけ吸収されたか(吸収線量)を表します。

シーベルト(Sv)

放射線が人体に与えた影響の大きさを表す単位で、がんや遺伝性の影響の度合いを表します。

原子力に関する各種講座(無料)をご利用ください(2021年4月号)

柏崎原子力広報センター(アトミュージアム)の原子力出前講座

原子力災害時に知っておきたい準備や対応など、実習を交えながら学べます。

町内会などのイベントや日ごろの疑問を解消する機会として、ご利用ください。

詳細は、柏崎原子力広報センターへお問い合わせください。リモートによる開催を希望される場合はご相談ください。

8名ほどの参加者が講師の話を聞いている写真

柏崎原子力広報センターで行われている原子力出前講座

開催期間

5~12月

ところ

各地域の集会場や事業所など

申し込み・問い合わせ先

公益財団法人 柏崎原子力広報センター

  • 電話番号:0257-22-1896
  • ファクス:0257-32-3228
  • 休館日:月曜、年末年始(月曜が祝日の場合は、翌日休館。)

市職員の出前講座「ふれあい講座」

原子力防災、暮らしの中の放射線と環境放射線監視について分かりやすく説明します。

この記事に関するお問い合わせ先

危機管理部 防災・原子力課 原子力安全係

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館3階
電話:0257-21-2323/ファクス:0257-21-5980
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更新日:2021年08月05日