令和4(2022)年度のアトム情報

このページは「広報かしわざき」に掲載した記事をもとに作成しています。

 

毎月第2木曜の午後6時から、広報かしわざきのアトム情報の内容を中心としたラジオ番組を放送中です。ぜひお聴きください。

原子力災害時の避難を円滑にするための取り組み(2023年3月号)

自然災害と原子力災害の複合災害が発生したときや、冬季・夜間に災害が発生したときに住民避難が円滑に行われるよう、PAZ(即時避難区域)内の地区を中心に監視カメラや照明、蓄電池の設置を行っています。

令和4(2022)年度は、PAZに位置するコミュニティセンター(高浜、荒浜、松波、南部、二田、中通、西中通)に、原子力災害時に必要な電力を確保するための蓄電池を設置しました。

(補足)原子力災害時に必要な電力とは、停電時の避難を想定し、照明や情報通信機器、冬季の暖房に必要な電力のことです。

左から順に、蓄電池、LED照明、照明付き誘導案内板、監視カメラの写真

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緊急時の放射線監視体制(2023年2月号)

県は、柏崎刈羽原子力発電所周辺おおむね30キロメートル圏内に、環境放射線測定局と緊急時用モニタリングポストを設置し、24時間放射線を監視しています。

測定結果は、県ホームページやスマホアプリなどでいつでも確認できます。

また、市役所・西山町事務所のロビーにある専用モニターでも見ることができます。

新潟県の地図に環境放射線測定局とモニタリングポストの位置を示したイラスト

避難する途中でスクリーニングを行います

原子力災害時、UPZ(避難準備区域)の地区は、放射性物質が放出された後、緊急時モニタリングの結果により、必要に応じて避難や一時移転を行います。

その際、避難経由所の手前でスクリーニングを行います。

スクリーニングとは

イラスト:避難する方や所持品などの表面に、放射線が付着しているかどうかを検査する職員

体の表面や車両に、放射性物質が付着しているか測定することです。

基準値以上の汚染が確認された場合には除染を行います。

その他、緊急時には飲食物に対してもスクリーニングを行い、基準値を超えた場合は摂取制限を行います。

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原子力災害時は、発電所の状況や発電所からの距離に応じた行動を!(2023年1月号)

PAZ(即時避難区域:発電所からおおむね5キロメートル圏内)の地区

(高浜、荒浜、松波、南部、二田、中通、西中通)

発電所から放射性物質が放出される前に予防的に避難します。

UPZ(避難準備区域:発電所からおおむね5~30キロメートル圏内)の地区

(PAZの7地区を除く市内全て)

すぐに避難する必要はなく、発電所の状況に応じて、まずは屋内退避を行います。

屋内退避とは

原子力災害時に放射線による被ばくの影響を低減させるために、自宅などの建物内に留まることです。

建物には気密性や遮へい効果があります。屋内退避することで、発電所の事故により放出される放射性物質からの外部被ばくや、呼吸などによる体内への取り込みを抑えることができます。

屋内退避行動の方法とポイントのイラスト。この後、説明が続きます。

屋内にいるときは、できるだけ建物の中央で過ごしましょう。
非常持ち出し品の確認など、万が一に備えた準備をしましょう。

  • 屋内に入ったら:着替え、顔・手洗い、うがいをしましょう(着替えた衣類はビニール袋に密封)。
  • エアコン:外気を取り込まないように運転しましょう。
  • 外気の遮断:ドアや窓を閉め、換気扇なども止めましょう。
  • ペット:屋内に入れましょう。
  • 食品:フタやラップをしましょう。
  • 情報収集:防災行政無線やテレビ、ラジオ、携帯電話などから正しい情報を入手しましょう。

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PAZにお住まいの方へ安定ヨウ素剤を更新します(2022年12月号)

県は、原子力災害に備えて安定ヨウ素剤の事前配布を行っています。

原子力発電所からおおむね5キロメートル圏内のPAZにお住まいの方に配布済みの安定ヨウ素剤が、使用期限を迎えることから新しい安定ヨウ素剤を配布します。

また、今まで安定ヨウ素剤を受け取っていない方にも配布します。

配布時期(予定)

令和5(2023)年1月~
(スケジュールが決まり次第、県ホームページなどでお知らせします。)

配布対象

PAZにお住まいの次の方

  • 39歳以下
  • 40歳以上の妊婦・授乳婦・妊娠希望のある女性
  • 40歳以上で安定ヨウ素剤の受け取りを希望する

受け取り方法

PAZにお住まいの39歳以下の方

県から届く配布案内を確認してください。受け取り方法は次の通りです。

  1. 郵送で受け取り
  2. 薬局で受け取り
  3. 事前配布説明会で受け取り

詳細は案内をご覧ください。

40歳以上で受け取りを希望する方

安定ヨウ素剤をお持ちの方

更新のお知らせ(案内はがき)を郵送予定です。はがきの記載に従い手続きをしてください。

安定ヨウ素剤をお持ちでない方

県ホームページをご覧いただくか、県感染症対策・薬務課(電話025-280-5237)へお問い合わせください。

配布済み薬剤の使用期限

  • 丸剤=令和5(2023)年6月【製造後5年】
  • ゼリー剤=令和5(2023)年8月【製造後3年】

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原子力災害時の学校・保育園などの対応(2022年11月号)

小・中学校、高校、中等教育学校、特別支援学校、保育園(認定こども園含む)、幼稚園などでは、原子力災害が起きた場合、まず保護者へ子どもの引き渡しを行います。

引き渡しができず、子どもと分かれて避難した場合、避難経由所で引き渡されます。

緊急事態区分ごとの学校・園などの対応一覧。以下、その説明が続きます

施設敷地緊急事態

  • PAZ:引き渡しの済んでいない子どもは教職員などの引率で避難
  • UPZ:屋内退避を実施し、その間も保護者への引き渡しは継続

全面緊急事態

  • UPZ:引き渡しを中止し、屋内退避を継続。屋内退避指示が解除された後に、引き渡しを再開します。

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原子力災害時の避難 —村上方面(2022年10月号)

万が一原子力災害が発生した場合、すぐに避難を開始するわけではなく、状況に応じて市から指示が出た地区ごとに避難を開始します。

村上方面へ避難する地区は表の通りです。

原則自家用車で避難します。
高速道路や国道8号・116 号などを利用し、まずは避難経由所を目指してください。

放射性物質放出後に避難する場合は、避難経路沿いに設置されるスクリーニングポイントを通過してください。

自家用車で避難できない方は、市が用意したバスで避難します。
避難経由所で家族と合流後、案内に従って避難所へ移動します。

高浜・南部・二田・西山地区の避難経由所と避難先一覧
対象地区 避難経由所 避難先
高浜・南部・二田・西山地区 パルパーク神林 村上市
避難経由所の「パルパーク神林」の周辺地図。日本海東北自動車道の神林岩船港インターが最寄りのインターチェンジです。

画像をクリックすると、GoogleMapが開きます。

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原子力災害時の避難 —南魚沼・湯沢方面(2022年9月号)

万が一原子力災害が発生した場合、すぐに避難を開始するわけではなく、状況に応じて市から指示が出た地区ごとに避難を開始します。

南魚沼・湯沢方面へ避難する地区は表の通りです。

原則自家用車で避難します。
高速道路や国道252号・291号などを利用し、まずは避難経由所を目指してください。
自家用車で避難できない方は、市が用意したバスで避難します。

避難経由所で家族と合流後、案内に従って避難所へ移動します。

中通・北条・北鯖石・田尻地区の避難経由所と避難先一覧
対象地区 避難経由所 避難先
中通地区、北条地区 湯沢カルチャーセンター湯沢町公民館 湯沢町
北鯖石地区、田尻地区 南魚沼市民会館道の駅 南魚沼雪明り 南魚沼市

(注意)施設名をクリックすると、GoogleMapが開きます。

避難経由所の外観。写真左上から時計回りに「湯沢カルチャーセンター」「湯沢町公民館」「道の駅 南魚沼雪あかり」「南魚沼市民会館」

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原子力災害時の避難 —上越・妙高・糸魚川方面(2022年8月号)

万が一、原子力災害が発生した場合、すぐに避難を開始するわけではなく、状況に応じて市から指示が出た地区ごとに避難を開始します。

上越・妙高・糸魚川方面へ避難する地区は表の通りです。

原則、自家用車で避難します。高速道路や国道8号などを利用し、まずは避難経由所を目指してください。
自家用車で避難できない方は、市が用意したバスで避難します。

避難経由所で家族と合流後、案内に従って避難所へ移動します。

地区ごとの避難経由所・避難先の一覧
対象地区 避難経由所 避難先
荒浜、松波、比角、枇杷島 糸魚川市民総合体育館 糸魚川市
半田 道の駅マリンドリーム能生 糸魚川市
西中通(春日、橋場) 妙高杉ノ原スキー場 妙高市
西中通(春日、橋場以外)、大洲、鯨波、上米山 道の駅あらい 妙高市
剣野(米山台、三島町)、米山 道の駅あらい 上越市
中央、剣野(米山台、三島町以外) リージョンプラザ上越 上越市
高田、中鯖石、南鯖石、上条 ユートピアくびき希望館 上越市
別俣、野田、高柳 大島就業改善センター 上越市

(注意)施設名をクリックすると、GoogleMapが開きます。

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安定ヨウ素剤の事前配布説明会を開催(UPZ地区)(2022年7月号)

避難準備区域(UPZ:原子力発電所からおおむね5~30キロメートル圏)内にお住まいで希望する方に、安定ヨウ素剤の事前配布を行います。

これは、原子力災害時に大雪などの気象条件だった場合、安定ヨウ素剤の受け取りが大変負担になることが考えられるためです。

原子力災害時の受け取りに不安を感じている方は事前の受け取りをご検討ください。

事前配布説明会

  • とき…令和4(2022)年7月16日(土曜日)~7月17日(日曜日)の午前10時~午後5時
  • ところ…産業文化会館
  • 受け取りに必要なもの:安定ヨウ素剤事前配布券、お薬手帳(服薬中の方のみ)
  • 配布対象…UPZ にお住まいの次の方
    • 40歳未満
    • 40歳以上の妊婦・授乳婦または妊娠希望のある女性
    • 40歳以上で事前配布を希望する方

(注意)事前配布券は40歳未満の方へ郵送しています。事前配布券をお持ちでない方は、新潟県感染症対策・薬務課へお問い合わせください。

安定ヨウ素剤は郵送・薬局でも受け取れます

郵送での受け取り

スマートフォンなどで、事前配布券の右上に記載の二次元コードを読み取り、申請サイトで手続きしてください。

(注意)申請用紙での申請も可能です。新潟県感染症対策・薬務課へお問い合わせください。

薬局での受け取り

県ホームページで受け取り可能な協力薬局をご確認いただき、各薬局へお問い合わせください。

受付期限…令和5(2023)年3月中旬

事前配布に関するお問い合わせ先

新潟県感染症対策・薬務課(電話番号:025-280-5237)

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緊急事態区分ごとの主な防護措置(2022年6月号)

発電所からおおむね5キロメートル圏内のPAZ と、発電所からおおむね5~30キロメートル圏内のUPZでは、原子力災害時の主な防護措置(取るべき行動)が異なります。

緊急事態区分ごとの主な防護措置
緊急事態区分

PAZ(即時避難区域)

高浜・南部・二田・中通・西中通・松波・荒浜地区

UPZ(避難準備区域)

PAZを除く市内全地区

警戒事態

速やかに帰宅

  • 要配慮者など:避難準備
  • 学校:保育園など:子どもを迎えに行く

速やかに帰宅

  • 要配慮者など:屋内退避準備
  • 学校:保育園など:子どもを迎えに行く
施設敷地緊急事態

避難準備

  • 要配慮者など:避難実施
  • 学校:保育園など:残っている子どもは教職員などの引率で避難実施

屋内退避準備

  • 要配慮者など:屋内退避実施
  • 学校:保育園など:屋内退避実施(子どもの迎えは継続)
全面緊急事態

避難実施、国・県・市の指示で安定ヨウ素剤を服用

  • 要配慮者など:避難継続
  • 学校:保育園など:避難継続

屋内退避実施、避難準備

  • 要配慮者など:屋内退避を継続
  • 学校:保育園など:屋内退避実施(子どもの迎えは中止)
放射性物質放出後 避難継続

避難指示を受けた地区は避難実施

  • 要配慮者など:避難指示を受けた地区は避難実施
  • 学校:保育園など:避難指示により、教職員などの引率で避難実施
  • 警戒事態:住民などに注意喚起するとともに、速やかな帰宅を要請します。
  • 施設敷地緊急事態:PAZの住民などは避難の準備を開始し、要配慮者などは避難を開始します。UPZでは屋内退避の準備を開始します。
  • 全面緊急事態:PAZは避難を開始します。UPZは屋内退避を行うとともに、避難の準備を行います。

原子力災害対策重点区域と緊急事態区分(2022年5月号)

原子力災害対策重点区域

市は市内全域を原子力災害対策重点区域としており、発電所からの距離に応じて2つの区域に区分しています。

PAZ(即時避難区域)

発電所からおおむね5キロメートル内の高浜、荒浜、松波、南部、二田、中通、西中通の7地区。原子力災害時に、放射性物質が放出される前の段階で、市からの指示により予防的に避難をする区域です。

UPZ(避難準備区域)

発電所からおおむね5~30キロメートル圏内のPAZ の7地区を除く市内全ての地区。万が一の場合、まずは屋内退避を基本として避難に備える区域です。

放射性物質の放出後に、空気中の放射線量などにより、必要に応じて避難や一時移転などを行います。

PAZ区域(原発から5キロ圏内)をピンク色で、UPZ区域(原発から5~30キロ圏内)を青色で示した柏崎市の地図

柏崎市の原子力災害対策重点区域図

緊急事態区分

発電所の事態の進展状況や距離に応じて、防護措置の準備や実施を適切に進めるため「警戒事態」「施設敷地緊急事態」「全面緊急事態」の3つに区分されています。

例えば、市または刈羽村で震度6 弱以上の地震が発生した場合は、警戒事態となります。

令和3(2021)年度新潟県原子力防災訓練から見えた課題(2022年4月号)

昨年11 月に行った新潟県原子力防災訓練を検証した結果、住民避難の問題点や課題が見えてきました。

課題と対策は以下の通りです。

各課題の問題点と対策の一覧
自家用車を使った避難
  • 課題:主な避難手段は自家用車です。参加者からは、渋滞や距離が離れていることから避難経由所にたどり着けるかを心配する声が多くありました。
  • 対策:意見を県に報告し、自家用車での避難訓練の検討を求めます。
避難行動要支援者への対応
  • 課題:在宅の避難行動要支援者を福祉車両で避難させる訓練を初めて行いました。避難の手順などを見直し、自主防災組織や消防団などとの連携を向上させ、施設敷地緊急事態での要配慮者のスムーズな支援につなげる必要があります。
  • 対策:避難行動要支援者の避難訓練、自主防災組織などへの訓練参加を求め、対応力向上を図ります。
訓練参加地区の拡大
  • 課題:原子力災害時に必要に応じて避難・一時移転するUPZ の避難行動に関する理解と浸透を図る必要があります。
  • 対策:UPZ 地区から引き続き訓練に参加してもらい、原子力災害時の避難行動の周知を行います。
UPZの避難・一時移転のスク
リーニング
  • 課題:避難時にスクリーニングポイントを通過することを初めて知ったことや、スクリーニングポイントが避難経路上の幹線道路から外れた場所に設置されていたため、たどり着けるか不安であるとの意見がありました。設置場所の選定や誘導看板などの検討を進める必要があります。
  • 対策:意見を県に報告し対策を求めます。また、UPZにおける原子力災害時の避難行動に関する周知を行います。

 

この記事に関するお問い合わせ先

危機管理部 防災・原子力課 原子力安全係

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館3階
電話:0257-21-2323/ファクス:0257-21-5980
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更新日:2023年03月03日