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更新日:2019年4月5日

市長随想(広報かしわざき平成31(2019)年4月号)

このページは、「広報かしわざき」に掲載した記事をもとに作成しています。

福島の春

まずは訂正です。
先月号でお伝えした西山・伊毛の看板は「古代椿」から「ヤブ大椿」と変えられました。「やぶから棒の」対応に私もついていけませんでした。

広報かしわざき平成31(2019)年4月号市長随想(オオイヌノフグリ)福島を訪れました。梅の花が満開でした。荒れた農地には除染された表土と思われる黒い大きな土のうが積まれ、その間にはヒメオドリコソウの紫とオオイヌフグリの瑠璃色が鮮やかでした。

私は8年前の3月31日に文章を書き、公開し、半年後の10月、その内容を新聞に折り込み、市民の皆さまにお伝えし、政治から身を引きました。

原発に対する私の不明を記し、基本的に地震国である日本は原発から撤退するべきである、という内容であり、しかし、国民の生活のためにも日本経済のためにも当面の間の原発の稼働は全く皮肉だが認めざるを得ないという内容です。限定的な使用、徐々に確実な廃炉ということです。今もその考え方は変わっていません。

8年後の福島ではダンプ、トラックが行き交っています。活気があります。戻ってきてくださることを期待して、さまざまなインフラ整備と除染が進められているのです。
しかし、双葉町の住民意向調査によれば回答者の61・5パーセントが「戻らないと決めている」とその意志を表明されています。

20年前、当時原発容認派の私は原発反対派の市議と共にデンマーク環境省におりました。幹部とエネルギー政策を語るその人は最後にこう言いました。

「矢部忠夫、今後も核のない、原発の無い世界のために頑張ります、櫻井これを通訳してくれ! 武士の情けだ」

私はその時のことを懐かしく、そして誇らしく胸に刻んでいるのです。年月は過ぎました。矢部さん、お疲れさまでした。

 

 

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