第五中学校区地域懇談会を8月1日に開催しました

中鯖石地区、南鯖石地区の皆さんが、南鯖石コミュニティセンターで市長と語り合いました。

「地域からのテーマ」や「自由懇談」など、さまざま意見や要望について意見交換を行いました。

質問をする参加者
説明をする櫻井市長

開催概要

  • 市長の地域に関する施策の説明(市長)
  • 地域からのテーマ
    ・高柳町事務所の利用制限について
    ・高齢者の医療・買い物に必要な足(車)の確保について
    ・旧南鯖石小学校の再利用について
    ・第五中学校防災関係(広域避難所)対策について
  • 自由懇談

市長の地域に関する施策の説明(市長)

「地域の高齢化率」「柏崎市の発信力」「人口比較による予算と行政サービス」「住みよさランキング」「第五中学校区の市事業」について説明しました。

地域からのテーマ

事前に提出されたテーマについて、市長が回答し、その後質疑を行いました。
説明者とは「地域からのテーマ」の趣旨を説明した方です。

高柳町事務所の利用制限について

説明者:今年の春、高柳町事務所に関する市からの配布物によると、高柳町地域以外の方の業務は受け付けないとの趣旨が記載されていました。しかし、現在、ぎおんの寄付金などは高柳町事務所でも受け取っていただいています。よって、現在、高柳町事務所の業務の地域範囲が、どの程度まで制限されているのか伺います。
次に、高柳町事務所の従来の業務量からして、地域内と地域外の利用件数がどの程度の割合なのか。そして、地域制限をかけなければならないほど職員に負担がかかっていたのか。あるいは全体の利用数が減ってきたため職員を減らさざるを得なく、それによって地域制限をかけたのか。いずれにしてもなぜ、地域外の人が利用できなくなったのかその理由をお聞かせください。

市長昨年、事業峻別ということで、人口減少の実態、窓口業務の申請件数を調べ、高柳町事務所の業務を見直し、4月1日から正職員を10人から5人に減らしました。これにより、中鯖石、南鯖石の方のご利用は、ご遠慮いただくということにしました。
また、高柳住民の皆さんに支障を来さないように、石黒地域の方には、電話一本いただければ、住民票などの証明書は、市が配達するという新しいサービスを始めました。
今年度から地域以外の方の利用を制限したわけですが、高柳町事務所は、柏崎市支所設置条例で所管地域を合併前の高柳町の地域と規定していますので、今まで使われていたのがイレギュラーということでした。平成30(2018)年度のデータですが、高柳町以外の方々の中で、南鯖石の方の利用は13.5パーセント、中鯖石の方の利用は0.4パーセントでした。今まで使われていた方にはご不便をおかけしていることは承知していますが、ご理解をお願いします。

高齢者の医療・買い物に必要な足(車)の確保について

説明者:柏崎市には、柏崎市公共交通活性化協議会なる組織がありますが、高齢者などが医療機関に行ったり、買い物をしたり、日常生活が営めるよう市街地の一部には循環バスが通っていたり、また、一部の地域では独自のバスによる運行が可能となっています。
しかし、市の外れにある地域にとっては、少子高齢化により、将来、日常の生活を維持するのが困難になってくることが危惧されます。よって、散発的な対処方法ではなく、市の公共交通活性化協議会の組織拡充を図り、市民、交通関係の会社、商工関係、スーパー・コンビニ関係、医療、介護、福祉関係者に国の機関なども加わった、よりグローバルな視点での組織を構築し、柏崎市が一丸となって取り組んでほしいと思います。

市長企画政策課、介護高齢課、市民活動支援課も含めながら、交通手段、特に高齢者の足をどうするのかということで、連絡協議会を作って検討を進めているところです。現状の施策では、今年の10月1日から今年度、来年度を一応のめどとして、65歳以上の方々を対象に市内の全路線バスを半額にします。この半額分も含めて、バス運行に対する補助金が、今年度は1億5千万円、来年度は1億7~8千万円となります。現在、岡野町線は年間540万円、宮平北線は550万円をバス路線の維持のために、越後交通に支払っています。もちろんバスというのは、通勤に使っている方や高校生が通学に使っていますので、皆さんのご要望も含めて、バス路線の維持のために税金を使っているわけです。
地域包括システムの中の取り組みといったものも、いろんな課題を含めた中で、今精査をしているところです。北条ではNPO法人を作って人材バンクが頑張っています。米山町は、コミュニティ振興協議会の方々がお金を出して、デマンドタクシーを週2回運行しています。市では今年7月から東本町のフォンジェ内のコツコツ貯筋体操センターで体操していただく地域の方を対象に、コミュニティバスを使って無料で送迎する制度を開始しました。体操を行った後に買い物などができる時間もありますので利用していただきたいと思います。

旧南鯖石小学校の再利用について

説明者:地域では、今年の春に全世帯に校舎などの再利用についてのアンケート調査を実施しました。回収率は60パーセント、活用してもらいたいとの意見が多く、具体的な施設については、高齢者関係の施設が目立ったほか、慎重論があったことも事実でした。そこで、コミュニティの専門部会でも、こうした問題を取り上げ、アンケートの内容を精査したうえで再利用が地域にとってどのようなメリットをもたらしてくれるのか慎重に検討を進めているところです。
市は廃校となった校舎や利用されていない公共施設の再利用についての検討をしている組織があると聞いています。現在どの程度まで検討が進んでいるのかお聞きしたいと思います。

市長アンケートを拝見しました。南鯖石の方々のご希望は、高齢者住宅施設が一番多い133件、次いで多かったのはスポーツ施設83件、農家レストランも含めてというのもありました。高齢者住宅施設というのが、特別養護老人ホームなのか、集合住宅的なものなのかは、話を伺わないと分かりませんが、いずれにしても大きな課題を含んでいます。現在、確定的に南鯖石小学校をどうするという方向性は出ていません。今後、皆さんと、お金が掛かるか掛からないかも含めて、会話をしていかなければならないと考えています。

市長高齢者住宅施設というのは、特別養護老人ホームですか。

説明者:おそらく特別養護老人ホームではないと思います。例えば、高柳の結の里のような住宅をイメージしていると思います。

市長結の里は、少しは入っていただいていますが、冬期間利用していただく高齢者用冬期共同住宅施設のひだまりは、利用率は低い状況です。それから、高柳には公営住宅が二つあります。また、岡野町と門出には教員住宅もあります。こちらも岡野町は第五中学校の教員が1人入っていただいていますが、門出は7、8年誰も入っていません。南鯖石小学校跡の活用について、恒久的な集合住宅、高齢者専用のケアハウス的なものを望んでいるのかもしれませんが、戸建てに慣れている方は、団地などは嫌だという方も多いと思います。
私は希望を含めてですが、薬草の植物工場みたいなものの可能性はないものかと思っています。漢方薬の大手はツムラですが、中国が原材料を輸出してくれなくなったので、日本で栽培を始めています。そういったこともあり、南鯖石小学校跡でできないものかと思っています。

第五中学校防災関係(広域避難所)対策について

説明者:第五中学校が防災の拠点となっています。先日、鯖石川水系の中鯖石、南鯖石合同の防災訓練がありました。その時に、消防車などの車両が展示してあったのですが、パサージュには車両は入れないとのことでした。パサージュは歩行者の施設なので、車を絶対に入れないということではなく、災害時には車両が入れるように、路盤改良をお願いします。

市長パサージュは、設計の段階から生徒の登下校時の安全を確保しなければならないということに配慮したものです。現在、沈下があるということであれば対応しなければなりませんが、まずは、体育館のピロティーから入っていけるので、緊急時には子どもたちや歩行者の安全を確保しながら、対応していきたいと思います。路盤については一応確認します。

自由懇談

交通問題に対して地域の声を反映できる組織について

参加者:市役所のいろんな部署が集まって、交通問題についての検討が始まったとお聞きしたのですが、現場の細かい声、そこに住んでいる人たちの声が反映されるような組織を考えていただきたいと思います。良い方法を考えていくときに、いろいろな分野の方々が集まって知恵を出し合えるようにしていただきたいと思います。

市長今もいろんな方々のお話を伺っているところですが、なるべく地元の声を反映できるようにしたいと思います。切実な声を行政として受け止める組織を考えていきたいと思います。

過去の陳情についての調査について

参加者:都市整備課から連絡をいただき、市長から古い要望などについて、見直しするよう指示があったそうで、意見交換をしましたが、その趣旨をお聞かせください。2007年の陳情についてでした。

市長大雨によって国道252号に水が上がることがあるから、水のこと以外も含めて、中鯖石、南鯖石からどのような要望、陳情が上がっていたのかを確認するように指示を出しました。その中で、新しく県、市の事業に整合するものがあるかを確認するためです。昔からのご要望で、生かせるものがあれば生かしたいということです。

柏崎の工業について

参加者:人口減少に伴う影響がいろんなところに出ていますが、柏崎の工業について心配しています。大きな企業が柏崎からいなくなって、工業界全体の力を削いでいるのではないかと思っています。市として工場誘致ということに関して、どんな動きをしているのか教えてください。

市長ゼロックスの後については、有力な企業と話が進んでいたのですが、アメリカと中国の経済問題でちょっと待ってということになっています。話が消えたわけではありません。それ以外の工業振興策、企業誘致も含めてですが、フロンティアパークについては、今年の段階で31区画の内、売約済、契約済、仮契約を含めて30区画までめどがつきました。あと1区画になりましたが、こんな小さいところではなく、大きいところを紹介してほしいとのお話もいただいています。どのように増えているのかと言うと、東芝の電池工場は拡張し、雇用の拡大、人材の確保に努めていただいています。また、トライテックは、柏崎市内にあった工場をフロンティアパークに移し、拡張していただきました。仮契約の段階ですが、世界的な企業が新潟県を通して、フロンティアパークにというお話をいただいています。
工業界は、企業進出意欲、設備投資の意欲は高いものがあります。工業振興、ものづくり産業は、柏崎の基幹産業であると思っていますので、力を入れていきたいと思います。

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更新日:2020年01月31日