松浜中学校区地域懇談会を8月26日に開催しました

松波地区、荒浜地区、高浜地区のの皆さんが、高浜コミュニティセンターで市長と語り合いました。

「地域からのテーマ」や「自由懇談」など、さまざま意見や要望について意見交換を行いました。

説明をする櫻井市長
質問をする参加者

開催概要

  • 市長の地域に関する施策の説明(市長)
  • 地域からのテーマ
    ・原発事故に伴う原子力災害時に備えた避難道路の確保について
    ・ゴミの不法投棄の防止策について
    ・荒浜海岸の飛砂軽減対策について
    ・国道352号線沿いの荒浜中学校から荒浜2丁目間の保安林・公園の下草刈を要望する
    ・防災訓練の実施と避難道路の確保について
    ・浜辺の一画(荒浜漁港から南側・柏崎寄り)に駐車場、水飲み場・シャワー室・更衣室・トイレ・遊泳監視室のある施設を設けて欲しい。併せて憩いの場・東屋が欲しい
  • 自由懇談

市長の地域に関する施策の説明(市長)

「原子力発電所の廃炉計画」「松浜中学校区の市の事業」についての説明を行いました。

地域からのテーマ

事前に提出されたテーマについて、市長が回答し、その後質疑を行いました。
説明者とは「地域からのテーマ」の趣旨を説明した方です。

原発事故に伴う原子力災害時に備えた避難道路の確保について

説明者:中越沖地震の際、高浜地区は、国道や県道の道路脇の斜面が崩落しました。西山に行く道が、地震直後に大雨が降って一日通れなくなりました。この地域が一番原子力発電所に近いところにあるので、いざというときの道路の確保が必要です。市から県に強く働きかけていただき、トンネルあるいは、道路の拡幅と土砂災害がないように、きちんと対策をとっていただきたいということを要望します。

市長原子力災害を含めた複合災害が起きたときに孤立してしまうということで、県の振興局に対応策を確認しました。県は、町内会長に連絡をさせていただき、現場を確認しながら対策を検討するという返答でしたので、連絡があると思いますので立ち会いの上お願いします。何と言っても、この地域は原子力発電所のお膝元です。防災対策において100パーセントはないかもしれませんが、皆さんの不安を少しでも解消できるように、市も県に働きかけていきたいと思います。

ゴミの不法投棄の防止策について

説明者:バーベキューのゴミなどを、ゴミステーションに置いていったり、道路にビニール袋に入ったものを投げ捨てたり、非常にひどい状況があり困っています。ゴミステーションの上に、不法投棄を見つけた場合は、ナンバーを警察に提出しますということを設置しましたが、決定的な解決法とはなっていません。有料で回収するステーションを、市で設置するなどすれば少しは減るのかなという感じもします。行政でも何か対策を考えていただければと思います。
また、年間を通じて、西山から宮川の県道、特に西山に近い坂のあたりに、古タイヤなどが投棄されています。毎年、クリーンデーで回収するのですが、毎年同じところにゴミが投棄され困っています。

市長今年、市が管理する海水浴場の駐車場料金を1,000円とし、その代わりゴミ袋をお渡ししてゴミを回収することにしました。利用した方からは、非常に好評でした。そういったことも含めて、柏崎の海を楽しんでいただく方のゴミ処理の仕方ということも、今年から提案させていただきました。
不法投棄について行政で行っているのは、パトロール、看板設置、早期発見と速やかな回収です。不法投棄を見つけたら、市や警察に遠慮なく届けていただきたいと思います。ひとつの町内会で対応しきれない場合には、市で対応をいたしますので、ご連絡ください。

荒浜海岸の飛砂軽減対策について

説明者:荒浜は毎年春先にかけて砂の問題が発生します。トレンチ工法を3年間やっていただきましたが、地元の評価では、ほとんど効果がないということでした。防砂ネットの設置や海浜植物の植栽というやり方もあると思いますので、早めに解決していただきたいと思います。荒浜漁港を、毎年春先にしゅんせつしていますが、その砂を町はずれの一角に貯めています。そのままにしておくと結局、波や風に流されたりして元に戻ってしまいますので、対応をお願いします。

参加者:松波町で、県がトレンチ工法を行ったところにネットを張っていますが、すぐに草が出てきます。非常に効果があると思っています。

市長具体的に防砂ネットの設置、海浜植物の植栽という方法を、ご提案いただきました。今までのトレンチ工法ではなく、トレンチ工法をアレンジするような形や新しい方法も含めて事業費、ランニングコストがどれくらいか、どのくらい機能するのかなど、もっとも効果がある方法について調査研究を行い、早い段階から試験的な実施を行いたいと考えています。

国道352号線沿いの荒浜中学校から荒浜2丁目間の保安林・公園の下草刈を要望する

説明者:昨年、県から柴野鉄工所から松浜中学校の間の倒れた松の伐採、下草刈りを行っていただきましたが、今年はそのままなので草がどんどん伸びてきています。小学生、中学生の通学路になっていることから防犯上よくないので、よろしくお願いします。

市長今年は、6月から同様の作業を遊歩道から海岸側の範囲を行っており、3月までの工期となっているとのことです。さらに、保安林側の歩道沿い2,600メートルの除草は、7月20日に完了しています。今後も、県と情報共有を行いながら適切な維持管理に努めます。

防災訓練の実施と避難道路の確保について

説明者:本題に入る前ですが一つお願いします。今年のぎおん柏崎まつりの民謡流しの三階節が、少し違っていて柏崎市民には分かりづらかったのですが、その辺をお聞かせください。
荒浜地区は原子力災害の避難訓練を7、8年前に行いましたが、できるだけこまめに行っていただきたいと思います。原子力発電所を取り巻く三町内については、これから先、目に見える計画を立てて避難訓練を行っていただきたいと思います。
避難道路の件ですが、曽地の国道8号と高速道路が交差するところに仮のインターチェンジを造り、5キロメートル圏内の人が逃げられるような施策をとっていただきたいと思います。

市長三階節ですが、いつもと違うなと思いました。三階節もいろいろ種類があるそうで、市がお願いしたのではなく、民謡保存会が判断したものと承知しています。こういったご意見があったということは、民謡保存会に伝えたいと思います。
県が作った広域避難計画に基づいて、今年の秋に原子力防災訓練を5年ぶりに行うことになりました。今回は高浜地区、宮川町内会、大湊町内会、松波地区、西中通地区の皆さんにご協力いただき、バスによる避難訓練を行う予定です。椎谷町内会の皆さんは船による避難訓練を行う予定です。春に荒浜地区の方々に訓練参加を打診したのですが、コミセン祭りと重なることから、見合わせるという結論をいただいたところです。県は来年度以降も訓練を行うということなので、今年参加できなかった地区の日程を優先するように、県とも連絡調整をしたいと考えています。
スマートインターの件ですが、長岡北インターが約60億円、そのうち約半分の30億円が長岡市の負担です。同じく長岡南越路インターが約30億円、長岡市の負担が約15億円です。つまり半分は市が負担しなければなりません。このお金が難しいということです。それから距離の問題です。柏崎インターと西山インターの間は11キロメートルしかありません。11キロメートルの間に、もう一つのインターというのは、なかなか理解していただきにくいと思います。また、荒浜、松波地区の避難経路は上越方向に避難するということになっています。避難するのに国道352号が狭いということで、拡幅工事が進められているということをご理解いただきたいと考えています。

浜辺の一画(荒浜漁港から南側・柏崎寄り)に駐車場、水飲み場・シャワー室・更衣室・トイレ・遊泳監視室のある施設を設けて欲しい。併せて憩いの場・東屋が欲しい

説明者:この件については、一度造っても良いという話が出た時点で、荒浜町内会が管理しきれないのではないかということで、辞退したという経過があるものです。しかし、海岸で釣りや海水浴を楽しんでいる人たちがいます。そのような人の利便に資するし憩いの場にもなるので、お願いしたいと思います。

市長町内会の皆さんが継続して施設の維持管理を行うことが可能であるかどうか、もう一度、町内でお話し合いをしていただきたいというのが希望です。その上で、町内で継続的な維持管理ができるということがまとまったならば、市も、荒浜漁港周辺の海岸環境整備について事業化を検討したいと思います。

自由懇談

再生エネルギーの取り組みについて

参加者:地域エネルギー会社可能性調査ということで、3,000万円が予算に上がっています。その取り組み状況をお聞きします。要望ですが、大湊、宮川地区に出力1メガワットの太陽光発電所の建設を希望します。それから、水電解法によって水素を製造し、水素ステーションを建設し販売することも希望します。

市長昨年3月に、地域エネルギービジョンをまとめました。この地域エネルギービジョンに基づいて、柏崎に地域エネルギー会社を作れないかという可能性調査を行っているところです。水素は少し遠い話になろうかと思いますが、県内、県外で作られた再生可能エネルギーを柏崎に集めて、蓄電池で安定化させ首都圏に送るといった再生エネルギーも柏崎の産業にしたいということです。太陽光発電ですが、今の段階ではフィット料金制があるので成り立ちますが、国がフィット料金制をやめる方向を明確に打ち出しています。1メガワットの量では残念ながら事業として成り立たなくなってくるだろうと思っています。水素ですが、水分解はCO2を出さないで水素を得るということでは究極ですが、1立方メートルの水素を作るのに5万円かかり、コストに問題があります。理想は水素社会を強く求めますが、現状はそういったところであることをご理解ください。

市道20-12号線について

参加者:新潟山形沖地震の際に、西光寺と竜泉寺が避難場所になっているので、大半の方が避難をしましたが、行き来に難航しました。拡幅および舗装をしていただきたいのですが、拡幅工事は大変かと思いますので、舗装だけでも早急にお願いします。

参加者:町内の自主防災会では避難路と考えていますので、冬季は除雪をしようと考えています。一部狭くて除雪機を動かすのに心配があるので、舗装をしていただければ安心して除雪できるので、調査して検討していただきたいと思います。

市長西光寺と竜泉寺が、津波の避難場所に指定されていることもあるので、ご要望に沿えるように検討を始めます。

荒浜の墓地について

参加者:墓地に大きな木があり隣の小屋に枝がかかっているので切ってほしいと言われています。墓地は町内会が管理していますが、墓地の土地は市のものなので対応をお願いします。

市長担当に確認させます。

水仙ロード看板設置および草刈りについて

参加者:コミセンの専門部が、国道352号沿い松浜中学校から荒浜小学校の間に、10年前から水仙を植えています。看板を設置したいので要望したところ、県有地で防風林なのでダメと言われました。市有地に看板を設置させていただきたいと思います。
松浜中学校から荒浜小学校の間、年3回草刈りをしていますが、8月頃は県に刈ってもらうように要望しようと思っていましたが、行っているとのことなので町内会との時期の調整をお願いしたいと思います。

市長看板設置については市有地で良ければ、お話をお聞かせいただきたいと思います。
草刈りは県事業のため要望していきます。町内会が行う時期について市、県と調整をとるようにしたいので、確認をさせていただきたいと思います。

高齢者の交通手段について

参加者:春から町内会、民生委員、各種団体の方から集まってもらい数回会合をしています。最近アンケートを取ったところ、運転免許証を返納したが病院に行く手段がないので、巡回バスを松波まで回してもらえないかという意見が多数ありました。このことは可能でしょうか。

市長どこの地域懇談会でも話が出ている問題ですが、申し訳ありませんが「ひまわり」「かざぐるま」を延ばして運行するのは難しい状況です。これは、二つの理由からです。越後交通から市内の路線バス3路線、補助金はいらないので廃止させてほしいと言われています。一つは、この国道352号を通る出雲崎線です。乗る人がいないというのが第一で、運転手がいないというのが第二の問題です。10月1日から65歳以上の方を対象に料金を半額にして、利用者を増やすので廃止をとどまっていただきたいとお願いしています。ぜひ皆さんもご利用いただきたいと思います。

宮川鯨波線の枝払いについて

参加者:宮川鯨波線刈羽地内の枝払いをお願いします。

市長刈羽村に伝えます。

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更新日:2020年01月31日