第三中学校区地域懇談会を10月29日に開催しました

大洲地区、鯨波地区、剣野地区、米山地区、上米山地区の皆さんが、地域からのテーマや自由懇談など、さまざまな意見や要望を、市長と語り合いました。

日時

令和3(2021)年10月29日(金曜日)午後6時30分~8時

場所

米山コミュニティセンター

参加者数

29人

市の出席者

市長、総務課(課長、係長)

懇談概要

開催概要

市長の地域に関する施策の説明(市長)

「新型コロナウイルス感染症の状況」「ワクチン接種の状況」「国の第6次エネルギー基本計画に関わる柏崎市における再生可能エネルギー関連の事業構想」「第三中学校区の市の事業」「市内の児童生徒数の推移と見込み及び適正な学校規模の考え方」等について説明しました。

地域からのテーマ

事前に提出されたテーマについて、市長が回答し、その後質疑を行いました。

説明者とは「地域からのテーマ」の趣旨を説明した方です。

谷根の盛り土地の安全点検のお願い

説明者:六拡トンネルを出て谷根に向かう市道柏崎15-25号線付近は、ダム建設に伴う土石の盛り土地帯になっています。そこは「谷根さけの森づくり」の植樹地や谷根地区で借用して桜などを植樹し、憩いの広場としています。
今年の7月に、記録的な大雨により熱海で悲惨な土石流災害が発生しました。そのニュースを見るたびに、谷根のダム工事の盛り土は大丈夫だろうかと、気になりました。熱海地区のような急勾配地ではありませんが、埋め立て前の谷の底には小川が流れていました。少し離れていますが、下の方には、地区の避難所にもなっている上米山コミセンがあります。
そこで念のためですが、盛り土地の安全点検をお願いしたいと思います。なお、必要により適正な間隔での定期点検を実施していただければ幸いです。

市長:10月12日に職員が点検をしました。崩落や崩落の兆しのようなものはなく、割れ目、クラックなどの異常はないことを確認したところです。車道の部分は、勾配が約18度で、高さ10メートルにつき幅5メートルの水平部分を設けているということですし、小川の部分は、直径1.75メートルの排水パイプを設置し沢の水を下流に流しているということです。また、万一パイプが詰まった場合でも、盛り土上部の大型排水路で排水を行えるようにしていますので、安全面にも配慮しています。
今後も定期的に、また大雨後にも点検し、安全を確認してまいります。

自由懇談

小・中学校の統廃合について

参加者:9月議会の一般質問で、市長は、将来的に小・中学校の統廃合を行った場合の学校数は、今の半分程度が適正規模だと答弁され、時期については明言されませんでした。文部科学省の手引きには、小学校の適正規模は、全学年で12クラス~18クラスということですので、1学年当たり2~3クラスが適正規模となるのではないかと思います。西部地区には、大洲・剣野・鯨波・米山の4小学校がありますが、剣野小学校以外は適正規模を大きく下回り、私の地元の小学校では各学年1クラスが長年続いています。人口減少が顕著であり、少子高齢化が一層進んでいると考えられますので、小・中学校の統廃合を、早急に進めていただくよう要望します。

市長:統廃合を進めてほしいというご意見は、地域懇談会の中で初めてだと思います。子どもさんの立場に立ってのご意見でしょうか。小学校でも全校で一桁もしくはそれに近い状況になると厳しいかなという考えを持っています。地域の方々からは、学校を絶対残してもらいたいというご意見が強いです。統廃合に賛成の方もいらっしゃるし、反対の方もいらっしゃいますので、厳しい現実をお知らせしながら、地域の方々にも子どもたちのことを考えていただいて、この統廃合について考えてまいりたいと思っています。

国道8号バイパスについて

参加者:バイパス沿道に観光交流施設である道の駅を設置することを提案します。国道8号バイパスは、来年にようやく城東から鯨波間が開通するめどが立ったと報道されています。原子力災害時の避難路の位置付けでもありますので、残りの区間、国道252号から長崎間を一刻も早く開通することを、引き続き国に強く要望活動をお願いします。
近年では、道の駅を核として地域の連携機能を図るための、中核施設の機能もある道の駅が各地で設置されています。ぜひ、バイパスのトンネルを抜けた先の沿道に食事、観光、買い物、遊び等を楽しめる観光交流施設として、さらには、地元食材や地場野菜、お土産などの販売もできる施設として、道の駅を設置することを提案します。

市長:国道8号バイパスは目覚ましく進みました。西方面はトンネルが抜けつながるわけですが、遅くとも来年の今頃までには、供用開始できるのではないかと思っています。
さて、道の駅の構想をご提案いただきましたが、風の丘米山が道の駅になっています。現在休止中ですので、地元の産品を集めたどこに出しても恥ずかしくないような道の駅にリニューアルしたい、民間の力、国の力も含めて、何とかしたいと考えています。今、かなりいい線まで進んできました。この道の駅構想に合わせて、米山インターチェンジを米山大橋の東側に移していただきたいと考えています。原発の避難で、上越、妙高、糸魚川に避難される方が、柏崎市の人口8万人のうち6万人です。ところが、米山大橋は、風が強いと通行止めになります。いざというときに、国道8号の米山大橋が通れないと困るので、米山インターチェンジを東側の方に移しながら道の駅を拡充していただきたいということをお話しているところです。米山インターチェンジの移設は、なかなかすぐにはいかないかもしれませんが、道の駅としての機能は、充実させていただきたいと思っています。それから、国道8号とバイパスの結節点の辺りをどうするかということで、クレー射撃場の辺り全体を柏崎市、正確には土地開発公社が持っていますが、道の駅としては少し広すぎます。フロンティアパークが全部埋まり、新しい企業誘致の場所がないため、その候補地の一つとして考えています。

歩道の確保について

参加者:第三中学校から出て、NHKの送信所を通って新赤坂の団地へ行く通学路が非常に狭くて、2メートルくらいの歩道はできるのではないかと思っています。通学路でもありますし、新赤坂から買い物に歩いて来られる方もいます。大型の車が通ったりしますので、歩道を確保していただければ有り難いと思います。

市長:現地を確認し、町内の方々のご意見も伺いながら、可能であれば確保したいと思います。いろいろな理由でできないということであれば、その事情も確認したいと思います。

避難所開設のための物品について

参加者:避難所開設のための機材が配布されてきますが、置き場所に困っている状況です。ぜひ、倉庫を作っていただいて、全てのものをそこに入れ、そこに行けば誰でも分かるというようにしていただければ有り難いと思います。

市長:大きいコミュニティの場合には、非常用の備品の量もたくさんになり、置ききれないというご意見もあります。ここだけの問題ではありませんので、ぜひ検討したいと思っています。

拉致問題について

参加者:「めぐみへの誓い」という映画を、学校向けだと無料で提供するということですので、ぜひ小学校・中学校・高校全ての子どもたちに見てほしいと思います。また、コミセンや町内会、ソフィアセンターなどでも上映会をやって、拉致の悲惨さを見ていただいて、一刻も早くめぐみさんを始めとした拉致被害者の方々が帰って来られるような機運の醸成をご検討いただきたいと思います。

市長:蓮池さんご夫妻が帰って来られてから来年で20年になります。つまり、日朝の合意がなされてから来年で20年になります。しかし、まだ横田めぐみさんも曽我ミヨシさんも帰ってきていらっしゃらないという事実があるわけです。この拉致問題を解決するために、日本国政府が大臣を中心に頑張っておられますが、なかなか日本の力だけでは足りないということで、今年の夏、佐渡市長と一緒にアメリカ大使館に初めて行ってまいりました。ぜひとも来年、全面的な解決を目指して、国にもまた働きかけてまいります。若い方々にもこの拉致の事実、現実、そして、ご家族の方々の辛さを伝えるために、映画「めぐみへの誓い」を活用させていただきたいと思います。

米山インターチェンジの移設について

参加者:米山大橋の通行止めが危惧され、6万人を避難させるためという趣旨は分かりました。米山大橋を通らずに上越方面へ逃がすためには、米山サービスエリア上り線に、通れる道、物品搬入道路があります。災害があったら高速に逃がしてほしいということで、ゲートを開けていただければ、物理的には可能だと思います。インターチェンジを動かすのは非常に大きな話ですので、まず現実的な、今ある道路を有効的に活用し、上越方面へ逃がす手段を考えるのが得策ではないでしょうか。
また、米山インターチェンジを移設すると、米山地区はどうなるのか、津波が一番心配です。ハザードマップによれば、米山インターが無くなると、ほぼ浸水と同じような状況のところを柿崎へ逃げなければならなくなり、非常に危険です。米山地区の人たちをどのように安全に避難させるかということを併せて検討していただき、現状を残しながら、柏崎方面から上越方面上り線に行けるような策を考えていただきたいと思います。

市長:現在、搬入路として使われているところを、いざというときには通れるように、今、交渉しています。新潟県にもお話させていただいているところですので、何とかうまくいくのではないかと思います。インターチェンジの移設は、莫大(ばくだい)な費用も掛かりますし簡単ではありませんが、原発避難のため、国のお金で移設していただければということで申し上げています。
さて、この大事業でインターチェンジが移った場合、津波も含めて米山地区の方々の避難については、いざという時は今の搬入路から乗り入れらるよう、今よりも分かりやすい形で乗り入れができるよう国に求めていきたいと考えています。

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更新日:2021年12月22日