第二中学校区地域懇談会を8月18日に開催しました

比角地区の皆さんが、比角コミュニティセンターで地域からのテーマや自由懇談など、さまざま意見や要望を市長と語り合いました。

マイクを持ち住民の皆さんと意見交換を行う市長
市長に質問をする住民

日時

令和4(2022)年8月18日(木曜日)午後6時30分~8時15分

場所

比角コミュニティセンター

参加者数

25人

市の出席者

市長、総務課(課長、係長、主査)

懇談概要

  • 市長の地域に関する施策の説明
  • 地域からのテーマ
    • コミュニティバス利用時間について
    • 市が行う防災訓練について
    • 未就学児の遊び場について
    • 運転免許証返納時の特典について
    • 太陽光パネルの設置について
    • グリーンベルトの除雪について
    • 駅前公園の防災設備の活用について
    • 青少年の郷土を知る学習として地元民謡を取り上げる考えはないか
    • 災害時(地震)における避難所
    • 比角地区の避難所における洋式トイレの確保について
    • 子育て支援活動をしている団体に、柏崎市としての支援について
    • 今後の子ども教育について
    • 人口減少対策について
    • 市全体の行事について
    • 安全確保について
  • 自由懇談

市長の地域に関する施策の説明(市長)

「新型コロナウイルス感染症の状況」「株式会社リケンと日本ピストンリング株式会社との経営統合」「株式会社INPEXの水素発電事業」「第二中学校区の市の事業」等について説明しました。

地域からのテーマ

事前に提出されたテーマについて、市長が回答し、その後質疑を行いました。

説明者とは「地域からのテーマ」の趣旨を説明した方です。

コミュニティバス利用時間について

説明者:現在、コミュニティバスを利用できる時間は、1コミセン当たり28時間となっていますが、コミセンの世帯数に応じて利用可能時間を増やすことが出来ないでしょうか。比角コミセンでは、今年度から青少年を対象とした「比角スマイルプロジェクト」事業に取り組んでいます。新たに、青少年対象枠としてコミュニティバスの配分をご検討できないでしょうか。

市長:現在は、コミュニティの人口に関係なく、一律に28時間と設定しておりますが、公平性を含めて見直しをさせていただきます。一生懸命に地域活動、コミュニティ活動をされている方々がコミュニティバスをより有効に使っていただけるよう、仕組みを検討していきたいと思っております。

市が行う防災訓練について

説明者:比角地区防災訓練では、町内会代表とLINE(ライン)を使って避難者情報伝達訓練を行いました。

災害時におけるコミセンとの情報伝達手段及び通信障害を発生した際の情報伝達手段について、お聞かせください。

また、小中学校に備蓄品を配置する計画はありますか。

市長:LINE(ライン)については、公の立場として使えるか、難しい問題もあります。情報伝達手段として電話、ファクス、メール、IP無線機、災害時に使用できる電話回線のほか、優先開設避難所に駆けつける職員のスマートフォン等の端末から災害対策本部へ報告が来るというシステムを構築しております。

備蓄品については、コミュニティセンターや小中学校などの優先開設避難所に災害パックを配備して、初動に対応できるようにしております。人口の多いコミュニティセンターには、追加配備をするよう指示を出しました。あわせて、防災備蓄倉庫の設置についても、令和5(2023)年度予算に組み込んでまいりたいと思います。

未就学児の遊び場について

説明者:子どもが2歳児の孫を連れて帰省しても雨天時に遊ばせるに相応しい施設がないと感じています。市では、雨天時の未就学児の遊び場整備はどのようになっていますか。

市長:屋内の遊び場として、フォンジェの中にあるキッズマジックや、元気館のジャングルキッズ、高柳町のこども自然王国があります。キッズマジックは有料のため、スターチケットを使って5回まで無料で使えるようにしてあります。

お子さんが屋内で遊べる施設について、様々なご提案がありますが、既存の施設の利用や、キッズマジックやジャングルキッズ等のバージョンアップも含めて検討を進めたいと考えております。

運転免許証返納時の特典について

説明者:運転免許証を返納した際、「バス券が出ますがどうしますか。」と言われましたが、最寄りのバス停までは30分程かかり、使おうにも足が悪く使えません。1回限りであればバス券ではなくタクシー券でも良いのではと考えます。市の見解をお聞かせください。

市長:現在は免許を返納した際のバスの回数券は配布しておりません。タクシーに関しましては、会社によっては、割引をしているところもありますので、市が発行しております「介護予防・生活支援サービス集」をご覧ください。

比角地区は、かざぐるまやひまわりといった循環バスや路線バスも通っておりますので、ぜひご利用ください。

太陽光パネルの設置について

説明者:大洲コミセン事務室棟屋上に太陽光パネルが設置されていますが、今後コミセンに設置していくお考えですか。太陽光パネルが消費電力の節電効果につながるのであれば、年次計画で整備いただきたいと思います。

市長:順次設置を進めております。比角コミュニティセンターも年度計画を持って行っております。

グリーンベルトの除雪について

説明者:昨冬、除雪ドーザとは別に、歩道除雪機でグリーンベルトの除雪をしていただき、歩道を確保できました。今年の冬も引き続きグリーンベルトの除雪をお願いしたいと思います。

市長:今年度も引き続き、堆雪の排除を行っていく考えです。

駅前公園の防災設備の活用について

説明者:駅前の防災設備は、普段施錠されておりますが、災害時は誰が開錠しますか。防災設備の使用方法を学ぶ学習会としてコミセン、町内会等が利用することができませんか。

市長:駅前公園は、都市計画公園であり、防災機能も備えておりますので、都市計画課と防災・原子力課が鍵を保管しています。災害時は、どちらかの課が開錠することになります。

また、防災設備の使用方法を学びたいということであれば、防災・原子力課にぜひご相談ください。

青少年の郷土を知る学習として地元民謡を取り上げる考えはないか

説明者:今年度も民謡街頭流しが中止となり、毎年参加している比角地区子ども育成会として残念に思っています。三階節は以前、小中学校の運動会で踊ったような記憶があります。

市として青少年に郷土を知る学習として踊り体験を含めた「民謡」を取り上げる考えはないですか。

市長:三階節や柏崎おけさを教えている小学校はあります。しかし、体育のカリキュラムにダンスが決められており、ダンスにシフトしているというところが実態です。

私自身、三階節や柏崎おけさ、甚句は、非常に大切な柏崎の文化、伝統であると思いますので、それぞれの学校に、自分の生まれ育った柏崎を認識するのに民謡という選択肢もあることを、教育委員会を通してお話させていただきます。ただ、これは学校ごとの判断になり、強制することはできません。

災害時(地震)における避難所

説明者:地震による災害発生時は、発生の早い段階で避難所に多数の避難者が押しかけることが想定されるため、避難所運営の初動対応においても比角地区のスタッフが必要人数を確保できるよう体制を整え訓練を重ねているところですが、避難所の1日目から2日目にかけては必要な物資が届くまで避難者の飲料水とトイレの確保が重要になってくると考えます。

最近、飲料水は家庭に備蓄し、災害時に使用することが推奨されていますが、自宅が被災した場合は利用できないことも想定されるため、想定される避難者の二日分程度を避難所に備蓄し、提供できることが必要と考えます。

また、トイレについても地震による破損、停電、断水を想定すると災害用トイレ(マンホールトイレ)の確保とトイレットペーパーの備蓄が必要と考えます。

特に災害用トイレは今すぐに対応できないと思いますが、避難者が多くなると想定される比角地区の小中学校の避難所にて設置が可能なところがありましたら、早期の確保をお願いします。

市長:災害発生時の初日は、基本的にご自分で用意していただき、2日目の一食、二食という部分は市の防災備蓄品の中で対応していきたいと考えております。

3日目以降については、災害協定による県や県内自治体からの支援の中で対応させていただきたいと思っています。食料品、レトルトパックや水を日常で使いながら補充し、一定程度の災害に備えておくローリングストックという保存を行っていただくことや必要な蓄えについて、周知していきたいと思います。

備蓄に関しては、令和5(2023)年度に備蓄用の倉庫スペースや備蓄の量も含めて対応します。トイレに関しては、マンホールトイレには面倒なところもあるため、当面は携帯用トイレや簡易トイレで対応し、仮設トイレが来るのを待つ形にさせていただきたいと思います。トイレットペーパーも供給します。また、今後は仮設トイレの洋式化も考えていくべきと思っております。

比角地区の避難所における洋式トイレの確保について

説明者:先般、比角地区において避難訓練が開催されました。和式トイレを使う方が減って、洋式のトイレを望む声が多くなってきています。和式トイレの使い方を知らない子どもや、和式トイレの使用が困難な高齢者も増加しています。

特にコミュニティセンターでは、和式トイレが多く残っている状況です。古い施設のため見た目も薄気味悪く、足元が暗いなど機能的にも問題があると思われます。洋式化を希望します。

また、佐藤池野球場のトイレは、和式です。球場に来る子供たちが使いにくいと思いますし、治安の面でも、古くて暗くて狭いトイレでは危ないと感じます。コミセンと佐藤池野球場のトイレの改修をお願いします。

市長:コミュニティセンターのトイレも含めて、洋式化にしてもらいたいという要望が小中学校からもずっと出ています。順次、予算をつけて改修していますが、まずは小中学校、次にコミュニティセンター、佐藤池球場はそのあとになると思います。ご了解いただきたいと思います。洋式化のご要望が強いということを踏まえて、順番に進めていきたいと考えています。

なお、佐藤池球場は、スタンドの屋根の改修をしなくてはならないため、トイレの改修は、その後になると考えています。

子育て支援活動をしている団体に、柏崎市としての支援について

説明者:今年度、教育委員会の「こどもの笑顔創造プロジェクト」助成金をいただいて、比角地域で安心して子育てができるよう、遊・学・食のお手伝いや誰もが集える場所づくりを目指してのプロジェクトを立ち上げました。有志スタッフをはじめ、元教職員、福祉関係者などの協力をいただき、「比角スマイルプロジェクト」として活動をしております。

来年度、国では、こども家庭庁を立ち上げると発表しました。柏崎市の子育ての施策は、他市町村に比べ、いち早くいろいろなものを取り入れていると自負しております。しかし、子育てをする環境は日々目まぐるしく変わっている状態です。ひとり親家庭、ヤングケアラー、登校拒否など子供を取り巻く問題が山積みです。比角地区では、今後、コミュニティ運営協議会が学校やPTАと今以上に連携を図り、コミセン専門部として「比角スマイルプロジェクト」を核に、より充実したものにしたいと思っております。

今年度は、助成金をいただいての活動でしたが、今後はコミュニティ運営協議会の予算での活動となります。こうした子育て支援活動をしている団体に、市からどのような支援、協力が得られるのか教えていただけければと思います。

市長:こどもの笑顔創造プロジェクト事業は、子ども育成基金がある限り、継続して募集しますので、引き続き、応募していただきたいと思います。

また、市民活動支援課の地域コミュニティ活動の推進事業補助金も活用できます。コミュニティ協議会が主催という前提がつきますが、この事業の中には、子供育成事業というものがあり、75万円を上限として、十分の九の補助率になりますので、あわせてご検討ください。市以外にも、国や財団法人などが子育て支援をする団体に対して行っている支援もありますので、遠慮なく子育て支援課にご相談ください。

今後の子ども教育について

説明者:ぎおん柏崎まつりの小学校のマーチングについてですが、今年の参加は6校とコロナ前に比べ、出場校がかなり減ってきています。少子化が進み、学校規模からも難しくなっているのも分かります。

親善水泳大会が無くなったようにマーチングも無くなるのでしょうか。中学校の部活同様に小学校の課外活動も考えていく必要があると思います。先生方の働き方改革も分かりますが、子どもが犠牲になっているのではないでしょうか。やりたくてもやれないから諦める子どもが増えているのも事実です。これは、柏崎に若い人が残らないこととも通じると思います。

先生が指導するのが難しいのであれば第三者に委託するなど、工夫が必要と思います。どうお考えでしょうか。

市長:マーチングでは管楽器等を使うため、飛沫感染が心配される影響もあったと思いますし、何よりも子どもの数が減ってきたこともベースにあります。また、指導できる先生が少なくなってきたということもあります。

音楽が好きだ、一緒にマーチングをやりたいというお子さんが一定程度いるので、2つ、3つの学校で合同演奏できないかということも含め、教育委員会とも検討をさせていただきたいと思います。

大きな学校であっても、マーチングや吹奏楽をやりたい子どもが集まらない、指導する先生がいらっしゃらないという事実もあります。指導者を確保しながら、複数学校での合同演奏といったものにもチャレンジしてみたいと思います。

説明者:マーチングを辞める学校があると、楽器も余ってくると思いますが、その楽器を、マーチングを続ける学校に回していただくことはできるのでしょうか。

市長:同じことを教育長と話をしました。それぞれの学校の楽器は、市が出したお金ではなく、地域の方々が後援会活動の中で、地域の方々からいただいたお金で揃えたものであるため、他の地域の学校に回すのはどうかという話が出ました。

ただ、使わなければ意味がないため、マーチングを辞める学校があったとすれば、その楽器等を有効に活用できるようなことを、教育委員会と調整させていただきたいと考えております。

人口減少対策について

説明者:人口減少に対しての市長の今現在の考えをお聞かせください。

市長:新潟県は人口減少率が2番目に著しく、中でも柏崎市は人口減少が著しい。今年3月3日をもって人口が7万9千人台になりました。令和3(2021)年度の1年間の出生数は377人で、20年前の800人の半分以下になってしまったわけです。

学校の統廃合のことを話題にさせていただきます。出生数は20年前の半分以下になっていますから、学校の数も半分でおかしくないわけですが、そういうわけにはいかないので、計画を出させていただいています。子どもたちの教育のことを考えた場合、地域の方々の思いも分かりますが、一定程度やはり人数が必要だということを説明させていただいています。

人口減少対策についてですが、人口が一定程度減るのは仕方ないが、減るスピードを少し弱めたい。そして柏崎に残ってもらえるよう、柏崎に戻ってきてもらえるよう、UターンやIターンを増やしたいと思います。

第五次総合計画の後期基本計画では重点プロジェクトを二つに絞りました。一つは子育て環境の充実、もう一つは大変革期の産業のイノベーションを支援するというものです。令和3(2021)年度の出生数は377人、亡くなられた方は1,200人で、この自然減だけで800人マイナスになっているわけです。

それに対応するには、まず働く場所だと思いますが、株式会社リケンでは新しく水素というものにチャレンジしていますし、株式会社INPEXでは水素発電を始めます。令和7(2025)年からは一定程度雇用が生まれるだろうと思っています。株式会社東芝では、リチウムイオン電池を作っており、非常に好調です。そうしたところで働ける場所をしっかりと確保していくということも大事です。

私自身は、当面の間、原子力発電所が必要だと考えています。現在、安全対策工事を含め、原子力発電所のサイト内で6千人の方が働いていらっしゃいます。

原発に対する賛成反対はともかく、6千人の方々が働いていらっしゃる場所があることは非常に重要だと申し上げなければいけません。

そして、北海道や青森、秋田で作られる洋上風力発電の電気を海底で直流送電することについて、私は3年前から、柏崎で陸揚げしてほしいと申し上げてきましたが、国は、7月、日本海側で海底直流送電をするほうに優位性があると初めて言いました。これを柏崎で陸揚げしてもらいたい。原子力発電所の電力も、再生可能エネルギーの風力発電の電力も柏崎から首都圏に送る。そして、その一部を柏崎の製造業を中心とした産業界に使っていただく。

この製品は柏崎で陸揚げされた再生可能エネルギー、原子力発電所の電気で作られた製品だということで、他の地域で作られた製造品よりも環境特性に優れているという点で、産業の底上げを図っていきたい。そして、雇用の場を確保していきたい。さらに、お子さんの冬場の遊び場も充実することで、人口減少を少しでも食い止めていきたいと考えています。

市全体の行事について

説明者:えんま市、ぎおん祭りなどの市全体の行事について、来年以降、どのように進めていくのか、お聞かせください。

市長:えんま市、ぎおん祭りは、来年こそフルスペックでやりたいと思っています。花火大会もいろいろご意見がありましたが、やってよかったと私は思っています。尺玉の一斉打ち上げ2回も含め、ふるさと納税の1千万円を使わせていただきました。来年はぜひとも全て行いたいと思っています。

安全確保について

説明者:グリーンベルトの色が消雪パイプの鉄分で茶色に変わっています。消雪道路にわだちができて、消雪水が流れにくく、水が人にかかることもあるため、安全確保をお願いします。

市長:グリーンベルトについては、交通安全の観点から、グリーンが一番視認性が高く、安全を確保できる色ということです。グリーンが分からなくなる状況になりましたら、塗り直しも考えます。

わだちについては、ご自宅の前の雪がたまりましたら、溝切りのご協力をお願いします。今、消雪パイプを更に作ってほしいという声も非常に多いです。しかし、市では地盤沈下の関係から、新設の消雪パイプは作らないということとしていますので、今ある消雪パイプを大事に使っていただきたいと思います。

説明者:今年の夏のように暑い場合、消雪パイプの水を出せたらと思いながら町内を巡っていました。町内の70%以上が75歳以上ですので、週に1回や、1日とは言いませんが、暑いときに自由に出せたらと思います。

市長:点検を含め、少し検討させていただきます。

自由懇談

「柏崎駅のトイレおよび駅前交番」「コツコツ貯筋体操」「人口減少」について懇談しました。

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更新日:2022年12月05日