鏡が沖中学校区地域懇談会を8月22日に開催しました

枇杷島地区と半田地区の皆さんが、半田コミュニティセンターで地域からのテーマや自由懇談など、さまざま意見や要望を市長と語り合いました。

写真:マイクを持って話す市長
写真:マイクを持って質問をする参加者

日時

令和4(2022)年8月22日(月曜日)午後6時30分~8時20分

場所

半田コミュニティセンター

参加者数

38人

市の出席者

市長、総務課(課長、係長、主査)

懇談概要

  • 市長の地域に関する施策の説明
  • 地域からのテーマ
    • 8号バイパスの道路の陥没について
    • 地域、町内会の行事開催について
    • 地域の公共交通について
    • 道路改修工事について
    • 地域エネルギー会社「柏崎あい・あーるエナジー株式会社」設立について
    • コロナ感染症対応について
    • スポーツ団体や地域等の活動のための移動手段について
    • 市のデジタル化の実績と今後の計画について
  • 自由懇談

市長の地域に関する施策の説明(市長)

「新型コロナウイルス感染症の状況」「えんま市、ぎおん柏崎まつり海の大花火大会を開催したこと」「株式会社リケンと日本ピストンリング株式会社との経営統合」「柏崎市の人口減少に関すること」「鏡が沖中学校区の市の事業」等について説明しました。

地域からのテーマ

事前に提出されたテーマについて、市長が回答し、その後質疑を行いました。

説明者とは「地域からのテーマ」の趣旨を説明した方です。

8号バイパスの道路の陥没について

説明者:鏡が沖周辺の道路は定期的に補修工事が行われていますが、現在も沈下の傾向が見られます。今年中には鯨波まで開通が予定されており、今後さらに交通量の増加が見込まれています。こうしたことから、今後に向けて、道路の抜本的な改修工事を国に要望していただけないかというお願いです。

市長:国の方に申し入れをさせていただきますし、一部で陥没が見られる箇所については、すでに路面補修を実施したと国からは連絡がきています。今後も改修が必要な状況になれば即座に対応させていただき、路面状況の把握に努めるとのことでした。

説明者:補修したとのお話でしたが、今、地下道が2本、鏡が沖にありますが、かなりの段差ができています。やはり将来的に考えて、地盤改良等を考えた方がいいのではないかというのが私の考え方です。

市長:地盤が良くないというご意見が出たことを改めて申し伝えます。

地域、町内会の行事開催について

説明者

  1. 今年は、コロナ感染対策を行えば町内行事も開催できるかと思っていた矢先、市から補助金を受けるならば、敬老会の開催は中止していただきたいという通知が来ました。市の方針ということで、やむを得ず中止しましたが、その後、えんま市や花火大会は実施するというお話を伺い、少し矛盾していないかと思いました。開催の判断基準をどこに置いているのか、花火大会やえんま市はどのような基準を持って判断されたのかお聞かせください。また、今後、町内会は、どういった基準、判断で行事やイベントを開催すればいいのでしょうか。

 

  1. コロナに感染した場合、どう行動すべきか分かりません。保健所や市役所に電話すればいいのか、生活必需品や医薬品の買物に行くときにはどうすればいいのかなど、さまざまなことが考えられます。コロナ対応マニュアルみたいなものを作っていただいて、防災マニュアル同様に全戸配布できないかと思っています。

 

市長

  1. 市から敬老会の中止要請はしていないと思います。解釈の違いかもしれません。市は基準を出していないということですが、広報かしわざきを含めて、考え方や対応方法をお伝えしてあります。確かに基準は変わってきています。ワクチン接種が開始されたり、濃厚接触者の待機期間が縮小されたり、国の対応も専門家会議の知見を得て変わっており、そのことは随時、ご連絡しているつもりです。ご連絡の仕方が足りなかったというご指摘であるならば、お許しいただきたいと思います。

 

  1. 感染したときの連絡先は、広報かしわざきに掲載していますので、ご確認ください。食料や医薬品を買いに行けない場合は、県から市に連絡が来ます。ご自分で買物に行けない方には、市からの食糧支援が翌日に届くよう手配してあり、多くの方々からご利用いただいています。

 

説明者

  1. 行事イベントを行う場合は、町内会独自の判断でよろしいですか。

 

  1. 花火大会等で浜辺の会場で酒類を含んだ飲食などをされていた例はありませんでしたか。検証はされましたか。

 

市長

  1. 基本的にはそうです。今は市でも県でも人数を挙げての飲み会の制限は出しておりません。しかし、なるべく大人数での飲み会は避けてもらいたい、という言い方をしています。

 

  1. 酒の販売は会場では行いませんでしたが、法律で禁止しているわけではありませんので、皆さんの個人の自覚に任せるしかできません。推奨はしませんが、禁止はしておりません。

地域の公共交通について

説明者:JR信越線と越後交通のバス路線は、公共交通として市民の日常生活に欠かせないと認識していますが、路線の廃止やバスの減便などの話を聞いていると、市民の足という手段として、遠くにいっている気がしています。利用者が減るということは、人口減少もありますが、やはりその魅力が少しずつなくなっているのではないかという気もします。

路線がなくなるのは、越後交通やJRだけの問題ではなく、もっと地域の人と話し合いや意見を聞く必要があると思います。定期運行は絶対必要とは思いますが、信越線が減便されても、すぐに新幹線に乗り継ぎができる等の話題性を持った減便であれば、地域の人は納得すると思います。

自治体からも企業との話し合いの場を設けていただき、利用者が興味を持つような話題性やダイヤ編成の知恵を出していただきたいです。柏崎は上越新幹線も北陸新幹線も乗れる、長岡で乗り換えが悪かったら上越妙高で乗るといった便利さもありますので、そういうところに骨を折っていただきたいという意見です。

市長:JR東日本が抱えている柏崎に関係する線路は越後線と信越本線です。越後線に関しては、JR東日本が、柏崎-吉田間の乗客数の減少、大幅な赤字について数字を挙げて発表しました。すぐに柏崎-吉田間を廃線にすることはないと理解しておりますが、その前段階として、地域の方よく考えてくださいということです。信越線でも同様です。

新幹線への乗り継ぎに待ち時間が長いことがあるので、結果的に長岡まで車で行くことが多くあります。信越本線を本当に大事にするならば、北陸新幹線-上越妙高間、上越新幹線-長岡間でシャトルを出してもらい、もし必要であれば市が車両を1両買ってもいいと思います。運行はJR任せ、その代わり上越妙高や長岡に行っても、うまく乗り継ぎができるようにダイヤ編成をしてもらいたいというぐらいの心積もりはあります。しかし、残念ながら、そんなことを考える余裕はないというのが、JR東日本の答えです。それほどまでにコロナ禍で乗客数が減っているというのが実情です。

鏡が沖中学校区で関係する杉平線、久米線のバス乗降者数を調べてきました。半田地区又は鏡が沖中学校区でバスを利用するのは、医療センター又は厚生病院、医療機関に向かう方がほとんどでした。そのまま杉平や久米、柏崎駅まで乗って行く人は残念ながら0に近い状況です。この路線バスを残すということならば、1区間でも2区間でもご利用いただきたいと思います。

ちなみに、人工知能を使ったAIオンデマンドシステムを活用した新交通システムを鏡が沖中学校区を含む人口集中地域で運行したいと計画しています。電話やスマートフォンのアプリでご予約いただくと、そこまでお迎えに伺い、運行エリアの中であれば、乗り継ぎなしに目的地まで行けるというシステムです。令和6(2024)年から施行したいと計画を始めています。ぜひとも皆さまからのご意見をお聞かせいただきたいと思います。

説明者:じょんのび村へ行くバスは、往復料金を払えば割引されるサービスもあったと思いますが、じょんのび村が市内の温泉の一つでもあることなどを広報等で継続してアピールしていただく努力をお願いします。

市長:必ずアピールをさせていただきたいと思います。

道路改修工事について

説明者:長峰町内から県道野田・西本町線に交差をする非常に狭い農道か赤道扱いのような道があります。簡易的な舗装はしてありますし、道路の下に水道・ガスも通っています。非常に交通量が激しく、幅員が3mぐらいしかありません。もともと地盤が悪いところで、本格的な道路使用の形で作った道ではないので、非常に傷みも激しいです。今年緊急に補修をしていただきましたが、近隣のスーパーに行くために年配の方が通る道ですので、改修していただければ幸いです。

市長:当該道路を市道に拡幅することは無理です。まず幅員を確保しなければいけないですし、市道にした場合には歩道部分も確保する必要があります。もし本当にこの農道を市道にしたいということであれば、その幅員を確保する部分の地権者の方々のご理解をいただいて、再度要望いただくのを待つしかないと思います。

遠回りかもしれませんが、地権者も含めてみんな了解して協力すると話がまとまりましたら、また、もう一度お話を賜りたいと思います。

地域エネルギー会社「柏崎あい・あーるエナジー株式会社」設立について

説明者:構想などをいろいろお伺いしていますが、採算が合うのか心配です。

市長:まず、柏崎あい・あーるエナジーという会社をご説明させていただきます。会社ができたのは今年の3月30日です。北条北小学校の跡地とかしわ荘の跡地に、太陽光パネルの設置工事を始めました。出力は1,500kWぐらいで、国からの補助金で作ります。それをあい・あーるエナジーが使わせていただいて、発電した電力をまずは公共機関に送ります。普通であれば、会社設立時には設備投資をしますが、今回、太陽光パネル発電設備の投資部分を国の補助金という形でほぼ賄うこととしました。そのため、設備投資が今のところかかっていない、減価償却がないということです。

ただし、太陽光は、夜間は電気を作りませんので、まずは、夜間に電気を必要としない学校のような公共施設に電気を供給します。来年3月には太陽光パネル施設ができますので、来年4月から商売を始めさせていただくところです。そして、これは大きな構想ですが、国が北海道、青森、秋田を中心として、洋上の風力発電で作られた電力を日本海側の海底から東京に送ります。私は、3年前から、海底で送られた電力を柏崎に陸揚げをして、東電の送電線に繋ぎ込んでもらい、その仲立ちをあい・あーるエナジーがやらせてもらいたい、ということを申し上げています。

太陽光パネルなどでは、そう大きな利益にはならないと思いますが、地域で作った電力を地域に送ることになります。風力は風がなければ電力が作れず、太陽光も夜間は電力を作れないため安定しませんので、今後は蓄電池も考えていきます。原子力発電の電力も重要な電力として、将来的に再稼働された暁には、あい・あーるエナジーを通して原発の電力も柏崎の産業界の方々に他の地域より安く供給させていただき、収益も確保する中期構想も考えているところです。

コロナ感染症対応について

説明者

  1. コロナに関する防災行政無線が放送されないことに変わりましたが、今までの広報では感染の広がりというが分からなかったような気がします。もっと詳しい内容の広報をすべきではなかったのかと思います。

 

  1. 感染した人に給付金を支給する施策により、感染者の使用済マスクがネットで販売されたということもあり、不平等感の弊害が多かったようにみえます。それらの対策、目的と効果は検証されたのか、今後もそういうことが考えられるのか、お伺いしたいです。

 

市長

  1. 2年半の中で私も毎日のように広報したときがありますが、毎日市長が出るのはおかしいのではないかというご意見もありました。しかし、市民の皆さんに対してお願いをするわけですので、機械音声では失礼に当たると思い、肉声でお話をしていました。しかし、コロナの感染の状況が変わってきて、数は増えていますが、軽症者や無症状の方がほとんどになったというところで見ると、毎日感染者数を放送しなくてもいいのではないかと判断し、やめました。感染者についてもっと詳しく話せばよいというご意見もありましたが、プライバシーを侵害するような面もあり、致し方ない場合に限ってお話をさせていただきました。市が関係する福祉施設でクラスターが発生したときは、会見を開いて説明させていただきましたが、プライバシーや人権との関係で全てをお話しできなかったことについては、ご理解賜りたいと思います。

 

  1. 陽性者への5万円の見舞金についても、批判される方が多かったです。ネットで販売された陽性者のマスクをかけて陽性になれば5万円をもらえる、というような方がいたかもしれませんが、それは犯罪です。見舞金については、いろいろなご意見があります。コロナ対応に関して、国から令和2(2020)年度の途中から令和4(2022)年4月までいただいたお金が約22億円です。市が出したお金が加えて3億円です。そしてお見舞い金は約1億円ぐらいです。これに加えて、国民1人10万円をいただいたと思います。そうすると人口8万人に対して、全体で80億円のお金が柏崎市に来たわけです。困っているお店がいっぱいあるから使ってくださいという形で国から1人10万円支給されたわけですが、半分以上は貯金をされました。結果的に、柏崎市内の貯蓄率が上がり、何のためのお金だったのかという部分があります。そう考えると、コロナに感染された方に対してのお見舞いという部分は非常に手薄なものでした。コロナにかかった人はやはり難儀されています。特に、最初のころはご本人のみならずご家族も2週間身動きできない状況でした。その間、自営業の方々は商売ができない、丸々収入がないという状況も出てきたものですから、見舞金を始めさせていただきました。しかし、お叱りをいただいていることも確かですので、今は、食糧支援に変えさせていただいたところです。

スポーツ団体や地域等の活動のための移動手段について

説明者:市内のいろいろなスポーツ団体、地域の活動で移動される方々のバスなどを安く利用できる方法を考えていただきたいです。例えば、コミュニティバスの利用範囲の拡大や助成等の検討をお願いしたいです。

市長:鏡が沖中学校区も含めて、コミュニティ活動を非常に一生懸命やっている町内会にとってみれば、コミュニティバスの利用時間が足りないというご意見があります。現在は大きいコミュニティも小さいコミュニティも一律に利用時間が設定されていますので、ご要望のご意見も含めて見直すよう、指示を出しました。次年度以降、少し融通が利くようになると思いますので、ご理解いただきたいと思います。どうしても足りないということであれば、コミュニティセンターが主催、共催の活動ならば、コミュニティバスの利用はできます。

なお、スクールバスに関しては、部活動などでご利用いただいていますので、厳しいところがあります。今は、コミュニティバスの利用、コミュニティごとの利用拡大、人口規模によるバランスを取らせていただくという形で考えていますので、ご理解いただきたいと思います。

市のデジタル化の実績と今後の計画について

説明者:市とのやりとりを行うときには、まだ窓口に行ったり、電話や書面でやりとりしたりすることが多いと思います。リモートワークや非接触に対応した市のデジタル化の現状や今後について、教えていただきたいと思います。

市長:マイナンバーカードを持っていただくようお勧めしています。マイナンバーカードが保険証の代わりになります。作っていただければ、マイナポイントが貯まります。

マイナンバーカードがあれば、市役所にお越しいただいたときに、手書きで自分の名前や住所を書かなくてもいいサービスをこの8月から始めました。申請窓口や会計窓口を通さなくても、マイナンバーカードを渡していただければ、そこで自動的に記入され、料金も別の会計で行われるようなシステムにさせていただきました。マイナンバーカード等にキャッシュレス決済、つまり現金を使わなくてもいいような決済機能も持たせたらどうかについては、そこまでには至っていません。

住民票や印鑑証明はコンビニでも取れますが、コンビニと市役所での料金が変わらなければ意味がないので、人を通さず機械で証明書を取る料金は今後安くします。少しでも人を通さず、デジタル化できるように順次変えさせていただいています。

自由懇談

「市道の拡幅および町内役員」「特定空き家」「人口減少対策」「デジタル化に対応した支援」について懇談しました。

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更新日:2022年12月05日