瑞穂中学校区地域懇談会を8月26日に開催しました

西中通地区と中通地区の皆さんが、西中通コミュニティセンターで地域からのテーマや自由懇談など、さまざま意見や要望を市長と語り合いました。

スクリーンに投影された資料に沿って説明を行う市長
意見交換を行う市民

日時

令和4(2022)年8月26日(金曜日)午後6時30分~8時30分

場所

西中通コミュニティセンター

参加者数

21人

市の出席者

市長、総務課(課長、係長、主査)

懇談概要

  • 市長の地域に関する施策の説明
  • 地域からのテーマ
    • 都市整備計画予定地の雑草刈り(高架橋予定地)について
    • PAZ圏内の町内会公会堂に対する改築工事費の補助制度拡充について
    • 県道荒浜中田線の歩道に接する倒壊危険のある無人家屋の作業場の解体撤去について
    • 市道11-114号線(剱~上原二の橋までの約50メートルの間)の全面舗装について
    • 国道8号線土合交差点信号を時差式にするか矢印通行にする
    • 国道8号線バイパスに関連しての剱橋の増設、侵入道路の増幅について
    • 農村公園(北側奥)の用水路「県用地」の見える化について
    • 11-7号線に関する案件について1
    • 11-7号線に関する案件について2
    • 市道柏崎11-133号線の市道橋「長新(ながしん)()橋」架け替えについて
    • 高速道路曽地バス停付近にスマートインターの設置について
    • 中通小学校の統合と地域活性化について
    • 地域の活性化に関わる提案について
  • 自由懇談

市長の地域に関する施策の説明(市長)

「新型コロナウイルス感染症の状況」「えんま市、ぎおん柏崎まつり海の大花火大会を開催したこと」「株式会社リケンと日本ピストンリング株式会社との経営統合」「柏崎市の人口減少に関すること」「瑞穂中学校区の市の事業」等について説明しました。

地域からのテーマ

事前に提出されたテーマについて、市長が回答し、その後質疑を行いました。

説明者とは「地域からのテーマ」の趣旨を説明した方です。

都市整備計画予定地の雑草刈り(高架橋予定地)について

説明者:毎年10月下旬頃、草が多く生えて周りが見えない状態になっていましたが、要望書の提出後、都市計画課が早く動いて草刈ができました。ありがとうございました。また、防草シートが大分傷み、その間からかなり草が生えています。壊れている個所の防草シートの貼り替え等の検討をお願いします。

市長:非常に面積が広いため、一度に補修することはできませんが、今年、部分的に防草シートを補修させていただきます。また、今後は、草刈りと防草シートの補修を毎年実施させていただきます。

PAZ圏内の町内会公会堂に対する改築工事費の補助制度拡充について

説明者:山本地区については5キロ圏内であり、高齢者世代が非常に多い状況です。市の補助制度で改築・改修費用があることは知っていますが、国、県の支援を合わせて、緊急時に対策可能な施設になる公会堂にしたいと考えており、まずは市長のお考えをお聞きしたいと思います。

市長:基本的に原子力政策、エネルギー政策は国の政策であり、やはり国が一括して責任を果たしていただきたいと申し上げています。今のところ、PAZ圏内にある町内会の公会堂や町内集会施設に対する補助は、国のメニューはありません。地元からこのような要望があったことは、国に責任を持ってお伝えしたいと思います。

市としては、現在、コミュニティセンターに一律に防災用具を配付していますが、それを見直して大きいコミュニティには多くの避難用物資を配付しようと思います。しかし、そうすると、避難用物資を置く場所がないという意見もありますので、来年度から、防災用具の倉庫的な部分を配備させていただくことも考えています。

市の制度としては、PAZ圏内だけではなく、市内全域の集会施設の補助制度に関して、少し具体的な上乗せの検討を始めたところです。

県道荒浜中田線の歩道に接する倒壊危険のある無人家屋の作業場の解体撤去について

説明者:引き続き地権者との交渉をお願いします。

市長:特定空き家は市内全域で約80件から90件あり、市は指導、助言を行っていますが、一番強い勧告を行っている特定空き家は26件あります。さらに、通学路などに被害が出そうなほど、もう壊れそうな状態の空き家が5件あります。

当該家屋は、先般、一緒に確認させていただきました。8月1日付けで所有者に対して、写真を添えて、助言、指導書を送付しましたが、まだ対応していただけていません。市としては、粘り強く所有者に対して指導・助言を行っていきたいと思います。

市道11-114号線(剱~上原二の橋までの約50メートルの間)の全面舗装について

説明者:お盆前に連絡したところ、図面はできていて、県に提出して許可を得ている最中というお話がありましたが、県から返事が来なければ、全く手がつけられない状態と受け止めました。このままいくと冬になってしまいます。皆さん楽しみに待っていますので、なるべく早めにお願いしたいと思います。

市長:10月に工事に着手します。今年度中に道路改良し、春から使えるということでご容赦いただきたいと思います。

国道8号線土合交差点信号を時差式にするか矢印通行にする

説明者:去年、市に調査をしていただき、ありがとうございました。冬場は結構混みますので、剱から出て長岡方面に右折するときに、5秒、10秒の検討を県にお願いしていただけないかと思います。

市長:これは、柏崎警察署の管轄になります。ご要望をお伝えしたところ、右折レーンの間隔、距離が短いので、期待される効果は薄いとのことでした。国直轄の国道8号にも関係しており、そういったことを含めて国道8号の信号機は、系統立てて作動させているということでした。

国道8号線バイパスに関連しての剱橋の増設、侵入道路の増幅について

説明者:一昨年から要望しており、かなり難しい話だと思いますが、ご検討の対象にしていただきたいところです。

市長:県からは、平成21(2009)年に完成してから13年ほどしか経っていないので、架け替えの計画はなく、3車線化は難しいという返事をいただいています。11-114号線、11-7号線等も含めて、少しでも混雑、渋滞の解消に努めたいと考えています。

農村公園(北側奥)の用水路「県用地」の見える化について

説明者:劔農村公園の用水路について、県にお願いに行きましたら、市を通して挙げてくれという話をされました。写真を添えて資料を提出した次第です。よろしくお願いします。

市長:クリーンデーのときに拝見しました。途中で水路が止まり、ひどい「やぶし」になっていることを確認しました。県には要請をしていますが、なかなか順番が回ってこないというのが感想です。改めて、この公園の草刈り要望があったことを県柏崎地域振興局に要望します。

11-7号線に関する案件について1

説明者:市道11-133号線上で吉井川に架かる橋がありますが、橋のたもとが崩れて危ないと道路維持課にお願いしました。早速、手当てをしていただき、安全に通れるようになりました。ありがとうございます。

市長:8月10日に橋の陥没箇所の修繕を完了させていただきました。

11-7号線に関する案件について2

説明者:11-7号線は、近隣町内を含めた幹線道路になっており、通学路として使っています。国道8号から剱橋まで全部1本でつながっており、通学時間帯になると、国道8号から来てどうしても国道116号との交差点を通りたくないという車両が長崎新田から町内を通り抜けて行きます。

そこで、11-133号線を何とか拡幅いただければ、その後の11-4号線を含め、以降はずっと道幅が広くなります。そこを上手く利用して、町内の安全確保及び渋滞緩和ができないかご提案させていただきます。

市長:劔方面に抜けるバイパスルートのご提案、ぜひ検討させていただきたいと思います。担当課と協議して図面も確認し、ご提案ルートを含め、11-7号線の狭さ、通学時の安全、劔橋等の渋滞をどうすれば改善するか話をしました。

ただ、長新(ながしん)橋の部分もありますので、今すぐこのバイパスルートの改良に着手するというお返事はできませんが、非常に有効なご提案ということで、真剣に検討を始めさせていただきたいと考えております。

市道柏崎11-133号線の市道橋「長新()橋」架け替えについて

説明者:吉井川の最下流の橋で老朽化が非常に進んでおり、橋の中間部には簡易な補強処理がされています。市でも五年に一回調査して承知していると思いますが、町内会が非常に心配していますので、将来の補修を検討していただきたいです。

また、道路法線についても、直角曲がりの道路ですので、総合的に検討していただくよう、お願いします。

市長:平成29(2017)年、令和3(2021)年に点検を行い、改めて老朽化や損傷が著しく、早期に対応が必要な状況を確認しています。

先ほどの11-7号線、剱橋等へのアプローチ、国道8号と国道116号との混雑等の緩和や回避、バイパスの必要性を含めて、長新(ながしん)橋を中心にした周辺道路の法線変更、道路改良、長新(ながしん)橋の架け替えも視野に入れた対応の検討を始めます。

高速道路曽地バス停付近にスマートインターの設置について

説明者:昨年の懇談会のときに、条件や優先順位があるが協議するというご回答をいただきましたが、その後の新聞報道等には、なかなか難しいという記事が載っていました。

中通は即時避難区域であり、原発で事故が発生した場合、マイカー、バスで即時避難する地域です。そのため、スマートインターを早いうちに設置していただきたいというお願いです。米山や上方の話も出ていますが、それと横並びで一緒に要望いただければありがたいです。

また、今まで中通小学校を地域で育んでいますが、統合方針が示されています。このままなら、さらに地域外へ住民が転出し、少子高齢化がまたどんどん進み、過疎化にもつながっていくという心配をしています。原子力災害時の避難道路の確保と、中通地区の活性化の実現に向けて、スマートインターの設置について改めてお願いをするところです。

市長:順番を含めて検討させていただくと申し上げたのは事実です。その後、本当にできるか、本当に地域の方々にとってプラスになるか、いろんな方面から調査をしました。

【柏崎市の地図をスクリーンに投影して説明】

この図面で示したところがPAZ圏内です。柏崎の原子力防災、避難ルートは、主に3方向になっています。中通地区の方々は湯沢方面、西山地区の方々は村上方面であり、西中通、松波の方々を含めて8万人の市民の75%が上越、糸魚川、妙高方面に避難されます。

そうすると、国道8号、鵜川方面の国道353号、または柏崎や米山インターチェンジから高速道路を使うことになります。しかし、鵜川方面は雪や雪崩により冬場はかなり厳しいため、国道8号または高速道路しかありません。ところが、国道8号は米山大橋が大風の影響で結構止まります。そうすると、冬場になると、ほとんど避難ルートがなくなってしまいます。米山大橋の下の旧道では、大型車両は通れず、米山大橋が通れないとなると、米山インターチェンジにも乗れないということになります。

では、皆さんが求めているスマートインターは、過去に水上がりをしたところ、県が湛水防除で整備しているところであり、原子力防災の観点から非常に難しいことが分かってきました。もし、ここにできたスマートインターチェンジを活かすということは、松波町、荒浜の方々が原発方面に向かってここに来るというルートを県の調査会社が発表しましたが、残念ながら原発を持つ自治体の長としては、決して認めることはできない計画です。原発事故があったときに、原発方面に向かって避難させるということは、原子力防災の観点から、無理だという話をさせていただいているところです。

また、農業振興という観点から、県のお金も含めて、周辺地域の湛水防除事業に農業予算をかなり入れており、それを返上しなければいけないことになります。それから、流通や工業団地等を含めてのご要望ですが、このような地盤、水上がりの過去も含めて、水が上がる可能性のあるところには、残念ながら工業立地はされないことを考えると、なかなか厳しいところです。

中通小学校の統合と地域活性化について

説明者:中通小学校の統合方針案が出され、教育委員会に説明会を開催していただきました。地区民からは、子どもたちの教育環境が変わってしまうのではないかなど、いろいろな不安が出ました。また、学校の跡地はどうするのか、それから地域から学校がなくなることの心配などが出てきています。

そんなことで、農業も含めて地域を元気づけるため、公共施設の設置、企業の誘致、そしてスマートインターを設置していただき、流通の利便なども図れるのではないか、ということでスマートインターの設置も市の政策に取り上げて加えていただきたくお願いをするところです。

市長:中通小学校の児童数を、昨年の広報かしわざき7月号でお知らせしました。今後の児童数の見込みは、令和8(2026)年には31人となり、1学年5人となり、多くの学年で複式が出てきます。

これは実例ですが、複式学級で6年生の理科を勉強した後に、別の学校に転校して6年生となった場合、新しい学校でまた2回目の6年生の理科を勉強し、結果的に5年生の理科は勉強できなかったということも出てきました。

また、中学校では理科、社会、音楽、芸術、英語などの専門科目も出てきますが、生徒数が少ない学校になると専門教員が配置されないという事態も出てきました。高柳小学校では今年から教頭先生が配置されていません。また、第五中学校の部活動は、卓球部、野球部、吹奏楽部の三つしかありません。野球部は第五中学校と東中学校と北条中学校の3校で野球チームを作っています。吹奏楽部は今9人いるはずですが、今年、3年生が4人ぐらい辞めると残り5人になります。また4人入れば9人でできますが、吹奏楽はだいたい10人で演奏できるような楽譜しかないそうです。さらに少なくなれば、吹奏楽部としてもなかなか厳しくなり、クラス対抗の合唱コンクール等もできなくなります。

学校が地域からなくなると寂しいという思いは分かりますが、子どもたちの教育を大前提に考えると、一定の規模の中で学校が機能するべきだという方針です。

今のところ、中通小学校と日吉小学校の統合方針案に関しましては、令和8(2026)年を予定していますが、それを含めて、学区等審議会で話を進めさせていただくところです。先般、6月には中通地区にご説明にお伺いしました。必要があれば、何度でも説明にお伺いしますので、どうぞお声掛けください。

地域の活性化に関わる提案について

説明者:原子力発電所の事故で避難するとき、ヘリコプターや船等の想定があってもよいのではないでしょうか。中通の土地を活かすために、通常はドクターヘリ、有事には大型ヘリコプターが着陸できる大きなヘリポートの建設です。

それから、いろいろなところで戦争が起きていますが、原子力発電所が攻撃された場合、一気に被害が出てきます。そのとき、市長を含めて中心になる人、指示を出す人がいなくなったら右往左往するため、そういう人たちがヘリコプターで緊急移動するためにも、ヘリポートは必要なのではないかと思います。

また、有事のときだけではなく、例えば東京からいろいろな業者が来るとき、新幹線や車ではなく、ヘリコプターで来る時代も来ると思います。そのときに、柏崎にもヘリポートがあれば、そこに降りてもらえるという要望です。

施設の維持管理は地元がやりますので、雇用も少し進むし、若い人もそこに定着してくれると思います。今の状況を見ると、だいたい結婚すると家を作ったり、アパート借りたりして異動します。そうすると、その地区は高齢者ばかりになって、いろいろな予算がかかってしまい、大変なことになりますので、子どもが定着できる何かがあればという漠然としたお願いです。

市長:ご提案のヘリポート、特にドクターヘリのヘリポートに関しては、中通小学校のグラウンド、それから国土交通省の除雪ステーションで考えており、すでに登録されています。ここは冬期間も使える体制にしてあり、中通地区には今登録されているドクターヘリのランデブーポイントとしては2が所あります。

いざというときの大型ヘリになると、非常に大きいスペースが必要になると思いますが、ヘリや船については、実は私も提案しています。ヘリコプターでの避難は、中通地区も含めて有効な手段になりうると思いますので、国等も含めて検討させていただきたいと考えています。

自由懇談

「国道8号バイパス」「長崎の模擬爆弾と鯖石川記念公園」「防犯カメラと通学路の歩道設置」について懇談しました。

この記事に関するお問い合わせ先

総合企画部 総務課 総務係

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館3階
電話:0257-21-2330/ファクス:0257-22-5904
お問い合わせフォームはこちら

更新日:2022年12月05日