第一中学校区地域懇談会を8月30日に開催しました

中央地区の皆さんが、中央地区コミュニティセンターで地域からのテーマや自由懇談など、さまざま意見や要望を市長と語り合いました。

写真:マイクの前に座って説明をする市長
写真:マイクを持って質問をする参加者

日時

令和4(2022)年8月30日(火曜日)午後6時30分~8時10分

場所

中央地区コミュニティセンター

参加者数

34人

市の出席者

市長、総務課(係長、主任、主査)

懇談概要

市長の地域に関する施策の説明(市長)

「柏崎市の人口」「新型コロナウイルス感染症の状況」「株式会社リケンと日本ピストンリング株式会社との経営統合」「小中学校の統合」「第一中学校区の市の事業」等について説明しました。

地域からのテーマ

事前に提出されたテーマについて、市長が回答し、その後質疑を行いました。

説明者とは「地域からのテーマ」の趣旨を説明した方です。

株式会社リケンが計画している「水素エンジン」の支援策について

説明者:柏崎市は「ものづくりの町」でもあることから、株式会社リケンの水素エンジン開発に伴い、完成車等を含む工場を誘致する考えはないでしょうか。

市長:柏崎で完成車ができればよいのですが無理だと考えます。ご承知のように、日本の車産業は、輸出がベースです。原材料を輸入して、車を外国に売ってもうけています。これは、日本の大きい産業構造、収益源だと思います。車を輸出するためには、大きな港が必要になることを考えると、柏崎において完成形である乗用車を含めてということは難しいです。

しかし、水素の展開に関しては、株式会社INPEXが柏崎の平井で水素を作るという構想があります。株式会社INPEXの社長から直接聞かせていただいたところ、令和7(2025)年の3月には柏崎の平井において、日本で初めて商業用の水素発電を始めるとのことです。株式会社リケンには、株式会社INPEXが柏崎で水素を作り、その水素で発電をするという計画があります。その水素で作った電気を柏崎あい・あーるエナジー株式会社という第三セクターで買わせていただき水素というキーワードで株式会社リケンと株式会社INPEXとをつなげたいと考えています。

もう1つ、カーボンニュートラルの電気に関して、株式会社東芝のリチウムイオン電池のことも申し上げます。今フロンティアパークに大きな工場を株式会社東芝が持っていますが、これを拡大します。どこで電池が売れているかというと、主にヨーロッパです。ヨーロッパでは、カーボンニュートラルの純粋な再生可能エネルギーで作られた電気で作られた電池を求めています。

私どもは、太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーで作った電気を株式会社東芝に売りたいと思い、必要量を伺ったところ、二桁も三桁も違うような量を求めてこられました。株式会社東芝は、東北電力の水力発電で作られた電気を買い、証明書をつけてもらっています。そうでなれば品物を買ってもらえないということです。

いずれは原発の電気、カーボンニュートラルの電気、再生可能エネルギーに火力発電をミックスした電気の3種類の電気を他の地域よりも安く供給することによって、特に再生可能エネルギーを柏崎の製造業が受けることによって、柏崎で作られた製品は再生可能エネルギーで作られたものだという付加価値を得て高く売れると考えます。

海の上の風力発電で作られた電気を、日本海側で海底の直流送電で送ってくるという計画が3年前からあり、7月13日に国から北海道等で作られた電気を太平洋側で東京に送るか、日本海側から東京に送るか、両方の案が示されました。柏崎という名前は挙がりませんでしたが、日本海側で送ることに優位性があると国が発表しました。

当然のことながら、日本海側に送って首都圏に送る太い大きな送電線は、東京電力しかありません。何とか柏崎に陸揚げをして、再生可能エネルギーを私たちの会社が仲立ちして送り、柏崎の地域の製造業を中心とする方には、再生可能エネルギーもある、原発の電気も提供でき、他の地域よりも安い料金で電気を使うことができるといったことを考えているところです。

説明者:非常に株式会社東芝の景気が良く喜んでいますが、そこで大事なのは、地元の人の雇用率がどのくらいかということです。若い人に働く場所をなんとか提供するということが、一番大事ではないかと思い、その点について教えていただきたいと思います。

市長:正社員よりも非常勤または契約社員の割合の方が圧倒的に多いです。株式会社東芝の本社に行き、「正社員の割合を増やしてください、雇用を確保してください」と言いますが、帰ってくる答えは非常に厳しいです。能力のある人をそろえてほしいということです。今は、人手、人数ではなく、一定の技術、基礎知識を持った人が必要だということです。

遠回りですが、柏崎の小学校、中学校の学力レベルを、全国ポイント、県ポイントより、3から5ポイント上を目指したいということで、取り組みを始めました。これは、単に子どもたちの学力を上げたいということだけではなく、今後の柏崎の産業構造を考える意味でも、付加価値が高いものを生み出すためには、人手の時代から、人材を求める時代になってきたことに対応するものであり、そのような視点で正社員の割合を高めていきたいと考えています。

旧市役所の跡地利用に伴う情報発信について

説明者:柏崎市の施設は情報発信が少なく、利用者が減少しています。大勢の人に来てもらい、利用してもらうために、継続した情報発信が必要と思いますが、どのようなことを考えているのでしょうか。

また、同地区は「過去より中央の機能を持っているため、この機能を持った施設を考える」との市長の発言がありましたが、その考えについても聞かせていただきたいと思います。

市長:中央地区コミセンをただ移すだけではなく、そこにプラスアルファの機能を持たせるべきだということを申し上げてきました。具体的には、夕日ドームの約2倍の大きさで屋根付きのもの、サイドも付いて冬でも風が吹き込まないようなドーム状のものを作りたいと考えています。冬場にいろいろなイベントを行うことができ、子どもたちが自由に遊ぶこともでき、また、陸上の練習をするようなトラックにも使えるようにしたいと思います。そして、その脇にはギャラリー的なスペースも作りたいと思っています。

今年の2月にソフィアセンターで行った柏崎花のコレクションをご覧いただいた方も多いと思います。花をテーマにして真冬に行った展示でしたが、多くの市民の皆さまは、花が好きだということが分かりました。真冬にもかかわらず2千人以上の方々がお越しになりました。ギャラリーも花をテーマにしたスペースなどに使えたらと思っています。

相澤陽一先生の植物、花の絵を市役所に飾らせていただいていますが、非常に多くの市民の皆さまから好評で、季節ごとに取り替えています。いろいろな方々が町中に集まって、にぎわいが生み出せるよう、華やかなにぎわい空間を作り上げたいと思っています。

原子力発電所等による災害時の避難所対応について

説明者:災害が発生した場合、今、柏崎市が用意している避難所では資材等も含めて不足しているのではないでしょうか。対応策を考えられているのかお聞きしたいと思います。

市長:コミセンへのパーティションの配置は、人口の違いにかかわらず、同じ数となっていますが、地域の大きさ、住んでいる方の数に応じて配置するべきだと考えています。ベッドに関しては、いざという時には順次持ってきていただけるという契約をすでに結んでいます。しかし、パーティションに関しては、随時、それぞれのコミセンで保管をすることになっています。

保管スペースがないという声を受け、来年度、大きなコミセンで防災用具を入れておく倉庫を別建てで作る予算を計上したいと思います。食料品等も同様であり、今後、中央地区コミセンを含めた大きなコミセンでの防災用の資材を置く量やスペースについて、新年度での対応を考えていきます。

冬季間における通学路確保について

説明者:子どもたちの通学路の除雪の問題は、地区内のいろいろな町内において発生しています。通学路等については、市の除雪体制がないため、町内の皆さまが市の助成で機械を購入するなどして、通学路確保のため除雪をしています。

地区でも高齢化が進み、中央地区で連日のように大雪が降ると、対応ができないため、大通りの除雪の路線の方に迂回路として回っていただいていますが、子どもたちにとっては、非常に危険な状態が生まれるということもあります。子どもたちが通る通学路に関して、もう少し除雪に関する支援をお願いします。

市長:狭い道路に関しては、町内で行なっていただくことをベースにしていますが、除雪も排雪もかかった経費の75%を市が補助させていただく各種制度がありますので、ぜひ、ご利用いただきたいと思います。

小型除雪機の方に関しても十分な補助制度があり、事業者にお願いしても75%の補助が出るため、ぜひご利用いただきたいと思います。第一中学校区、柏崎小学校区でも、小型除雪機を使って事業者に町内の道を空けてもらっているという町内はいくつかあります。尋ねていただければ、事業者を紹介することも可能です。

自由懇談

「ロードヒーティングの修繕と標識の設置」「原子力発電所」「避難所の改善」「子育て支援の今後」「地方通貨の電子版」について懇談しました。

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更新日:2022年12月05日