市長定例記者会見概要(平成30年4月4日)

記者会見中の市長の写真

記者会見の様子

パンフレットを持ちながら会見をする市長の写真

地域エネルギービジョンの概要

地域エネルギービジョンの概要 以下の「定例記者会見」で、概要をご覧いただけます。

(注意)報道機関との質疑応答を追加しました

発表事項

使用済核燃料税の経年累進課税導入に向け協議を開始

使用済核燃料税の経年累進課税導入に向け協議を開始しましたので、経過などを説明します。先月3月22日、市役所で東京電力ホールディングス新潟本社代表の橘田さんはじめ、柏崎刈羽原子力発電所の設楽所長他に対し、柏崎刈羽原子力発電所に貯蔵されている使用済核燃料の搬出を促すため、使用済核燃料税への経年累進課税の導入の協議を始めることを通告しました。

この案件は、私にとって非常に大切なものであり、元より柏崎市にとっても、日本のエネルギー政策、核燃料サイクルにとっても、非常に大切な案件であろうと考えています。また、極めて政治的な案件であろうとも考えています。私としては非常に真剣に、なおかつ慎重に関係者の方々とお話をしながら、順次進めていきたいと考えています。

具体的に説明すると、3月22日に課税を求める対象である東京電力に対し、このような協議を始めさせてもらうことをお話しました。3月26日には、青森県むつ市を訪ね、宮下市長に対して、核燃料サイクルの順番では六ケ所村再処理施設、またはむつ市の使用済核燃料の一時保管施設というふうに搬出経路が求められており、柏崎ではこういった経過で、使用済みの核燃料税の経年累進課税化の検討を始めますということを話してきました。

来週以降は、国、つまり経済産業省、資源エネルギー庁、原子力規制庁、今回は法定外普通税を目指すため、許認可をする総務省などに対して、これから東京電力と協議を始めますというあいさつをする予定です。東京電力との本格的な協議を連休明けから始めるため、関係各機関などにあいさつをしているところです。ちなみに、現在の使用済核燃料税は、2003年度から導入し、2017年までの税収は、総額で約80億円になっています。

皆さんのお手元の資料のとおり、現在、私どもが使用済核燃料税の対象としているのは、1号機から7号機です。そのうち、柏崎市域に保管されているものを課税客体としています。全体では13,700体以上の使用済核燃料が保管されていますが、そのうち柏崎市域にある1号機から4号機に保管されている6,949体を課税客体として経年累進課税化を求めていきたいと考えています。

1号機から7号機、柏崎市、刈羽村で保管を許可されている体数のうち、現在は13,734体が保管されており、貯蔵率は約81パーセントに及んでいます。柏崎市にある1号機の貯蔵率は91パーセント、2号機は71パーセント、3号機は69パーセント、4号機は68パーセントです。刈羽村にある5号機は80パーセント、今回再稼働を求めている6号機、7号機は、6号機が93パーセント、7号機が97パーセントの貯蔵率となっています。現在、柏崎市が使用済核燃料税として課税をしている1号機から4号機は6,949体です。その内21年以上保管した体数は1,968体です。6,949体のうち11年以上保管されているものが6,127体で88パーセントになっています。

また、使用済核燃料税は法定外目的税となっていますが、法定外目的税を廃止し、法定外普通税として制定したいという協議を始めたいと考えています。税率などは変わりありません。

(主管:税務課 電話番号:0257-21-2250)

新たなエネルギーのまち柏崎 「2.5」そして「3.0」へ―地域エネルギービジョンを策定―

地域エネルギービジョンを策定しました。皆さんには概要版をお配りしました。議員さんにはすでに本編を配布しています。概要版の3ページ目の右下に柏崎市次世代エネルギー研究プロジェクトの概要図があります。従来は、太陽光や風力、地熱といった再生可能エネルギーをいかに地域の中で使っていくか、活用していくかというところに主眼が置かれていました。私としては、それは大切な観点と認識していますが、この地域エネルギービジョンでは、再生可能エネルギーを産業化していきたいと考えています。

柏崎は、ご存知のとおり1.0として「石油産業のまち」、2.0として今現在は「原子力関連産業のまち」。そして3.0は「脱炭素のまち」としています。現在は、過渡的な状況と捉え2.5とし、当面の間の原子力発電の稼働を認めながらも、一方で脱炭素を目指して再生可能エネルギーを使うとともに、再生可能エネルギーを柏崎の産業にすることを目指したものがこの地域エネルギービジョンです。

プロジェクト概念図のちょうど真ん中にある蓄電池は、既に柏崎に大手の企業が工場を持っているわけですが、そういった施設を使いながら行っていく。水素は、国のエネルギー基本計画の中で水素を全面的に押し出していくというような方向性を伝え聞いています。

私どもも一気に脱原子力発電所ということではなく、当面の間の原子力発電所の有意性を認めながらも、しかしそこに留まらず蓄電池や水素といった再生可能エネルギーを柏崎の産業にしていきたいということを、この地域エネルギービジョンにまとめました。このビジョンを作っていただいた委員の方々には、大変なご努力をいただきました。今、私が申し上げた部分など少し無理難題を申し上げたので、後半、非常にタイトなスケジュールの中で頑張っていただきましたことを、この場を借りて感謝を申し上げたいと思います。

(主管:電源エネルギー戦略室 電話番号:0257-21-2324)

赤ちゃんに絵本のプレゼント―ブックスタート事業を再開

赤ちゃんに絵本をプレゼントするブックスタート事業を再開します。以前、このブックスタート事業は、生まれて間もない赤ちゃんの4カ月検診の時に、絵本を乳児と保護者の皆さんにプレゼントをしていました。このたび中越沖地震以降しばらくお休みしていたものを約10年ぶりに再開します。

対象は、以前と変わらずに4カ月検診の対象となる乳児と保護者です。検診の会場となる健康管理センターで、読み継がれている6冊の絵本の中から2冊をプレゼントします。もちろん検診の日にどうしても来れずに絵本を受け取ることができない方へは、図書館の開館時間の中でプレゼントをしたいと考えています。

併せて、このブックスタート事業の再開を記念して、4月29日に絵本作家の内田 麟太郎(りんたろう)さんの講演会を行います。講演後にはサイン会をお願いしていますので、お子さんをお持ちの若い親御さんたちやおじいちゃん、おばあちゃんからも内田さんの講演会にお越しいただいて、ブックスタート事業の再開を皆さん方で共有してもらいたいと思っています。

(主管:図書館 電話番号:0257-22-2928)

日本海側初の海水浴場開場130周年―「海の柏崎」を再検証

柏崎は、春のお彼岸を過ぎ、5月の連休が過ぎるとすぐにえんま市となります。5月の連休明けになると海岸沿いでは浜茶屋や海の家の建設が始まります。柏崎では、もうすぐ夏を意識した準備が始められます。その中で、日本海側で初めて海水浴場が開設されたのが柏崎の番神から東の輪、鯨波にかけての海岸だといわれています。

今でも西本町2丁目に静 雅堂さんという歯医者さんがありますが、そこが昔は歯医者さんではなくお医者さんであったころに、当時の陸軍軍医総監であった松本 順さんという方が滞在されて、冬場に風邪をひく人が多いが、夏場に海の水に身を浸ければ冬場も風邪をひかないということを言われました。その当時は、海水浴という言葉ではなくて、塩湯治という言葉で残っています。松本 順さんが塩湯治を勧め、その最初の場所が番神から東の輪、鯨波にかけてでした。

それから130年が経ちました。130に特段の意味があるのかと言われればありませんが、ご存じのように昨年の夏は大雨、豪雨の被害で柏崎の海水浴場もその影響を受け、残念ながら入込客が少なくなりました。そういった意味で今回この130周年という節目を、正直に言えば利用して、柏崎の海をもう一度と思っています。施政方針などでも申し上げているように、夏の海だけではなく春や秋にも柏崎の海を楽しんでいただけるような設えを考えています。

関連してお手元にチラシなどが配られていますが、観光ガイドを新しく作りました。県や近隣の村とも連携しながら「ことりっぷ越後、柏崎刈羽、出雲崎」を作成しました。また、夏に海の柏崎と同じ時期に、山の方では十日町の大地の芸術祭も行われます。十日町の大地の芸術祭とコラボレーションして、山のほうでも海のほうでもこの夏を楽しんでいただこうと考えています。そういった意味で今回この130周年という節目の年に、春から秋にかけて柏崎の海を多くの方々に楽しんで頂きたいと思います。

併せて、毎年私ども柏崎市民の自慢1つであります海の大花火大会が7月26日にありますが、今年はBSフジで生中継されることが、昨日正式に決まりましたのでお知らせします。午後7時過ぎから中継を始め、柏崎の紹介もしてもらいます。市民にとって大変明るい話題であり、私自身も非常に心待ちにしています。

昨年の花火大会は、本当に完璧な天候で適度な風が吹き、雲、煙も流れて完璧な花火大会でした。ぜひ今年もそういった天候を期待しています。市民の皆さんの中には、どうしても海まで見に来られないといった山間部の方もいます。そういった方には、生中継で、会場と同じタイミングで柏崎の花火を楽しんでもらえると思います。また、柏崎を離れた方や柏崎出身ではなくても全国の方々から、柏崎の花火を楽しんでいただけます。私も大変な期待をしています。

(主管:商業観光課 電話番号:0257-21-2334)

視覚障がい者や外国人の生活を支援―水道料金の音声案内サービスを始めます

これはユニボイスというシステムを使っています。外国の方で、どうしても利用や検針の案内が読み取れないという方がいます。レシート状の案内にある二次元コードをスマホなどで読み取ると、英語で内容が表示されます。

目の不自由な方にとっても同様に二次元コードを読み取ってもらえば、日本語の音声で検針のお知らせが説明されます。このユニボイスというシステムは、年金の定期便にも採用されている他、1,000を超える自治体で採用実績があります。国内の水道事業者では、既に2水道事業者で採用実績があり、今年の春からは本市を含めて4事業者で新たに新規採用されます。

このサービスは、素晴らしいことにお金はかからないということです。検針業務を受託している事業者が、このシステムにお金を払っており、新たに柏崎市からの持ち出し、負担はありません。

(主管:お客さまサービス課 電話番号:0257-22-4700)

「ドライバーの皆さん 安全運転を」―小学生が防災行政無線で交通安全を呼びかけ

4月6日から15日まで春の全国交通安全運動が実施されます。それに合わせて普段は市の職員が交通安全に気を付けましょうと時報で放送しています。

昨年、私から職員に景気対策などのアイデアはないかと募集をしました。その中に、朝と夕の時報を子どもの声で放送したらどうかというアイデアがありました。それを実現するための検討を行ったところ、毎回子どもさんの声を録音するのは大変なため、定期的な放送は見送ることにしました。今回は不定期ではありますが、子どもさんのかわいらしい声で、大人にもお年寄りにも交通安全を呼び掛け、皆さんにより一層耳を傾けてもらえる広報ができるのはないかと期待をしています。

小学校の男女1名ずつから呼びかけをしてもらいますが、小学生による交通安全の呼びかけは県内では初めての取り組みだというふうに聞いています。これから心地良い季節となりますので、交通安全に気を付けてもらいたいということを、より浸透力のある子どもさんたちの声でお伝えし、効果を期待しています。

(主管:市民活動支援課 電話番号:0257-21-2272)

ふるさと納税返礼品の日本郵政株式会社との協定締結

今日の午後1時半から、郵便局の方々の見守りサービスをふるさと納税の返礼品に加えるということで、協定の締結式を行います。

当面の諸行事

イベント

  • 柏崎市元気なまちづくり事業補助金「事業成果報告会」
    チラシ:柏崎市元気なまちづくり事業補助金「事業成果報告会」
    (主管:市民活動支援課 電話番号:0257-21-2272)
  • プラネタリウム新番組
    (主管:博物館 電話番号:0257-22-0567)
  • 企画展「第24回 ネイチャーフォト展」
    (主管:博物館 電話番号:0257-22-0567)
  • 青海川海岸をきれいにして「越乃Shu*Kura」をお出迎え
    (主管:商業観光課 電話番号:0257-22-0567)
  • 柏崎市吹奏楽団 第37回定期演奏会
    (主管:文化・生涯学習課 電話番号:0257-20-7500)
  • 小学生サッカースクール
    (主管:スポーツ振興課 電話番号:0257-20-7010)

定例記者会見の質疑応答

報道機関から受けた質問の項目は、以下の通りです。

  • 使用済核燃料税の経年累進課税導入に関する質問
  • 「海の柏崎」再検証に関する質問
  • 水道料金の音声案内サービスに関する質問
  • 地域エネルギービジョンに関する質問
  • 原発再稼働、東京電力に関する質問
  • 原発安全協定に関する質問
  • 東京電力新潟本社の行動計画に関する質問

質疑応答の詳しい内容は、市長定例記者会見での質疑応答(2018年4月4日)をご覧ください。

定例記者会見の概要と質疑応答(印刷用)

この記事に関するお問い合わせ先

総合企画部 元気発信課 情報発信係

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館2階
電話:0257-21-2311/ファクス:0257-23-5112
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更新日:2020年01月31日