市長定例記者会見での質疑応答(2018年11月7日)

2018年11月7日(水曜日)の市長定例記者会見での報道機関の質問と、市長や市担当者の回答です。

主な内容

  • 事業峻別に関する質問
  • 原子力発電所で発生した事象に関する質問

事業峻別に関する質問

記者からの質問に資料を交えて説明する市長の写真

記者

どのような視点で評価したのか。

市長

市役所にしかできない仕事、繰り返しのお役所仕事になってないかという視点で始めました。事業は全てに意味があり、担当職員が思いを持って進め、市民の皆さまの要望があって始めたものです。それをやめる、減らすというのは非常に難儀でした。ただ、今一番難儀をしている方、困っている方がいて、難儀な状況を優先したいということで、峻別をしました。

記者

いい決断ができたという事業は何か。

市長

やめたり、減らしたり、見直したりですので、いい決断ができたと胸を張って言えるものはないです。事業に関わる職員の顔と市民の皆さんの活動が見えるので。それぞれ申し訳ないという思いで峻別したのが正直なところです。

記者

高柳町と西山町の利便性向上を実現させるためのファーストステップと書かれているが、将来的にどうしていきたいのか。

市長

合併した旧西山町、旧高柳町は、人口減少が著しいです。高柳町の人口は、20数年前3・4千人でしたが、今約1,400人です。診療所・消防の一定の施設は、残さなくてはなりませんが、この人口で今まで通りイベントや事業を行うのは難しいので、整理統合を今後進めていかなければいけない。そのファーストステップと理解していただきたいと思います。

記者

峻別した事業のうち、30年度当初予算ベースで最もお金の捻出効果が高かった事業は何か。

市長

事業費ベースだと、景観形成に関係する部分が大きいと思います。資料5ページ目の86番の景観形成推進事業は廃止としました。私は、景観行政は非常に大切なものと認識しています。ただ、柏崎が誇るべき景観は、指定されていた地区以外にもあるのではないか。そして、市の財政が非常に逼迫(ひっぱく)(ひっぱく)し、人口が減少してきている中で、市民の皆さんのニーズは、景観形成よりも側溝の整備・維持管理、道路の維持管理・改修にあるのではないかと判断しました。過去20年間で町内から233の道路改良の要望があり、159路線が未着手ということを考えると、今の景観行政をしばらく廃止したり休んだり減らしたりして、市民の皆さんの要望が高い道路改良に予算を振り分けたいと思っています。

記者

高柳地域など、市民の皆さんが主体となるイベントなども見直し対象になっているが、市民にどう理解を求め、説明をしていくか。

市長

これも難儀なところです。高柳町は産業文化まつり、狐の夜祭り、YOU・悠・遊の3大イベントがあります。狐の夜祭りは、住民を中心に実行委員会を立ち上げて、作り上げてきたイベントです。一方、産業文化まつりもYOU・悠・遊も、住民も主体的に頑張っていますが実動部隊は高柳町事務所の職員です。高柳町の人口が1,400人になっている中、結果的にどのイベントも同じ方が関わっているという現実があります。住民の方の中から、限界なんじゃないのという声も聞いています。私が言うのも酷ですが、高柳が元気を維持していくために、現実を見ながらできる範囲で、3つのイベントを絞った方がいいのではないかという視点でそのように掲げました。

記者

事業峻別全般で、来年度の予算にどれくらい反映するのか。

市長

予算は今組み立てている最中です。現年度ベースで2億強生み出されるものは、介護人材の確保や新しい産業構築の部分に振り分けたいと思います。景観形成事業は、カットした金額を道路の維持管理や道路改良の部分にそのまま反映するのではなく、一定程度反映します。

記者

市民や関係団体への説明は、予算の前に行うのか。

市長

はい。今日皆さんに発表しましたし、正副議長にも説明しました。今後、議会にも説明をして、並行して市民の関係する方にも私どもの方から説明をします。

原子力発電所で発生した事象に関する質問

記者からの質問に身ぶりを交えて説明する市長の写真

記者

11月1日の非常用の電力ケーブル火災は、想定している場所ではない所で火災が起きた。情報共有の観点で、今後の東京電力に求めるものはあるか。

市長

報道機関への情報伝達にタイムラグがあったと聞いています。市との情報共有に関しては、出張中でしたがタイムラグは感じませんでした。

ただ、今回の事象の原因は、分かっていません。あの火災は重要な事象につながり得るのではないかと思いました。今回バックアップ用のケーブルだったと思うが、なぜ接合部分から出火したのか。それからケーブルのあったトンネルには、バックアップ用のケーブルとそれ以外のメインケーブルが一緒にあったと聞いています。その火災がメインのケーブルに延焼する可能性もあると思うのですよ。バックアップのケーブルとメインのケーブルが同じところにあっていいのかなと思いました。

いずれにせよ原因の究明と、私の疑問に対しての説明を東京電力に求めたいと思っています。

記者

今回の非常用ケーブル、バックアップケーブルは7号機につながるものだった。6・7号機の稼働は、条件付きで認めてもいいという話を東京電力としている中、7号機の非常用ケーブルでダメージが起きたことへの受けとめは。

市長

6号機7号機用のケーブルかどうかは別として、バックアップ用のケーブルとメインのケーブルが一緒にあっていいのかという疑問と、なぜそのような事象が起きたのかという原因の究明の方が私にとっては大きな関心というか、疑問です。

記者

先ほどタイムラグがあったと思われると話をしていたが、報道機関と市はどちらが早かったか。

市長

情報を出すのは、東京電力です。報道機関へ一斉に情報がいかなかったことに関して、情報の出し方に課題があると東京電力も話をしています。それは無いようにしてほしいと思います。

あの事象が起こってから日数が経っていますが、私への具体的な説明はありません。担当課には来ているのかもしれませんが。今回の事象は、大きい事柄だと認識をしているので、情報を求めたいと思います。

記者

ケーブル火災のあった日は東京へ出張中だった。市長が出張中や不在の中、有事が起きた時、どのような方策を取るのか。

以上

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更新日:2020年01月31日