市長定例記者会見概要(平成31(2019)年2月6日)

市長定例記者会見(平成31(2019)年2月6日)のお知らせ

市長が持った資料を指さしながら冬期間の原発避難計画を説明している写真
市長が動画で冬期間の原発避難経路を走行したことを説明している写真
市長が記者の質疑応答に答えている写真

以下の「定例記者会見」で、概要をご覧いただけます。

(注意)報道機関との質疑応答を追加しました。

市長記者会見インターネット録画配信

市長記者会見の録画映像を「YouTube柏崎市公式チャンネル」でご覧いただけます。

発表事項

柏崎フロンティアパークに株式会社ユアテックが進出 ―地域未来投資促進法に基づく立地企業第1号―

柏崎フロンティアパークに株式会社ユアテックが進出します。これは、柏崎市にとって地域未来投資促進法に基づく立地企業第1号です。

ユアテックさんの本社は宮城の仙台ですが、現在、市内扇町にある営業所をフロンティアパーク内に移転するものです。今までフロンティアパークの立地は製造業に限定されていましたが、この地域未来投資促進法の制定によって、製造業以外にも門戸を広げ、進出が可能になりました。

ユアテックさんは、東北電力さんの関連企業ですので、災害時に速やかに出動や対応ができること、柏崎インターに近く交通の利便性も良いことから立地をしていただきました。もちろん、私どもとしては新たな雇用の拡大に期待しています。

資料の裏面にフロンティアパークの図面があります。ユアテックさんは、黄色い所、31番です。その左側にある東芝インフラシステムズさんをはじめとする赤い所は既に分譲がされ、営業が始まっているところです。オレンジ色の所は、交渉中や仮予約というかたちで契約金が払い込まれたりしていて、具体的に事業の展開が見込まれる所です。

今回のユアテックさんを含めると、分譲中がピンク色の17番、29番、30番の3区画になります。このうち、29番、30番は、引き合いがあるように聞いています。

逆の言い方をすれば、28区画は既に営業が始まっているか、もしくは仮予約なども含めて、賃貸借、売買がなされた、もしくは継続中ということです。フロンティアパークの9割はめどがついてきたということになります。

そういった意味で、この地域未来投資促進法の制定がさらに後押しをしたことに、感謝しています。また、この赤い所に進出を決めた企業の中にも、年内に槌音(つちおと)をたてるという情報もあり、雇用の拡大にも期待が持てると思っています。

(主管:ものづくり振興課 電話番号:0257-21-2326)

第34回国民文化祭・にいがた2019、第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会の大会旗リレーを柏崎市で開催

この国民文化祭に関しては、天皇・皇后、もしくは皇太子・皇太子妃殿下の地方行事への参加ということが取りざたされていますが、おかげさまでこの国民文化祭に天皇陛下もお越しいただくというようなご意向があるように聞いています。

2月8日に国民文化祭の大会旗の引継式を、前開催地の小千谷市から市役所において行います。私が出張中のため、大変申し訳ないですが、教育長が代わりに引き継ぎに参加します。

この第34回国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭にいがた大会の具体的な内容は、県が作成した公式パンフレットをご覧ください。柏崎が行う事業をご説明します。

長岡・柏崎エリアでは、長岡市・小千谷市・見附市・出雲崎町・刈羽村との連携事業として、このエリアに共通するテーマを題材に「詩(ことば)フェスティバル~花火と良寛の地で~」を行います。長岡、片貝・小千谷の花火と柏崎の海の花火、また、出雲崎町の良寛、柏崎の貞心尼ということから、花火と良寛をテーマにして詩(ことば)のフェスティバルを開催することで、文化祭に参加したいと思っています。良寛や花火をテーマに、俳句・短歌・詩を全国から募集し、作品展示を行います。たくさんの応募をお待ちしています。私も元国文科ですので、一首、もしくは一句詠ませていただくつもりです。

柏崎市の単独事業は、松雲山荘の紅葉ライトアップ、秋の芸能公演会です。毎年大変好評の秋の松雲山荘の紅葉、ここをバックに特設ステージで柏崎地域の伝統芸能を披露します。鵜川女谷の綾子舞、南鯖石の古典盆踊りおいな、西山町石地地内の石井(いわい)神社の大和舞、西山の二田物部(ふただもののべ)神社の太夫舞などを松雲山荘の紅葉をバックに披露していただきます。

また、柏崎かいわいには、木喰仏という仏像がありますが、例えば関町の十王堂の木喰仏を巡るツアーなども予定しています。また、柏崎古典フェスティバル、それから柏崎の歴史文化探訪「かしわざき・ふっとつ探訪」を10月から11月に予定しています。この「ふっとつ」という言葉は新潟県内で使っている言葉で、たくさんという意味があります。

柏崎には、ドナルドキーンセンター柏崎もあります。大久保銅器の原惣 右エ門さんの工房などもありますので、柏崎の地元にある歴史文化の探訪を行うツアーのようなものを考えていきたいと思っています。

障がい者の芸術・文化祭に関して、お配りしたチラシは、昨年12月に行われた「TRY-tryふぉーらむ」のもので、そこある絵は堀井銀次さんの絵です。柏崎でも障がいをお持ちの方々がこのように芸術作品を展開しています。国立病院機構の新潟病院には、佐藤 伸夫さんの美術館があります。

柏崎では、いろいろな方々が障がいを持ちながらも芸術活動に取り組んでいますので、機会を通して紹介したいと思っています。堀井 銀次さんの絵も市長応接室に飾らせてもらいたいと思っています。今回の第19回全国障害者芸術・文化祭をきっかけにして、私どもも「TRY-tryふぉーらむ」や、障がい者の方々の芸術活動を応援していきたいと考えています。

(主管:文化・生涯学習課 電話番号:0257-20-7500)

ひきこもり支援センター「アマ・テラス」利用者の作品を市のPRに活用

私の似顔絵で恐縮ですが、ひきこもり支援センター「アマ・テラス」を開設して以来、38人の方々にご利用いただいております。

「アマ・テラス」は、今年4月から元気館の2階に移りますが、アマ・テラスの利用者の中にイラストを得意としている方がいまして、遊びなんでしょうかね、私の似顔絵を描いてくださいました。よく出来ていたので、私の名刺にですとかいろいろなものにぜひ使わせて欲しいとお願いしました。そうしましたら、その利用者の方に非常に喜んでいただき、どうぞお使いくださいと言ってもらいました。それほど高い金額でありませんが、きちんと著作権を譲渡してもらい、購入したいと思っています。

ほかにも、こういったお話を聞いた印刷会社の方が、そのイラストの才能を使わせていただきたいというような話もあると聞いています。アマ・テラスが利用者の方々に使われ、少しずつ社会参加のステップを切り始めているというお知らせを兼ねた発表です。他の方々の励みになればと考えています。

(主管:総務課 電話番号:0257-21-2330)

今年春の大型連休に市役所の窓口対応を行います―市長が婚姻届けを提出するカップルを祝福します―

今年春の大型連休は、ご存じのように5月1日が新しい天皇陛下の即位日となります。前後して10日間の連休になります。

連休中の各自治体の対応はさまざまです。10日間全て市役所をお休みするという役所もあります。担当の部・課長から協議があり、市民の皆さんの利便性を確保するという意味で、5月3日の憲法記念日に開庁することにしました。開庁時間は、午前8時30分から午後5時15分までです。営業する窓口は資料の通りで、主に市民の皆さまからの届け出、問い合わせが多い部署の営業を行います。

実は、9月議会でしたでしょうか、12月議会でしたでしょうか、議会の中で、他の自治体では、婚姻届けを出す時に市長がお祝いをしてあげたり、写真を撮ってあげたり、何かサービスをしている所があるけれど、市長はするつもりがないのですかと問われたことがありました。

私もつれなく、残念ながらそれだけ余裕がないので、するつもりはありませんとお答えしてしまいました。しかし、今回、せっかくこういう機会ですので、資料には、婚姻届けとは書いてありますが、例えば、出生届けも含めて、手続きなどにお越しいただく方々に私が直接お祝いをしたいと思っています。もちろん、無理やり記念撮影をしろということではありませんので、言葉がけなどいろいろなかたちでお祝いをさせていただくために、その日は市役所でお待ちしたいと思っています。

(主管:総務課 電話番号:0257-21-2330)

新潟県原子力災害広域避難計画案の公表を受けて

ご承知のとおり、1月24日に、広域避難計画(案)が県から発表されました。また、28日には皆さま方にも夜遅くまでお付き合いいただいて、原発災害時の避難経路の走行確認を行いました。

(以下、記者会見場に掲示した28日の経路地図により説明)

28日は、市の中心部から約16、17キロメートル南にある女谷の綾子舞会館からスタートをして、上越市の大島区、大島就業改善センターまで走行しました。大島就業改善センターは、国道353号線周辺に住んでいる2,348人が避難する場所で、地図上の赤い太線が避難ルートです。そこを車で走行し、確認しました。

お配りした資料には、私のほか同行した市職員、国の原子力規制庁の規制事務所の所員、振興局の県職員の方からの感想を記載してあります。普段、市長車や議長車の運転をしていただいているプロの運転手の方のご意見も掲載しました。

本日、県では机上訓練が行われていますが、28日の走行の感想をお伝えしながら、県と連携していきたいと思います。知事も今回の避難計画案は、完成形ではなく、これからブラッシュアップして、3月までに成案をまとめるということでした。それまでの間に今回のこの降雪時のルート確認の感想を踏まえて、県ならびに国と協議を重ねていきたいと考えています。

そこで、本日あらためて報道の皆さんにカラー版の資料をお配りします。「実効性ある避難計画とは?検証1:冬期間、積雪時、夜間の場合」をご覧ください。これは私の感想です。私なりの結論として、現在の道路状況、整備体制、除雪体制ではこのルートでの冬期間、積雪時、夜間の原発災害避難は、現実的なものではないとお伝えしたいと思います。それでは、28日に市の車両の固定カメラによる5分ほどの動画をご覧ください。

(以下、28日に撮影した動画により説明)

まず、視界が悪いという運転手さんの指摘がありました。これは国道353号線です。この雪の壁は車高よりも高くなっています。両脇2面、2メートルぐらいあるだろうと思われます。

次に、これは県道275号線です。国道353号線から、石黒から門出の方に行く道です。少し見えにくいかもしれませんが、わだちが3本しかありません。つまり、車が行き交うことができるような十分なスペースがなくわだちが3本になっています。1つのわだちを両方向で行き交う車が共有していることになります。

このように雪が降っていますので、非常に視界が悪かったです。これも小さい雪崩の跡ですね。これが石黒の集落の辺りで、まだ人家がある所です。石黒の集落から門出までは、普通であればそう時間がかかる所ではありませんが、やはり下ったり上ったりという所で、運転にも気を使いました。

途中からこの県道275号線も非常に狭くなります。これからたぶん小さい雪崩の跡も出てくると思います。先ほどお話ししたわだちが3本しかない所で雪崩が起きると、そこを迂回(うかい)して行かないといけない。狭い道では、わだちが2本分しかできません。

積雪が、ここでは20センチメートルぐらいあるはずです。この辺は、外灯がありませんので、降雪時、積雪時、夜間というのは、非常に厳しい状況にあるだろうと思っています。夜間ですので、気温が下がっています。ただ、先般の十日町のスノーフェスティバルの雪像の課題を見てみると、この2メートル以上ある両脇の雪の壁が昼間であったならば、崩れてくる可能性があり、そういった心配もあると思います。

スピードは、だいたい20キロで、これだと行き交うことができます。今回は、3時間ぐらい運転しましたが、行きと帰りで対向車は、全部で7、8台ぐらいだったと思います。主に、国道253号線が多かったです。

国道253号線は、幹線道路であり、かなり対向車があります。幹線道路ではありますが、脇が急傾斜となっています。夜間は、日中に比べ、気温が下がっているのにもかかわらず雪が落ちてくるという状況が見られます。これは、私の車がスリップをしているところです。もう完全に後ろの方を振っています。私は、運転のプロではないわけですが、対向車が来た場合、とても危ないと思います。この動画ように、非常に課題が多いと感じました。

(以下、資料により説明)

資料の写真をご覧ください。最初の写真は、県道12号線を柏崎から十日町に向かう境界付近のものです。これは、私が1月12日の午前中に撮ったものです。この日は、路面に雪がなく、きれいな状態です。

次の写真は、雪崩危険時通行止めの看板です。この写真の先に、田代トンネルがあり、田代トンネルは、柏崎地内です。田代トンネルの出口に同じ看板があります。つまり、田代トンネルの入り口から出口まで、雪崩危険時通行止めの区間になっているということです。

この看板を建てた新潟県に、この区間で雪崩により通行止めになったことがあるかを確認しました。昨年の大雪の時も含めて、近年では通行止めになっていないという話でした。少しは、安心しましたが、もし本当に通行止めになったとすれば、残念ながら、こちらにお住いの方々の避難ルートはないということになってしまいます。

県道が通れないとなれば、国道353号線はどうかとなるわけですが、国道353号線は非常に狭く、なおかつ整備もなかなか進んでいません。雪もさらに多くなり、雪崩の危険性は高いということになります。

資料の最後にある「原発避難計画の実行性を高めるためには」をご覧ください。ここでは、避難経路道路などの整備、国道353号線、国道252号線の幅員の拡幅、除雪体制、雪崩防止柵などを整備していかなければいけないとしました。夜間は行われていない3ケタ国道の除雪体制の拡充などを含め、避難体制をもう一回見直さなければいけないと感じました。

現状では、自家用車で今のルートを避難していくことになっていますが、このこともあらためて、考えていかなければならず、避難計画に盛り込む必要があるのではないかと感じました。

また、先ほどお話したように陸路によるルートが、完全に遮断されてしまった場合も考えると、自衛隊のヘリによる輸送も考えていかなければならないと思います。このことも避難計画に盛り込む必要があると感じています。

ヘリによる輸送では、ヘリポートが必要になります。冬場にヘリコプターのボバリングの風の力というのは、雪崩を引き起こすというふうに山岳救助の際に、言われています。いろいろな心配事項が出てきます。

いずれにせよ、この計画と整備などを進めていくためには、財源が必要になります。私としては、原子力災害対策特別措置法の改正を求めていきたいと思っています。

今、柏崎刈羽のことを例としてお話しているわけですが、例えば、伊方原発における半島部の周辺住民の方々が、どうやって避難するのか、陸路では、避難できない、船舶によって九州の方に避難するという計画もあるように聞いています。

先般、避難訓練が行われた玄海原発では、離島での避難どうするのか、といったことなどを、やはり国がしっかりと責任をもって財源措置を含めた体制を整えてもらいたいと思います。そのためには、私は原子力災害対策特別措置法の改正が必要だと考えています。

今、こういった考え方を県とも協議し、県の広域避難計画をブラッシュアップすることに資する資料としてお届けしたいと思っています。国には、県と協議をしながら避難計画の見直しを進めていくが、それを実現させるために国の明確な責任の所在と財源措置が必要となるということをあらためて訴えていきたいと思います。

また、私は全原協の副会長ですが、会長含めて全原協でも原発立地点の共通する問題として訴えかけていきたいと考えています。最後にあるのは、昨年、世耕大臣にお届けした「世界一の原発集中立地点柏崎の雪2018」という資料を参考までにつけました。

(主管:防災・原子力課 電話番号:0257-21-2323)

原子力防災に関する意見交換会を開催

昨年も行いましたが、3月23日に原子力防災に関する意見交換会を開催します。

昨年との違いは、昨年は地域の会のメンバーの方々から出ていただきましたが、今回は、地域の会のメンバーの方々を含め14人の市民の方々から意見発表をしてもらうことです。ご質問やご要望をお聞かせいただき、私も答えられる範囲でお答えをさせていただき、意見交換をさせていただきたいと思っています。

昨年よりも時間をとっており、充実した意見交換ができるものと期待しています。

(主管:防災・原子力課 電話番号:0257-21-2323)

行事予定

行事の中から1つご紹介します。

冬ですが、高柳の方々に頑張っていただいています。2月23日、24日に「高柳雪まつり」を開催します。チラシも本当にかわいらしいデザインで、いいなと思います。

今年で29回になる「YOU・悠・遊」が行われます。シンセサイザーで有名な滝沢卓さんの演奏もあるということで、高柳の映像と共にと書いてありますので、プロジェクションマッピングなのかどうか分かりませんが、ぜひ、たくさんの方々からお越しいただきたいなと思っております

イベント

  • アルフォーレ柏崎市民文化祭 日本海太鼓「新春公演」三者三様
    (主管:文化・生涯学習課 電話番号:0257-20-7500)
  • アルフォーレ柏崎市民文化祭 ピティナ・ピアノステップ柏崎地区
    (主管:文化・生涯学習課 電話番号:0257-20-7500)
  • クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル
    (主管:文化・生涯学習課 電話番号:0257-20-7500)
  • 高柳雪まつり「YOU・悠・遊」
    (主管:高柳町事務所 電話番号:0257-41-2241)
    チラシ:高柳雪まつり「YOU・悠・遊」
  • 2019市民のための柏崎文化祭
    (主管:文化・生涯学習課 電話番号:0257-20-7500)
  • ガルルスラローム大会
    (主管:スポーツ振興課 電話番号:0257-20-7010)
  • 市民バスケットボール大会
    (主管:スポーツ振興課 電話番号:0257-20-7010)
  • 新潟県民会館アウトリーチ事業 春のジョイントコンサート
    (主管:文化・生涯学習課 電話番号:0257-20-7500)

定例記者会見の質疑応答

(注意)報道機関から受けた質問の項目は、以下の通りです。

  • 柏崎フロンティアパークにユアテックが進出することに関する質問
  • 原子力防災に関する意見交換に関する質問
  • 今後の実働的な避難訓練に関する質問

質疑の応答の詳しい内容は、市長定例記者会見での質疑応答(平成31(2019)年2月6日)をご覧ください。

定例記者会見の概要と質疑応答(印刷用)

この記事に関するお問い合わせ先

総合企画部 元気発信課 情報発信係

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館2階
電話:0257-21-2311/ファクス:0257-23-5112
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更新日:2020年01月31日