市長定例記者会見での質疑応答(令和元(2019)年6月6日)

令和元(2019)年6月6日(木曜日)の市長定例記者会見での報道機関の質問と、市長や市担当者の回答です。

主な内容

資料を手に持ち質疑に答える市長の写真

現庁舎の活用について

記者

柏崎市からの提案の、どういった点が評価されたと市長は考えているか。

市長

現庁舎跡地の活用を官民両方の力を活用していくという点で、具体的かつ明確に打ち出したところ評価されたのではないかと考えています。

記者

国からの資金的支援は、どの程度か。

市長

年間1千万円程度です。

記者

市長としてこの跡地が、どのような機能をもった場所になることを望んでいるか。

市長

賑わいを生み出すような空間であってもらいたいと思います。できることなら若い方を中心に賑わいを生み出されるような空間として機能する提案を望んでいます。

記者

新庁舎へ移転後、第二分館と教育分館はどのように使われるのか。

市長

新庁舎に移転せずに別の場所にあった方が望ましい機能や公文書の保管機能といったことを想定しています。

東京2020オリンピック聖火ルートに関する質問

記者

おそらく大勢の市民が、聖火ランナーを希望すると想定されるが、今後の選考方法は。

市長

組織委員会から示されるルールに基づいて進めていくことなると考えられるので、注

目を持って見守りたいと考えています。

水球に関する質問

記者

セルビア共和国男子代表チームは、まだ東京五輪の事前合宿地として柏崎を選んでいないのか。

市長

セルビア共和国男子代表チームがまだ、オリンピック出場に決定していないこともあり、そういったことも含めて最終的な部分は調整中です。

水害対応総合防災訓練に関する質問

記者

先日、気象庁が大雨警戒レベルを5段階としたが、今回の訓練での呼び掛けでも5段階レベルを何かしらのかたちで反映させるのか。

市長

反映します。

記者

今が何段階であるかという周知の方法は。

市長

その都度、防災行政無線で周知を行います。

事業峻別に関する質問

記者

事務事業は、昨年度と同様の方法で進めていくのか。また、指定管理者、第三セクターの検証は、どのような基準で進めていくのか。

市長

事務事業の事業峻別は、昨年度の実施結果を踏まえ、まだ検討の余地がある、疑義が残る事業を重点に実施していきます。指定管理者、第三セクターの検証に関しては、指定管理者は事業費の規模、第三セクターであれば出資比率などを勘案しながら対象事業者を選定しています。

記者

今後も他の指定管理者や第三セクターを対象にすることはありえるのか。

市長

ありえますが、令和2(2020)年度の予算への反映を考えると時間的、物理的な制約がありますので、まずは今回選定した対象事業者に関して進めていきたいと思います。

原発問題に関する質問

記者

花角知事の就任から間もなく1年を迎えるが、原発問題の取り組みに対する評価は。

市長

私が点数をつけるのは全く僭越なことですが、100点以上の仕事をされているのでないのかなと拝察しています。原子力発電所の問題、3つの検証に関しましても2代前の知事から検証が継続されているわけですが、花角知事にも前知事にも申し上げましたが、私は、この3つの検証そのものを合理的に進めていただきたいと再三申し上げてきました。

花角知事になられて、その合理性という部分、ペースも含めて随分アップしてきたと思っていますので、原子力発電所の問題のみならず、懸念されている観光面や交通面などでも、力を発揮していただいており、新潟県民にとっては、非常に明るい方向性を見出しているのではないかと感謝しているところです。

記者

3つの検証について、期限を決めずに徹底的に検証を進めていくという姿勢については。

市長

知事は、最終的には県民に信を問うと言っているわけですので、任期途中でということであれば別ですが、おそらくご自身の任期を意識されているとするならば結果的には期限があるのだろうと思っていますので、実質的には花角知事の任期の中、つまりあと3年の中で出されるのではと承知をしているところです。

記者

いままでペースアップを求めた中でさらに深堀、求めてきたことは。

市長

この3つの検証委員会は福島の事故を検証するという位置付けで皆さんも報道されていたと思います。

現在は、福島の事故も検証されていますが、避難に関しては柏崎のことを含めて、どちらかといえば、そちらにウエイトを置いて進められているので、あえて、申し上げれば本当に今更ながらかもしれませんが、3つの検証というものが、もともとどういう目的でなんのために設置されたのか、そしてその結果がどこに生かされるものなのかということを、私は、ずっと申し上げていることですけれども、今度は、県議会などで、議論していただければありがたいと思っています。県議会に期待しています。

記者

柏崎市が東京電力に対して今月末までに提出を求めている廃炉計画について、今の段階で東京電力から今後の見通しの連絡はあるのか。

市長

やりとりは、ここ1年、半年の中でも、かなり頻繁にやらせていただいていますので、まったく相手の腹が分からないということはありません。

記者

具体的にいつの段階で計画を提出しますといった連絡は。

市長

私の日程に今月下旬は出張などがあるため、提出は7月上旬になるだろうと思っています。上旬がいつまでかは調整中ですが、内容に関しては、東京電力もかなり詰めに入ってきているのではないかと思っています。

記者

廃炉計画のイメージですが、計画の具体性は、どの程度を希望しているか。

市長

何基ですとかいつまでというような数字が入ってないものは計画とば呼ばないということは、再三、皆さんの場にも申し上げているわけで、東京電力にも話しているので、それがどういうかたちで入るか入らないかは別として、数字は必ず含まれたものとして出されてくると思っています。

記者

実際に廃炉の時期などが見えてくれば、廃炉産業に地元企業が入ってくるイメージも少しずつ出てくると思うが、一方で、まだ、地元企業の中には、ハードルが高いところが多いと思われる中で、地元企業に対して呼び掛けていく工夫は。

市長

方向性がある程度見えるならば、参入してみようかという企業もでてくると思います。一方で、50年間推進をしてきた方、50年間反対をしてきた方がおられるわけです。急に廃炉産業ですよと言われてもなかなか理解を得にくい部分もあるかと思いますが、少しずつ皆さんの関心というものを得てきているのではないかなと思います。

あせらず皆さんの意識を少しずつ高めていって、このままいったならば残念ながら建設の時と同じように大きなお金がみんな頭を越して、首都圏に流出してしまう。これは産業になり得るということを、せっかくなら地元で仕事を貰いましょうよ。仕事をとりましょうよということを繰り返し、繰り返しお伝えしてまいりたいと思います。

記者

廃炉計画の提出が7月上旬とのことだが、6月下旬より前、中旬となる可能性は。

市長

ここ半年の中で、何度も何度もかなり厳しく東電さんとやりとりをしてきました。今、東京電力もかなり頭を悩ませていますので、本当にぎりぎりになるかと思います。出張が入ったのは、本当に偶然ですが、6月の来週に返事を持ってくるということは、ないです。

記者

それは、株主総会が26日だからか。

市長

6月下旬に東京電力の株主総会があるのは2年前から承知はしていました。なので、6月いっぱいにまとめるように要請してきているところです。

記者

株主総会で結論をまとめるのであれば。

市長

私どもの方への返事が株主総会の議題となって、いたずらに、ステークホルダーたる株主の方々が、国も含めて混乱させるということは、私は得策ではないと2年前から思っていたこともあり、あくまでも6月の下旬までと申し上げたところです。

記者

数字が入ってない廃炉計画が提出された場合、どのように対応されるのか。

市長

入ってなかったならば答えになってないと思いますので、私の再稼働に対する考え方は、かなり厳しいものになるのではないかなと考えています。

記者

前回の会見では、新たな要件を提示することも考えていると。

市長

はい。

記者

そのような認識でよろしいか。

市長

最低限の返事が出てくるのか、私が期待するところのマックスなのか分かりませんが、その辺は、お返事を伺ってからと思っています。何度も申し上げていますように、私の方からみれば安全・安心というものを求めますし、同時に柏崎の皆さんにとっても、豊かさを生み出すようなものでなければいけないと申し上げているわけですので、安全・安心そして豊かさを担保するようなものを出していただければと思います。が、担保されないようなものだったらとするならば、やはり私も根本的な再稼働に対する考え方を変えざるを得ない。凍結せざるを得ない。そういうかたちになるだろうと思います。

記者

市長としておそらく6月いっぱいの提出は難しく、提出自体は7月になるだろうという認識か。

市長

そういうことです。

記者

数字が入っていないという判断の基準は。

市長

何号機とか、何基とかという部分は、私の認識では数字は入っていると解釈します。

記者

数字というのは、工程表の数字や号機設定の数字ということか。

市長

基数と号機の指定か、もしくは、期限か、その3つが3つとも入ればいいという事ではないと思いますが、逆にこの3つとも入らないようなものは、計画と呼ばない。というのが私の解釈です。

記者

東京電力との半年間のやりとりの中で、何基とか期限とかそういった部分に関しての細かいやりとりはあったか。

市長

そこまでのやりとりを、半年前、1年前からやっているわけではありません。当然のことながら、東京電力の電源構成というレベルから今、廃炉計画をという話を社長が話されたので、この段階からどういう表現で廃炉計画を出したらいいかというような話になります。

私の方は、数字が全く入らないものは、計画と呼ばないので、数字の入ったものを計画として出してくださいと再三申し上げています。いくつかやってくださいというようなことを私どもの方から提案したり、向こうの方から提案されたりしている段階では今はありません。

今夏の参議院議員通常選挙に関する質問

記者

参議院選の構図が固まったが、どの候補者を支持されるか。

市長

今の段階では、いろいろな課題がありますが、塚田さんを支持したいと思っております。

新エネルギーに関する質問

記者

胎内市と村上市で新エネルギーに関する大規模な計画がされている中で、柏崎市もそういう決定が今あるのか。また、柏崎市として、具体的な新しいエネルギーに関する計画や講演会といった啓発的な取組を今年度は予定しているか。

市長

春先に村上市長とも洋上風力発電に関して意見交換を行っているところです。いずれにせよ、村上沖や胎内沖で大規模な洋上風力がうまくいったとすると系統連携の問題が想定されます。

村上市や胎内市の事業が実現化して柏崎市の計画と連携できることができればありがたいと思いますし、柏崎市としても、今年度の予算の中で地域エネルギー会社を設立するにあたって市民の方々に、さまざまなかたちで県内や全国の動向を、機会を問わず伝えていきたいと考えています。

以上

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更新日:2020年01月31日