市長定例記者会見概要(令和3(2021)年2月3日)

市長定例記者会見(令和3(2021)年2月3日)のお知らせ

市長の前にヒゲソリダイの料理が並べられている画像
国内一貫ブルー水素製造・利活用実証試験に対して発言している町内会長

以下の「定例記者会見」で、概要をご覧いただけます。

報道機関との質疑応答を追加しました。

市長記者会見インターネット録画配信

市長記者会見の録画映像を「YouTube柏崎市公式チャンネル」でご覧いただけます。

発表事項

新型コロナウイルスワクチン接種に全庁挙げて取り組みます

柏崎市の取り組み状況は、国、県の指示に基づいて、昨年12月1日、福祉保健部に8名のプロジェクトチームを発足し、1月4日、国民健康保険診療所を除く福祉保健部98名の体制に切り替えました。そして1月18日、全庁協力体制を敷くことを決定しました。

私の感覚では、プロジェクトチームというよりもタスクフォースという感覚で、柏崎市民の皆さんにいち早く、そして安心していただけるようなワクチン接種を行うべく、取り組み始めているところです。

市民の皆さんからワクチン接種のお問い合わせなどもありますので、電話での対応や、ホームページ上にワクチン接種のページなどを作っています。

柏崎市の場合は、国の主導で医療従事者向けの先行接種が独立行政法人国立病院機構新潟病院から始まります。その後、他の医療従事者の皆さん、続いて65歳以上の高齢者、高齢者以外で基礎疾患をお持ちの方、そして高齢者施設の従業員の方などに順次実施していきます。

新潟病院は2月下旬からの見込みで、高齢者は4月以降という話も国からありました。それ以外の方々は、まだ詳細が出ていません。

国から支給される保冷ボックスや保冷庫の手配も連絡をいただいています。1回に供給されるワクチンの量が約千人分で、かつ10日以内に接種し切らなければならないという制約があるので、私共が有している公共施設を中心とした集団接種をベースに考えていきたいと思います。

3月中旬以降に高齢者の方々に接種券を発送し、その後、順次他の市民の方々に発送します。希望制ですので、同封される案内に従って、希望者には接種を受けていただきます。

どの会場でどのように接種を行うのか、どのような体制を組むのか、医療関係者、市職員、業者などにお願いしながら詰めているところです。柏崎市の人口は約8万2千人で、高齢化率が34パーセントですので、65歳以上の方々だけで2万8千人が対象になります。接種は2回行う必要があるということですので、考えただけでも大変な作業です。

市民の皆さんには、報道やホームページ、電話での問い合わせなどを通して情報を得て、安心していただければと思います。非常に大きな課題ですが、ワクチン接種を乗り切らなければ新型コロナウイルス感染症の克服はあり得ないと思っていますので、全庁を挙げて取り組んでいきたいと考えています。

(主管:健康推進課 電話番号:0257-20-4211)

上下水道料金などの支払いをスマートフォンで-デジタル化へ向けキャッシュレス決済スタート

4月から、スマートフォンアプリによるキャッシュレス決済をスタートします。決済アプリで支払い可能な料金は水道料金、下水道使用料、水道開線手数料です。

今までコンビニや金融機関などでお支払いいただいていたものが、お持ちのスマートフォンのアプリケーションで決済できるようになります。市民の皆さんの利便性や新型コロナウイルス感染症のリスク低減を重視して、キャッシュレス決済を始めさせていただきます。

(主管:経営企画課 電話番号:0257-22-4111)

バレンタインデーにヒゲソリダイと米山プリンセスはいかが?-ヒゲソリダイ講演会・試食会を開催

ヒゲソリダイはもともと天然の魚ですが、海洋生物環境研究所実証試験場の方々の努力により、全国で初めて完全養殖に成功しました。昨年初めて出荷しましたが、市場でも非常に高い評価をいただきました。本日はヒゲソリダイの刺身などの料理も用意させていただきました。

今年は海のヒゲソリダイと田んぼの柏崎市認証米コシヒカリの米山プリンセスのおいしさを市民の皆さんに味わっていただきたいと思います。新潟漁業協同組合柏崎支部の津畑支部長や担当の茂田井さん、海洋生物環境研究所実証試験場の塩野谷さんからもお話をいただきます。

今回はヒゲソリダイがメインですが、米山プリンセスも表参道のネスパス新潟にある静香庵というレストランで使っていただいており、非常に好評です。著名人の君島十和子さんにもお召し上がりいただいて、非常においしいとSNSでも発信していただきました。また、毎週日本橋のブリッジにいがたに米山プリンセスを送って販売しており、1キロ千円を超える高い値段ですが、毎週即日完売しています。

講演会・試食会の日はバレンタインデーですので、チラシには米山プリンセスからヒゲソリダイ君にプレゼントを渡すようなイラストを描かせていただきました。広い会場で極めて制限された人数にして、新型コロナウイルス感染症対策もしっかり行いますので、安心してお越しいただければと思っています。

(主管:農林水産課 電話番号:0257-43-9131)

柏崎刈羽原子力発電所7号機 原子力規制庁による審査結果に関する住民説明会を実施

東京電力関係ではさまざまな課題が出ていますが、今回は原子力規制庁による安全審査の結果に関して、原子力規制庁が市民の皆さんに対する説明会を行います。従来は県や刈羽村と共催で行ってきましたが、今回は柏崎市が単独で行います。対象は柏崎市居住の方で、定員が1,200人の会場で200人を上限に行います。原子力規制庁の説明者はリモートで対応します。

先般のIDカード不正利用や安全対策工事一部未完了の件で原子力規制庁に要望書を出しましたので、12日の説明会の機会に、市民の皆さんに直接お話をいただければありがたいと思っています。

(主管:防災・原子力課 電話番号:0257-21-2323)

平井地内で国内一貫ブルー水素製造・利活用実証試験を実施

国際石油開発帝石株式会社(以下:INPEX)の方と平井の町内会長にお越しいただきました。また、INPEXの東京本社からも、ウェブを通じて説明をいただきたいと思います。

INPEXの事業所では国内初で、国際的にも水素への取り組みが注目されており、非常に大きな期待をされています。菅首相の施政方針演説でも、水素などの再生可能エネルギーを拡充して送電線を増強するとありましたので、このような実証が平井で行われるということを誇りに思っています。

まだ私共もこれからの話として伺ったばかりですし、平井町内会の方々もまだ伺ったばかりだろうと思いますので、今の段階でのお話をお願いしたいと思います。

国際石油開発帝石株式会社東日本鉱業所長 君波氏

国際石油開発帝石は柏崎市と長らくご縁があり、1972年から2014年までの42年間、平井地区で累計生産量約74億立方メートルの天然ガスを採取し、原油は累計で約170万キロリットル生産してきました。

2014年に操業停止しましたが、今般、市長が掲げる柏崎市のエネルギービジョンとご縁があり、そこに参加させていただくことになりました。我々は、2050年のカーボンニュートラルを目指してブルー水素発電事業の展開を決定しましたので、ぜひ柏崎市で実証実験を行わせていただきたいと思っています。

平井町内会長 佐藤氏

昭和40年代からガスの採掘が始まり、2014年に止まりましたが、帝石さんからいろいろな面でご協力いただきました。

今回は急なお話でしたので、町内としてどうこうという話はまだできませんし、これからの話だと思います。水素という言葉は、東日本大震災の水素爆発も連想されるという電話もいただいていますし、不安もありますので、地元には丁寧な説明をお願いしたいと思います。また、その辺りは市長や市役所を通してしっかりした対応をお願いしたいと思っています。

国際石油開発帝石株式会社東京赤坂本社技術本部執行役員ゼネラルマネージャー 加賀野井氏

まず、2050年ネットゼロカーボン社会に向けた経営の基本方針を説明します。

第一に、今後も増加する我が国および世界のエネルギー需要に応え、長期にわたり引き続きエネルギー開発・安定供給の責任を果たしつつ、2050年ネットゼロカーボン社会の実現に向けたエネルギー構造の変革に積極的に取り組みます。

第二として、気候変動に関するパリ協定目標の実現に貢献すべく、2050年自社排出ネットゼロカーボンを目指す気候変動対応目標を定めます。

第三として、ネットゼロカーボン社会に向けた変革の時代に、社会のニーズに応えるソリューションを提案すべく、3つの取り組みによって、5つの事業の柱を強力に推進します。

3つの取り組みの1点目は当社の強みの活用です。これまで国内外で培った事業面、技術面、操業経験などの強みを最大限活かして事業対象を選択し、当社の人材、資金、知見などの経営資源を活用していきます。2点目は産官学の連携強化です。時代の変化に対応するために新たなイノベーションやビジネスモデルの実現が必須であり、エネルギー分野はもとより、広範な分野における産官学との長期的な連携や協力を推進していきます。3点目は、政策的なフレームワークの整備などに協力するとともに、政策支援の適切な活用により、迅速かつ効率的な取り組みを推進していきます。

これら3つの取り組みにより、上流事業のCO2低減のためのCCUS推進、水素事業の展開、再生可能エネルギーの強化と重点化、カーボンリサイクルの推進と新分野事業の開拓、森林保全の推進という5つの事業の柱を強力に推進することで、ネットゼロカーボン社会に向けた変化に積極的に対応し、エネルギートランスフォーメーションのパイオニアとなることを目指します。

続いて水素事業の展開を説明します。中長期的な水素社会の到来を視野に入れて、エネルギーの生産、供給事業者として水素事業への展開を図ります。将来的な再生エネルギー由来の水素事業を視野に入れつつ、まずは足元として、当社の天然ガスのアセットを活用したカーボンフリーの水素の製造および供給のため、天然ガスを水素とCO2に分離します。そのCO2を地下に戻し、CO2を上手く利用して、すでに減退しているガス田から取り残しのガスや油分を取り出すというように有効利用すると同時に水素を生産するということを考えています。

また、水素社会の確立に向けた課題解決のため、他の企業や団体と協力連携した研究開発を進めるとともに、水素バリューチェーン協議会のメンバーとして業界横断的に連携し、社会実装プロジェクトの実現を通じて、早期に水素社会の構築を目指します。その大きな柱が、現在プロジェクトを計画している、平井地区で当社の南長岡ガス田で生産されたガスを用いた水素を製造するプロジェクトです。当社のパイプラインを通じて平井地区まで持っていき、そこで水素を製造し、その水素を発電などに有効に活用します。一方、分離されたCO2はさらなる資源を取り出すために有効に活用するということを想定しています。これは、将来的に世界レベルでやっていくためにここで第一歩を切らせていただければ、将来的なエネルギーの安全保障にも関連してくると考えています。現在の計画では、今年詳細な検討を行い、来年プラントの建設を始めて、早ければ2023年の末に試運転、プラントの立ち上げ、運転開始ができるように取り組んでいる状況です。

(主管:電源エネルギー戦略室 電話番号:0257-21-2324)

行事予定

イベント

  • 元気なまちづくり事業補助金 事前説明会
    (主管:市民活動支援課 電話番号:0257-43-9127)
  • 別俣スノーフェスタ&さいのかみ
    (主管:市民活動支援課 電話番号:0257-21-2272)
  • 教育委員会表彰式
    (主管:教育総務課 電話番号:0257-21-2360)
  • 料理講習会
    (主管:消費者協会事務局(市民活動支援課) 電話番号:0257-21-2272)

募集

  • かしわざき初心者のための、移住女子TALK LIVE
    (主管:元気発信課 電話番号:0257-21-2311)

定例記者会見の質疑応答

報道機関から受けた質問項目は、以下のとおりです。

  • 新型コロナウイルスワクチン接種に関する質問
  • ヒゲソリダイと米山プリンセスに関する質問
  • 原子力規制庁による住民説明会に関する質問
  • 平井地内での国内一貫ブルー水素製造・利活用実証試験に関する質問
  • 先般の大雪などによる被害に関する質問
  • 東京電力の原発再稼働に関する質問
  • 原子力災害時の冬季避難訓練に関する質問

定例記者会見の概要と質疑応答(印刷用)

この記事に関するお問い合わせ先

総合企画部 元気発信課 情報発信係

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館2階
電話:0257-21-2311/ファクス:0257-23-5112
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更新日:2021年02月15日