静雅園(せいがえん)

江戸末期の座観式庭園

木々や草花、見た目にも美しい座観式庭園の静雅園の石碑の写真

鵜川の旧家で医師であった布施家七代良斉が、江戸末期から明治初年にかけて、京都の庭師を招いて築造し、九代禎二の頃に完成した庭園です。

1928年、鵜川小学校(現在廃校)が同地に移転した際、十代貞夫より村に寄附されました。

庭園全体の構造は、三山を大きく築き、大小2つの池が石橋に接して「心」字をかたどり、三山の裾をめぐり、そのまわりを当地産出の大石約200個をもって囲んでいます。

築山の全面は苔で覆われ、五葉松の巨木を中心に、いちょう、もみじなどの樹木が植えられ、池の手前には飛石を配し、平地にツツジやカエデなどの植込みがあり、幽寂な趣に富んでいます。

面積は約990平方メートル、座観式庭園で、近江八景を模した江戸時代末期の名園で、優れた景観がよく保存されています。

なお、静雅園のある女谷(おなだに)には、国指定重要無形民俗文化財の「綾子舞」が伝承されていて、静雅園向かいの綾子舞会館では、毎年9月に綾子舞現地公開が行われています。

静雅園の中には大きな五葉松や池があり美しく造られた庭園の写真
大小さまざまな飛び石が配置されている静雅園の池の写真

市指定文化財(記念物・名勝)

名称

静雅園

指定年月日

昭和51(1976)年10月9日

所在地

柏崎市大字女谷(おなだに)

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更新日:2020年10月21日