市長定例記者会見(令和4(2022)年6月2日)

市長定例記者会見(令和4(2022)年6月2日)のお知らせ

桶流し一本釣りというアラの漁法を写真を指しながら説明する市長

桶流し一本釣りというアラの漁法を写真を指しながら説明する市長

えんま市とポップサーカスのチラシを掲げる市長

えんま市とポップサーカスのチラシを掲げる市長

以下の「定例記者会見」で、概要をご覧いただけます。

報道機関との質疑応答を追加しました。

市長記者会見インターネット録画配信

市長記者会見の録画映像を「YouTube柏崎市公式チャンネル」でご覧いただけます。

発表事項

4回目のワクチン接種についてお知らせします

4回目の接種は3回目接種から5カ月経過した方で、60歳以上の方と18歳から59歳で国が示す基礎疾患を有する方、重症化リスクが高いと医師が認める方が対象です。60歳以上の方は努力義務、18歳から59歳の対象者の方は接種勧奨となります。60歳以上の対象者は約31,000人です。60歳以上の方には6月6日から接種券を順次発送し、18歳から59歳の対象者の方には、申請により接種券を発行します。接種時期は、高齢者施設は6月21日から、個別接種は7月1日から、集団接種は、7月20日から始まります。また、2回目接種と3回目の接種間隔が5カ月に短縮されたことから、1月に2回目接種を受けた方の3回目の接種券を6月8日に発送します。

次に3回目接種の状況です。全対象者のうち、3回目接種が済んだ方が57,349人、接種率は83.1パーセントです。20代、30代の方も60パーセント台後半に上がっています。皆さまのご理解も進んできたものと思います。

次に小児接種の状況です。これは努力義務が課されていませんが、5歳から11歳の対象者3,974人の方の中で、1回目接種を済まされた方が約40パーセントの1,566人です。少しずつ接種率も上がっています。

6月1日、新潟県は県全体のワクチンの接種状況を発表しました。12歳以上の対象者の方の接種率は全国平均で64.9パーセントです。それに対して新潟県は73.8パーセントでしたので、全国平均を上回っています。柏崎市は76.6パーセントで、県全体の平均よりも約3ポイント高くなっています。これも市民の皆さまのご理解と医療関係者の方々のお力添えのたまものだと思います。

(主管:健康推進課 電話番号:0257-20-4211)

第28回クリーンデー柏崎を開催します

これは私がまだ議員の頃、西川正純さんが市長だった頃に始められたものです。非常に地味ですが、非常にいい事業だと思っています。先ほど正副議長とのミーティングの中で、真貝議長が議員になって初めて一般質問されたときの質問事項がこのクリーンデー柏崎に関することだったと伺いました。今年の開催日は6月5日の環境の日ということで、さらにぴったりだと思っています。全町内会数は柏崎市全域で304町内会ですが、その中の93.4パーセントの284町内会からご参加いただきます。大切な住民自治という観点からも、環境への意識を高めてくという観点からも非常にいい事業だと思っています。ちなみに、第1回クリーンデーは平成7(1995)年に開催されました。その当時の町内会数は、まだ合併前でしたので254町内会でしたが、その中の87.8パーセントの223町内会にご参加いただきました。今年は93.4パーセントの参加率ですので、意識が高まってきています。第1回の参加者は19,910人でした。当時、柏崎の人口が9万人台後半のときですので、今年は20,000人近く減っているのに参加者が増えたというのは、市民の皆さまから理解していただき、環境に対する意識、自分たちの地域を綺麗にしようという意識が高まってきたものと思っています。私も毎年参加していますが、今年は剣野町内会の視察をします。

(主管:環境課 電話番号:0257-23-5170)

極上の白身―市内飲食店で幻の高級魚アラを提供

アラは、柏崎ではなかなか口にすることができない高級魚です。どれくらい高級なのかというと、天然のマダイが1キロ1,000円ほどで扱われていることに対して、アラは1キロ4,000円で取引されています。県内のアラの漁獲量は15トンで、柏崎の漁獲量は1.5トンですが、県内ではほとんど底引き網などで収獲されることに対し、柏崎のアラは桶流し一本釣りで収獲されます。どんな魚もそうですが、網による漁法よりも、釣りによる魚法のほうが鮮度やおいしさも際立つと言われています。柏崎では漁師の方が釣ったものをさらに神経締めを行いますので、さらに鮮度を保つことができ、非常に品質が高く、付加価値が高いものとして位置付けられています。このアラを使った料理を、6月25日から7月31日に市内飲食店13店舗で提供します。柏崎の皆さまにも、市外からのお客さまにも桶流し一本釣りと神経締めを行っているアラのおいしさを味わっていただきたいと思います。

さらに、私共は柏崎のアラのGI登録を考えています。ヒゲソリダイも認知度が高まってきましたが、漁業ではヒゲソリダイに次いでこのアラもこれから売り出していこうと思っています。もちろん柏崎を代表する伝統的な魚はタイです。タイは柏崎の代表的なブランドですが、冬期間に漁業者がなかなか魚を収獲できないということから、ヒゲソリダイの完全養殖を海洋生物環境研究所の方々と取り組んでいます。タイが終わったこの季節にはアラを提供させていただき、柏崎の魚のおいしさを、また、柏崎の漁業者の技術の高さを売り出していきたいと考えています。

(主管:農林水産課 電話番号:0257-43-9131)

住民参加の水害対応総合防災訓練を実施

毎年地域を変えながら水害対応防災訓練を実施していますが、今年は6月19日に西中通、中通地区を中心に実施します。水害対応に対してどのように避難すればいいのかを含めて、住民の方々にもご参画いただき訓練を進めていきたいと思います。

今回のポイントは、西中通、中通地区にいくつかの要配慮利用施設があります。はらまち保育園、とうぶ保育園、特別養護老人ホームなごみ荘、ツクイ柏崎グループホーム、はなことば柏崎などが要配慮者利用施設ですが、これらの方々にも今回の訓練に参画していただきます。垂直避難が多いですが、いざというときにどのように動けばいいのか、動かないほうがいいのかも含めて訓練させていただきます。日程は資料の通りです。

西中通、中通には、原子力災害時の避難円滑化モデル事業ということで、いざ停電したときにも電力を確保できる蓄電池を来年1月5日までに設置します。この事業の蓄電池は、PAZ圏内の荒浜コミセン、松波コミセン、南部コミセンには今年の8月5日までに設置される予定です。今回は原子力災害訓練ではなく水害対応の訓練ですが、それぞれベースとなるコミュニティには、いざというときの蓄電池、電源の配備もこれから実施していきます。

(主管:防災・原子力課 電話番号:0257-21-2316)

自然を満喫!カヌーまつりin栃ヶ原ダム

国が行う国営土地改良事業のダムは3つあります。主に農業用水を確保するダムである西山の後谷ダム、鵜川の市野新田ダム、高柳の栃ヶ原ダムです。昨年初めて栃ヶ原ダムにカヌーを浮かべ、子どもたちとダムの重要性、役割を学びながら、周りの自然環境の豊かさを味わっていただくためにカヌーまつりを行いました。大変好評でしたので、今年は開催期間を2日間に延長して、多くの方々にダムの意義、意味、ダムで遊ぶことの楽しさと自然環境の豊かさを味わっていただきたいと思っています。

栃ヶ原には、日本で初めてできた登録有形文化財の栃ヶ原集水井もありますので、昔の人の知恵、努力も学びながら、その歴史にも触れていただければありがたいと考えています。

(主管:農林水産課 電話番号:0257-21-2300)

行事予定

6月の行事予定では、待ちに待ったえんま市がいよいよ14日、15日、16日にやってきます。子どもたちには3年待ってもらいましたので、ポップサーカスも楽しんでもらいたいと思っています。具体的なコロナ対応策などは、先日ご説明した通りです。

また、高柳の貞観園の茶室や庭園の特別公開もあります。ガイドの方もいます。旅行代理店から貞観園なども含めたツアーを組んでいただいていますが、大変好評です。これから多くの方々に貞観園も含めて松雲山荘、飯塚邸という柏崎の3園をお楽しみいただきたいと思っています。

イベント

  • 国指定名勝庭園貞観園「茶室・庭園特別公開」2022
    (主管:文化・生涯学習課 電話番号:0257-20-7500)
  • パネル展示「柏崎の子どもたち 小学校新一年生」
    (主管:博物館 電話番号:0257-22-0567)
  • 教科書展示会
    (主管:学校教育課 電話番号:0257-23-1168)
  • 第29回 動植物スケッチ・写真展
    (主管:博物館 電話番号:0257-22-0567)

  • えんま市
    (主管:商業観光課 電話番号:0257-21-2334)

  • 歯の健康展
    (主管:健康推進課 電話番号:0257-20-4213)
  • 絵本・こどもフェスタ2022 人形劇「おしいれのぼうけん」
    (主管:図書館 電話番号:0257-22-2928)
  • コミュニティ50周年記念式典
    (主管:市民活動支援課 電話番号:0257-21-2272)

定例記者会見の質疑応答

報道機関から受けた質問項目は、以下の通りです。

  • 新型コロナワクチンに関する質問
  • アラの提供に関する質問
  • 花角英世新潟県知事の再選に関する質問
  • 東京電力に関する質問
  • 次期参議院選挙に関する質問

新型コロナワクチンに関する質問

記者:市長が心配していた20代から40代の方々の接種率は向上したとのことだが、接種率が上がった要因と、未接種の方々にどんなことを呼び掛けたいか伺いたい。

市長:接種率が上がった要因は、それぞれの企業で取り組んでいただいている集団接種の結果として若い方々の接種率も上がったのではないかと推測しています。

先日、コロナに関する防災無線は一旦停止すると申し上げました。未接種の方々に対しては、ご自分のためだけではなく、周りの方々、ご家族のためにも接種は有効ではないかという呼び掛けを、今後もホームページやLINEなどを通じて繰り返しお伝えしていかなければいけないと思っています。

記者:期限切れでワクチンを廃棄する事例が他自治体で出ているが、柏崎市はどうか。

福祉保健部長:全国的に報道されているのがモデルナ社製のワクチンかと思いますが、本市では現在のところ期限切れを迎えているワクチンや1、2カ月以内に廃棄しなければならないワクチンはありません。

アラの提供に関する質問

記者:アラの提供の取りまとめなどは市が行うのか。

市長:はい。

記者:取りまとめ以外に、市として予算を付けて支援することなどは考えているか。

市長:広告媒体は私共の予算の中でやっています。ヒゲソリダイもそうですが、まだ市民の方々の身近なものとなっていませんので、高級魚であること、非常においしいということは、予算の許すところでこれから周知やPRをしていきたいと思っています。

記者:例えば、漁獲量を増やすための支援なども考えているか。

市長:そこまではまだ考えていませんが、漁師の方にお願いして私も一緒に船に乗せてほしいと思っています。専門家が見ると専門家の視点しかないですが、私のような素人が行けばまた違う視点もあるかもしれません。希望は出していますがまだ実現していません。先ほどGI登録を目指すと申し上げましたが、GI登録をするにしても説得力の部分が不足していますし、認知度そのものがまだ低いので、そういったところを行政として応援していきたいと思っています。

記者:ヒゲソリダイの場合は養殖に成功したことが一つの契機になったと思うが、アラはなぜ今売り出そうとするのか伺いたい。

市長:神経締めをやっていることも含めて、漁師さんから私がお話を伺ったことをきっかけに、これを売り出そうというお話をさせていただきました。桶流し一本釣りは、私も伝え聞いているだけですが、柏崎独自かつ伝統的な漁法だと漁師さんから聞いています。また、神経締めでさらにおいしさや価値を高めてきていますので、市としても応援したいと思っています。

記者:市民にもあまりなじみがなく、それほど知られていないのはどんな要因があるのか。

市長:アラが柏崎の言葉で魚の捨てるようなもの、骨だけになったようなものというイメージがあるので、高級魚としてのアラがなかなかイメージされなかったのかもしれません。先ほど申し上げたように、タイが1キロ1,000円に対してアラは1キロ4,000円もするおいしい魚だということを含めて、市民の皆さんに広く周知させていただきたいと思っています。どうして今まで知られなかったのかに関しては、私自身も分析しきれてないところです。

記者:それぞれのお店でどのようなアラ料理を提供されるか。また、市長が召し上がったことがあればその味わいを市長の言葉で伺いたい。

市長:出雲崎の港の入り口に母の実家があるので、小さい頃から出雲崎の漁師さんからアラも提供していただいたり食べさせていただいたりしたことがあります。お店では、生で食べる刺身や寿司が中心になるのではないかと思います。煮物でももちろんおいしいと思いますが、私としては生で食べたほうがいいのではないかと思っています。うまく表現できませんが、白身の魚ですので、淡泊ですが単に淡泊ということではなく、うまみを感じる、味わいを感じる白身だと思います。

花角英世新潟県知事の再選に関する質問

記者:県知事選が終わり、花角知事が再選されたことに対する受け止めを伺いたい。

市長:大差で花角英世知事が再選されましたが、当然の結果だと思っています。当然と考える理由は、花角さんがこの4年間知事として行ってこられたこと、業績、今後行いたいと掲げられたこと、また、副次的な要因かもしれませんが、多くの方々がおっしゃっている花角英世さんの人柄というものが多くの県民の方々に届き、高く評価されたのだろうと思います。

記者:原子力発電所の論戦があまりなかったという見方もあるが、市長はどのように捉えているか。

市長:選挙前に花角さんが柏崎で開催された集会でも申し上げましたし、選挙戦初日の街頭演説で花角さんの隣でもお話しさせていただきましたが、私としては原子力発電所を巡る県の対応には非常に物足りなさがあります。特に、初日の街頭演説のときには、3つの検証にしっかりと決着をつけていただきたいと申し上げました。花角知事は、原子力政策や再稼働に対してのご自分の見解は3つの検証が終わってからお話しする、もしくは議論を始める、そこまでは議論を始めないとおっしゃっています。知事選で原発に関係する論戦が低調だったかどうかは別として、私は、柏崎は誘致以来、原発の問題に関して53年間議論し続けてきました。そして、折々決断が求められる部分では賛成、反対、いろいろな激しい議論を経て決断、決定してきたということは花角知事にも直接申し上げてきました。いずれにせよ、今後4年間の中で、花角知事にはこの3つの検証そのものにしっかりと決着をつけていただいて、早く議論を始めていただきたいと思っています。

記者:決着をつけるというのはどういうことか。

市長:総括委員会が総括しますが、総括委員会の委員長と県の考えが一致してないということから総括委員会が開催されてない状況です。それぞれの分科会などは終了、もしくは終了間際ですので、あとは総括委員会がどのようにまとめるかというところですが、その大事な総括委員会が、委員長と県の意向が違うというかたちで迷走していると私は申し上げています。そこは発注者である県が、総括委員会をどうするのか、委員長の問題も含めて結論を見出してもらいたいと考えています。

記者:花角知事は、原発の問題で最終的にリーダーとして決定した後で信を問うと言っていて、出直し選挙も選択肢としてあるということを強調されていたが、原発を動かすか動かさないかを出直し選挙で問うという手法を立地地域の首長としてどのように考えるか。

市長:今回の知事選挙の結果を経てそのように発言されたのかなと推察します。花角知事の原発再稼働、もしくは原子力発電所に関係する公約的なものは4年前とほとんど変わっていません。3つの検証が終わるまでは議論しないというのは4年前もそうでした。私から申し上げたいことは、4年間でなぜこの3つの検証を終えることができなかったのかということです。そうすれば、あえて当選後にもう1回知事選挙で信を問うなどということはなく、今回の知事選挙で問うことができたはずです。もちろんこの4年間の中には、東京電力自らのボーンヘッド、いわゆるID不正使用や核物質防護違反うんぬんもありましたが、これらは基本的に県の3つの検証委員会には関係ないことです。福島事故に関係して3つの検証委員会が求められているので、関係ありません。そういうことを考えると、4年間で3つの検証が終わらなかった理由の1つは、総括委員会がうまく機能しなかったということもあるだろうと思います。今回の選挙も4年前と同じ、3つの検証が終わるまでは再稼働の議論はしないとおっしゃっている。そして、その3つの検証が終わり、議論を経て、ご自分の考えをお話しして、その考え方をベースに任期途中で県知事選挙をやろうという考えの1つとしておっしゃったのだろうと思います。しかし、地元の自治体としてみれば、そういったことで知事選挙を行っていいのかどうなのか、それよりも今までのことを考えるならば、合理的に県民の意思を問う方法があったのではないか、また今後もあるのではないかと感じました。

記者:今おっしゃった、合理的に県民の意思を問う方法があるのではないかというのは具体的どんなことか。

市長:前から申し上げているように、いわゆる県民投票も1つだろうと思います。また、島根県の知事も再稼働に関して合意されたと承知していますが、一般的には県民、それぞれの地域の方々の代表者である議会の意見を経て、それぞれの首長、新潟県で言えば県知事が判断するということがまた1つあるのではないかと考えています。

東京電力に関する質問

記者:有効期限が切れた入構証で5月に3度敷地内に入ったという発表が東京電力からあったが、一連の不祥事が相次ぐ中で市長としての受け止めを伺いたい。

市長:ディスプレイにいろいろな情報が出たので見落としてしまったというのは、コメントするまでもない、コメントするようなレベルにも達していません。一言で言えばお粗末過ぎます。最新鋭の技術を使って人為的なミスをなくす、見落とすことがないようにしていってもらいたいと直接所長や代表、本部長に申し上げました。

次期参議院選挙に関する質問

記者:現時点で、夏の参院選で誰を応援するかなどの考えはあるか。

市長:現時点ではありますが、今回の県知事選挙を含めて、原発再稼働絶対反対、原発廃炉とおっしゃっている方々を応援する立場にはありません。そうなれば、2人のうちの1人となり、応援要請があれば、参議院選挙予定者の男性候補者を応援します。私は個人的には票を書きます。

定例記者会見の概要と質疑応答(印刷用)

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更新日:2022年06月08日