第一中学校区地域懇談会を11月16日に開催しました
中央地区の皆さんが、地域からのテーマや自由懇談など、さまざまな意見や要望を、市長と語り合いました。
地域懇談会の開催概要「第一中学校区」 (PDFファイル: 203.9KB)
日時
令和3(2021)年11月16日(火曜日)午後6時30分~7時55分
場所
中央地区コミュニティセンター
参加者数
53人
市の出席者
市長、総務課(課長、係長)
懇談概要
- 市長の地域に関する施策の説明
- 地域からのテーマ
- 通学路の安全確保に向けた再点検と整備について
- 新中央地区コミュニティセンター建設の現状について
- 中央地区(特に西部地区)の活性化策について
- 自由懇談
市長の地域に関する施策の説明(市長)
「新型コロナウイルスワクチン接種の状況および感染の状況」「飲食店への支援策」「市内の児童生徒数の推移と見込みおよび適正な学校規模の考え方」等について説明しました。
通学路の安全確保に向けた再点検と整備について
説明者:全国的にも通学中の児童の悲惨な事故が報道されています。中央地区内の通学路は、歩道整備されたところもありますが、住宅地では歩道が整備されていない路線も多く存在します。それらの路線は、住宅密集地が多く、歩道整備は難しいと思いますが、通学路の安全確保の方法は、他にもあると考えています。例えば、道路側溝にふた掛けをして歩く場所を確保する。また、白線脇の路肩部分にカラー舗装を施し、ドライバーが視認しやすくするなどです。
具体例として、市道2-8号線から2-10号線に至る路線、ここは、柏崎小学校の脇の路線で新花町に向かい栄町を経由して柏崎小学校に至る路線です。2-8号線、2-9号線の区間には、歩道が整備されています。地区内でも多くの児童生徒が利用する2-10号線、新花町から工業高校の脇に至る路線です。ここは歩道がありません。しかし、この路線は、白線脇の路肩部分が1メートル以上ある区間もありますので、カラー舗装に適している路線だと思います。四谷地区では交互通行になりました。そのときにカラー舗装を施されました。ドライバーが非常に認識しやすくなったと地元の方から聞いています。試験的でもよいですが、カラー舗装や側溝のふた掛けを実施していただき、効果があれば地区内に拡大し、通学路の安全確保をしていただきたいと思います。
市長:通学路について、ご指摘いただきました。柏崎小学校の周り、第一中学校の周り、工業高校の周りの道路と思ってください。2-8号線、2-9号線、2-10号線、これは市道です。それから、1-1号線であり、かつ、国道352号に引き換えられている道路でもあります。ということを含めて通学路になっているわけです。元気館のある所は、国道です。それからシーユース雷音、鵜川に向かう側は、市道1-1号線です。少なくなったとはいえ、児童生徒が通う頻度は高いわけです。もう少し安全を考えてもらいたいというご要望だと思っています。具体的には、カラー舗装したり側溝にふたを掛けたり、歩行者が歩ける、そして安心して歩ける空間を確保してもらいたいということでした。
紹介があったように、先月から、四谷の一方通行が数十年ぶりに交互通行になりました。警察とも協議し、地域の方々からも交互通行にしてもらいたいという話でした。ご承知のように、そんなに広い道路ではありません。特に、子どもたちの安全を確保するために、緑色のカラー舗装にしました。警察からは、目立って車の運転手も気を付けるとのことです。やはり一定の効果はあるそうです。
第一中学校区に関しましても、カラー舗装、側溝のふた掛けについて、教育委員会、警察、市道であれば市、県道であれば県など関係機関で、学校からの要望に基づき通学路の合同点検につなげていく方向で動いております。特に、今お話があった2-8、2-9、2-10号線に関しては、少しずつステップを踏みたいと思います。
新中央地区コミュニティセンター建設の現状について
説明者:旧市役所跡地に建設が予定されている新中央地区コミュニティセンターのことをお聞きします。再来年に旧市役所が解体され、その後、新しい施設が建設される予定と聞いています。現時点で、実施設計等がされているのか。どの程度まで計画が進捗(しんちょく)しているのか。現状でお答えできる範囲でお願いします。
市長:市全体の施設計画では、新しい公共施設を造るときには、今あるものから2割減らすことが1つのルールになります。そのことは、中央地区役員の方々にご理解いただきました。しかし、その後、中央地区以外の方々が、中央地区コミセンを使っている割合が一定程度以上あるとするならば、人口が減っているからということで、一律に公共施設を2割削減するのは合理的ではないことを、数日前に中央地区役員の方々と話をしました。
スケジュール的には、令和4(2022)年度から具体的な設計などに入ります。そして令和5(2023)年度から壊すことを含めて、新しい建築に向かうというのが大まかな計画です。私自身は、中央地区のコミュニティ改築であり、また、中央にある公共施設の改築であり、柏崎市民の多くの方々が楽しめる、便利さを享受できるようなスペースを、旧市役所の跡地「(仮称)セントラルガーデン」に、お年寄りも子どもも、春も夏も秋も冬も楽しんでいただけるような空間を創りたいと思っています。自治体には、核となる場所が必要だという私の信念です。
私は、今の旧市役所跡地の利活用というのは、中央地区の方々が利便性を高めるコミュニティセンターだけではなく、周りを囲んで、子どもたちが冬遊べるような空間を創ります。そして、まちの真ん中ですので、華がある空間を創ります。象徴的な意味の華でもあり、具体的な意味の華でもあります。例えば、第一中学校の校長を務められた相澤陽一先生が描いた花の絵を寄付していただきました。今、暫定的に市役所に飾らせていただいています。しかし、新しい中央地区コミュニティセンターに付随する共用施設を造って、そこに花の絵のみならず、例えば、いろいろな流派の「生け花」の展示をやっていただく。そして、いろいろな花をテーマにしたギャラリーを作る。それも冬だけ。春夏秋は皆さん行く場所はたくさんあります。しかし、柏崎に来れば、柏崎の花のギャラリーに来れば、素晴らしい花の芸術作品が見られる。そのような花のギャラリー的な構想を、私は考えています。また、具体的なところ、駐車場も新しい中央コミセンを含め、200台以上は確保したいと考えています。単純に考えれば、旧市役所の裏の駐車場と同じくらいのスペースは駐車場として確保したいと思います。ということは、それぐらい集まってくださるようなスペースを作りたいと思います。皆さんが要望される「まちのにぎわい」をもう一回、生み出したいと考えています。
令和4(2022)年度は、民間の力を借りての手法になりますので、皆さんのご希望をお出しいただけるのは、最終的なところが来年の前半くらいになろうかと思いますので、もう一回、ご希望などを含めてお聞かせいただきたいと思います。中央コミセンのスペースの部分に関しましても、単純に2割削減ということではなく、共用スペースも皆さんが使っていただけるよう、プラスアルファの空間を創り、にぎわいのある空間を作り上げていきたいと思います。
参加者:セントラルガーデンですが、具体的にはPFI運営事業者を決めて、設計をしていくことを言っていたのですが、今ほどの話ですと、令和4年度から事業者を決定して、設計を具体的にやっていくという理解でよろしいか。
市長:民間企業のお力をいただきながら、旧市役所跡地を開発しようということですが、これも最終決定したわけではありません。民間企業にやっていただければ、どれぐらい安く済むのかということを今計算しています。国・県の補助金を使って、市がやった方が有益であれば、そちらにする。ということを含めてやっています。
ただ、スケジュールは、令和4(2022)年から設計を含めて始まります。心配なのは、今のコロナワクチンであります。3回目のワクチンの接種も、旧市役所の建物を集団接種会場に使わなければなりません。そうすると壊す時期がずれてくると思います。少し遅れることになるかもしれません。ですが、おおむね令和4(2022)年度から設計を始めて、壊し始めるのは令和5(2023)年度からになります。
中央地区(特に西部地区)の活性化策について
説明者:中央地区、特に西部地区の活性化についてです。今ほど市長からお話がありました。イトーヨーカ堂撤退に伴い、買い物客がいなくなったこと。これらのことから本町通り、特に西部地区の人の流れが少なくなり、にぎわいが失われてきているように感じている人も多いのではないでしょうか。イトーヨーカ堂跡地についても、一部にドラックストアが進出したものとはいえ、半分になった跡地がまだ更地のままです。このような状況の中で、イトーヨーカ堂に来ていた買い物客の流れは、その後どのように変化したのでしょうか。今、フォンジェがにぎわいを見せているという話がありましたが、そちらに移動しているのでしょうか。また、旧市役所移転に伴い、流れはどのように変わったのか。このことについて、人の流れの動向調査を実際しているのか。もし、調査結果などがありましたらお聞かせください。
また、旧市役所跡地には、(仮称)柏崎セントラルガーデンといった利活用計画が進められていると聞いています。そこに新コミュニティセンターができるということですが、イトーヨーカ堂跡地の利活用や西部地区の活性化に向けた具体的な取り組み、計画など、市として、具体的な考えがあれば、ぜひ、お聞かせください。
市長:西部地区とは、西本町のことを言われていると思いますが、確かに東本町から見ると西本町の方が寂れているといわれるかもしれませんが、そうでもないと思っています。買い物に関してみれば、移動スーパーが何社も入ってきています。週何日か入ってきていますので、結構、助かっています。また、惣菜を作っている店もあることを含めて、不便になったと言われればそうかもしれませんが、「かざぐるま」や「ひまわり」を使っていただいている中で、買い物に関してはまあまあではないかと思います。
それから、フォンジェの方も「コツコツ貯筋体操センター」が一昨年、それから昨年は、その脇に「パワーリハビリ」ができましたので、昨年対比でも100%を超えています。つまり、お客様が戻ってきているところであり、良いのではないかと思っています。それから、コロナがあって、このような状況になったので、飲食店は売り上げが落ちています。しかし、スーパー等は、逆にご自宅で食べたり、飲んだりしていることから、売り上げが上がっているということです。
私からのお願いですが、「かざぐるま」と「ひまわり」の本数が少ないなど、不便さを言われる方もいらっしゃいますが、ぜひ、お使いください。お使いいただかないと無くなります。市が皆さんからいただいている税金を、バスの運行事業者に年間1億6,000万円支払っています。そして、市内で、大人が一回一区間乗るのに、経費が6,000円掛かっているところがいくつもあります。これは、はっきり言って長続きしません。地域によっては、地元の方々もお金を出して、ご自分たちでデマンドタクシーを運行しています。ですから、この中央地区は、本当に便利な地区です。しかし、市内全域を考えると、お年寄りが増えた中で、交通の確保は非常に大きな課題です。これ以上、たくさんの税金を使うことはできませんので、今、新しい交通体系を作ろうとしています。バスはやめるかもしれません。もう少し小さい車両で、定期運行ではなくて、乗りたい人が電話を掛けたり、ネットで申し込みしたりして、そこに来るという、これをデマンドといいます。そういうことになる路線も出てきます。どうしても必要なバス路線は残しますし、バス会社の方も収益がある路線はもちろん残します。収益がない路線で、かつ、お年寄りが多くてその足をどうするのだというところに関して、今、新しいシステムを作ろうと思っていますので、そこも皆さんからお聞かせいただきたいと思っています。
市役所も日石町に移りました。この一中校区、柏小校区に残っているわけです。こういった部分を使いながら皆さんと一緒に中央地区、西も東もみんな含めて、まとまっていきたいと思います。一方で、他の地区に関しては、バスもやめなければだめだ、学校も統合して無くなる、というような厳しい状況のある地区も多くあることは、ご理解いただきたいと思います。
自由懇談
立地適正化計画について
参加者:立地適正化計画について、他の地区でこの計画について、反対などもあるかとは思うが、今年の懇談会の中で、話があったかどうか。自由居住誘導地域を推進するために、奨励金を払って新たに他のところから移ってくる方に手当てを出すような自治体もあると聞く。そういった政策を考えていたりするのか。
市長:立地適正化計画は、それぞれの地域の特性に合わせて地域づくりをするものであります。一中校区に合わせると、学校や病院が多く、基本的な施設が集中している地域には、居住を誘導しようというのが、居住誘導地域であり、それを含め、立地適正化計画であります。その中で、街中には中心となる人のにぎわい空間が必要であり、中央コミセンを含めた旧市役所の跡地利用となります。
他の地域からは、「立地適正化計画」という言葉を使った意見等は出ていませんが、「街中ばかりなのか」というものは、いくつかあります。例えば、高齢化が進み、病院に行くにもバスがないという話も出ています。そのようなところに、どういった交通手段を提供すればよいのか。また、学校に関しても、「また統合するのか」というようなお話もあります。
一度出て行かれた方々から、もう一度戻っていただくために、税制などいろいろな制度で戻すような考えは、難しく慎重に考える必要があります。住んでいただく方や、住もうと考えている方に、まちの魅力をアピールしなければならないと思っています。一中校区では、小さい区画の土地が多くあります。例えば、2つの区画を1つにしたり、空き家バンク制度を利用したりして、リノベーションにより新しい入居者が入るようにしていくことで、もう一度たくさんの方に住んでもらえるように、立地適正化・居住誘導を進めていきたいと思います。
坂田体育研究所について
参加者:北園町に坂田体育研究所がありますが、建物が傷み、誰が管理しているのかよく分からない。研究所のいろいろな資料をどこかにまとめられないか。
市長:所有者の意思もあるかと思います。基本的にそれを財産と考えていらっしゃる方から見れば寄付という形になるのではないかと思います。行政は、負担付き寄付というのは、受けられません。貴重な資料であることは理解していますが、所有者がどういった意思をお持ちかということも含め、確認させていただきます。
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更新日:2021年12月27日