米山の雪形今昔物語

更新日:2020年05月20日

米山を一望する展望コーナー

米山を一望する展望コーナー(当館2階)

『♪米山さんから雲が出た』と、柏崎の民謡「三階節」で、天気を予測する山として謡われる刈羽三山の最高峰・米山。
春の時期には、農業や漁業の時期を告げるカレンダーとしての役割を持っていました。

その目安となるのが「雪形」。複雑な谷筋に積もった根雪が春の日差しで溶けてゆく間に、さまざまな形が山に現れる現象のことです。

米山で代表的なものは、稲の苗代作りの時期を告げる「スジマキジイサン」と、春イワシ漁の開始時期を教えてくれる「コイガタ」です。

しかし、今年はそのどちらも姿を現しませんでした。

その理由は、記録的な少雪で根雪が少なく、あっという間に雪が溶けてしまったためです。

民俗伝承では「コイガタの形がいい年は豊作になる」など、その年の収穫を占う指標にもなっていた雪形。10年前の写真と比べてみると、その違いは歴然です。

今年は見ることができなかった雪形の今昔を比較するミニコーナーを、博物館2階の展望コーナーに設置しました。大きな窓からは米山を一望することができます。ぜひ、昔の写真と現在の米山の姿を見比べにお越しください。

10年前の米山

10年前の米山(2010年5月8日撮影)

今年の米山

今年の米山(2020年5月8日撮影)

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