米山の雪形今昔物語
米山を一望する展望コーナー(博物館2階)
『♪米山さんから雲が出た』と、柏崎の民謡「三階節」で、天気を予測する山として謡われる刈羽三山の最高峰・米山。
春の時期には、農業や漁業の時期を告げるカレンダーとしての役割を持っていました。
その目安となるのが「雪形」。
複雑な谷筋に積もった根雪が春の日差しで溶けてゆく間に、さまざまな形が山に現れる現象のことです。
米山で代表的なものは、稲の苗代作りの時期を告げる「スジマキジイサン」と、春イワシ漁の開始時期を教えてくれる「コイガタ」です。
しかし、2020年はそのどちらも姿を現しませんでした。記録的な少雪で根雪が少なく、あっという間に雪が溶けてしまったためです。
民俗伝承では「コイガタの形がいい年は豊作になる」など、その年の収穫を占う指標にもなっていた雪形。2010年の写真と比べてみると、その違いは歴然です。
博物館2階の展望コーナーに、雪形の今昔を比較するミニコーナーを設置しています。
大きな窓からは米山を一望することができます。ぜひ、昔の写真と現在の米山の姿を見比べにお越しください。

2010年5月8日撮影
2020年5月8日撮影
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更新日:2024年09月11日