失敗と経験が自分を成長させてくれる―青柳勧さんへのインタビュー
広報かしわざき 2011年1月5日号掲載記事
新春対談「スポーツ都市 柏崎の飛躍を目指して」から抜粋
青柳勧さんへのインタビュー
司会
最後にスポーツの魅力や今後の課題・取り組みについて伺います。
青柳

水球に関する課題はたくさんありますが、今日は柏崎のスポーツという観点でお話をさせてもらいます。
私が教育実習をやったときの話なんですが、体育の指導で野球をしました。
フライのボールが生徒の頭に当たったんですね。
もう15歳になる中学3年生なんですが、泣いて保健室に行ってチェックしてもらうんです。
私たちの世代では、「そんなのなんともないよ」ってことなのに、その光景を見て残念に思いました。
というのも、今の子どもたちは、これはしてもよい、これはだめというのは分かるんですが、だめなことはだめで終わっている子どもが多いと思うんです。
だから、応用が利かない、自分で考えて行動できない子が多くなっていると思うんですね。
やはり、社会に出て活躍する人は、頭がきれる人とか、1を言うと5できる人、そういう人が社会では求められるわけです。
それにはやはり経験が必要で、いろんな経験をして、どれだけ失敗していくかということが大事だと思います。
それを一番経験できるのがスポーツではないかと思います。
スポーツでは失敗なんていくらでもあって、例えば、パスミスとかシュートミスもあります。
監督に毎日怒られると、「こうやると褒められるのではないかな」というふうに考えるようにもなります。
こうした失敗や経験が自分を成長させてくれる。スポーツにはそういう魅力があるのではないかと思います。
私は水球にどっぷり漬かっていますが、ほかの競技が、どこでどんな練習をしているのか、どういう監督がいてどのくらい選手がいるのかなど、全く分かりません。
柏崎のまちの活性化を促すためにも、いろんな競技団体が交流を持って、みんなで現状を把握する。
困っている団体があれば、違う団体が協力する。そんな関係を作ることが、長い目で見ても一番大きな課題になってくると思います。

トキめき新潟国体水球競技・アクアパーク
青柳 勧さんのプロフィール(2011年1月当時のもの)

ブルボンウォーターポロクラブ柏崎監督兼選手。
京都府出身。
2009年まで水球プロ選手としてスペイン・イタリア・モンテネグロで活躍。
その後、新潟産業大学教員に着任。
2010年株式会社ブルボンの協賛によりブルボンウォーターポロクラブ柏崎を結成。
チーム監督を務めながら選手としても活動中。
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更新日:2020年01月31日