失敗と経験が自分を成長させてくれる―青柳勧さんへのインタビュー

更新日:2020年01月31日

広報かしわざき 2011年1月5日号掲載記事
新春対談「スポーツ都市 柏崎の飛躍を目指して」から抜粋

青柳勧さんへのインタビュー

司会

最後にスポーツの魅力や今後の課題・取り組みについて伺います。

青柳

スーツを着た青柳さんの写真

水球に関する課題はたくさんありますが、今日は柏崎のスポーツという観点でお話をさせてもらいます。

私が教育実習をやったときの話なんですが、体育の指導で野球をしました。

フライのボールが生徒の頭に当たったんですね。

もう15歳になる中学3年生なんですが、泣いて保健室に行ってチェックしてもらうんです。

私たちの世代では、「そんなのなんともないよ」ってことなのに、その光景を見て残念に思いました。

というのも、今の子どもたちは、これはしてもよい、これはだめというのは分かるんですが、だめなことはだめで終わっている子どもが多いと思うんです。

だから、応用が利かない、自分で考えて行動できない子が多くなっていると思うんですね。

やはり、社会に出て活躍する人は、頭がきれる人とか、1を言うと5できる人、そういう人が社会では求められるわけです。

それにはやはり経験が必要で、いろんな経験をして、どれだけ失敗していくかということが大事だと思います。

それを一番経験できるのがスポーツではないかと思います。

スポーツでは失敗なんていくらでもあって、例えば、パスミスとかシュートミスもあります。

監督に毎日怒られると、「こうやると褒められるのではないかな」というふうに考えるようにもなります。

こうした失敗や経験が自分を成長させてくれる。スポーツにはそういう魅力があるのではないかと思います。

私は水球にどっぷり漬かっていますが、ほかの競技が、どこでどんな練習をしているのか、どういう監督がいてどのくらい選手がいるのかなど、全く分かりません。

柏崎のまちの活性化を促すためにも、いろんな競技団体が交流を持って、みんなで現状を把握する。

困っている団体があれば、違う団体が協力する。そんな関係を作ることが、長い目で見ても一番大きな課題になってくると思います。

試合中の水球選手をスタンドでたくさんの人が応援している様子の写真

トキめき新潟国体水球競技・アクアパーク

青柳 勧さんのプロフィール(2011年1月当時のもの)

インタビューに答える青柳さんの顔写真

ブルボンウォーターポロクラブ柏崎監督兼選手。

京都府出身。

2009年まで水球プロ選手としてスペイン・イタリア・モンテネグロで活躍。

その後、新潟産業大学教員に着任。

2010年株式会社ブルボンの協賛によりブルボンウォーターポロクラブ柏崎を結成。

チーム監督を務めながら選手としても活動中。  

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