途絶えることのなかった60年の歴史
柏崎市の水球の歴史は深く、60年以上に及びます。
きっかけは昭和36(1961)年、この3年後に開催される「第19回国民体育大会(新潟国体)」夏季大会の水球競技会場に柏崎市が選ばれたこと。
ここから現在まで途絶えることなく、柏崎市の水球の歴史が続いています。
年表で見る「水球のまち柏崎」
昭和36(1961)年
- 「第19回国民体育大会(新潟国体)」の水球競技会場に、柏崎市が選ばれる
昭和37(1962)年
- 柏崎高校水泳部に水球チームが誕生
- 山口県で行われたインターハイに、柏崎高校が初出場
昭和38(1963)年
- 「第18回国民体育大会(山口国体)」で、新潟県(柏崎高校)が4位入賞
- 柏崎市で、第1回目の東京オリンピック水球候補選手団の強化合宿を実施

東京オリンピック水球候補選手団を迎えた時の一コマ
昭和39(1964)年
- 6月16日に新潟地震が発生し、「第19回国民体育大会(新潟国体)」夏季大会の中止が決定
- 新潟国体の代替大会として開催された「選抜高校水球競技大会」で、柏崎高校が5戦全勝で優勝
- 群馬県で行われた前橋インターハイでも柏崎高校が優勝
- 柏崎市で、第2回目の東京オリンピック水球候補選手団の強化合宿が実施
- 候補選手団を経て、代表選手が決定。水球日本代表チームの最終強化合宿が実施

選抜高校水球競技大会で優勝した柏崎高校水球部

前橋インターハイで優勝した柏崎高校水球チームを出迎える大勢の市民(柏崎駅)
昭和40(1965)年
- 大分県で行われた大分インターハイで、柏崎高校が優勝。見事2連覇を果たす

インターハイ連覇を伝える柏高新聞
昭和41(1966)年
- 青森県で行われた青森インターハイで、柏崎高校が準優勝
- 「第21回国民体育大会(大分国体)」で、新潟県(柏崎高校)が3位入賞
昭和43(1968)年
- 柏崎市出身の矢島秀三選手が、日本代表としてメキシコオリンピックに出場。日本はオリンピック初勝利を含む3勝を挙げた(最終順位は12位)
- 広島県で行われた広島インターハイで、柏崎高校が3位入賞
- 「第23回国民体育大会(福井国体)」で、新潟県(柏崎高校)が3位入賞
矢島秀三選手(故人)の紹介

- 昭和21(1946)年生まれ、柏崎市出身。
- 柏崎高校で水球部に入部したことをきっかけに水球を始め、インターハイで日本一に輝く。
- 高校卒業後は日本大学に進学し、4年生の時に、メキシコオリンピックに出場。
- 昭和44(1969)年から1年半にわたり、ドイツ・ハム市のクラブチーム「ロート・エルデ」に水球留学。
- その後、日本大学水球部コーチ時代にミュンヘンオリンピックに出場した。
- 長年にわたって水球の発展・普及に尽力し、新潟産業大学水球部の監督も務めた。
昭和47(1972)年
- 矢島秀三選手がミュンヘンオリンピックに日本代表として出場(最終順位は15位)

ミュンヘンオリンピックの水球日本代表(前列一番右が矢島選手)

試合中の様子
昭和56(1981)年
- 「第36回国民体育大会(滋賀国体)」で、新潟県(柏崎市内高校選抜)が3位

滋賀国体での一コマ
平成元(1989)年
- 小学生対象の「柏崎ジュニア・水球クラブ」が始動
平成4(1992)年
- 新潟産業大学に水球部が発足

新潟産業大学水球部の皆さん
平成7(1995)年
- 柏崎市で「第1回神田杯争奪水球大会」を開催
神田杯とは

第1回神田杯
昭和39(1964)年の東京オリンピックで監督を務めた神田明善さんが、平成7(1995)年に逝去されたことから始まった記念大会。
神田さんは、慶応義塾大学水泳部監督、日本水泳連盟水球委員長、オリンピック監督等を歴任。国際水泳連盟の水球委員を務めるなど、日本の水球を語るうえで欠かせない存在。
昭和38(1963)年頃から何度も来柏され、高校生チームの強化のため、積極的に指導を行う。さらに、3度にわたる東京オリンピックの代表合宿で、柏崎市と深く縁を持つこととなった。
平成8(1996)年
- 高校女子チームが「柏崎水球クラブ女子チーム」として活動開始。
平成10(1998)年
- 柏崎水球クラブOGの手打真奈美選手が、柏崎初の女子日本代表(ジュニア)に選出
平成11(1999)年
- ジュニアクラブチーム「柏崎アクアクラブ」が発足。ジュニア世代の組織が強化される。
平成19(2007)年
- 「第30回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会〈水球競技〉」のA区分(12歳以下男女)で、柏崎アクアクラブが初優勝。昭和39(1964)年、40(1965)年の柏崎高校インターハイ2連覇以来の日本一に輝いた。

初優勝した柏崎アクアクラブのメンバー
平成20(2008)年
- 「第30回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会〈水球競技〉」のB区分(15歳以下男子)で、柏崎アクアクラブが準優勝。

準優勝した柏崎アクアクラブのメンバー
平成21(2009)年
- 「第64回国民体育大会(トキめき新潟国体)」の水球競技が柏崎市で開催。新潟県(柏崎市内高校選抜) の結果は、4位

トキめき新潟国体
平成22(2010)年
- 「第32回全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会〈水球競技〉」のC区分(15歳以下女子)で、柏崎アクアクラブが準優勝
- 7月に「ブルボンウォーターポロクラブ柏崎(ブルボンKZ)」を結成
- 10月の日本選手権で、ブルボンKZが初出場ながら3位に入賞する
- 新潟産業大学に女子水球部が発足

記者会見に臨むブルボンKZの初代メンバー

チーム結成後初のメダルを獲得
平成23(2011)年
- 「第34回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会〈水球競技〉」のE区分(18歳以下女子)で、柏崎アクアクラブが準優勝。

準優勝した柏崎アクアクラブのメンバー
平成24(2012)年
- ブルボンKZの監督にイタリア人のセルジオ・ランツァ氏を招へい
- ブルボンKZがチーム創立3年目で日本選手権初優勝

念願の日本一!

優勝を喜ぶサポーターの皆さん
平成25(2013)年
- 新潟県立柏崎アクアパークで、日本選手権を開催

日本選手権
平成26(2014)年
- ブルボンKZが、日本の水球チームで初めて、外国人選手を招へいする
平成27(2015)年
- ブルボンKZがジュニアチームの「柏崎アクアクラブ」と統合し、新体制で活動開始。小学生から社会人までが所属する日本最大のクラブチームとなる
- (公財)日本水泳連盟主催で「全日本ジュニア(U17)水球競技選手権大会(かしわざき潮風カップ」が、新潟県立柏崎アクアパークで初開催。全国のブロック予選を勝ち抜いたジュニア選手たちが、水球のまち柏崎で、毎年3月に熱戦を繰り広げる

ブルボンKZ団結式
第1回かしわざき潮風カップ
平成28(2016)年
- 内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局が推進するホストタウン構想に第一次登録。水球強豪国のモンテネグロやセルビア共和国に、事前キャンプの誘致やオリンピックを契機とした国際交流への取り組みを開始する
- 水球男子日本代表が、リオデジャネイロオリンピックに出場。ブルボンKZから筈井翔太選手、志水祐介選手、保田賢也選手、棚村克行選手の4選手が選出。オリンピック出場は32年ぶり
- ブルボンKZの監督に、モンテネグロ元代表監督のランコ・ペロビッチさんが就任
- ジュニアチームの水球大会「第1回えちゴンカップ大会」を開催。平成27(2015)年まで20回に渡って開催された「神田杯争奪水球競技大会」を発展的に解消し、競技力向上、水球競技普及、水球のまちかしわざきのPRなどを図る
オリンピック出場報告に訪れた選手(左から志水選手、筈井選手、保田選手、棚村選手)
平成29(2017)年
- 柏崎市教育委員会に「水球のまち推進室」を開設。水球に特化した行政部署は全国初
平成30(2018)年
- 日本選手権でブルボンKZ男子が6年ぶりに王者奪還、2回目の日本一に輝く
- 日本一を祝し、優勝凱旋パレードを開催。市民約1,500人が沿道に駆けつけた
6年ぶりの日本一!
優勝凱旋パレード
令和元(2019)年
- 「第5回全日本ジュニア(U17)水球競技選手権大会(かしわざき潮風カップ)」で、ブルボンKZ女子が銅メダルを獲得。潮風カップで、柏崎勢初のメダルをもたらした
- セルビア共和国水球男子代表が、韓国・光州での「世界水泳選手権」に向けた事前合宿を柏崎市で実施。日本代表との親善試合も行う
- 海での水球イベント「海で水球in柏崎」を初開催
- ブルボンKZ15歳以下女子コーチを務め、国際審判としても活躍する津崎明日美さんが、東京2020オリンピックで水球競技の審判を務めることが決定。オリンピックの水球競技で日本人女性が審判を務めるのは、史上初。

第5回かしわざき潮風カップ

セルビア共和国対日本の親善試合

世界屈指の水球強豪国・セルビア共和国
東京2020オリンピックで審判を務めることが決まった津崎明日美さん
令和2(2020)年
- ブルボンKZが創立10周年を迎える
令和3(2021)年
- ブルボンKZの青柳勧総監督(現在は理事)が、2年間の任期でシンガポール代表監督に就任。日本人初の海外チーム監督を務める
- 1年延期された東京2020オリンピックが開催。水球日本代表に志水祐介選手、棚村克行選手、稲場悠介選手、小出未来選手が選出
- 日本人女性初のオリンピック水球審判員に選ばれた津崎明日美審判員が、オリンピック開会式で審判員を代表してオリンピック宣誓を行う
- モンテネグロとセルビア共和国の水球男子代表が、オリンピック事前キャンプを柏崎市で実施。モンテネグロは8位入賞。セルビア共和国はリオに続き2大会連続の金メダルを獲得
シンガポール代表監督に就任するブルボンKZの青柳勧監督(現・理事)

東京2020オリンピック開会式直前の一コマ(左から小出選手、棚村選手、稲場選手、志水選手)
オリンピック宣誓の大役を務めた津崎審判員
モンテネグロ男子代表チーム

セルビア共和国男子代表チーム
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電話:0257-41-4020/ファクス:0257-23-0881
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更新日:2021年12月14日