令和7(2025)年度新潟県文化財指定記念企画展「鍋屋町 ―紡がれた新潟の至宝」
令和7(2025)年3月に「鍋屋町遺跡出土品」が新潟県有形文化財(考古資料)に指定されました。
鍋屋町遺跡出土品は縄文時代前期のもので、土器に描かれた文様が特徴的であることから「鍋屋町式土器」と名付けられました。新潟県域の地域性を示す資料として、縄文土器研究の重要な位置を占め、隣接地域の土器たちと深く関わりあいながら成立し、変化していったことが解明されています。
鍋屋町遺跡は、開発による遺跡破壊の危機がある中で、柏崎市の考古学研究家や有識者が中心となって学術的な調査を行いました。新潟県文化財の指定では、遺跡の価値を見い出し、それを守り抜いた人々の努力も評価され、文化財保護の歴史を物語る遺跡として学史的価値が高いと答申されました。
本展では「鍋屋町遺跡出土品」を公開し、その価値や魅力、鍋屋町を紡いだ柏崎の先人たちを紹介します。
「鍋屋町 ―紡がれた新潟の至宝」企画展チラシ (PDFファイル: 1.4MB)

新潟県指定文化財「鍋屋町遺跡出土品」(縄文土器)
開催概要
会期・展示内容
前期と後期で展示品を入れ替えます。
(注意)月曜休館(休日の場合は翌日)。最終入館は午後4時30分まで。
【前期】令和7(2025)年4月26日(土曜日)~6月15日(日曜日)
鍋屋町遺跡出土品(当館所蔵・寄託資料)、大宮遺跡出土品
【後期】令和7(2025)年6月28日(土曜日)~7月27日(日曜日)
鍋屋町遺跡出土品(上越市所蔵資料、当館所蔵・寄託資料)
会場
特別展示室
入場料
無料
(注意)常設展示やプラネタリウムをご覧になる場合は、別途料金が必要です。
関連展示
この企画展にあわせ、当館で保管する新潟県指定文化財や関連資料を紹介します。
文化財 | 期間 | 展示内容 |
---|---|---|
絹本著色十二天絵像(絵画) |
4月26日(土曜日)~5月18日(日曜日) | 慈眼寺(谷根)に伝えられた四天王寺の仏画 |
柏崎大久保の蠟型鋳金技術(工芸技術) |
5月20日(火曜日)~6月15日(日曜日) | 大久保鋳物師に関連する歴史資料など |
三諦寺境内経塚出土品(考古資料) |
6月28日(土曜日)~7月27日(日曜日) | 鎌倉時代初期に埋納された経典など |
常設展示では、「下谷地遺跡出土品」(考古資料)も紹介しています。
関連イベント
5月17日(土曜日) 展示解説「鍋屋町 ―紡がれた新潟の至宝」【終了しました】
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会 博物館 文化学芸係
〒945-0841
新潟県柏崎市緑町8番35号
電話:0257-22-0567/ファクス:0257-22-0568
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更新日:2025年04月05日