柏崎市史跡・飯塚邸

史跡・飯塚邸とは

史跡・飯塚邸は、近世・近代の越後の上質な和風建築を今に伝える柏崎市内ただひとつの公共施設です。

季節によって秋幸苑(しゅうこうえん)の木々が彩りを加えます。

表門をくぐると大きな木が目の前に立つ主屋の写真
赤色に少し色づいた木々と和風建築がマッチした飯塚邸の写真
黄色に色づいた銀杏の葉に光りがあたり風情ある風景の奥に建つ下手蔵の写真

飯塚邸の概要

飯塚家はこの地域の大地主として地域経営に貢献し、経済界および政界で活躍しました。

昭和22(1947)年10月、昭和天皇が新潟県を巡幸された際に「行在所(あんざいしょ)」として飯塚邸に滞在されました。この時ご覧になった庭園は、天皇陛下から「秋幸苑(しゅうこうえん)」の名を賜ったという歴史があります。

その後、昭和48(1973)年には、史跡「秋幸苑と行在所」として柏崎市の文化財に指定されました。

平成13(2001)年に第14代当主の飯塚知義氏から柏崎市へ寄贈され、平成15(2003)年から一般公開していました。平成16(2004)年の中越地震と平成19(2007)年の中越沖地震では甚大な被害を受けたため休館を余儀なくされましたが、修復を終えて現在に至ります。

表門と展示室

門の前には大きな松の木がたつ飯塚邸の表門の写真

大きなケヤキ材が用いられた出桁(だしげた)造りの長屋門で、門番所が組み込まれています。

門の正面中央には大扉が、右側には潜り戸付きの控え扉が設けられています。

表門左右に配された上手蔵・下手蔵には、飯塚家で使用していた生活用具や代々伝わる名器を展示しています。

主屋

畳の大広間には昭和天皇が使われたという白い布が掛けられた椅子と机が置かれている飯塚邸の行在所の写真

座敷棟・勝手棟・居宅棟・新座敷棟・裏土蔵棟で構成されています。

当初(江戸時代末期)は平屋建てでしたが、大正時代に新座敷棟が、1945年代に座敷棟2階が増築されたといわれています。

昭和天皇の行在所は、新座敷棟の2階にあります。

長尺材や無節材、ケヤキ材など最上級の部材が多く使われていて、当時の上質な和風建築がよくわかる造りになっています。

秋幸苑

庭園にはたくさんの木々や緑が賑わい見た目でも癒される飯塚邸の座敷から見える秋幸苑の写真

主屋西側に広がる庭園は、築造当時からほとんど姿を変えず、変化の多い池庭を中心とした池泉回遊式になっています。

石燈籠や景石、多様な植物により、四季折々の情景を楽しめます。

地図情報

 お問い合わせ

柏崎市史跡・飯塚邸

  • 住所:〒945-1122新潟県柏崎市大字新道5212-4
  • 電話番号・ファクス:0257-20-7120
  • 休館日:月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)、12月1日~翌年3月31日

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この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 博物館 管理係

〒945-0841
新潟県柏崎市緑町8番35号
電話:0257-22-0567/ファクス:0257-22-0568
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更新日:2024年07月29日