柏崎市は佐渡の世界遺産登録を応援しています ―市長が「金の道サミットin佐渡」に出席しました

佐渡と江戸を結ぶ北国街道、三国街道、中山道が描かれた図の写真

2015年11月7日(土曜日)に「金の道サミットin佐渡」が開催されました。

このサミットは、「金を中心とする佐渡鉱山の遺産群」の世界遺産登録を目指す佐渡市が企画し、佐渡の金銀輸送路にゆかりのある街道沿いに宿場町があった自治体が参加しました。

柏崎市からは市長が出席し「歴史あるまち並みを活かした地域づくり」をテーマに、今後の連携のための情報交換を行いました。 

(注意)金の道:佐渡で産出された金銀を江戸まで運ぶ際に通行した、信州追分までの「北国(ほっこく)街道」と、佐渡と江戸を往来する人々が通行した魚沼経由の「三国(みくに)街道」、中山道を指します。

「金の道サミットin佐渡」の概要

  • 日時:2015年11月7日(土曜日)
  • 会場:あいぽーと佐渡(佐渡市)
  • 参加自治体
    北国街道沿線=出雲崎町、柏崎市、上越市、妙高市、長野県千曲市
    三国街道沿線=長岡市、燕市、魚沼市、南魚沼市
  • 参加者数:約170人

内容

自治体紹介

市長は、椎谷のまち並みやかやぶき環状集落などの景観、綾子舞など柏崎市の歴史や文化について紹介しました。

会田市長が会場で大きなスクリーンを使い綾子舞など、柏崎市の紹介をしている写真

市長が柏崎市の紹介をしています

基調講演「地域の文化資源を生かしたまちづくり」

都市デザインなどが専門の池邊このみさん(千葉大学教授)が講演を行いました。

地域の文化財や歴史・文化を守るために、中心市街地の活性化に効果のあった取り組みや、地域のお宝をのせた「まち歩きルートマップ」がまちづくりや観光に活かされたというお話をされました。

また「江戸、東京の基盤を作った『金の道』で、東京五輪に向けて駅伝をしたらどうか」という提案もありました。

パネルディスカッション

金の道サミットのパネルディスカッションで市長が発言している様子の写真

金の道サミットパネルディスカッションの様子

参加市町村のパネリストと、まちの特徴や活動内容、歴史的なまち並みを活かした地域づくりの課題などを話し合いました。

市長は、柏崎市が景観計画を策定・条例化を予定していることと「中心部のまち並み、小路は町の骨格である。まち歩きで地元の方から新たな発見をしてもらい、地域の宝を認識してもらうことが大切」「住んでいる町の良さ、愛着、誇りをどのようにして持ってもらうか」「地方創世の時代、他の自治体との横のつながりを大切にしたい」と述べました。

共同宣言の発表

最後に、佐渡の世界遺産登録に向けて「金の道」関連自治体が一体となってその周辺地域の文化資源・魅力を再発掘、地域の活性化を図ることを目的に「自治体間の連携・協力関係を築き、情報発信を推進する」「各自治体の課題や取り組みを学びあい、住民の自主的な活動を支援する」などとする共同宣言を発表しました。

 

他にも、羽茂高等学校郷土芸能部による「佐渡おけさ」などの披露、相川小学校6年生による佐渡金銀山学習発表が行われました。

柏崎と「金の道」

その昔、柏崎市には、北国街道が通り、港町(納屋町)と米山町(鉢崎関所跡付近)に金蔵(かねぐら)が置かれていたとの記録(市立博物館所蔵「宝暦3年鉢崎地図」、柏崎町古絵図)が残っています。また、青海川の東端には「北国街道米山三里旧道道標」があり、ここで佐渡の金銀が桑名藩から高田藩に引き渡されていました。

また、悲恋物語「佐渡情話」に出てくる吾作のモデルは、柏崎の漁師であるといわれています。

このように、佐渡とは、昔からつながりが深く、今後もより一層親交を深めていく必要があります。

柏崎市では、現在、妻入りの家並みや小路、史跡等景観の保全、伝統文化の保存に加え、佐渡金銀山世界遺産登録推進に向けた講演会での「綾子舞」公演など、普及振興にも務めています。

今後も、地域の歴史や文化、風土を大切にするとともに、これに磨きをかけて魅力あふれるまちづくりに取り組んでいきます。

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更新日:2020年01月31日