市長定例記者会見での質疑応答(2018年9月4日)
2018年9月4日(火曜日)の市長定例記者会見での報道機関の質問と、市長や市担当者の回答です。
主な内容
台風21号に関する質問
記者
自主避難と、避難勧告・避難指示の違いは。
市長
特別警報は出ていないので、避難勧告、避難指示という段階では、ないということです。警報のレベルなので、あくまでも自主避難ということです。
記者
保育園、幼稚園は、下校時間を早めるのか。
市長
私立の幼稚園は、それぞれ対応をしていると思います。
市立の保育園は、それぞれ事情が違います。一律の時間に、下校ということはありません。台風の状況は、各園に昨日から連絡をしています。
記者
農作物は、例えば稲刈りを早めるなどの動きはあるか。
市長
産業振興部とJAなどが協議しながら農家などに指示をしていると思いますが、米や新道の柿といった、個別の案件は分かりません。
海水浴客に関する質問
記者
天候に左右されて入込実績が振るわなかった。市長は夏場だけでない海の魅力の話をしているが、今後の考えは。
市長
ご指摘の通りです。柏崎の観光イコール夏・海水浴と考えられてきましたが、昨年から春・秋の海の魅力をお話ししています。海水浴シーズンは終わりましたが、ビーチピクニック、ビーチベンチプロジェクトなど、秋の海も楽しんでいただきたいと考えています。
記者
開場130周年のキャンペーンは、海水浴客の入込に寄与した部分があったか。
市長
寄与したと思います。数字が伸びなかったのは、寄与した部分と、酷暑で減った部分で相殺されたと思っています。おととしと比べると海水浴客は、20万人減りました。ただ、今年の県内各海水浴場の入込客の落ち込みは、柏崎より大きいと思います。柏崎はよくここでとどまったというのが正直なところです。130周年開場のチラシの配布と群馬の上毛電気鉄道に協力いただいた広報活動などが功を奏したと思います。番神自然水族館の効果もあると思います。参加者は324人でした。参加者から「楽しかった、来年も絶対来たい」という声がありました。2回参加した方もいました。夏だけの開催でしたが、天候がいい春・秋に広げる要素があるのかなど、海の魅力づくりを考え、海水浴客の伸び悩みを解消できればいいと思っています。
記者
仮に130周年キャンペーンがなければ、入込はもっと減っていたのか。
市長
かなり暑い夏だったので、もっと減ったと思います。屋外型の行楽は、2桁ダウンでした。その意味で、ここまで抑えられたというのは、キャンペーンなどが功を奏したと考えています。
9月6日の知事との会談に関する質問
記者
知事に伝えたいことは何か。
市長
花角知事が就任後初めて、東京電力の柏崎刈羽原子力発電所を視察します。知事には、発電所を見学した感想を聞きたいと思います。それから3つの検証を、合理的に進めてほしいと伝えます。原発事故の最悪のパターンとして想定される夜間や冬の避難訓練を国、県、市、村が連携して行うべきだと改めてお話をしたいと考えています。
記者
知事にどういう観点で原発を視察してほしいか。
市長
知事に対して差し出がましいことを言うつもりはありません。一県民・一国民として、率直な、素直なところを感じ取ってもらえればいいと思います。
記者
就任3カ月での視察は早いと思うか、遅いと思うか。
市長
早いとか遅いとか言うことではないと思います。知事の日程を全部承知していませんが、非常にタイトなものだと思います。その中で、柏崎刈羽のことを考え、大きな政治課題である原発をこの時期に見てもらうのは、ありがたいと思っています。早いとか遅いという感覚を私自身、持っていません。
記者
評価は求めていないのか。
市長
はい。まずは原発を見てもらうと。
9月3日の廃炉事業に関する講演会に関する質問
記者
廃炉ビジネスの進捗(しんちょく)状況は。地元企業の意識・動きは。
市長
正直、地元の経済界の方を含めて、まだ高い意識を持っているレベルにはないと思っています。
原発推進派の方は、誘致以来、50年間廃炉ということは頭にありませんでした。一方、原発反対派の方は原発を一刻も早くやめようと思ってきました。市長が廃炉計画の話をすることもありませんでした。橘川先生に廃炉ビジネスの可能性について現実的なお話がありましたが、まず、市民の皆さんに意識を少し持ってもらう、ファーストステップとして捉えています。
原発停止と柏崎経済に関する質問
記者
富士ゼロックスの閉鎖やイトーヨーカドー丸大柏崎店の閉店と原発の停止は、直接的な因果関係があると思うか。
市長
確かにイトーヨーカドーの閉店、富士ゼロックスの閉鎖は、市にとって大きな出来事です。原発が止まっていることと、イトーヨーカドーの閉店と富士ゼロックスの撤退は直接関係ないと思っています。
2016年のデータですが、市の雇用者所得は新潟市に次いで2番目です。原発が止まっていても原発のサイト内は、約6千人の方が働いています。過去最大の数ではないかと思います。一方、イトーヨーカドーと富士ゼロックスの件は、メンタルの部分、経済用語で言うマインドをおとしめているのは事実だと思います。跡地の利用など、他の民間企業に対して手伝うことがあれば、後押しをしたいと考えています。
学校の部活動の在り方に関する質問
記者
加茂市が長期休みの部活動を停止するという動きがあった。柏崎は導入する意向があるか。
市長
加茂市長の見識に基づいたところです。なるほどと思う反面、部活動を一生懸命頑張っているお子さん、保護者から「部活動はやれないけれども、自主練習で行っている」という話も聞いています。市教育委員会で部活動や課外活動の在り方を検討しています。
教育長
国、県から、部活動のガイドラインが示されているので、それを中心に、関係者と協議を進めて、1つの方向性を出したいと思います。教職員の多忙化といわれていますが、子どもたちの部活動、学校の教育活動をしっかり考えてなくてはならないと感じているので、しばらく時間をください。
三富佳一県議の引退に関する質問
記者
柏崎刈羽選出の三富佳一県議が引退の意向を示したが、市長としての受けとめは。
市長
特に土地改良に関して、歴然たる力をお持ちなので、もったいないと思う部分もあります。しかし、自身で勇退を決めたことに敬意を表します。
記者
市長は、市長選で三富さんの支援を受けたと思いますが、保守基盤というか地域動向への影響は何かあるか。
市長
特にないです。三富県議の後継に、与口市議の名前が挙がっていると認識しています。保守基盤うんぬんではなく、柏崎のために仕事をする県議に出馬してほしいと思っています。三富県議は長年、土地改良、農業部分に力強い仕事をしてきました。新しい県議と力を合わせながら穴埋めして、マイナスが少ないように事の成り行きを見守っていかなければならないと思っています。
県の3つの検証に関する質問
記者
6日に知事が来た時、3つの検証の疑問について話をするか。
市長
最初に会った時にお話ししています。前知事にもお話をしています。2度も3度も言うつもりはありません。知事に、3つの検証は合理的に進めてほしいとお願いしています。
記者
以前に話をしていても、疑問点が解消されていないということか。
市長
まだ釈然としないところがあります。
3つの検証委員会のうちの技術委員会は、福島第一事故の技術的な観点を検証すると言っています。国が行っている福島事故の検証は、国が1年間、13回、1479時間のヒアリングを含んだ調査、検証をしています。国会も独自に8カ月、19回、約900時間のヒアリングを含んだ調査、検証を行っています。それに対して3つの検証委員会の技術委員会は、米山知事が2016年に就任して以来、3回のみの開催です。これだけ時間と頻度に違いがあるのに、国・国会が行った検証を乗り越えるものが生まれるのでしょうか。
6号機、7号機の適合性審査を行う原子力規制委員会の審査は約4年間、163回の審査、会合を行っています。仮に3つの検証委員会の技術委員会が6号機、7号機の適合性審査を行うことになって、このペースで検証した結果、知事の判断も含めて再稼働が進んだとします。その後、何かトラブルが起こった時に、今度は国、東電だけでなく、検証した県にも責任が生じるということを前知事にも言いました。そういった意味で、この技術委員会には、特にクエスチョンマークを付けざるを得ないというところがあります。県が責任を生じるというリスクが非常に大きいと考えていますので、技術的な問題は、一貫して国の規制委員会が、責任を負うべきだというふうに言っています。
記者
3つの検証の合理的な進め方とは。
市長
委員会の開催は半年に1回程度です。このペースだと3年で6回の開催です。なぜ、半年空くのかと。集中して頻度を高めて開催すれば、3年かかるものが1年で終わるのではないかと思います。
記者
内容はいいが、頻度を上げてほしいということか。
市長
そうですね。それと、国がこれだけの時間と回数をかけて検証しているところを、もう1度検証するのは合理性に欠けるのではないかと。ダブルチェックという意味で行っているのなら、回数が足りません。いずれにしても合理性に欠けるのではないかなというところです。
記者
ダブルチェックではなく、県が独自に進めているのでは。
市長
必然的に同じものに、なってきますよね。
記者
知事の姿勢が反映されていたと思うが。
市長
それは前知事ですか、今の知事ですか。
記者
前知事の。
市長
前知事ですね。
記者
知事が変わったことによる影響はあるのか。
市長
分かりません。花角知事になって、どういう方針で3つの検証委員会を動かすのか承知していません。皆さんにもオープンになっていないと思います。私としては、頻度・回数といった問題、項目を含めて、同じことを重ねるだけではなく、頻度を上げて開催してほしいと思います。同じことをやるのであれば、ペースを早めてほしいということです。
以上
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更新日:2020年01月31日