心肺蘇生法

柏崎市のゆるキャラえちゴンが立っている写真

消防救急フェアで応急手当てを体験した、柏崎市のゆるキャラ「えちゴン」が分かりやすく説明するよ。

この救命処置は「JRCガイドライン2015」をふまえながら作成されたもので、動画と、わかりやすい言葉で解説したものです。

ガイドライン2015では心停止なのか迷った場合でも、躊躇(ちゅうちょ)せずに胸骨圧迫(きょうこつあっぱく)を開始することを強調しています。

救命処置のガイドラインは今後も変わっていきますが、これまでの方法を否定するものではなく、より良い方法を推奨しているものです。

従って、いざというときはこれまでの方法であっても、自信を持って救命に役立てることが重要です。

心肺蘇生法の動画を見る

心肺蘇生法(柏崎市消防署応急手当講習会用)の動画(YouTube)

倒れた人をみつけたら

1.周囲の安全確認

  • 誰かが倒れているところを見つけたら、その人に近づきながらまわりの安全を確認します
  • 道路上や、室内に煙が立ち込めていたら、それに応じて安全を確保するようにしましょう

2.倒れている人の反応を確認

  • 耳元で「大丈夫ですか?」と声をかけ、肩をたたきます
  • 反応がなければ、誰か助けを呼び、119番通報とAEDを持ってきてもらいましょう
  • 誰もいない場合は、まず119番通報をします
  • 119番通報をすると、通信指令員が、あなたの行うべきことや次の手順を教えてくれます

119番通報のページで詳しく説明しています。

AEDのページで詳しく説明しています。

3.呼吸の確認

  • 倒れている人が「通常の呼吸」をしているかどうか、確認します
  • 倒れている人のそばで、10秒くらいかけて、その人の胸やおなかの上り下がりを見て、通常の呼吸をしているかどうか判断します
  • 反応はないが通常の呼吸をしている場合は、様子を見ながら救急隊の到着を待ちます。とくに呼吸に注意して、呼吸が認められなくなったり、通常どおりでないと判断した場合は、胸骨圧迫(きょうこつあっぱく)を開始しましょう

ポイント

越後柏崎のPRキャラクターえちゴンが左指をさしているイラスト

しゃくりあげるような、途切れ途切れに起きる呼吸がみられることがありますが、このような呼吸を「死戦期(しせんき)呼吸」といいます。

死戦期呼吸の動画(YouTube)

4.胸骨圧迫(きょうこつあっぱく)

  • 「通常どおりの呼吸」がないと判断したら、直ちに胸骨圧迫をして、全身に血液を送ります
  • 胸の真ん中を重ねた両手で「強く、早く、絶え間なく」押します
  • 肘をまっすぐに伸ばして、手の付け根部分に垂直に体重をかけ、胸が約5センチ沈み込むように、強く押します
  • 1分間に100~120回の速さで30回連続して押し続け、押してから次に押す時は、胸がしっかり戻るまで十分に力を抜きます

ポイント

越後柏崎のPRキャラクターえちゴンが左指をさしているイラスト

子どもも大人と同じで両手、または片手で胸の厚さの約3分の1が沈むほど強く押します。

赤ちゃん(約12カ月まで)の場合は、片手の2本指で胸の厚さの約3分の1を押します。

押す場所の見つけ方としては、赤ちゃんの乳首を結ぶ線の少し足側を押します。

心肺蘇生法(乳児)の動画(YouTube)

5.人工呼吸

  • 胸を30回押し続けたら、その後は人工呼吸を2回行います
  • 気道確保(きどうかくほ)といって、倒れている人の額を片手で押さえながら、もう一方の手の指先でその人の顎の先を持ち上げる「頭部後屈顎先拳上法(とうぶこうくつあごさききょじょうほう)」をします
  • その人の口をおおって、胸があがるのが分かる程度の量を約1秒間かけて、自分の息を吹き込みます
  • ポケットマスクを使用しないで「口対口人工呼吸(くちたいくちじんこうこきゅう)」をする場合は、口から吹き込んだ空気が漏れないように鼻をつまみます

ポイント

越後柏崎のPRキャラクターえちゴンが左指をさしているイラスト

あご下のやわらかい部分を指で押さないように注意しましょう。

赤ちゃんの場合は大人と同じやり方で、赤ちゃんの口と鼻を同時に自分の口に含み「口対口鼻人工呼吸(くちたいくちはなじんこうこきゅう)」を、胸の上りが見えるくらい息を吹き込みます。

人工呼吸をためらわれる場合は、省略してもかまいません(胸骨圧迫だけでも実施してください)。

心肺蘇生を中止するときは

  • 倒れている人が目を開けたり、いやがるようなしぐさがあったり、あるいは普段どおりの呼吸があったりした場合には、心肺蘇生をやめて、慎重に様子をみながら救急車の到着を待ちます
  • 救急隊が到着したら、倒れていたときの状況や、AEDによる電気ショックの回数などを伝えます。この場合でも、AEDの電極パッドははがさず、電源も入れたままにしておきます

講習会資料

関連リンク

この記事に関するお問い合わせ先

消防本部 消防署 救急係

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新潟県柏崎市三和町8番51号
電話:0257-24-1500/ファクス:0257-24-1119
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更新日:2020年01月31日