回復体位・やけど・熱中症の応急手当て、倒れている人を運ぶ方法

けがをした人や、具合が悪い人がいたら、声を掛けるとともに、状況に応じた対応をすることが大切です。
柏崎市のゆるキャラ「えちゴン」が、応急手当ての方法とポイントを説明します。
回復体位
反応はないが普段どおりの呼吸をしている場合、嘔吐(おうと)や吐血(とけつ)に備えたり、やむをえずその場を離れるときに、倒れている人を横向きに寝かせる方法です。
のどの奥の空気の通り道が狭くなったり、吐いた物で気道が詰まったりすることを防ぐことが期待できます。
- 倒れている人を横向きにし、下あごを前に出して、気道を確保します。
- 上側の肘を曲げ、手の甲を顔の下に入れます。
- 上側の膝を90度に曲げ、後ろに倒れないようにします。
やけど
やけどの広さと深さにより、やけどの程度が軽いか重いか決まります。乳児・小児や高齢者は、比較的小さなやけどでも命に関わることがあるので注意が必要です。
- やけどの応急手当は、急いできれいな水または水道水で、痛みが取れるまで10~20分程度冷やします(冷却しつづけると体温が極端に下がることがあるので、過度な冷却は避けましょう)。
- 水ぶくれはつぶさないで、清潔な布やガーゼで覆い、その上から冷やします。
- 衣類を着ている場合は、着衣ごと冷やします。
熱中症
熱中症は重症化すると死に至る緊急事態です。
炎天下での作業やスポーツで発症するだけでなく、室内でも発症します。特に高齢者は高温多湿の室内に注意が必要です。また、子どもを炎天下の車内に残したまま離れるのは大変危険です。
- こむらがえり(足がつる)、大量の発汗といった症状だけなら、涼しい場所で安静にし、水分と塩分を補給しながら体を冷却します。
- 意識がもうろうとしている、体温がとくに高いなどの症状がある場合は、直ちに119番通報し、救急隊が到着するまで冷却を続けてください。
ポイント

冷却するには、衣服を脱がせて体を濡らし、うちわや扇風機で風を当てるのが効果的です。
氷のうなどで首、脇の下、太ももの付け根などを冷やすのも有効です。
意識がもうろうとして、自分で水が飲めない場合は、無理に飲ませないようにしましょう。誤って水が肺に入ってしまうことがあります。
搬送法(担架等が使用できない場合)
担架等が使用できない場合、安全な場所へ緊急に移動させるための搬送法です。比較的軽い人を背負って運ぶ方法、2人で持ち上げて運ぶ方法などがあります。
搬送を慎重に行っても、傷病者に与える影響は大きいので、必要最低限にとどめ、最後の手段として考えましょう。
子どもの急病・けがで困ったら
6歳までのお子さんの急病やけがで受診に迷ったら、「こどもの救急(公益社団法人日本小児科学会)」も参考にしてください。

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更新日:2024年08月07日