ドナルド・キーン先生と柏崎の縁

2体の浄瑠璃人形が写っている復活上演時のポスター

復活上演時のポスター

2009年6月、柏崎を角書きにもつ幻の古浄瑠璃「越後國・柏崎 弘知法印御伝記(えちごのくに・かしわざき こうちほういんごでんき)」が、多くの市民の協力により、およそ300年ぶりに復活上演されました。この上演を提案したのが、日本文学研究の第一人者でコロンビア大学名誉教授のドナルド・キーン先生です。

2007年に起きた中越沖地震からの復興の険しさに立ちすくんでいた市民にとって、この上演が活力となり、希望のともしびとなりました。

その後も、キーン先生は、市制70周年事業での記念講演や東京での古浄瑠璃上演など、復興の大きな力となってくださいました。

2011年の東日本大震災で被害を受けた方々が懸命に生きる姿に、キーン先生は「今こそ私は日本人になりたい」「この人々と共に生き、共に死にたい」と日本での永住を決意され、翌年3月に日本国籍を取得されました。

キーン先生の日本永住を機に、古浄瑠璃上演などで親交のあった公益財団法人ブルボン吉田記念財団が、ニューヨークのご自宅にあった多くの貴重な資料や書籍などの寄贈を受け、2013年9月に「ドナルド・キーン・センター柏崎」を開館しました。

キーン先生は、日本文学の興隆に不断の研さんを重ね、著名な功績を表されるとともに、市民の情操ならびに文化の向上に著しく貢献をされたことから、柏崎市は、2014年7月1日に特別表彰し、名誉市民称号第1号を授与しました。

開館を祝うような晴天の下で行われたテープカットの様子の写真

開館記念式典
<2013年9月21日(土曜日)>

名誉市民のプレートを一緒に持つキーンさんと市長の写真

名誉市民称号授与セレモニー
<2014年10月13日(月曜日・祝日)>

お問い合わせ

ドナルド・キーン・センター柏崎(公益財団法人 ブルボン吉田記念財団)

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更新日:2020年01月31日