綾子舞伝承学習発表会を開催しました(令和4(2022)年11月4日)

南中学校区の児童・生徒がクラブ活動として取り組んでいる国指定の重要無形民俗文化財「綾子舞」の伝承学習の発表会を開催しました。63人の児童・生徒が練習を重ねた成果を披露しました。

日時

令和4(2022)年11月4日(金曜日)午後1時30分~3時50分

会場

柏崎市立南中学校体育館

発表会プログラム

1 亀の舞(下野)

男子三人で舞う囃子舞「亀の舞」

亀と鶴が登場する縁起のよい祝い歌です。
三人で舞台を見事に演じました。

2 海老すくい(下野)

殿様と冠者に分かれ、狂言「海老すくい」を舞う5人の男子児童

殿様と家来の冠者(かじゃ)の話です。
世間知らずの殿様とそれに腹を立てた冠者のやりとりをユーモラスに演じました。

3 常陸踊(高原田)

赤いユライと袴をつけた女子の児童・生徒が扇をもって舞う小歌踊

常陸の国(現在の茨城県)鹿島神社の正月行事に、想う人の名を書いた帯を禰宜(ねぎ)が結んで縁結びをするという帯占いがありました。この後の宴の歌と踊りがもとになり、常陸踊ができたといわれています。

4 海老すくい(高原田)

殿様と冠者が登場する狂言「海老すくい」を演じる4人の男子児童

両座元に伝わっている狂言です。
台詞に少し違いがあります。

5 小原木踊(下野)

赤いユライをかぶり振袖姿で扇を持って舞う女子児童・生徒

京都の大原に住む女性(大原女)が恋人に会うために薫物(たきもの)を売って歩くさまを表現しました。
扇の手振りが美しく表現されていました。

6 小切子踊(高原田)

天蓋(てんがい)をつけ、小切子(綾竹)を持って踊る女子児童・生徒

袴の裾をくくり、頭に天蓋(てんがい)を乗せ小切子(綾竹)を打ち鳴らしながら、華麗に踊りました。

7 海老すくい(下野)

男子二人が演じる殿様と冠者の狂言

両座元に伝わる狂言です。
途中に、狂言小謡・小舞が入り、ほのぼのとした味わいがあります。
 

 

8 因幡踊(高原田)

赤いユライと袴を身に着け、扇を持って舞う女子児童・生徒

因幡(鳥取の東部)の殿様のことを歌にのせて舞います。
400年以上前の「歌舞伎図鑑」の歌詞、踊り手の姿がよく似ているそうです。

9 海老すくい(高原田)

殿様と冠者が登場する狂言「海老すくい」を演じる2組の男子児童・生徒

殿様と家来の冠者(かじゃ)の話です。
世間知らずの殿様と、殿様をだましてやろうと考える冠者。そのやりとりをユーモラスに演じました。

10 常陸踊(下野)

ステージの前と上に分かれて扇を持って舞う女子児童・生徒

両座元に伝わっています。歌詞に少し違いがあります。
ステージいっぱいの踊り手がとても華やかでした。

綾子舞伝承学習とは

「綾子舞」は、柏崎市大字女谷(おなだに)にある「高原田(たかんだ)」「下野(しもの)」の2つの集落で、約500年前から伝承されてきた古典芸能です。昭和51(1976)年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

伝承学習は地域の宝である「綾子舞」を次世代につなげるため、鵜川小学校でスタートし、平成3(1991)年から南中学校区に引き継がれました。

月1~2回、指導者を招いて練習を行い、「綾子舞」の練習を通して、技術の向上を目指すとともに、伝統文化を大切にする心を育てています。

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更新日:2022年11月29日