綾子舞伝承学習発表会を開催しました(令和7(2025)年11月11日)

南中学校区の児童・生徒がクラブ活動として取り組んでいるユネスコ無形文化遺産、国の重要無形民俗文化財「綾子舞」の伝承学習発表会を開催しました。64人の児童・生徒が練習を重ねた成果を披露しました。

日時

令和7(2025)年11月11日(火曜日)午後1時35分~4時5分

会場

柏崎市立南中学校体育館

発表会プログラム

亀の舞(かめのまい)【下野】

写真:男子生徒が1人で右手に持った扇を自分の前に伸ばし、囃子舞を舞っているところ

亀の舞【下野】

亀と鶴が登場する縁起のよい祝歌で演じられる囃子舞です。

今年は、1人で舞台を見事に演じました。

海老すくい(えびすくい)【高原田、下野】

両座元に伝わる狂言です。

烏帽子に白いハチマキをしているのが高原田(たかんだ)で、烏帽子だけを被っているのが下野(しもの)です。台詞にも少し違いがあります。

海老すくいは、殿様と家来の冠者(かじゃ)の話です。世間知らずの殿様とそれに腹を立てた冠者のやりとりをユーモラスに演じています。

今年は、高原田と下野の両方の座元がそれぞれ2組づつ4つの舞台を演じました。

高原田

写真:高原田1組目の演目。烏帽子に白いハチマキをした3組6人の男子児童生徒が、狂言を踊っているところ

海老すくい【高原田(1組目)】

写真:高原田2組目の演目。烏帽子に白いハチマキをした3組6人の男子児童生徒による狂言

海老すくい【高原田(2組目)】

下野

写真:下野1組目の演目。2組4人の男子児童生徒が殿と家来の役を演じている。

海老すくい【下野(1組目)】

写真:下野2組目の演目。2組 4人の男子生徒が殿と家来の役を堂々と演じています

海老すくい【下野(2組目)】

常陸踊(ひたちおどり)【高原田、下野】

両座元に伝わる小歌踊です。

赤い袴をはいているのが高原田(たかんだ)で、袴をはかずに着物で踊るのが下野(しもの)です。歌詞にも踊りにも少し違いがあります。

高原田、下野ともに1組づつ、2つの舞台が演じられました。

ステージいっぱいの踊り手がとても華やかでした。

写真:赤い袴にユライを付けた9人の女子児童・生徒が、左手に持った扇子を前方下に伸ばし踊っているところ。

常陸踊【高原田】

写真:9人の女子児童生徒がステージの上と下に分かれ、両手に扇子を持ち、腰を少し落とした状態で、顔を伏せながら舞っています。

常陸踊【下野】

小原木踊(おはらぎおどり)【下野】

写真:赤いユライを頭に被り、7人の女子児童・生徒が、少し腰を落として両手で持った扇を体の右側に移動させながら舞っています

小原木踊【下野】

京都の大原に住む女性(大原女)が恋人に会うために薫物(たきもの)を売って歩くさまを表現しました。

扇の手振りが美しく表現されています。

因幡踊(いなばおどり)【高原田】

写真:赤い袴とユライをつけた女子児童・生徒が4人で片足を上げながら踊っているところ

因幡踊【高原田】

因幡(鳥取の東部)の殿様のことを歌にのせて舞う小歌踊です。

400年以上前の「歌舞伎図鑑」と、歌詞や踊り手の姿がよく似ているそうです。

小切子踊(こきりこおどり)【高原田】

写真:10人以上の女子児童・生徒が、ステージ上と下に分かれて、踊っています。頭に天蓋(てんがい)をつけ、綾竹を自分の前で打ち鳴らしています

小切子踊【高原田】

袴の裾をくくり、頭に天蓋(てんがい)を載せ、小切子とよばれる綾竹を打ち鳴らしながら、華麗に踊りました。

たくさんの人数でステージの上下を使って竹の軽やかな音を響かせました。

綾子舞伝承学習とは

「綾子舞」は、柏崎市大字女谷(おなだに)にある「高原田(たかんだ)」「下野(しもの)」の2つの集落で、約500年前から伝承されてきた民俗芸能です。

昭和51(1976)年に国の重要無形民俗文化財に指定され、令和4(2022)年11月にユネスコ無形文化遺産に登録されました。

伝承学習は、地域の宝である「綾子舞」を次世代につなげるため、昭和45(1970)年に鵜川小学校でスタートし、平成3(1991)年から南中学校区に引き継がれました。
指導者を招いて月1~2回の練習で技術の向上を目指すとともに、「綾子舞」の練習を通して、伝統文化を大切にする心を育てています。

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更新日:2025年11月15日