【整備の裏側を知る】登山道維持管理団体の紹介

登山道整備について

市内には、米山・黒姫山・八石山の刈羽三山を代表とした丘陵がそびえています。

登山道は、米山に8コース(うち、柏崎側は5コース)、黒姫山に5コース、八石山に10コース(うち、柏崎側は8コース)あります。
また、北条城址には今熊・専称寺・普広寺の3つのコース、細越城址には1つのコースがあります。

このうち、16コースの登山道整備を10の維持管理団体に委託し、利用者の皆さんが安全・快適に歩行できる環境を作っていただいています。

登山道整備内容

登山道の草刈り、倒木処理、危険個所の補修、軽易な付け替え作業、階段の設置やロープの取り付けによる安全対策上の措置など

登山道維持管理団体の紹介

柏崎山岳会

柏崎山岳会の活動紹介
設立

昭和33(1958)年

活動員

30人

委託コース

米山(野田コース)

課題

若い人が不足している。最近は、組織よりも個人の時間を大事にしている人が多い。どうすれば会に入ってもらえるか、考えてはいるが中々難しい。

大変だったこと

最近はアルパインクライミングではなく、スポーツクライミングが流行している。楽しみ方は人それぞれだが、自然そのものを楽しまない人が増えてきているような気がする。そのような中で、活動できる人が昔ほど集まらなくなってきており(毎回4~5人)、大変である。

やりがい

山を通じて、仲間との関わりが築かれている。平地での関係とは違って、利害関係は一切ない。楽しんでやれているのが、一番の収穫である。難儀なのはもちろん。だけど、山でしか学べないこともたくさんある。冬の米山からの景色は特に良い。普段の生活では味わえないことを、山から教えてもらっている。

 

写真:柏崎山岳会の皆さんが、米山山頂トイレを設営している様子
柏崎山岳会創立70周年記念の集合写真。11人の男女会員が笑顔で写っています

柏崎地域森林組合

柏崎地域森林組合の活動紹介
整備開始

令和4(2022)年

活動員

5人

委託コース

米山(大平コース(林道コース含む)、吉尾コース)、黒姫山(折居コース、磯之辺コース)

課題

令和5(2023)年は林道の通行止めが長引いたことにより、整備に時間がかかった。林道口からショートカットできればだいぶ楽になるが、それができず、大平口から何回も登った。

大変だったこと

平地でやるのとはまた違う大変さがある。足元には木製の階段や樹木の根っこがあり、足場も安定しない中で作業を行わなければならない。加えて、刈払機やチェーンソーを担いで登らないといけないので、体力的に堪える。

やりがい

作業をしていると、改めて良い山だと実感できる。

 

写真:柏崎地域森林組合による米山大平コース階段付近の整備の様子。目視で異常がないかを確認しています
写真:柏崎地域森林組合の男性が、米山二ノ字付近で草刈機を使って作業しているところ

NPO法人柏崎森づくりネットワーク

NPO法人柏崎森づくりネットワークの活動紹介
整備開始

令和元(2019)年

活動員

6人

委託コース

米山(谷根コース)、黒姫山(清水谷コース)

課題

谷根コースは距離(片道5.7キロメートル)が長く、活動員を集めるのに苦労すしている。

大変だったこと

登山道の木々が成長して伐採の本数を増やすと作業が8時間を超えてしまうこと。

やりがい

登山道にビュースポットを作り、登山者にコースを気に入ってもらう。

 

写真:柏崎森づくりネットワークの会員が、登山道に伸びた木をのこぎりで伐採している様子
NPO法人柏崎森づくりネットワークの集合写真

別俣地区観光開発協議会

別俣地区観光開発協議会の活動紹介
整備開始

昭和54(1979)年

活動員

20人

委託コース

黒姫山(別俣コース)

課題

ずいぶん長く整備活動を行っているため、初期メンバーは亡くなったり高齢化したりと、現在は一番若い方でも62歳です。この先、若年層をどう取り込んでいくかが問題です。

大変だったこと

一時期、整備活動に参加してくれる人が本当に少なくなり、友人・知人に声をかけ何とか人数を集めた事。

やりがい

登山客から「いつもきれいに整備されていてありがたい。これからもお願いします」と声を掛けられる事。また、整備が終わってからの反省会が楽しみです。

 

写真:チェーンソーを使って登山道に伸びた木を伐採している様子
別俣地区観光開発協議会の集合写真

八石山保勝会

八石山保勝会の活動紹介
設立

平成22(2010)年4月1日

活動員

20~25人

委託コース

八石山(石川コース、飛岡コース、久之木コース)

課題

高齢化により軒数が減少し、若い人も少なくなってきた。重労働が大変になってきた。

大変だったこと

災害が起きたときはやはり大変だった。登山道の整備だけではなく、不動滝のトイレ管理も行っている。景観を損なわないように努力している。

やりがい

登山に来てもらうだけで十分

 

写真:八石山登山道に生い茂った雑草を草刈り機で刈り取る男性
写真:八石山登山道の階段をスコップで土を盛り、補修している様子

八石の自然を守り親しむ会

八石の自然を守り親しむ会の活動紹介
整備開始

平成5(1993)年

活動員

現在はボランティアが多い(ピーク時は200人)

委託コース

八石山(南条コース(峰、沢、三ツ小沢、滝コース含む))

課題

高齢化が進み、会員が少なくなっている。子どももほとんどいないし、将来の担い手が期待できない。

大変だったこと

やはり会員が少ないのがつらい。作業的なことであれば、人が集まれば問題ないが、人手不足ではやれることも限られてしまう。それでも、地元の業者が協力してくれ非常に助かっているし、こちらも安心できる。

やりがい

整備を始めた時は、会としても上り調子だったが、年々規模も縮小し下り気味となっている。まさに山登りのように。それでも、地元の小学生が遠足で登ってくれたり、根強い多くのファンが登ってくれたりと、そういった人たちがいるだけでも十分ありがたい。

 

写真:登山道の階段に杭を打ち、補修している2人の男性
写真:八石山登山道の整備に出かける直前の皆さん。リュックを背負い、整備道具を肩に載せています

今熊町内会

今熊町内会の活動紹介
整備歴

10年以上

活動員

17人

委託コース

北条城址(今熊コース)

課題

80歳以上の方がほとんどなので、若い人がほしい(50代でもありがたい)。

大変だったこと

草を刈るよりも片付ける方が大変。落ち葉が多い時期や、雪が消えた後の倒木処理は中々堪える。

やりがい

自分たちで道をきれいにした時。来て良かったという声が聞けたら尚更嬉しい。

 

写真:北条城址登山道の雑草を草刈機で刈り取るメンバー
写真:北条城址登山道の刈り取った草を、竹ぼうきで集める男性メンバー

四日町町内会

四日町町内会の活動紹介
整備歴

29年

活動員

10人

委託コース

北条城址(専称寺コース)

課題

若い人が足りないうえに、役員も高齢化してきている。人員が足りないので、やろうと思ってもマンパワーが足りない。斜面の手入れができていないので、今後取り組んでいかなければいけない。

大変だったこと

春先の倒木処理は大変だった。城の方もサクラが折れたりと油断ができない。

やりがい

「歴史を感じる道であった」と言ってもらえた瞬間。昔の人の生活を少しでも感じてもらえるとありがたい。

 

写真:熊手を使って登山道の集草作業をしているメンバー
四日町町内会の集合写真

荒町町内会

荒町町内会の活動紹介
設立

 不明

活動員

13人

委託コース

北条城址(普広寺コース)

課題

高齢化により、やれることも少なくなってきている。技術的な部分の継承も今後必要になってくる。

大変だったこと

春先は倒木が多い。だけれど、人間が集まれば何とかなる。

やりがい

地元の山なので、他の人たちにもぜひ見てもらいたい。一定の人たちが登ってくれているので、そういう人たちに来てもらえるだけで十分。

 

写真:北条城址登山道の階段を、大きな熊手を使って集草しているメンバー
写真:北条城址登山道の法面の雑草を、草刈機で除草するメンバー

細越城山会

細越城山会の活動紹介
整備歴

12年以上

活動員

10~14人

委託コース

細越城址

課題

高齢化・過疎化により、人手が少ない。最近は、山の上まで行くのも辛くなってきており、登り口まででも精一杯。

大変だったこと

登るだけでも大変だが、草刈りや倒木処理もやるともっと大変。看板を立てたり、トラロープを張ったりしたが、それも老朽化してきた。そういったものを直すのも一苦労。

やりがい

細越城址は、地元に根付く時代の遺産であると感じる。こんな歴史あるものが存在するということを、多くの人に気づいてもらいたい。特に子供たちには一度は登ってもらいたい。

 

写真:細越城址の登山道に生い茂った雑草を草刈りするメンバー
細越城山会の集合写真

関連リンク

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更新日:2024年04月11日