柏崎市名所案内「称名寺(しょうみょうじ)」
大久保鋳物師の力作が遺る
称名寺の「沓捲(くつまき)」と「擬宝珠(ぎぼし)金具」は、市の文化財に指定されています。
「沓捲」は向拝柱(こうはいばしら)下部の装飾のことをいい、「擬宝珠金具」は上り高欄(こうらん)にある宝珠形の装飾のことをいいます。
沓捲の彫銘に「勅許御鋳物師当山大金具不残当日大窪住原力蔵藤原正信永選堂光鼎謹鋳造之」とあり、大久保鋳物工芸の中興、原力蔵による安政4年(1857)の作であると伝わっています。
称名寺の建築装飾には、古式を重視しつつ、優雅さと重厚さを表現した格調の高さがうかがわれ、製作に携わった人々の高度な技術力が遺憾なく注ぎ込まれた力作といえます。
なお、称名寺の向拝は、篠田宗吉が安政4(1857)年に再建したものです。
称名寺の山門・入口
市指定文化財工芸品「称名寺の沓捲と擬宝珠金具」
市指定文化財(有形文化財・工芸品)
名称
称名寺沓捲(くつまき)と擬宝珠金具(ぎぼしかなぐ)
指定年月日
昭和49(1974)年9月1日
所在地
柏崎市大字野田2816番地
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更新日:2020年10月21日