柏崎市名所案内「大泉寺(だいせんじ)」
国指定文化財の大泉寺観音堂
大泉寺は、日本海を見おろす海抜200メートルの山上にあり、朱鳥元(686)年に泰澄(たいちょう)禅師によって創建されたと伝えられています。
源義家の社参以来、歴代武将の尊崇を受け、特に戦国時代には、越後守護上杉房能や越後国主上杉謙信・景勝などが参詣し、武運長久を祈ったとも伝えられています。
多数の文化財を所有
木喰堂(もくじきどう)
全国を歩いて千体の仏像を残そうと決めた木喰が、2度目の越後入りをした88歳の時に彫られた子育地蔵と木額があります。
お堂のすぐ後ろのイチョウの生木には、仏像が刻まれた跡が残っています。
名称 | 大泉寺木喰上人木額(だいせんじもくじきしょうにんもくがく) |
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指定年月日 | 昭和50(1975)年7月1日(市指定文化財:有形文化財・彫刻) |
本堂
ご本尊は阿弥陀如来で、東山延命院大泉寺といいます。
正面の後背(ごはい)の彫刻や内部の格天井の絵図は珍しいといわれています。
観音堂
朱鳥元(686)年、泰澄禅師によって創建されました。幾度か落雷により焼失したため、現在のお堂は永禄2(1559)年、上杉家によって再建されたものです。
明治39(1906)年に特別保護建造物の指定を受け、後に国宝、現在は国指定の重要文化財になっています。お堂内部の右奥には、太さ日本一の「萩の柱」があります。
名称 | 大泉寺観音堂(かんのんどう) |
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指定年月日 | 明治39(1906)年4月14日(国指定文化財:有形文化財・建造物) |
西国三十三箇所観音札所の石仏
西国の地まで行かなくてもご利益があるようにと、江戸時代に築かれた石仏です。
奈良・長谷寺(総本山)の得道上人は、苦しむ人々を救うために西国三十三箇所の霊場を定めたといわれています。
越後にも三十三観音札所があり、大泉寺は三番札所になっています。
仁王門(山門)
大泉寺仁王門
かつての寺院入口で、寺院の守護神として一対の金剛力士像を両脇に配しています。
稲刈り仁王の伝説にもなっています。
名称 | 大泉寺仁王門(におうもん) |
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指定年月日 | 昭和61(1986)年9月1日(市指定文化財:有形文化財・建造物) |
地蔵堂
六地蔵といわれる6体の地蔵さんは六道のそれぞれに配され、亡者の身代わりとなって人々を救済するといわれています。
宝篋印塔(ほうきょういんとう)
もとは陀羅尼(だらに・呪文)を納めておく塔でしたが、のちに墓標や供養塔に用いられるようになりました。
供養塔の大きさでは県内において類のないものになっています。
展望
海抜200メートルのこの山頂からは、妙高連山や春日山、頚城平野が一望できます。
また、年に数回ですが、能登半島まで見えることがあります。
飯綱神社(いいづなじんじゃ)
観音堂そばにある飯綱社本殿
小規模な流れ造り社殿で、見世棚(みせだな)造りという正面に階段がない形式になっています。
建築年は不明ですが、建築様式から室町時代とされています。
名称 | 飯綱社本殿(いいづなしゃほんでん) |
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指定年月日 | 昭和27(1952)年12月10日(県指定文化財:有形文化財・建造物) |
所在地
柏崎市大字大清水1505
(補足)大泉寺は、国道8号から山側に約2キロメートル入ったところにあり、駐車場・トイレなどが完備されています。
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更新日:2021年05月19日