柏崎市名所案内「下谷地遺跡(しもやちいせき)」

弥生時代の村の跡

下谷地(しもやち)遺跡は、今からおよそ2千年前、弥生時代中期に栄えたムラの跡です。

低湿地に囲まれていたことから、住居の周りには、排水のため溝を円形にめぐらせていました。倉庫と考えられる建物跡や、溝で方形に区画した墓なども発見されています。

弥生土器には、貯蔵用の壷や、煮炊き用のかめ、盛付け用の鉢などがあります。文様は、北陸地方で通有な櫛描文(くしがきもん)を主体としますが、長野県北部の土器も意外に多く出土し、盛んな交流を物語っています。また、碧玉(へきぎょく)と呼ばれる緑色の石を使った玉作りも盛んに行われ、首飾りにする細長い円筒形の管玉(くだたま)を大量生産していました。

水田は発見されていませんが、大量の炭化米や稲の穂を摘む石包丁などが出土したことから、稲作の存在を物語っています。遺跡の現状は、そのまま埋戻し保存されています。

国指定重要文化財(記念物・史跡)

名称

下谷地遺跡

指定年月日

昭和54(1979)年6月4日

所在地

柏崎市大字吉井

北陸自動車道下に広がる、弥生時代中期に栄えたムラの跡「下谷地遺跡」の写真

下谷地遺跡

広い田んぼと遠くに見える遺跡保存のための北陸自動車道陸橋の写真

北陸自動車道は遺跡保存のために橋梁化しました

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更新日:2020年10月22日