文学碑「貞心尼の歌碑」

幕末女流三大歌人「貞心尼」の歌碑

柏崎駅から海岸線を結ぶ通称「潮風ロード」の商店街のアーケード下には、加賀の千代女、京都の連月尼とともに幕末女流三大歌人と言われている「貞心尼」の歌碑、12基が建立されています。
日本海へ向かうこの通りは、風雅で文学的な雰囲気を味わうことができます。

歌碑は、1992年度に国(当時国土庁)が3年かけて地域個性形成事業として歩道やアーケードを整備一新したことを機に、その補完事業として柏崎良寛貞心会により1993年に8基、翌年に4基が建立されたものです。

駅前通りにある「貞心尼の歌碑」其の六の写真

駅前通り「貞心尼の歌碑」其の六

駅仲通りにある「貞心尼の歌碑」其の四の写真

駅仲通り「貞心尼の歌碑」其の四

ニコニコ通りにある「貞心尼の歌碑」其の二の写真

ニコニコ通り「貞心尼の歌碑」其の二

歌碑となった十二首を紹介

其の一

沖遠く入日の影をしたふまに
はやさしのぼる山の端の月

其の二

あまの子はさくら貝をやひろふらん
なみの花ちるいそづたいして

其の三

かりそめの草の庵りもことの葉の
花さく宿となるぞうれしき

其の四

おのづから心もすめりくもりなき
鏡が沖の月に向へば

其の五

きてみれば雪かとばかりふる里の
庭のさくらはちりすぎにけり

其の六

かきおくもはかなきいそのもしほぐさ
見つつしのばむ人もなき世に

其の七

秋もやや夜さむになればはたおりや
つづれさせてふむしのなくなり

其の八

あとは人先は仏にまかせおく
おのが心のうちは極楽

其の九

いつまでもたえぬかたみとおくるなり
わが法の師のみづくきの跡

其の十

露に身にあまりてけふはうれしさの
おき所なき草の庵かな

其の十一

朝げたくほとはよのまにふきよする
木の葉や風のなさけなるらむ

其の十二

うたやよまむてまりやつかん野にやでむ
きみがまにまになしてあそばむ

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更新日:2020年10月20日