拉致被害者関係市連絡会から北朝鮮金委員長にメッセージを発信しました(2019年9月30日)

帰国拉致被害者の地元3市(新潟県柏崎市、新潟県佐渡市、福井県小浜市)で組織する「拉致被害者関係市連絡会」では、毎年、日本国政府に対し拉致問題の一刻も早い解決を求めて要望書を提出しています。

2019年5月に開催された連絡会では、同年4月に安倍首相が「条件を付けずに会う用意がある」と表明されたこと、同年2月には、北朝鮮による拉致被害者家族連絡会と救う会全国協議会が北朝鮮に向けてメッセージを発信したことを受け、今までの行動に加えて新たなアクションを起こすこととし、北朝鮮へメッセージを発信することを決定しました。

大切な家族が離れ離れになり40年以上の年月が経っています。私たちは、一刻も早い拉致被害者の帰国を心から願っています。

拉致被害者関係市連絡会の金正恩国務委員長へのメッセージ ―拉致被害者の即時、全員の帰国を決断していただきたい

私たちは拉致被害者地村保志、富貴恵さんご夫妻が帰国された福井県小浜市、曽我ひとみさんが帰国された新潟県佐渡市、蓮池薫、祐木子さんご夫妻が帰国された新潟県柏崎市、3市の市長で構成する「拉致被害者関係市連絡会」です。

私たちは、曽我さんのお母様のミヨシさん、新潟県新潟市で拉致された横田めぐみさんを含む被害者の即時帰国、全員帰国を求めております。横田さんのお父様、お母様は拉致被害者を救うための運動の象徴的な存在でありますが、御高齢であり、13歳で拉致された娘の帰国を願い、活動される姿は痛ましく、私たち日本国民は等しく気持ちを寄せております。

安倍晋三首相は「相互不信の殻を破り、次は私自身が金正恩委員長と直接向き合い、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動いたします。北朝鮮との不幸な過去を清算し、国交正常化を目指します。」と本年1月28日の施政方針演説で述べられました。また、5月6日にアメリカのトランプ大統領と行った電話会談及び8月26日にフランスで開催された先進7カ国首脳会議において、「私(安倍首相)自身が金正恩朝鮮労働党委員長と条件をつけずに向き合わなければならない」と述べられました。

貴国による拉致被害者の即時、全員の帰国の実現。私たちの願いはこれだけであります。私たちは貴国との国交正常化に反対する意志はありません。ただ、40年以上も大切な家族の無事を祈り、再会を待ち続けている拉致被害者とそのご親族、日本国民の思いを想像していただきたい。私たちは安倍首相のご判断、メッセージを支持しております。最終的な機会であると考えております。私たちは、ここで金正恩委員長に「全拉致被害者の即時、全員の帰国を決断していただきたい」と強く訴えるものであります。

金正恩国務委員長 殿

2019年9月30日

新潟県柏崎市長 櫻井雅浩

新潟県佐渡市長 三浦基裕

福井県小浜市長 松崎晃治

拉致被害者関係市連絡会の金正恩国務委員長へのメッセージの書面の画像

この記事に関するお問い合わせ先

総合企画部 人権啓発・男女共同参画室

〒945-8511
新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館3階
電話:0257-20-7605/ファクス:0257-22-5904
お問い合わせフォームはこちら

更新日:2020年01月31日