感動を呼ぶ“かやぶきの宿"を次世代に! 攻めの現状維持に取り組む(高柳町門出地区)

地域おこし協力隊が活動していた門出地区を紹介します。

農家民宿「門出かやぶきの里」の外観写真

門出かやぶきの里

門出地区の概要

  • 集落規模:73世帯156人(令和5(2023)年12月末現在)
  • 活動受入団体:門出ふるさと村組合

冬になると毎年2メートル以上もの積雪がある、新潟県柏崎市高柳門出(かどいで)集落。全国棚田百選にも選ばれた棚田や、新潟県の銘酒「久保田」のラベルをつくる越後門出和紙の工房などがあることでも有名です。

写真:子どもたちが、地域の女性にちまきづくりを教わっています

子どもたちと一緒にちまき作り

写真:農家の方が見守る中、男性がはしごにのぼり、木と木の間に渡した棒に、刈り取った稲の束をかけているところ

はさがけ体験の様子

タープを張って地元の若手団体「門出・田代べとプロジェクト」のピザ出店販売の写真

「門出・田代べとプロジェクト」の出店販売

他の地域と同様に高齢化が進んでいますが、ここ数年でIターン者や若手就農者が少しずつ増えてきました。そんな中、集落の若手によって「門出・田代べとプロジェクト」が組織され、地元産小麦を活用したピザを商品化して近隣のイベントで販売するなど、住民が主体となって、スモールビジネスや地域づくり活動に精力的に取り組んでいます。

宿のお母さんが串に刺したアユを囲炉裏にくべている写真

囲炉裏を使った鮎焼き

この集落には1991年から地域のお母さん達が運営してきた『かやぶきの宿』があります。地元で作られた食材を使った田舎の“ごっつぉ(「ごちそう」の意)”を提供し、時には囲炉裏を囲む輪の中にお母さん達も混じって、料理の説明をしたり、土地の様子について話したりする温かい雰囲気の宿です。地方志向の進む都会の人たちに、郷土料理を振る舞い、人情に触れながらの田舎暮らし体験を楽しんでもらっています。

二人の女性がお客さんの食事をつくっている写真

かやぶきの里を運営しているお母さん方

現在は、年間1,200~1,300人の方が宿泊し、お母さん達のごっつぉやおもてなしを求めて、海外からのリピーター客が宿泊数の20パーセントを占めるなど、国内外問わず愛される宿です。

お母さん達が年を重ね、だんだん働くことが難しくなってくると、若いお嫁さんにバトンタッチします。28年続くかやぶきの宿は、こうして集落のお母さん達のつながりによって受け継がれています。

門出地区が目指す未来

これからの目標は「攻めの現状維持」!

これまでお母さん達によって受け継がれてきたかやぶきの宿を今後も残していきたい。でも、このままの営業を続けていては先細りしてしまう。現状を維持するために、さまざまな仕掛けをしていかないといけない。

集落にとって身近な存在であるかやぶきの里や、自然とともに歩んできた暮らしかたを生かし、新しいビジネスを構築・継続発展していけるよう活動しています。

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市民生活部 市民活動支援課 活動推進係

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電話:0257-43-9127/ファクス:0257-22-5904
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更新日:2024年02月26日