令和7(2025)年度優良建設工事の表彰式を行いました

本工事は、幹線市道を結ぶ道路の拡幅工事で、令和6(2024)年度が3年目となる継続工事である。

令和6(2024)年度の区間は水田に面していたため、現場着手が稲刈り後であったが、制限のある工程の中で精度の高い出来形および品質で完成させた。また、施工箇所が沿線住民唯一の生活道路であるという状況から、住宅乗入部の集中的な施工や新技術の積極的な活用等、施工方法や工程を工夫し、通行止めとなる期間を最小限に抑えた。

監督員への協議事項の発議も適切な時期に行われ、指示に対する対応も迅速であり、全ての面で模範となるものであった。

本工事は、谷根集落から谷根ダムへ通じる市道で、既設吹付モルタルの老朽化による危険箇所が確認されたため、簡易吹付法枠工による法面保護工の改修を実施した工事である。

既設法面からの湧水や巨石混りの地層が確認されるなど当初計画との相違事実が確認されたが、監督員との協議事項の発議も適切に行われた。
また、施工に先立ち、吹付モルタルを効率的に定着させる工法や湧水処理方法の提案など、創意工夫と提案をもって工事が進められた。

施工中には、小学校ダム見学会等のイベントが実施されたが、ダム管理者と施工方法や工程等の調整を確実に行い、無事に工期内に工事を完了させた。

工事の品質および出来形管理においても、精度の高い社内規格値を設けるなど、適切に管理が行われており、模範となる工事であった。

本工事は、スタンド上屋既存鉄骨柱への耐震補強フレームの設置、鉄骨梁、屋根の取り替えなどによる耐震補強工事である。

工事中は一般開放や大会などの開催もあったが、工事範囲以外を利用できるようにその都度、立入禁止区画を適切に設置し、利用者と工事現場の動線の安全対策を行うことで、無事故で完了させた。
また、屋根で隠蔽されていた部分の鉄骨の腐食が著しく進んでいることが分かったときは、腐食状況の詳細な調査を行い、鉄骨の取り替えの施工範囲を提案し、建物がより安全で長寿命化になるよう努めた。

無事故・無災害で工事を完了させ、利用者目線での施工計画の提案、工事管理をする姿勢は、他の工事の模範となるものであった。

本工事は、太陽光発電設備設置に伴う屋根防水改修および基礎設置工事である。

揚重作業や内部改修などで第三者と近接する作業があったが、毎月の定例会議での協議、施設利用者や地域の方への周知、作業員への注意喚起を徹底して、無事故で完了させた。
また、近隣に保育園があったため、騒音が出る作業については園児のお昼寝時間を避けるなど、騒音の影響を保育園に確認しながら作業を進めた。関係各所へ積極的にコミュニケーションを図っていたため、トラブルなく工事を進めることができた。
出来形、品質も優れた管理をしており、他工事の模範となるものであった。

本工事は、荒浜小学校改築に伴う機械設備工事である。

同時発注の建築本体工事、電気設備工事との調整や機器配置、配管・ダクトのルート検討の際には3次元CADで作成した施工図を活用することで効率性の向上を図り、設備機器、配管・ダクトなど良好な納まりであった。
また、他工事の進捗に合わせた工程管理も万全であり、工期に遅れることなく完成させ、出来形・品質ともに良好であり、無事故無災害で工事を完了させた。
上水・中水・給湯配管を外装材で色分けし、保全に配慮した施工を行うなど、利用者目線で施工提案し、工事管理する姿勢は、他の工事の模範となるものであった。

本工事は、幸町地内に埋設されている老朽化した水道管を新しい管に更新することにより、管路の耐震化と水道水の安定給水を図るための工事である。

施工現場は、国道8号であるため、工程管理、現場管理および安全管理には細心の注意を払う必要があった。また、現場近傍は商業施設や住宅街であり、濁水等の事故防止のみならず、配送業務や日常生活にも支障をきたさないように配慮する必要があったため、事前周知に文書や予告看板などを活用し、道路管理者、町内会などと綿密に連携し、苦情なく良好な関係性を築きながら工事を円滑に進めた。
国道8号という特性上、既設水道管の他にNTTや電力などの共同溝、国道の情報ケーブル、低圧ガス管など多岐にわたる埋設物があったが適切に管理を行い、き損事故なく無事故で工期内に完成させた。
出来形、品質とも優れており他の工事の模範となるものであった。