東中学校区地域懇談会を7月2日に開催しました

田尻地区と北鯖石地区の86人の皆さんが、北鯖石コミュニティセンターで市長と語り合いました。

「地域からのテーマ」や「自由懇談」など、さまざま意見や要望について意見交換を行いました。

質問をする参加者
説明する櫻井市長

開催概要

  • 市長の地域に関する施策の説明(市長)
  • 地域からのテーマ
    ・中田から与三の県道に風よけ設置について
    ・柏崎市内の防犯カメラの設置状況を聞かせてほしい
    ・高齢化に伴い生活困難者の対処について
    ・市第五次総合計画の進捗(しんちょく)状況について
    ・市役所および関連団体からの調査、報告依頼などの文書をデジタル化できないか
    ・田尻コミセン駐車場の整備について
  • 自由懇談

市長の地域に関する施策の説明(市長)

「津波注意報のときの避難」「防災ガイドブック:避難場所と避難所の違い」「東中学校の改修工事」「北鯖石小学校のエアコン設置」「住みよさランキング2019」について説明しました。

地域からのテーマ

事前に提出されたテーマについて、市長が回答し、その後質疑を行いました。
説明者とは「地域からのテーマ」の趣旨を説明した方です。

中田から与三の県道に風よけ設置について

説明者:中田のローソンから与三の突き当りまで風よけがないので、通学時に小学低学年の子は必死に歩いています。その姿を見ているとかわいそうだと思います。子どもたちのことを考えて風よけを設置していただきたいと思います。

市長30年ほど前から話があるが、今は仮設で行っています。1シーズン仮設のネットをするのに、どのくらい費用がかかっているのかを確認したら220メートルで約1,800万円でした。30年間で5億4千万円になります。昨年度と今年度で県が調査をし、今年度に結果が出ますので、その結果を踏まえて方針を決定したいと思っています。

柏崎市内の防犯カメラの設置状況を聞かせてほしい

説明者:全国的に、防犯カメラの映像が交通事故の検証や事件などの場面で役立っているようです。柏崎市の防犯カメラの設置状況はどのようになっていますか。できれば北鯖石小学校の前や中田交差点に設置していただければ、何かあったときに役に立つのではないかと思います。

市長確かに防犯カメラの映像を基に、犯人が逮捕、摘発された事例もあります。もちろん交通事故の場合もあります。市内の公共施設は515施設ありますが、36の施設で176台のカメラを設置してあります。例えば、駅前公園の中には2台、駅前駐輪場には6台設置してあります。市営住宅にも何カ所か設置してあります。小学校でも田尻小学校、枇杷島小学校に設置してあります。
今回、ご要望いただいた箇所以外にも、地域の方から、高速道路橋の下、両田尻と茨目の堺、国道252の地下道、安田の集落排水施設周辺などに、設置の要望が出されています。設置にはお金がかかることなので、地域の方々と相談させていただきながら順番に設置したいと考えています。

高齢化に伴い生活困難者の対処について

説明者:バスが間引きされて、まちに買い物に行けないという高齢者の声を聞きます。土合の佐藤医院に多くの方が通っていますが、劔に行くバス路線がなかったりするので、どうしても市内にいったん行き、乗り換えて行くことになる。もしくは、若い者に乗せてもらって行くようになっています。ルートがあまりないということです。
柏崎総合医療センターに行くにしても田塚から歩いて行くか、長浜からバスの乗り換えをして行かなければならず高齢者にとっては、なかなか行けないということです。
そこで提案ですが、北鯖石コミセンを中心として、ぐるっと回れるような手だてがないのかと思っています。何かお願いできるものがあるかをお聞きしたい。

市長一番大きな地域の課題と思いますが、本当に難しい問題です。循環バスを回してほしい、路線バスを通してほしいというのは残念ながら難しいです。お金の問題だけではなく一番大きい要因は運転手がいないということです。柏崎市は越後交通に、バス路線を維持するための補助金を1年間で1億5千万円払っています。それでもお金の問題ではなく運転手が足りないということです。お金はいらないので、3路線やめさせてほしいと言われている状況です。
参考までに申し上げますが、北条地区ではNPO法人を作って福祉有償というかたちで行っていますが、経営は難しいのが現状です。
地域交通の確保は難しいという現状をお話ししました。
地域で行うにはどうしたらいいのかということがあれば、ご相談いただきたいと思います。

市第五次総合計画の進捗(しんちょく)状況について

説明者:第五次総合計画前期基本計画の進捗(しんちょく)状況、力強く心地よいまちづくりについての現状などを聞かせていただきたい。合わせて、人・農地プランの見直しの現状なども聞かせていただきたい。

市長第五次総合計画前期基本計画がどのくらい進んでいるのかということですが、平成30(2018)年度の実績のとりまとめはこれからになります。平成29(2017)年度の実績では、S(非常に良い)、A(まあまあ良い)、B(まあ順調)のSAB合わせて、全体の約56パーセントとなっています。C(やや遅れている)、D(遅れている)が残りの約44パーセントです。
Sの評価になっているのは、柏崎ファンクラブです。最初は会員が、1,200人くらいでしたが、今では6,500人までになりました。特に首都圏を始めとする多くの市外の方から入っていただいています。それに伴って、ふるさと納税も3年前は5千万円であったものが、1億6千万円までになりました。Aは柏崎市が誇るべき健康体操、コツコツ貯筋体操の参加者数です。柏崎市の指標ではAですが、全国的にはスーパーSです。なぜならば65歳以上の方が定期的に運動に参加している割合が柏崎市は約16パーセントです。県の平均は1.6パーセント、全国平均は1.5パーセントであり、柏崎市は10倍も多くなっています。では、C、Dはというと、地元購買率がC評価です。皆さんの中でもインターネットで買い物をする方が多くなっていると思います。また、D評価では、新潟産業大学、新潟工科大学に柏崎市内から通っている学生の割合や柏崎港の年間貨物総取扱量があります。
人・農地プランは平成26(2014)年度から始まりました。北部西中通は、平成30(2018)年度の段階で1,150ヘクタールあります。その内、農地集積したところは約69パーセント、7割です。市内の集積割合が45パーセントなので当地区は非常に集積が進んでいるとご理解いただきたいと思います。今後も担い手の方々と地主の方々とのマッチングも含めて進めていきます。柏崎市が誇る認証米、コシヒカリ、米山プリンセスは、昨年、銀座の松屋デパートで魚沼コシヒカリとほぼ同額の金額で発売しましたが、今でも何とか手に入れたいと非常に人気が高いです。また、柏崎の農業は、米だけではなく園芸ということでタマネギや枝豆にも力を入れています。新しい農業にチャレンジするという意味でも、人・農地プランにお力添えをお願いしたいと思っています。

市役所および関連団体からの調査、報告依頼などの文書をデジタル化できないか

説明者:市役所からコミセンや町内会に多くの文書がきます。文書で報告するものが多く、手書きなどでは時間がかかることから、メールでの回答をOKとしていただきたいと思います。

市長分かりました。ただ、メールの環境をお持ちでない方もいらっしゃると思いますので、紙での送付・依頼に合わせて、メールで回答が可能な方については、依頼文および回答様式などをメールで送付するよう、今後関係各課に指示を出したいと思います。

田尻コミセン駐車場の整備について

説明者:田尻コミセンの駐車場は、コミセンとしては十分な広さかと思いますが、現実的には、朝夕の田尻保育園の送迎の車で溢れかえって大変なことになっているので、コミセンの利用者が駐車に困る状況が続いています。これを何とかしてほしいということで、前から話が出ています。また、雨が降ると保育園児の皆さんが長靴でも危ないような水溜りができますので、整備をお願いいたします。

市長田尻保育園は、他の保育園よりも多くの園児が利用しており、敷地の関係で十分な駐車場が確保されていない状況にあります。近くて広いコミセンの駐車場を利用することは、園児の安全を考えた場合、ある程度は仕方のないこととご了解をいただきたいと思います。しかし、コミセンの利用者にご不便をおかけしているということなので、私共から送迎の皆さんにはコミセンの利用者が困っていることをお話しし、送迎時はなるべく短い停車時間でお願いしたいと思っています。水溜りについては、水溜りにならないようにするにはどのくらいの費用がかかるのかという見積もりをしたところですが、コミセンの修繕も含めて緊急度に応じて順番に行うようにしたいと思っています。

自由懇談

斎場入口の花植え環境

参加者:斎場入口に平井地区の老人クラブの人たちが、コミセンの事業で花植えをしています。その場所に、簡易的な土留めをして、平らなところに花植えできるように検討していただきたいと思います。維持管理課に話をしたら、道路ののり面なのでできないと言われました。

市長斎場も古くなってきましたので、周辺整備の中でお話をいただいた土留めの部分も、確認をさせていただきたいと思います。

防災行政無線について

参加者:6月18日の地震のときに、市長が防災行政無線でお話をされていましたが、話している内容が全然分かりませんでした。多分、安全ですということを言われたと思うのですが、行政のトップが防災行政無線で訴えているということになると、もしかして全市民避難という事態が起きているのではないかと不安が沸いてきました。そこで、エリアメールで放送内容を配信することを検討していただきたいと思います。
30日に、市内南部のコミセンのイベントにお手伝いに行ったのですが、防災行政無線の子機が事務室の中にあり聞こえない状態でした。外に出て聞いてみたのですが、傘に当たる雨の音や建物に反射して聞こえませんでした。数分後にエリアメールがきて、内容が分かり安心しました。
ご存じと思いますが、市役所の3階にはFMピッカラに強制的に割り込みできる機器があるわけなので、緊急時に使用することも検討していただきたいと思います。
また、FMピッカラは今現在サイマル放送ではないので、ネットで聞くことができないことから、サイマル放送化をお願いします。

市長今後、防災行政無線はラジオ型に替えていきます。ラジオのスイッチを入れてなくても自動的に放送が入るものです。また、外の部分もより伝わりやすいようなシステムに交換いたします。3年ほどかかりますが、お待ちいただきたいと思います。また、防災行政無線の内容は、市のホームページ、フェイスブック、ツイッターに載せてありますので、ご活用いただきたいと思います。
エリアメールに関しては、字数や文字の大きさなどに制限がありますので、運用上の不都合などについて、サービス提供事業者に打診をしているところです。
FMピッカラの活用ですが、先ほど申し上げましたとおり、今後の防災行政無線はラジオになることから、自動的にFMピッカラを使うことになります。それまでの間、いざという時にはタイミングを逃さずFMピッカラの割り込みを使うこととしたいと思います。サイマル放送化ができるのかを確認し、できるとしたらチャレンジしたいと思います。

水道事業の民営化について

参加者:柏崎市は先人の方々が苦労をされ、一年を通じておいしい水をいただいているわけですが、水道事業の民営化はお考えではないと思いますが、いかがでしょうか。

市長今の段階でとしか申し上げられませんが、水道事業の民営化はありません。水道法が変わって、静岡の方では民営化にチャレンジしている自治体がありますが、私が承知している限りではうまくいっていないようです。柏崎においても、もし民営化してもなかなかコストを回収できないだろうと思います。
私は歴代の柏崎市政の中で、水道事業は原発をはるかに凌ぐ一番優れた行政であると確信しています。歴代の管理者が頑張ってこられ、米山、赤岩の二つのダムを造り、その際に見える限りの山を全部市が買収し、開発をさせないようにしてあります。この偉業を引き継ぐべきであると思っています。

市の財政について

参加者:2010年には、財政力指数が0.74であったと思います。昨年の11月の広報に決算が載っていましたが、今の財政力指数は県内の市町村の中で、どのくらいの位置にあるのでしょうか。

市長柏崎市は0.7ですが、決して悪い数字ではありません。
今年の一般会計の当初予算は476億円です。その中で155億円、160億円弱が市税収入で、そのうちの半分近くが原発関連です。平成7(1995)年、つまり1号機から7号機が全部できあがったころは、約150億円の原発財源がありました。今は、半分の75億円になっています。しかし、476億円という一般会計予算は、柏崎よりも人口が1万人以上多い、三条市、新発田市と同じくらいです。つまり、柏崎市の方が、より市民の皆さんに多くのサービスを提供しているということです。事業峻別を行いながら人口減少に備え、財政もしっかりしていきたいと考えています。

畔屋地内の道路損傷について

参加者:畔屋地内のバス路線道路は昨年も舗装されたが、損傷が激しいので今年度も継続して改修工事を行う予定ですか。また、吹雪になるとまるきり見えなくなるので、防雪ネットの設置ができないものでしょうか。

市長道路については確認をさせていただき回答いたします。防風、防雪ネットについては、昨年、今年で調査をしていますので、その結果を見て何とか前向きに、県にお話をしたいと思います。

バス運転手の確保について

参加者:毎年、1億5千万円の補助をしているということですが、市の考えで大型バスから中型、小型バスにすることは考えられませんか。クラスを落とせば少しは運転免許を持っている人がいるのではないでしょうか。

市長越後交通に、小さいバスの運転免許ならどうかを確認させていただきます。

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更新日:2020年01月31日