西山中学校区地域懇談会を7月18日に開催しました

西山地区の皆さんが、西山ふるさと館で市長と語り合いました。

「地域からのテーマ」や「自由懇談」など、さまざま意見や要望について意見交換を行いました。

説明をする櫻井市長
質問をする参加者

開催概要

  • 市長のあいさつ、地域の施策など説明(市長)
  • 地域からのテーマ
    ・コミセン統廃合に対する市の観点
    ・高齢者ドライバーの免許返納について
    ・石地海岸地区活性化について
  • テーマに関する質問
  • 自由懇談

市長のあいさつ、地域の施策など説明(市長)

「西山地区の人口の現状」「事業峻別」「住みよさランキング2019」「財政状況」について説明しました。

地域からのテーマ

事前に提出されたテーマについて、市長が回答し、その後質疑を行いました。
説明者とは「地域からのテーマ」の趣旨を説明した方です。

コミセン統廃合に対する市の観点

説明者:市から6月に、令和3(2021)年をめどに6つのコミセンを3つに統合するという説明がありました。
1点目は、コミセンの災害時の避難所の機能という点でお聞きします。山形県沖地震が起きたばかりで、先日の大雨も避難所として開設したばかりです。100年に1度という災害が頻繁に起こり、災害に対する備えの重要性が言われています。地震のときに自分の携帯が通じなかったのですが、コミセンには非常時の電話回線があります。災害時の通信手段があるコミセンを、財政が赤字だからと統合することは、優先順位が違うのではないでしょうか。
2点目は、南部コミセンは、原発から5キロ圏内のPAZ(即時避難区域)にあります。原発事故のときは、まずは避難する、それができない人はコミセンに集まってバスに乗って避難すると説明を受けていますが、PAZ圏内で安易にコミセンを廃止することはいかがか。この地区には、小学校も市の行政施設もなく、コミセンが唯一の鉄筋の建物です。木造より鉄筋が放射線を遮蔽する能力が高いのは歴然です。日中は、若い人は職場に行っていて、多くの高齢者が残り、その方々が今より遠方のコミセンにたどり着くのは難しいのではないでしょうか。
昨年10月頃に、コミセンと集落の役員で、村上の神林総合体育館まで視察に行って説明を受けたばかりです。原発が動いていようが止まっていようが、放射性物質がそこにあるわけで、事故が起これば逃げなければいけない。危険性がある原発に近いコミセンを廃止するのはどういうことですか。
3点目は、令和3(2021)年と期限をきる提案の仕方はどういうことか。住民参加がこれからは大事と考えますが、地域住民の理解を得ながら各コミセンが軌道に乗ってきた矢先であり、地域の活性化のためにコミセンはなくてはならないと認識を得るようになり、コミセン関係者の苦労が水泡に帰すようでなりません。
お互いに住民感情もあって、どことどこが一緒になるというのはすんなり納得いくようにはならず、そこには時間が必要です。地域コミュニティがしっかりした地域は、災害時に被害が少なく、立ち直りも早いと聞いています。地域の安全安心、住みよいまちづくりは行政だけではできず、住民も参加する姿勢が大事ではないかと思い、このような期限を区切った提案が、市政に参加していこうという姿勢になるかどうかは疑問です。
鵜川診療所を閉めるに当たって苦渋の選択とお聞きしましたが、この提案も苦渋の選択とは思いますが、住民理解が進まないまま突っ走るのではなく、これから住民説明会が開かれると思いますが、丁寧さ、住民の意見を尊重したような手順を踏んでいただくことをお願いします。

市長南部地区は、おおむね半径5キロメートル圏内のPAZ(即時避難区域)に入っています。原発事故が起きた場合、最悪の場合は全面緊急事態ということになります。全面緊急事態に至ったときの基本認識は、頭に入れていただきたいと思います。

自家用車で避難をしていただくのが原則です。車の運転ができない、車がないという方は、南部コミセン、妙法寺町内会の方は妙法寺ふれあいセンターにお集まりいただき、バスで避難します。現在、原発は止まっていますが、使用済み核燃料を含めると全面緊急事態という可能性はゼロではないです。事態は一気に全面緊急事態になるということではなく、徐々に、段階的に進行していきます。以前は、鉄筋コンクリートの建物という話でしたが、今は放射性物質が外部に放出される前に避難するため、コンクリートの建物ではなくても構わないということになりました。
現在、公共施設の見直しを進めています。人口だけではないですが、現実、同じように小さくなってきた地域の方々が1つのコミュニティセンターを持っていることのマイナス面もあります。すぐに南部コミュニティセンターを壊すわけではありませんが、原案で6つあるコミュニティセンターを3つ、中には一気に1つにというご意見を出される方もいらっしゃいます。そういった中で、避難の問題も含めながら、統合の協議は慎重に進めさせていただきたいと思いますが、統合を進めるという方向で進めさせていただかなければならないと思います。

令和3(2021)年とおしりを決めることはどうかというご意見ですが、ゆっくりやっていてはせっかくの決断も効果がなくなってしまいます。著しいスピードで人口減少が進んでいます。3年かけるところを5年でと言われますが、5年後にはその地域そのものがどうなっているかという状況も考え得るところです。スピード感というのが、行政に今求められる一つの要素だと思っています。
コミセンをどうするかということは、原子力発電所に最も近いPAZということ、避難の場所はどうするのかということは皆さんからもう一度ご意見を伺いながら、もう少し議論をさせていただきたいと考えているところです。

高齢者ドライバーの免許返納について

説明者:昨今、高齢者ドライバーの事故が毎日のように報道されています。池袋の高齢者事故の後に免許の返納が急増しています。法律を変更して返納を促してはどうかとの意見も報道で耳にします。免許返納は、都会のように交通機関が便利なところでは高齢になって車に乗らないことも考えられますが、交通手段の少ない柏崎の郊外地域では、車がなければ買い物にも行けない、どこにも行けないという状況です。市として、この問題をどのように考えているのかをお聞きします。免許返納者に対し、どのような移動手段を市は考えていますか。
2番目は、免許返納できない高齢者が、自動安全ブレーキ装置が現在付いていない車に取り付けた場合の費用に対する補助金を検討していますか。
3番目は、シニアカーを導入した場合の補助金を検討していますか。購入に10万から40万円かかります。免許はいらず、右側通行、時速6キロ、介護保険からレンタルできて月2,000~3,000円で介護施設から貸していただけることがホームページに載っています。
もう一つ、75歳以上のドライバー向けに新運転免許制度を創設し、2020年に高齢者専用免許を発行することを国が検討するとあります。自動ブレーキ安全機能が付いた車は、新車の80パーセント以上となっています。新運転免許証の発行を政府が検討しているがそのことも含めて聞きたいと思います。
コミセンの統合の話の際に、原発事故時は車で避難すると言っていましたが、免許を返納した人が集合場所までどうやって避難するのでしょうか。
各自動車メーカーが、軽自動車のEV(電気自動車)を生産すると聞きましたが、購入補助がありますか。

市長運転免許証返納者に対する市の移動手段の施策は、西山号のバスです。今年の10月1日から市内路線バスについて65歳以上の方は半額にすることを市独自で実施します。先週金曜日に、12時35分いきいき館前から西山号の大田方面に乗りました。お客は3人でした。昨年の西山号の乗車実績は、平均1便1人~2人です。一番多い路線は、大田石地線の朝の第1便で5.85人、次いで大田石地線の私が乗ったお昼の第3便、次が二田南部線の朝の第1便3.95人です。高齢者だけが乗るバスではないですが、高齢者に対するウェイトをかけた施策ということは間違いないわけです。3路線の年間の売り上げは、48万2,200円、西山号の運行経費は1,400万円です。高柳を除いて、ひとつの中学校地域を限定した路線バスを走らせて、多くの税金を投入している地域は、西山地域が一番です。西山号以外に西山地域には、越後交通の路線バス妙法寺線、出雲崎線、長岡線が通っていて、越後交通に補助を出していますが、妙法寺線720万円、出雲崎線558万円、長岡線80万円の補助をしています。西山地域を通るバスと西山号を含めるとバスの補助は年間で2,500万から2,600万円です。市独自の西山地域の高齢者の足の確保施策としては、西山号の運行とバス会社への補助と考えていただきたいと思います。
2番目の車に付けるブレーキ制御装置については、既販車への後付けで安全運転支援装置(ブレーキ制御装置など)の購入補助を国が令和2(2020)年度に行う方向性を聞いています。国の制度に合わせて、市でも上乗せ補助などについて、来年度予算において前向きに検討したいと考えています。
3番目のシニアカーですが、介護保険制度を使ったシニアカー利用者は7人です。ご自身で買うと30万~40万円すると言われています。その購入補助は今のところありません。なぜかと言いますと、国が出しているチラシに、電動三輪車、四輪車で死亡事故が続出とあり、走行中に踏切内で電車に跳ねられた、用水路に転落したという事例が相次いでいるとあります。ちょっとした歩道の段差で上がらなかったり、操作を誤ったりという事故が起こっており、国も注意喚起を行っているからです。

市民生活部長電気自動車の補助は、リーフは1台10万円、アイミーブは1台4万円から4万3千円の市の補助制度があります。

市長私からのお願いで、ぜひ西山号に乗っていただきたいということです。1日200円で乗り放題です。雪割草の湯に入ってきましたが、平日ですが意外にお客様がいらっしゃいました。おかげさまで、経営状況が上向いてきましたので、ぜひ、皆さんからご利用いただきたいと思います。

石地海岸地区活性化について

説明者:

ア 石地海岸地区活性化検討委員会について
少し古い話ですが、平成27(2015)年2月に西山町事務所長名で、「(仮称)石地海岸活性化検討委員会設立に向けて」という文書が出されています。正式な文書なのかどうか分かりませんので、保存文書として記録に残っているかどうかも分かりません。

内容は、事務局会議、検討委員会を設置し、平成27(2015)年10月までに地域としての意見を集約するとなっています。今更その文書がどうなったかとの話はともかく、石地フィッシングセンター廃止を受けての話でした。石地海岸地区はフィッシングセンターを始め、花火大会も無くなった状態です。海水浴客のニーズの変化から、新潟県内有数の石地海水浴場の海水浴客も減少の一途となっています。西山町観光協会もこまごまながら維持しているところが実態だと思っています。そのような現状を少しでも改善するため、石地海岸地区活性化検討委員会を立ち上げていただきたいと思います。地元町内の同意も必要と思いますが、市が先頭となって、活性化に向けた取り組みをお願いします。

イ 石地花火大会再開に向けて
活性化策の一つとして、石地海岸の花火大会の再開です。柏崎のぎおん祭りの花火大会は越後三大花火と称して素晴らしいものです。その花火大会にかかる経費は分かりませんが、石地の花火大会はささやかながらも人気がありました。私ども地元住民にしてみれば楽しみの一つであり、その花火大会がなくなったことは非常に残念でなりません。
おこがましい話ですが、ぎおん花火大会の経費の一部を回していただいて、石地の花火大会の復活ができないでしょうか。花火大会で活性化するには程遠いかも知れませんが、一つでも目玉となるようなイベントを行うことが、活性化するきっかけとなるのではないでしょうか。

ウ 石地海水浴場駐車場有料化について
石地海水浴場駐車場の有料化が提起されています。石地海水浴場は遠浅で水がきれいなことから、毎年大勢の海水浴客が訪れます。そのような中、駐車場が有料になると海水浴客も他の海水浴場へ流れてしまう気配を感じています。近くの道路に路上駐車し、地元住民の生活や苦情、交通事故など、考えられない事象が発生することが懸念されますので、十分な対応をお願いします。
駐車場を有料化することについて、市長の考えをお聞かせいただきたいと思います。また、柏崎市議会としてこの有料化についての協議がなされたのか、他の海水浴場の駐車場を有料化している場所はどこなのかお聞きかせください。
柏崎市と観光協会、地元町内が一体となり、石地海岸地区の活性化を図っていくことが大切だと思います。

市長:結論から申し上げますが、平成27(2015)年2月17日に出されている「(仮称)石地海岸活性化検討委員会設立に向けて」という文書は、市に残っており、おっしゃるとおりです。10月末までに地域としての意見を集約するというスケジュールも記載されていますが、市を含めて残念ながらその集約がなされなかったわけです。大変申し訳ないことだとおわびをしなければいけません。

平成26(2014)年の議会において、石地フィッシングセンターの営業を再開するためには多額の修繕費と維持管理費が必要になることから営業を断念するという決定がくだされ、翌年の平成27(2015)年にフィッシングセンターに代わる活性化策はないかという検討委員会を地元の方々と行政が一緒にやろうということでしたが、この検討委員会の設立には至らなかったということです。今後、石地だけでなく他の地域においても、市が主体となって活性化策を組み立てるということをするつもりはありません。
石地花火大会の復活については、中止になった理由を確認しましたが、西山町観光協会を中心に実施をされ、その後、協賛事業者の減少などによりやむなく中止にしたそうです。石地地区の方にとっては寂しいと思いますが、予算規模を確認すると、石地の方々でやろうというのは厳しく、かなりのご負担をいただかないと実施できない事業だと思います。そのため、今年からぎおんの花火に、合併した高柳町と西山町地区でまだ見たことがないご高齢者を中心に、高柳町の方を40人ご招待することになりました。来年は西山町地区の方に花火をご覧いただきたいと思っています。ぎおん柏崎まつりに集まったお金を流用できないかというアイデアは、趣旨からしてできません。
活性化策はあるのかということですが、私も一日西山の中を歩き考えたのですが3月の広報かしわざきに書かせていただきましたが、石地海岸は春先に水仙をいっぱい咲かせて水仙が見られる地域にしてはどうかと。大崎の雪割草、伊毛の椿、高内山のカタクリもあります。今思いついたのはこのくらいですが、今後、石地地区の活性化について頑張って考えたいと思いますが、石地地区の方も活性化策を考え、アイデアを出していただきたいと思います。
フィッシングセンターを壊すだけで2億~3億円かかります。壊すだけで何もならない、お金を捨てるようなものです。今年、設計を見直しています。本当にもったいないですが、そういった実態があることをご理解いただきたいと思います。
最後に、石地海水浴場駐車場の有料化の問題ですが、今月20日から他の海水浴場にならい環境美化協力金という形で徴収することになりました。議会には、2月定例会議の産業建設常任委員会で説明をしました。他の海水浴場の駐車場も基本的に有料化しています。有料化による交通渋滞や迷惑駐車については、万全の体制を取らせていただいているところです。

駐車場の管理については、地元の方々に、昨年の入り込み台数の半分でも利益が出るシミュレーションをお見せし、管理をお願いできないか申し上げましたが、地元以外の方々にお力添えをいただくことになりました。地元の商工会からはタイアップしていただき、駐車場利用者の特典もご用意させていただき、商工会会員にも利するという制度を作らせていただきました。石地海水浴場に来たいと思っていただけるような取り組みを皆さんと一緒にやらせさせていただきたいと考えています。

石地海岸は遠浅であることが売りであると思うのですが、観光協会のホームページなどに、遠浅であるということが分かる写真やパンフレットがありません。東京から一番近い日本海ということと合わせて、もっと全面的に出してPRすれば、有料化しても石地海水浴場の魅力を知っている方々はお越しいただけるのではないかと思っています。この有料化の動きがあったのは、議会でさまざまな問題や課題があったことを発端として有料化になったということだけは、ご理解をいただきたいと思います。

テーマに関する質問

参加者:2年前に西山地域に住んだばかりです。緑豊かで、澄んだ空気の中、満天の星空、家庭菜園で作ったおいしい野菜を食べて、本当にここに移り住んでよかったと実感していますが、残念なことが一つだけあります。いうまでもなく原発があることです。今は動いていないけれども、いずれは稼働すると危惧しています。そのような中で、突然コミセンの統合の問題が出てきました。示された資料に、市内で西山中学校区は施設数が一番多いとありました。その説明資料をよく見るとバス停の数や消防署の数をアルフォーレと一緒にカウントし、比較の仕方にあぜんとしたのが実感です。市長のあいさつの中で、西山地域の人口一人当たりの予算も多いとありましたが、どのような算出式なのかを示していただきたいと思います。
一方で、原発の避難所の話で、コンクリートの建物でなくても大丈夫で、南部コミセンと二田コミセンを一緒にする統合案の場合に、高齢者の方々が二田コミセンまでたどり着けるのかという心配があります。市のハザードマップを見ましたが、南部地域、二田地域についても土砂災害の危険地域があります。そのような場合に本当に避難できるのか、駐車場が満足にあるのか、収容しきれるのか、単純に全部なくすということにならないのではないでしょうか。なぜこの時期にコミセンの統合なのかと疑問に感じています。

なぜかというと、少子高齢化の時代においては、地域のコミュニティが大事で、それをとりまとめるのがコミセンの役割であり、コミセンが力を発揮して市と一緒に問題解決をしていくことが大切と考えます。住民はなんでも市に任せることは望んでいないと思います。市の人口が半減すると聞きましたが、我々の地域はどれくらい減るかとうわさで8割減少し2割しか残らないと耳にしました。統計の仕事をしたことがあるから分かりますが、統計というものは本来そうならないようにするために行政が使う手段だと理解しています。統計結果をもとに、市は工業団地を誘致するなどの施策を行います。
現在、コミセンの重要度は増しているはずです。南部地域は5つの町内会がありますが、町内会そのものが崩壊してしまったという段階においては、コミセンが頑張って市と一緒になって地域の問題に当たり、それでも難しい状況が生まれたときには、いつまでもお金をかけて維持していくことは無理があると思いますから、今この時点で、統廃合をやるのか疑問です。

原因を調べてみたら、昭和53(1978)年に原子力発電所の交付金が入ってきて、南部コミセンは、昭和59(1984)年にできています。お金は合併前の西山町にも入ってきて、そのお金で公共施設を作った、その付けがそこに回ってきています。市の資料によると公共施設の維持費が膨大になってきて1年間に13億円の赤字が見込まれ、コミセンを廃止するしかないという説明に聞こえてきます。人口減少、高齢化社会において、地域コミュニティ維持のために、各コミュニティセンターは市と一緒になって頑張っていこうという矢先に、こういう提案がなされることは非常に残念でなりません。時間があるようでないですが、われ々の意見を聞いていただいて、もうちょっとコミセンを大事にしていただきたいと考えます。

市長3点お話を伺いました。まず、一人当たりどのくらいお金を使っているかという根拠ですが、年間の市の予算の中で西山地区に投じられているお金を西山町の人口5,250人で割ると一人当たりの金額が出てきます。間違いなく西山、高柳は多いということです。施設数について、バス停も含めてというのは変なものですので、見直したいと思います。コミセン数に関して申し上げますと、第一中学校区は人口約1万人でコミセンは1つ、第二中校区人口約1万人でコミセン1つです。高柳地区は人口1,400人になりました。西山は5,250人でコミセンが6つあります。800~900人の中でコミセンが1つあります。数だけではないですが、1つの指標として考えるならば、コミセンは集約させていただかなければいけないと考えています。
原子力災害のみならず自然災害のときにどうするかということですが、原子力災害の場合は、冒頭申し上げたとおり、自家用車で避難し、車に乗れない人はコミセンに集まってバスで避難します。原子力災害における避難の在り方、集合場所の在り方に関して、ご心配いただいたとおり少し考えなければいけないかなと思っているところです。

収容人数についてですが、南部地区は540人、妙法寺は117人、妙法寺地区以外は423人で、そのうち自分の車で避難される方、車の運転ができない人が何人になるのかということを含めて、コミセンが機能するかどうか具体的に調べさせていただきたいと思います。
なぜこの時期かということですが、かつて統計はそうならないように前向きにしたいということに統計を使っていたわけですが、柏崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略で5年前に人口推計をしましたが、現在、マイナス方向に数千人ずれています。平成31(2019)年は85,000人と言われていましたが、現在83,000人です。著しいスピードで人口減少が進んでいます。私の能力を含めてそれを食い止められない部分もあります。
できる限りの施策を行っていますが、工業施策で申し上げるならば、フロンティアパークは1年半前で6割空いていましたが、ここにきて31区画のうち30区画まで、残り1区画まできました。東芝の工場は拡張工事をしていただいていて、雇用も増えています。ゼロックスが撤退というマイナス面はありましたが、その跡地と建屋について、新しい工場をということで折衝をしていただいている最中と聞いています。
じょんのび村は大変厳しいです。何もしなければ2年後は倒産していました。民間の温泉であれば10年前には倒産していました。第3セクターだからお金を入れて永らえてきました。じょんのび村だけは残さなければいけないということで、ご理解を得て、高柳町事務所の職員を10人から半分の5人にしました。今年、じょんのび村の再建に専門のコンサルタントを入れて、お金を投じてやっています。
先ほどお話しいただいたコミュニティの役割という部分、非常に心にしみるお話で聞いていました。すごいスピードで人口が減少し、何もしなければあっという間になくなってしまう、どうしようもなくなってしまう。お叱りを覚悟で、コミセンのことも含めてやらせていただいています。これからコミセンが大事になってくるということは、全くそのとおりです。今やらないと西山のコミュニティがなくなってしまうという危機感がありますので、ご理解をいただきたいと思います。今ほどの話の中で、6つを3つというのは1つの案で、6つを1つという案もあります。今まで通りに全部というのは無理で、何かを選択していだかなければいけない状況です。

参加者:答えは不要ですが、西山地域はコミュニティという点ではコミセンを中心にうまくいっている地域だと思っています。これから人口が減って高齢者ばかりになっていくとお互いに支えあっていく必要があり、今ほど市長からお互いに考えて行きましょうとお答えをいただきましたが、これからの高齢化社会をどのようにしていくのかを一緒に考えていただければありがたいです。

原発事故の一時避難場所などについて

参加者:コミセンを1つにするのであれば、原発事故の一時避難場所としてコミセンを核シェルターのようにして、地域の半分以上の人が収容できるように整えていただきたいと思います。
地域産業の衰退については、水素発電所を柏崎に誘致するための働きかけをしてはどうでしょうか。そこには水素ステーションを併設してはどうでしょうか。
高齢者の自動車事故についてですが、オートマ車の運転を、独自にアクセルは右足、ブレーキは左足にしているが、その方法をご提案します。

市長核シェルターを作るのであれば、コミセンを6つ残した方が安上がりであると思うので難しいと思います。コミセンの在り方については、3つがいいのか1つがいいのか、我慢していただける部分、少しは便利になるというようなご提案をさせていただきたいと思います。
水素発電は、今後有力な発電施設の1つになり得るだろうと思っています。昨年、柏崎市地域エネルギービジョンを策定し、水素の活用についても掲げています。今年から水素、蓄電池も含めた地域エネルギー会社の設立に向けた可能性調査を始めました。水素発電などは、水素を作るためのコストが合わないためにもう少し先になりますが、夢として捨てているわけではありません。
高齢の方々の運転の工夫ですが、広報などを通じながらより安全を確保できる工夫の仕方を含めて、どこかの機会でお話をさせていただきたいと思います。

自由懇談

地震時の避難指示について

参加者:地震の避難指示が出たときのことですが、寝たきりの人が簡単に動けないから避難しないと言っていました。寝たきりの方が避難しなければ、家族も避難しないわけで、そのような地域に地震計を設置していただけないでしょうか。

市長6月18日の地震、6月30日は大雨と、14か所避難所を開設しましたが、避難者は7人でした。津波の場合は、高いところに避難してもらいたいというのが原則です。
避難場所と避難所は違います。赤い防災ガイドブックに、洪水、土砂災害、地震、津波の避難場所が載っていますので、確認していただきたいと思います。自分で避難が困難な方には、町内会長を通じてご理解をいただいた方は要配慮者として、地域でどうやって一緒に避難していただくかを相談していただいているところです。
先般の地震では、テレビに震度5弱と出たわけですが、西山町事務所で震度5弱、市役所、高柳町事務所は震度3でした。テレビには柏崎市震度5弱と出ましたので、報道の仕方について、柏崎市西山町震度5弱、柏崎市震度3、柏崎市高柳町震度3というように出していただきたいと報道にお願いしたところです。素人が地震計を見て判断することは危険だと思いますので、行政が出す震度を信頼いただきたいと思います。

薬師線トンネルの早期開通について

参加者:薬師線トンネルの早期開通をお願いします。市長からは難しいと返事をいただいていますが、原発の避難道路であると同時に、観光道路としても重要視してきたところです。県道なので、三富前県議とも連携し頑張っていただきたいことをお願いします。

市長薬師線のことについては、市長就任時からずっと言われ続けてきています。三富前県議ご自身から薬師線は難しいと私も伺っています。既に多額の予算をかけて道路改良が進んでいますので、県の財政が厳しい中で、薬師線をやってほしいと声を出すつもりはありません。

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更新日:2020年01月31日