体育施設でのリスクマネージメントについて(市長への手紙、令和元(2019)年10月公開)

手紙と回答の概要

お寄せいただいた内容の概要

先日、西山総合体育館にて〇〇の大会に参加していましたところ、選手の1人がプレー中に足首を捻りました。

その際に、応急処置の基本としてのRICE処置を行おうとしたところ、アイシングで必要な氷が体育館に常備されておりませんでした。

どんなに対応をしようにも、今回のように「氷」が常備されていないと、対応のしようもありません。

AEDの設置やCPRの会得はもちろんですが、選手やチームはなかなか氷を持ち込むことは簡単ではありませんので、絶対に常備していただきたい。

⇒手紙の全文は以下の「お寄せいただいた内容の全文」をご覧ください。

回答の概要

(公財)かしわざき振興財団では、現在、柏崎市総合体育館において利用者サービス、安全対策の一環として製氷機を設置し、飲食目的以外であれば、利用者から自由にご活用いただける環境を整えています。

この他にも陸上競技場と県立柏崎アクアパークには製氷機を配備していますが、その他の体育施設については、利用者数・使用頻度・経費面および屋外施設で管理人が常駐しないなどの諸事情から、製氷機は配備していません。

このため、今回の件を受け、家庭用冷蔵庫を配備した体育施設では、冷凍庫内にアイシング用の氷嚢をストックし、捻挫などのけがが発生した際、管理人などが速やかに応急対応できるよう、直ちに改善を図ったところです。

今後、何らかの対応策を(公財)かしわざき振興財団と協議・検討し、速やかに講じてまいります。

⇒回答の全文は以下の「回答の全文」をご覧ください。

手紙と回答の全文

お寄せいただいた手紙の内容と市からの回答を、個人が特定されないように編集した上で掲載しています。

お寄せいただいた内容の全文

いつもお世話になっております。

私は市内で〇〇をしている〇〇と申します。

先日、西山総合体育館にて〇〇の大会に参加していましたところ、選手の1人がプレー中に足首を捻りました。

その際に、応急処置の基本としてのRICE処置を行おうとしたところ、アイシングで必要な氷が体育館に常備されておりませんでした。

スポーツ中のケガにおいてもっとも重要なのはいかに素早く的確な応急処置ができるかどうかです。

もちろん、緊急時の対応方法については各施設ごとにマニュアルがあるとは思いますし、研修や必要な知識・技術を会得される努力はされているかと存じます。

このような例でアイシングがいかに大切なことかは把握されていることと存じます。

この応急処置によって受傷者の受傷の程度、治り方が左右されます。それは、つまり医療費にも繋がる問題でもあります。

どんなに対応をしようにも、今回のように「氷」が常備されていないと、対応のしようもありません。

体育施設において、スポーツ中のケガは起こり得るものとしてリスクマネジメントしていなければなりません。

以前に同じようなことがあった際に体育館には氷の重要性をお伝えしておりましたが、その重要性が伝わらなかったようです。

このことは、柏崎総合体育館にもお伝えしたことがあります。

AEDの設置やCPRの会得はもちろんですが、選手やチームはなかなか氷を持ち込むことは簡単ではありませんので、絶対に常備していただきたい。

また、アイスノンのような保冷剤ではアイシングはできません。

細かい氷で患部を包み込む必要があります。

アイシングは0度の氷を使うのが理想的です。

コールドスプレーはアイシングにはなりません。

以上のことを踏まえて、各体育施設においては火急なご対応をお願いします。

回答の全文

お手紙拝見しました。

このたび〇〇様から体育施設でのリスクマネジメントについてご意見をいただきました。

指定管理者である公益財団法人かしわざき振興財団に確認した結果、ご指摘にあったとおり過去の提言が生かされず、西山総合体育館管理事務所には板氷と凍らせた保冷剤しかなく、速やかなアイシング措置を施せるだけの環境が整っていなかった点をおわびいたします。

公益財団法人かしわざき振興財団では、現在、柏崎市総合体育館において利用者サービス、安全対策の一環として製氷機を設置し、飲食目的以外であれば、利用者から自由にご活用いただける環境を整えています。

この他にも陸上競技場と県立柏崎アクアパークには製氷機を配備していますが、その他の体育施設については、利用者数・使用頻度・経費面および屋外施設で管理人が常駐しないなどの諸事情から、製氷機は配備していません。

このため、今回の件を受け、家庭用冷蔵庫を配備した体育施設では、冷凍庫内にアイシング用の氷嚢をストックし、捻挫などのけがが発生した際、管理人などが速やかに応急対応できるよう、直ちに改善を図ったところです。

また、家庭用冷蔵庫のない施設では、当面、アイシング用の氷嚢が常備できませんので、利用申請の際、このことをお知らせしたいと考えています。

今後、何らかの対応策を公益財団法人かしわざき振興財団と協議・検討し、速やかに講じてまいります。

なお、市内では、体育施設に類似する施設として、夜間・休日に小・中学校および高校の学校体育館・グラウンドが市民に無料で開放されています。

これらに関しては、あくまで市民(利用登録団体)の責任で、事故やけがへの対応などを講じていただく必要があります。

以上、ご理解お願いいたします。

この記事に関するお問い合わせ先

総合企画部 総務課 総務係

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更新日:2020年01月31日