原発の活用(市長への手紙、平成30年4月公開)

手紙と回答の概要

お寄せいただいた内容の概要

原発が町を二分するような現状は一日も早く解消しなくてはならないと思い、一つの提案です。

現在、原発は廃炉か再稼働かで何も進まない現状ですが、いずれにしろ経費が掛かります。その経費は発電により捻出するのが一番ベストです。

そのためには東電から一日も早く稼働してもらうことが大事かと。

また、例えば古い原発に新しいLNGボイラーを併設し発電しながら、古い原子炉の解体は十分可能です。

最近のLNGボイラーは熱効率も上がり、採算も十分見込めます。

柏崎原発が普通の発電所に変貌できれば、聖篭町以上に町は潤うはずです。ぜひ東電や国に呼びかけてください。

⇒手紙の全文は以下の「お寄せいただいた内容の全文」をご覧ください。

回答の概要

私は「原子力発電は当面の間、必要な電源である。また同時に、ゆっくりではあるが確実に減らしていくべき」と申し上げてきています。

柏崎刈羽原子力発電所は、福島の復興・補償を含めた費用を捻出するためにも、安全・安心を前提とした6・7号機の再稼働は必要と考え、その条件の一つとして、1号機から5号機までの廃炉計画を東京電力に求めています。

柏崎刈羽原子力発電所の廃炉が、そう遠くない時期にやって来ることを考えると、廃炉を含めた新たな産業を創出していくことにより、原子力発電所立地自治体としての特色を生かした地域産業や、経済の活性化を目指すことが重要と考えています。

将来的なビジョンとして、原子力研究機関や東京電力、原子力メーカー、大学などの協力を得て、廃炉関連分野の技術研究、人材や企業育成のための拠点を市内に整備することを目指し、国にも要望しています。

また、廃炉の時代を迎えた後に、東京電力も考えると思いますが、敷地や基幹送電線がありますので、ご提案のことも含め、どのような代替の発電手法があるか、一緒に考えていくことになろうかと思っています。

⇒回答の全文は以下の「回答の全文」をご覧ください。

手紙と回答の全文

お寄せいただいた手紙の内容と市からの回答を、個人が特定されないように編集した上で掲載しています。

お寄せいただいた内容の全文

現在、〇〇市に居を構えていますが生まれは柏崎市〇〇で、現在も親族は在住。

原発が町を二分するような現状は一日も早く解消しなくてはならないと思い、一つの提案です。

私も電気設備の仕事に関わってきましたので発電所の構造も多少わかっているつもりです。

現在、原発は廃炉か再稼働かで何も進まない現状ですが、いずれにしろ経費が掛かります。その経費は発電により捻出するのが一番ベストです。

そのためには東電から一日も早く稼働してもらうことが大事かと。

そもそも原発も火力発電も水力発電も動力源は異なりますが、発電機そのものは、ほとんど同じ構造のものです。

原発を廃炉にしても発電装置は、廃棄する必要は全くありません。例えば古い原発に新しいLNGボイラーを併設し発電しながら、古い原子炉の解体は十分可能です。

最近のLNGボイラーは熱効率も上がり、採算も十分見込めます。

遅かれ早かれ原発の稼働は難しくなるでしょう。柏崎原発か普通の発電所に変貌できれば、聖篭町以上に町は潤うはずです。ぜひ東電や国に呼びかけてください。

現在、新潟県は原発の検証が必要とか言ってますが、福島原発の釜のふたが開き検証できるのは十年、二十年先の話で、〇〇流、結論先送り責任退避の術は相手にしない方が良いと思います。

回答の全文

お手紙拝見しました。

このたび〇〇様から、故郷柏崎に立地する原子力発電所へのお考えと提案をいただきました。

私は「原子力発電は当面の間、必要な電源である。また同時に、ゆっくりではあるが確実に減らしていくべき」と申し上げてきています。

柏崎刈羽原子力発電所に関しましては、福島の復興・補償を含めた費用を捻出するためにも、安全・安心を前提とした6・7号機の再稼働は必要と考え、その条件の一つとして、1号機から5号機までの廃炉計画を東京電力に求めています。

柏崎刈羽原子力発電所の廃炉が、そう遠くない時期にやって来ることを考えると、廃炉を含めた新たな産業を創出していくことにより、原子力発電所立地自治体としての特色を生かした地域産業や、経済の活性化を目指すことが重要と考えています。

将来的なビジョンとして、原子力研究機関や東京電力、原子力メーカー、大学などの協力を得て、廃炉関連分野の技術研究、人材や企業育成のための拠点を市内に整備することを目指し、国にも要望しています。

また、廃炉の時代を迎えた後に、東京電力も考えると思いますが、敷地や基幹送電線がありますので、ご提案のことも含め、どのような代替の発電手法があるか、一緒に考えていくことになろうかと思っています。

原子力発電所の再稼働と廃炉への道筋を決めていく中で、今後も「新たな柏崎の地域づくり」を進めてまいります。

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更新日:2020年01月31日