柏崎の夢中人 継承×飛躍

春日 知代さん―柏崎のおいしいお米をより多くの人に知ってもらいたい

株式会社田村農産/春日 知代(かすが ともよ)さん

写真:田んぼの真ん中に立つ春日さん

同年代の若手農業従事者と刺激を与え合いながらの米作り

生まれも育ちも柏崎という春日知代さんが田村農産に入社したのは、平成25(2013)年のこと。現在、役員・従業員合計5人で栽培しているお米の生産量は年間250トンにも及ぶそうです。同社では10品種のお米を年間通じて栽培しています。また、柏崎市が平成30(2018)年から始めた認証米プロジェクト『米山プリンセス』にもチャレンジし、令和元(2019)・令和3(2021)年には厳しい基準を無事にクリアし認証を受けることができました。「実際に認定されたことによって、自分たちの取り組み方は間違ってなかったという自信にもつながりました」。

このプロジェクトが始まってから、いろいろな意見や考え方を聞いてみたいと考えるようになり、同じ柏崎市内で農業に従事する、若手農業従事者の会にも積極的に出席するようになりました。お米作りのヒントをみんなからもらうだけではなく、同世代からの刺激をもらうことで仕事へのモチベーションも高まりました。「彼らと切磋琢磨しながら、お米をより多くの方に知っていただき、食べてもらえるように努力していきたいと思います。ひいては、柏崎の農業発展の一躍を担えればと思います」。

写真:コンバインで稲刈りを行う春日さん

農業機械の操作もお手のもの

写真:農業者仲間とダムの前で記念撮影を行う春日さん

若手農業従事者と連携を図り情報交換を行う

茂田井 光平さん―さまざまな魚が獲れる柏崎は県内屈指の好漁場

新潟漁業協同組合柏崎支所/茂田井 光平(もたい こうへい)さん

写真:船上で腕組をする茂田井さん

親子三代で柏崎の海へ豊富な魚に多彩な漁法

柏崎で生まれ育った茂田井光平さんが、お父さんと同じ漁師の道を歩み始めたのは、23歳のとき。お父さんと一緒に漁へ出るうちにさまざまな漁法を学んだ茂田井さん、現在は刺し網漁を基本に、タラやヒラメ、カレイにノドグロなどを獲っています。また、漁が解禁となる夏場には、海に潜ってカキやアワビなどを獲ったり、柏崎の伝統漁法・桶流し一本釣りでアラを獲ったりしています。今春からは、20歳の息子さんが漁師となり、現在は親子三代で同じ船に乗り、漁に出ている茂田井さん。まだまだ海に出始めたばかりの息子さんには教えることばかり。大変だけど、息子さんと一緒に海に出られるうれしさを感じています。

後継者不足から、今後、漁師の数が減ることが予想される柏崎支所。一方で柏崎産の鮮魚は、ブランド化が進んでいます。そんな流れがあるからこそ、漁師を続けることに意味があると茂田井さんは息子さんに事あるごとに話をしています。

写真:釣った魚を手に持つ茂田井さん

魚食普及活動の一環で料理教室の講師も行う

写真:ケースに入った大量の魚を見つめる茂田井さん

ブランド化が進む柏崎産の魚

荒尾 哲也さん―アニメスタジオのあるまちと言われるために

スタジオガッツ有限会社/代表 荒尾 哲也(あらお てつや)さん

写真:オフィスのデスクにいる荒尾さん

人と関わりながら仕事をすることで日々成長できていると実感

「柏崎アニメスタジオ」は、令和2(2020)年に新設されました。ふたりの若者がIターン移住し、地域に根ざした作品を制作しています。代表・荒尾哲也さんは地方にスタジオをつくることで、スタッフの成長、化学変化が起こることに期待したと話します。「人数が少なく、仕事の細分化ができない柏崎ではアニメーターであっても、依頼者とコミュニケーションを取り、どんな場面でも、自らが率先して仕事をしなければなりません。2人に会うたび、彼らの成長を実感し、柏崎に育てていただいていると感謝しています」。

スタッフの長澤さんは「柏崎のまちの方から、道で声を掛けていただくようになり、少しずつですが、柏崎になじんできたように思えています。柏崎に住んでいる方がこのまちを紹介するときに『アニメスタジオがあるまち』と言っていただけるくらいになりたいですね」。牧野さんも「新潟県内における、アニメーション業界の入口のような存在として認識していただけるように頑張ります」と意気込みます。

写真:長澤さん、荒尾さん、牧野さんの集合写真

アニメーターの長澤達也さん(左)と牧野太輔さん(右)

写真:タブレットで作画をする様子

行政や企業などからの仕事も多数行う

佐々木 美穂さん―子育てしながら働きやすい職場で活気ある毎日

株式会社 北星製作所/佐々木 美穂(ささき みほ)さん

写真:溶接工の道具を手に持つ佐々木さん

最初から最後まで担当 達成感ある溶接の仕事

福島県出身の佐々木美穂さんは結婚を機に、旦那さんの地元・柏崎市に移り住みました。子育てのため、一度は家庭に入りましたが、お子さんが成長したこともあり、復職することを決めました。選んだ職場は、北星製作所。子育て世代に理解のある会社です。現在、同社の中心を担う溶接工として働く佐々木さんは、この仕事の醍醐味を「自分で考え、想像しながら、作り上げ、完成したときに感じる達成感や充実感」と話します。

一方、柏崎市は子育てに優しい環境だと話しています。急な子どもの体調不良で看病が必要な際に利用した市の病児保育室「ムーミンハウス」。ここは病院内にあり、保育士・医師・看護師がいて、病気の完治まで子どもの面倒を見てくれる施設です。この施設を利用することで安心して仕事に臨めたと佐々木さん。空気もキレイで、お水もおいしい柏崎で、成人後もお子さんたちにずっと暮らしてほしい、そんなふうに佐々木さんは願っています。

写真:溶接の作業をする佐々木さん

溶接工としてものづくりに携わる佐々木さん

写真:職場仲間と談笑する佐々木さん

同世代が多く働きやすい環境が整っている

有限会社 山波農場/名塚 あゆみ(なづか あゆみ)さん

写真:自社が手掛ける田んぼを背に立つ名塚さん

大型農業機械やドローンを操り、仲間と共に農業に汗をかく。女性ならではの視点で規格外野菜の加工、新商品の開発に取り組む。

ヤマノホ/店橋 瑞穂(たなはし みずほ)さん

写真:草木を背景にした店橋さん

家族で「はさがけ米」を作り、自社ホームページで通信販売を行う。丁寧な米作りが人気。地元の小学校の米づくり授業で特別講師を務めた。

柏崎青年工業クラブ/山崎 徹(やまざき とおる)さん

写真:会社の外に立つ山崎さんの顔写真

柏崎青年工業クラブ会長。柏崎地域の製造業の未来を担う若手集団をまとめる。若い知識を結集して柏崎工業界の未来像を探る。
(注意)山崎さんの「埼」は正しくは「たつざき」。

THERE IS NOEND(ゼアーズ ノーエンド)/中村 奨(なかむら しょう)さん

写真:お店の看板を背景に立つ中村さん

JA 柏崎やさい直売所内に店舗を構え「今日の『たべる』を、まちと未来のエナジーに。」をテーマに、まちの素材と生産者の想いをお弁当に込めて販売。

かやぶき職人見習い/小柴 康隆(こしば やすたか)さん

写真:かやぶき屋根の建物を背景にした小柴さん

地域おこし協力隊を卒業後「日本の文化に携わる仕事がしたい」とかやぶき職人の道へ。県内を中心としたかやぶき屋根の修復現場で修行中。

にしざわ酒店/西沢 右文(にしざわ みぎふみ)さん

写真:お酒がたくさん置かれたお店の中でお話をする西沢さん

日本一敷居の低い酒屋を目指し、お酒だけでなく全国の「絶対おいしい品」を取り寄せ販売。隣の駄菓子屋さんでは子どもの笑顔が広がる。

柏崎しおかぜ法律事務所/近藤 千鶴(こんどう ちづる)さん

写真:法律の本に囲まれながらお話をする近藤さん

地元出身の弁護士として、中小企業支援をはじめ、女性や高齢者など、地域の小さな声にも真摯に耳を傾ける。スクールロイヤーにも取り組む。

社会福祉法人 柏崎市社会福祉協議会/坂野 安希(さかの あき)さん

写真:本棚に囲まれた室内でお話をする坂野さん

働くために来た柏崎で、まちのキラキラした素材を題材に、仲間と短編小説を出版。本から始まる柏崎の楽しい思い出づくりを提案。

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総合企画部 元気発信課 情報発信係

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新潟県柏崎市日石町2番1号 市役所 本館2階
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更新日:2022年10月05日