市長臨時記者会見での質疑応答(令和3(2021)年4月15日)

令和3(2021)年4月15日(木曜日)の市長臨時記者会見での報道機関の質問と、市長の回答です。

質疑応答

記者:本日、石井所長に伝えたポイントは、感染ルートなどの確認を保健所だけでなくサイト内でも取り組んでほしいということと、市や県との情報連携をスムーズに行えるようにしてほしいという2点でよいか。

市長:はい。あえて申し上げるならば、それに加えて、詳しいことは申し上げられませんが、社員が自主検査としてPCR検査の検体を持っていく際に緊張感に欠ける雰囲気が見受けられたという報告がありましたので、是正措置や処理水の処分の問題なども含めて、東京電力が非常に厳しい状況にあるという認識をもう一度一人一人に持っていただきたいとお伝えしました。

記者:検体を持っていくところというのは保健所か。

市長:医療機関です。

記者:東京電力の検査は東京電力サイト内の医療機関ではなく、サイト外の一般の医療機関でも検査を受けているということか。

市長:はい。東京電力が柏崎市内にあるPCR検査を行うことができる医療機関と提携して自主検査に臨んでいると承知しています。

記者:市長の要請に対して所長からはどのような回答があったのか。

市長:陽性となった5人や関係者を含めて、独自にもう一度どのような状況で発生したのかを確認するというお話をいただきました。意識に関しても、所長から所員に伝え、全員に意識の向上を求めていくということでした。連絡体制に関しては、お互い行き違いの部分もあるのかもしれないが、速やかな反応ができるようにあらためて連絡体制の確認をするという回答でした。

記者:連絡がスムーズにいかないという話があったが、具体的にどのようなことがあったのか。

市長:例えば、陽性者の勤務体制や市内に家族がいるのかなどの問い合わせをさせていただきましたが、なかなか担当者につながらなかったり、行き違いになったりという報告が上がっています。保健所と東京電力との連絡もスムーズにいっていないという話も聞いていましたので、連絡体制をあらためて確認してほしいと申し上げました。

記者:PCR検査の検体を持っていく際に緊張感に欠ける雰囲気が見受けられたという話があったが、詳しく伺いたい。

市長:私は直接見ていないので具体的には申し上げられませんが、緊張感に欠ける雰囲気があったという報告を受けています。

記者:昨年4月を思い出すと、市内1例目から5例目が東京電力関係で、市長は社長宛てにかなり厳しい内容の文書を発出した。1年前からあまり状況が変わっていないような気がするが、今回も社長に何らかの対応をするのか。また、昨年と比較して、これまで東京電力に伝えてきたことが生かされているか伺いたい。

市長:今回の事例をもって、社長に特別何かするつもりはありません。今回は、特重施設という限られたところで出てきているので、昨年とは違うと思っています。また、県外の方のことも含まれていますので、県外の保健所からその県の県庁、その県の県庁から新潟県、新潟県から柏崎市の保健所という連絡体制になっています。東京電力は、県外の保健所、その県の県庁、新潟県、柏崎市の保健所、柏崎市の5つに対応しなければならない事例もあり、連絡のタイムラグや行き違いが出てしまったのかもしれませんが、なるべくそのようなことがないようにお願いしたところです。

記者:昨年、市長が社長に伝えた所感の中で、行動歴がなかなか明らかにならないため、市がどのように対応していけばいいのか分からないという内容があった。今回、行動歴の開示は十分と思われるか。

市長:私どもが県を通して伺っている限りでは、柏崎保健所がしっかりと行動歴を把握していると承知しています。特重施設に関係する5人のうち3人が行政検査によって陽性が判明し、今回の市内50例目を含めた2人は市の要請によって東京電力が自主的に行った自主PCR検査で陽性が判明しました。県から指示された行政検査の対象者だけでなく、全員に検査をしてほしいという市の要請に応えていただいたところは評価しています。しかし、自主検査で陽性が判明したことや、前回のように、一度目の検査は陰性で再検査で陽性だったという事例もありますので、あらためて新型コロナウイルス感染症への対応の難しさを感じています。

記者:検体を持っていく際、緊張感に欠ける雰囲気があったという報告は石井所長からあったのか。

市長:違います。市の職員から私にそのような報告がありましたので、それを石井所長に伝えました。

記者:市長が東京電力に自主PCR検査を要請したのは、4月11日か。

市長:はい。特重施設で2人目の陽性者が出たときです。

記者:それまでは、東京電力は自主検査を行っていなかったのか。

市長:今回の事例以前に、サイト内の全員や特重施設の全員にPCR検査を行ったということは、少なくとも私は承知していません。

記者:所長を市役所に呼んだというのは大きなことだと思うが、特に伝えたかったのは緊張感に欠ける雰囲気についてか。

市長:バックグラウンドとしては、福島の処理水を巡る福島県内の雰囲気や原子力規制委員会から出された是正措置などを含めて、東京電力が非常に厳しい状況あるということです。その中で、特重施設から5人の新型コロナウイルス感染症の陽性者が出たので、さらに厳しい状況に立たされることが考えられます。私はそれを望まないということを含めて、石井所長にお伝えしたかったということです。

記者:市長は、規制委員会の東京電力に対する命令に関して昨日コメントを出されたが、その冒頭の「東京電力も規制委員会もそれぞれこの半年のプロセスには大きな課題があったと思う。資質が現れ、体制が明らかになった。」という部分について、補足して説明していただきたい。

市長:資質の部分は東京電力、体制の部分は規制庁、規制委員会を指しています。重ねて申し上げることになりますが、IDカード不正使用、核物質防護施設の課題、東京電力の認識と規制庁、規制委員会の求めているものに明らかな差があったことなどを考えると、甘いと言わざるを得ないような資質、報告が規制庁から規制委員会へなかなか上がらなかった体制などが明らかになったとご理解ください。

記者:特重施設の5人の陽性者のうち、3人は柏崎市で公表し、1人は埼玉の方と認識しているが、もう1人は本日発表された市外の方ということか。

市長:はい。

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更新日:2021年06月03日