市長定例記者会見での質疑応答(令和3(2021)年12月1日)

令和3(2021)年12月1日(水曜日)の市長定例記者会見での報道機関の質問と、市長と市担当者の回答です。

主な内容

  • じょんのび村新社長に関する質問
  • 米山プリンセスとPEBPRAに関する質問
  • GO TOイートチケットの追加販売に関する質問
  • 今年度の道路除雪計画に関する質問
  • 新成人フェスティバルに関する質問
  • 東京電力柏崎刈羽原子力発電所の6号機の問題に関する質問
  • 原子力発電所の検証委員会に関する質問
  • 県の原発災害時避難経路の調査結果に関する質問
  • 新型コロナワクチンの3回目接種に関する質問

じょんのび村新社長に関する質問

記者:市長の当初の期待と比べて、ここまでの新社長の働きぶりをどう評価するか。また、地元高柳の方からどのように受け止められているか聞き及んでいれば伺いたい。

市長:非常にアイデア豊富で、アイデアを具体的に一つ一つ実践する力も素晴らしいと評価させていただいています。売り上げや利益をどれだけ出しているのかはまだ確認していません。今後、年度末までで一番厳しい1月2月辺りをどう乗り切るか、企画力や実行力でどうカバーしていけるかを含めて見守りたいと思っています。高柳の方々からは非常に親しみやすい性格だと評価いただいているようです。じょんのび村に泊まった方からは、非常に対応が優しくきめ細やかだったという話も伺っています。民間企業で培ってきた実績、人への思いやりなどは、しっかりしたものがあると考えています。

米山プリンセスとPEBPRAに関する質問

記者:どのような経緯で、PEBORAで取り扱うことになったのか。

農政課長:米を取り扱うお店の方がご覧になるような穀物の専門誌で、一度米山プリンセスを取り上げていただき、その記事をご覧になった株式会社樋口米穀という米屋からの繋がりです。

記者:それでPEBORAの本社はどこの県か。

市長:青森三沢市の会社です。

記者:価格や販売量はどれぐらいを予定しているか。

産業振興部長:1本300グラムで、年間500本を予定しています。価格はまだ決定されていませんが、すでに販売されているものですと、2本970円、3本1,400円や5本2,300円ほどで販売されています。同じような価格帯で設定されるのではないかと予想されます。

GO TOイートチケットの追加販売に関する質問

記者:正副議長と話された際に、販売が伸びないという趣旨の話があったが、これまでの販売実績とそれに対する評価を伺いたい。また、引換券なしで購入できるようになるとのことだが、1人2冊までという限度をどのように確認するのか。

市長:販売実績については、約36,000冊用意して、約12,000冊を販売しました。このようになっている理由を担当に確認したところ、忘年会や新年会などの飲食を伴う会合に対する遠慮や、柏崎市民・新潟県民の物事を慎重に考えているという資質によるのではないかという分析でした。私はそれだけでなく、正副議長からご指摘いただいたように、窓口に行かないと買えないというところが販売を伸ばせない理由ではないかと思います。担当には、各企業に呼び掛けて希望冊数を届けるという方法や、GO TOイートのチケットを身近なところで販売するということを含めて、もう少し市民の皆さまが買いやすいようなものにしなければいけないのではないかと考えています。

引換券なしでの購入については証明書もないので、名前は書いていただきますが、性善説を前提に販売します。GO TOイートチケットを買っていただき、柏崎のお店で使っていただいて2年間売り上げが落ちた部分を少しでもカバーしていただきたいというのが趣旨ですので、基本的にはどんどんご利用いただきたいと思っています。

今年度の道路除雪計画に関する質問

記者:第三種を減らして第二種を延ばした狙いを改めて伺いたい。

市長:昨年の大雪では、1月8日に累積128センチだったものが3日後に296センチまで増えました。町中で、3日間で約170センチ降ったということになります。除雪もそうですが、排雪も追いつきませんでした。そして低温のために雪が凍り、なおさらに除排雪が滞ってしまいました。比較的交通量が多く、第一種道路に次いで重要な道路を第二種路線と位置付けていますので、なるべく早めに重要道路としての交通を確保しようというところです。市街地はロータリー車で雪を飛ばすことができないので、除雪車で雪をかき分けると壁ができてしまいます。そうすると行き来がしにくくなってしまうので、第二種道路のポイントである待避帯を設けることで少しでも交通を確保したいと考えています。

記者:第二種路線の明確な基準があれば伺いたい。

市長:第一種路線は通勤、通学道路および国県道に通じる道路で、交通量の多い主要道路です。この道路は、2車線以上の幅員確保を原則として緊急時以外は常時交通を確保するということを除雪目標としています。

道路維持課長:一種と二種の違いは、広さは一緒ですが交通量が少し違います。例えば、団地に向かう2車線道路などは二種という分類になります。

新成人フェスティバルに関する質問

記者:新成人フェスティバル2020は出身校別に開催時間をずらすなどの対応はしないと思うが、同じ月に行う新成人フェスティバル2021は予定通り出身校別に開催時間をずらすのか。

市長:2020の対象者は763人いますが、出席を希望される方がそれほど多くないと承知していますので、2021とは開催方法を別にしています。

東京電力柏崎刈羽原子力発電所の6号機の問題に関する質問

記者:東京電力柏崎刈羽原発6号機の大物搬入建屋の、8本ある杭のうちの1本に鉄筋の破断が見られたということが明らかになった。この件をどのように受け止め、今後東京電力にどのようなことを求めるか伺いたい。また、実際に破断が確認されたのが8月5日で、その後確認作業などをした上で11月2日に原子力規制庁に報告を行い、11月4日に所長の定例会見で発表されたという流れだが、東京電力から市長に報告や説明はあったのか。

市長:大物搬入建屋の破断部分は見せてもらい、もちろん技術的には素人ですが、これは中越沖地震の影響だろうと思いました。続いて、同じような支柱がどこに何本どういう状態にあるのかをすぐに確認しなければいけないのではないかと思いました。そして、原子炉建屋やタービン建屋はどうなっているのかと考え、すぐに担当課から東電に確認してもらいました。東電からは、原子炉建屋やタービン建屋には同じような支柱は使われていないという説明がありました。さらに、原子炉建屋やタービン建屋の構造物は2年に一度、もしくは半年に一度、場所によってそれぞれ健全性をチェックしているということでした。また、今回のように掘って目視できるようになって明らかになった杭は、土の中に埋まったままではいつまでも分からなかったのかという疑問を持ったので、人間が行うMRIやCTスキャンのようなもので支柱の中など透かして構造物の健全性を確認するような手段がないかを確認しました。そうしたところ、目視の点検、非破壊検査、電子的な測量なども行っているということでしたが、なぜ大物搬入建屋のこの部分がこのようになっていて、今頃判明したのかを含めて、詳細な調査は必要だと考えたところです。11月4日にこの連絡が来たので、報道機関の皆さんへの連絡と変わりないと思います。

記者:破断部分を見せてもらったという話だが、現場に行かれたのではなく現場の写真を見たということでよいか。

市長:はい。

記者:市への連絡が定例会見での公表と同じタイミングということで、市長としては連絡が遅いのではないかという思いはあるか。

市長:私が承知している限りでは、原子力規制委員会も然るべき対応をしていると思っています。その原子力規制委員会から遅いという見解は聞いていませんので、規制委員会のジャッジを信じる立場として、それほど遅い対応ではないと思っています。

記者:規制委員会の判断とは別に、市長はこの杭の損傷の重大性をどのように思っているか。

市長:私自身は、この杭の損傷は非常に大きい事柄だと認識しています。すぐに東京電力に連絡をして、中越沖地震の影響だったとするならば、どこに何本このような杭があり、どのような状況になっているのかを確認してもらいたいと要請しました。憂慮すべき事柄だと思っています。

記者:市長は杭の損傷を写真で見て、中越沖地震の影響ではないかと話された。東電からは原因が中越沖地震だという話は出ていないが、どのようなところが中越沖地震の影響だと思われたのか。

市長:もちろん私も素人なので推測でしかありません。ただ事実として、この10年、20年の中で、柏崎で杭の中に含まれる鉄筋が曲がったり破断したりするような物理的な力が働いた事象は中越地震か中越沖地震しかないと考えました。建設当時から破断したものや曲がったものを入れるわけがありませんので、物理的な力が作用してあのような状態になったとするならば、単純に考えて中越沖地震ではないかと思ったということです。私自身、阪神・淡路大震災のときに、10日後ぐらいに現場に行きました。そこで、高速道路が横になって鉄筋が曲がっている姿も見ましたし、写真も撮ってきました。その姿が目に焼き付いていたので、今回のものも地震が原因ではないかと素人ながら考えたというところです。

原子力発電所の検証委員会に関する質問

記者:先週末、県がいわゆる3つの検証の説明会、意見交換会を柏崎市と刈羽村で初めて開催した。そこに参加した市民から、検証委員会の委員に実際に来てほしいという要望が相次いだが、県の説明の在り方として、委員の出席を含めて市長の考えを伺いたい。

市長:私は一般質問の勉強会があったので出席できませんでしたが、担当職員から報告を受けました。私は県の検証委員会の委員が参加しなければいけないとは思っていません。3つの検証委員会の委員の方々は、新潟県から委嘱を受けてそこで検討しているメンバーですので、そこで出されたご意見や集約されたものは基本的に新潟県が責任を持っているはずです。新潟県の職員が住民の皆さんに対して、こういった意見、検討結果が出てきたと説明するのは然るべきだと思っています。

記者:現在、規制委員会の追加検査中で、再稼働の手続きが止まっている部分もあり、このような説明会は時期尚早だという話も参加者からは出てきているが、改めて検証の進捗などに関して県に求めることがあれば伺いたい。

市長:その会場でどのようなご意見が出たのか、お一人お一人のご意見まで確認していませんが、勘違いがあると思います。3つの検証というのは、あくまでも福島第一原子力発電所の事故に関するものなので、基本的には柏崎刈羽の再稼働の問題と、この3つの検証の委員会の方々が担っている役割は違うと思っています。再稼働うんぬんに関しては技術委員会で審議されればいいことで、3つの検証委員会が担う役割は、新潟県知事から依頼された福島第一原子力発電所の事故における3つの検証だと私は認識しています。

県の原発災害時避難経路の調査結果に関する質問

記者:先日出された県の原発災害時の避難経路の調査結果についてのコメントを改めて伺いたい。

市長:この避難経路阻害要因調査結果は、県が柏崎市民の皆さんの安全、安心のために交通面でどこに障害があるかを調査したものなので、ありがたいとは思っています。県とも何回かやり取りをさせていただいていますが、私の立場としては実態に即した対応策を、優先順位を付けてお願いしたいとお話ししています。この調査では13時間かかるというような数字が出ていますが、この経路は、私共が市民の皆さんにお配りしている防災ガイドブック・原子力災害編に載せている経路とは違う経路でシミュレーションをしています。どうしてそういうことをシミュレートされたのかなと思っています。先日の会見ではスクリーンで地図をご覧いただきました。柏崎市民約8万人は村上方面、魚沼・越後湯沢方面、妙高・上越・糸魚川方面の3方向に避難しますが、6万人が妙高・上越・糸魚川方面に避難します。そういったことを考えたときに、優先順位を付けて改善策をお願いしたいというコメントを出させていただいたところです。

記者:今後、具体的に面会などで知事や県に要望する予定はあるか。

市長:令和4年度の予算要望というかたちで、このことを含めて図面を示しながら、柏崎としてはこのように優先順位を付けていただきたいという私共の考えは知事にはお伝えしてあります。

記者:県がその発表をしたときに、即座に市長がコメントを出されたが、どんな狙いがあるのか。

市長:この半年間ほど県とも話をさせていただきましたが、私共が求めている優先順位はこうだということを明確に改めてお伝えするためです。

記者:市長がこのときのコメントで提案されている米山インターチェンジの米山大橋東側への移設が、一番実効性の高いものと市長は考えていると思うが、県が示したこの避難経路についてはどのように考えているか。

市長:まず、どのような意図でこのシミュレーションをされたのかが私は理解できません。繰り返しになりますが、市民の皆さんには、地域ごとにこういう経路で避難しましょうということをお示ししています。その経路とは全く違う経路でシミュレーションして、交通渋滞が起こるので13時間かかり、これを解消するためには、という話になっていますので、私としては理解しかねるところです。実効性を考えた場合には、最も実効性が高いのは米山インターチェンジの米山大橋東側への移設、2番が上方スマートインター、3番が小村峠トンネル化、4番が曽地スマートインターだと思います。しかし、時間軸や事業規模を考えた場合、1番が上方スマートインター、2番が曽地スマートインター、3番が米山インターチェンジの米山大橋東側への移設、4番が小村峠トンネル化だと思います。これらを県にも伝えました。

記者:市長としては、県の示したこのシミュレーションは納得できないものだという認識か。

市長:県がいざというときに柏崎市民の皆さんの安全、安心を考えて、このような調査をしていただいたことに関しては、本当に感謝申し上げます。しかし、内容をどうかと聞かれるならば、なぜこういうシミュレーションをしたのか理解しかねるところです。この調査で得られたものが果たしてより多くの方々の安全、安心をより大きなものとするに担保し得るかどうかに関しては、私自身は否定しませんが、どうしてなのかと首を傾げるところです。

新型コロナワクチンの3回目接種に関する質問

記者:先月の発表では、11月下旬から順次接種券を発送して、集団接種などの接種方法は検討しているという話だったが、今の段階で新たに発表することはあるか。

市長:基本的には前回お話ししたことに変更はありませんが、改めてお話しします。病院の方の接種が今月から始まり、病院以外の医療関係者の接種が1月から始まります。高齢者施設の接種も1月から始める予定です。続いて一般の65歳以上の方々の接種を2月から始める予定です。昨年は集団接種のみでしたが、なるべく近くで接種できるよう、個人のクリニックや市内5病院でも接種していただけることになりました。

記者:新潟病院の方から始められるということだが、具体的な日程は決まっているのか。

福祉保健部長:正確な日付などは聞いていませんが、12月中旬から開始になると聞いています。

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更新日:2021年12月10日