市長臨時記者会見での質疑応答(令和4(2022)年2月14日)

令和4(2022)年2月14日(月曜日)の市長臨時記者会見での報道機関の質問と、市長の回答です。

主な内容

  • 新型コロナウイルス感染症生活支援事業に関する質問
  • 一般会計全体に関する質問
  • 製造業戦略的イノベーション推進基金に関する質問
  • 予算編成、事業峻別、市長の自己評価に関する質問
  • 重点戦略と綾子舞の無形文化遺産提案候補に関する質問
  • 再生可能エネルギー発電設備に関する質問
  • 陸上風力発電に関する質問

新型コロナウイルス感染症生活支援事業に関する質問

記者:資料の主な事業の4ページのNo.32で、新型コロナウイルス感染症生活支援事業に506万円が計上されている。この事業の概要は、陽性およびその家族で濃厚接触者となった自宅療養者に1週間分の食料品を自宅に届けるものだと記載されている。この支援事業は、陽性者本人に10万円、その家族で濃厚接触者になった方に5万円、高齢者および中学生以下には5万円加算するという、現金を支給する事業だったと思うが、生活必需品を支給する事業にシフトしたのか。

市長:そうです。おととし、学校でクラスターが発生したことから、生活支援で現金を支給することにしました。前にも申し上げましたが、批判はありました。コロナになってお金がもらえるなら、コロナになったほうがいいという乱暴なお話をされる方もいらっしゃいました。しかし、私は一貫してコロナになったことはお気の毒なのであって、決してその方に罪はない、一番困っているのはコロナに罹った方、またそのご家族だということで、一番使いやすい現金を支給するという事業を進めてきました。

しかし、それからワクチン接種も進み、国の施策も整ってきました。また、国からの現金給付なども重ねていろいろな立場の方々に行われてきていることから、自治体の現金給付は今年度いっぱいとして、県や他の自治体がやっているのと同じように、支援方法を変えました。

記者:この事業に関して、今年度は追加補正が重なり1億円を超す規模になったと思う。財源は国の交付金などで市の財政が痛む話ではないかもしれないが、税金の使い方として現金給付が好ましいかどうかいろいろ議論の余地があると考える。改めて振り返って、この現金給付は施策として妥当なものだったと判断しているか。

市長:何度も申し上げているように、100パーセント正しい施策や100パーセント間違っている施策はありません。いろいろな評価があると思います。国からコロナ関係で十数億のお金が入ってきていますので、その約1割が感染者に使われるかたちになっています。一番困った方、お気の毒な方は感染された方であり、そのご家族の方であるという視点から現金給付をさせていただいたところです。それを継続するか否かは、状況が変わっていますので方法を変えさせていただきますが、あの時点での選択は、私は間違っていなかったと考えています。もちろん、ご批判は甘んじて受けます。

一般会計全体に関する質問

記者:かなり絞り込んだ予算になったが、市長はどのような評価をしているか。

市長:今のコロナの支援金を含めて、いろいろ評価が分かれるかもしれません。しかし、市職員にも話しましたが、今柏崎が置かれている状況に危機感を持ってもらいたいと思っていますので、目の前の危機、すぐ先の危機に対応するには、重点化した予算が必要であると考えています。

記者:この予算をもって未来を切り開いていくような予算になったと考えているか。

市長:未来まで申し上げるつもりはありませんが、物事の動きは非常に早いです。第五次総合計画の後期基本計画を5年から4年に縮めたということも含めて、好む好まざるにかかわらず、スピード感を持って施策展開しなければ意味がないものになってしまうと考えています。第五次総合計画後期基本計画の4年間を見据えた予算とさせていただきました。

製造業戦略的イノベーション推進基金に関する質問

記者:製造業戦略的イノベーション推進基金積立金に2.2億円計上しているが、この基金全体として目指している金額はあるのか。

市長:ありません。この2億2,000万円を、現年度の1億5,000万円も含めて、この2、3年で使い切り、支援し尽くして、製造業の方々に新たな道筋を見つけていただきたいと思っています。

予算編成、事業峻別、市長の自己評価に関する質問

記者:12月の予算編成の段階で、22億円ほどの財源不足が見込まれると伺ったが、どのように絞ったのか。

また、昨年は自己評価で90点を付けていたが、今年はどれくらいの評価か伺いたい。

市長:後段から申し上げると、昨年に比べて危機感の裏返しでかなりメリハリを付けましたので、ご批判も多いだろうと思います。80点にしましょう。昨年から10点落ちた部分はメリハリを付けた部分で、それは違うのではないかというご批判もあるかもしれませんので、10点マイナスの80点とします。しかし、作ったほうとしては、もちろんいつものことながら100点満点の心づもりで出しています。

質問の前段、絞り込んだところは、財調で19億8,000万調整させていただいた部分がありますが、基本的には本当に今必要なのか、令和4年度で行わなければいけない事業なのかという観点で事業を削りました。裏を返せば、令和5年度、6年度でもできる事業は削り、財調も別にして2、3億落としたかたちです。

記者:今までも事業峻別の観点でされてきたが、2022年度の予算についてはどうか。

市長:もちろん、常に事業峻別の観点は持ち続けていますし、私が言わずとも職員がそのような視点で予算要求しているのがよく分かる予算となりました。おととしの予算要望に比べて、過剰な予算要望は減ってきたと思います。今必要な事業なのか、本当に公が行う事業なのかという事業峻別の観点が職員にも染み付いてきたと理解して喜んでいるところです。

重点戦略と綾子舞の無形文化遺産提案候補に関する質問

記者:重点戦略2のEVシフトの関連でかなり思い切った予算化をされたと見ているが、実際に業界団体や事業者などにどのように聞き取りしたり、意見を聞いたり、擦り合わせしたりして事業の制度設計がなされたのか。その過程のご苦労なども伺いたい。

綾子舞が、おそらく11月か12月に正式にユネスコの無形文化遺産登録される見通しだが、関連事業や記念事業のようなものは当初予算には載っていないのか確認したい。

市長:1点目に関しては、柏崎商工会議所の西川会頭をはじめ、正副会頭とも意見交換を重ねてきています。また、新年の挨拶回りで都内の柏崎関連企業を回ったときにもお話しして、今回は製造業を中心に思い切った予算措置をさせていただくということで、経済界の代表的な方々、団体であるところの柏崎商工会議所の正副会頭の皆さんも、この危機感を共有しています。さらに申し上げると、リケンとも意識を共有し、柏崎にとってリケンやその協力企業も非常に大切な存在だと申し上げて、ぜひ皆さんの産業構造の変換のお手伝いもさせていただきたいと申し上げてきました。コロナまん延防止が出ていなければ、明日にでも出張に行って、改めてこういう予算計上をするということをお伝えしたいと思っていたところです。

綾子舞に関しては、私共としては当然、国の重要無形民俗文化財指定第1号であることの誇りを持っていますし、ユネスコの登録に関しても、その時がきたら補正予算を組んで、応援させていただきたいと思っています。しかし、最初から決まり事のようにして騒ぐのは私のスタイルはありませんので、決まったならばその時に大騒ぎしたいと思います。

再生可能エネルギー発電設備に関する質問

記者:市の未利用地を考えているとのことだが、具体的に場所は決まっているのか。2022年度でどこまで進むかなどの見通しも含めて伺いたい。

市長:2カ所すでに予定地を考えていますが、具体的な場所に関しては議会の審議のときに説明させていただきたいと思います。事業の進捗は、令和4年度中に建設工事を終わらせていただくことができるのではないかと考えています。

記者:出力はどれくらいの規模になりそうか。

市長:1,000キロワットの単位です。

記者:それは2カ所合わせてか。

市長:合わせて1,000キロワットではなく、1,000キロワットの単位で2カ所になろうかと思います。

陸上風力発電に関する質問

記者:陸上風力発電についての調査を行うという話があったが、すでに柏崎近辺では民間事業者が風力発電の調査を始めているところがある。市がやるのは、地域エネルギー会社として風力発電を行うための調査なのか、それともその調査結果を他の事業者に提供するような考え方なのか。事業主体はどちらなのか。

市長:事業主体は柏崎市もしくは地域エネルギー会社になろうかと思っています。

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更新日:2022年02月22日