市長定例記者会見での質疑応答(令和4(2022)年3月1日)

令和4(2022)年3月1日(火曜日)の市長定例記者会見での報道機関の質問と、市長の回答です。

主な内容

  • 新型コロナワクチンに関する質問
  • 新型コロナウイル感染症のまん延防止等重点措置に関する質問
  • 原発6号機大物搬入建屋の杭の損傷に関する質問
  • 施政方針での東電への見解に関する質問
  • ブルボンKZの志水祐介選手の引退に関する質問

新型コロナワクチンに関する質問

記者:小児へのワクチン接種について、市長から保護者とお子さんへ呼び掛けなどがあれば伺いたい。

市長:お子さんへの新型コロナワクチン接種は、国では努力義務を適用していません。保護者の皆さんがお子さんとどこまで相談していただけるか、なかなか難しいところかもしれませんが、いろいろな情報をご勘案いただき、決めていただきたいと思っています。私共としては国・県、小児科の先生方からアドバイスをいただきながら、受けていただける方には安心して受けられるように体制を整えたつもりです。

オミクロン株の影響なのか、お子さんの感染事例が非常に多くなってきていますので、いろいろな方々のお話をよく聞いていただき、ワクチン接種を希望される方はお受けいただきたいと思っています。

記者:接種日程は、5歳から10歳も11歳と同じように誕生月ごとに区切って順次接種券を発送していくということでよいか。

市長:5歳から10歳に関しては、区切らず3月6日以降です。

記者:ワクチンを接種する子としない子によって、非難や差別が起こり得ると思うが、その辺に関して注意喚起するような考えはあるか。

市長:ワクチン接種の案内をする際に、いろいろな意見があるということ、努力義務ではないということは明示していますので、さらにそれに対応するということはありません。

記者:安心して受けられる体制というのは、具体的にどのようなものか。また、当日の接種の流れを伺いたい。

市長:なかなか小児科の先生が確保できないという他自治体の話も伺っていますが、私共は村井こどもクリニック、医療センター、元気館、それぞれに小児科の先生方が携わっていただきますので、安心して受けていただける体制を整えていると考えています。

元気館も午前、午後で多くの方々を対応させていただきますが、基本的には小児科の先生が個別接種する形です。小児科の先生方が一人一人をしっかり見定めて、受けていいのかどうかを含めて対応します。村井こどもクリニックは個人院ですので、より細かい対応もしていただけるだろうと思いますし、総合医療センターも小児科医の先生から対応していただけるということです。

接種の流れは受ける場所によっても違いますので、個別でご確認いただければと思っています。

新型コロナウイル感染症のまん延防止等重点措置に関する質問

記者:新潟県に適用されているまん延防止等重点措置の期限は3月6日となっている。県は各自治体の意向などを聞いた上で判断するという姿勢のようだが、期間を延長すべきかどうか、柏崎市としてすでに県に何か意見を伝えたのか。

市長:非公式ではありますが、県の担当者からその旨を伺い、どのように思うかという話がありましたので、延長せず3月6日で終わりにすることに賛成すると伝えました。しかし、柏崎市内の障がい者施設でクラスターが発生したという事例もありますので、いまだ予断を許さない状況であることも事実です。また県からいろいろな意見聴取の機会があると思いますので、そういったことは申し添えておきたいと考えています。

記者:延長しなくてもいいと判断された理由を伺いたい。

市長:徐々にではありますが、発生件数が落ち着いてきたのではないかと考えています。今ほど申し上げた施設のクラスターもありましたが、基本的な大きな流れとしては落ち着きつつあるのではないかと判断しているということが理由です。

記者:市として今後必要な対策は、市長としてどのように考えているか。

市長:引き続き、市職員と一緒に感染された方に対して誠心誠意対応し、防止のために市民の皆さまに重ねて呼び掛けさせていただくことだろうと思います。小児ワクチンに関してもいろいろな評価、考えがありますが、基本的には国・県・市、医師会、小児科の先生方もワクチン接種の有効性を認めていらっしゃいます。そういった部分で、ワクチン接種を進めていくということも私共行政の仕事ではないかと考えています。

原発6号機大物搬入建屋の杭の損傷に関する質問

記者:先般、東京電力が6号機の大物搬入建屋の杭の損傷について調査結果を所長会見の場で発表したが、市に説明などの対応はあったのか。

市長:正確な日程を覚えていませんが、2月20日か21日に担当者を通して、報道機関にこのように発表しますという連絡がありました。担当者を通して資料を見せてもらったのですが、直接説明を聞きたいということで22日に所長はじめ担当者に市役所にお越しいただいて説明してもらいました。

記者:東電側の説明に対する市長の受け止めと、所長とのやり取りの中で伝えたことなどがあれば伺いたい。

市長:今回は6号機の大物搬入建屋を支える杭の損傷でした。最初に申し上げたのは、地下に残されていた残置物というのでしょうか、コンクリートの部分がなぜ把握できていなかったのかということ。もしこのような残置物なるものがここだけではなかったとするならば、サイト内のどこに残っているのか把握してあるのかどうかということ。もし把握してなかったとするならば、全サイト内でその位置を把握してもらいたい、そして報告してもらいたいという話をしました。そして、6号機の大物搬入建屋の隣には地上式のフィルターベントの施設があるはずです。図面によるとそこにも一部かかっているように思われたので、大物搬入建屋も大事な施設かもしれませんが、フィルターベントは桁違いに重要性が高いので、それが同じような杭構造なのかどうか。もし杭構造であったとするならば、その影響がないのかどうなのかも含めて確認してもらいたいということを話しました。私はもちろん素人ですが、杭があって地下にこのように固いものがあったとすると、今の場合はこの固いものの中に杭が入っていた、だから地震の大きな衝動によって固定された部分に無理な力がかかって鉄骨が曲がったり破損したりしていた、もしくは端にあって無理な力がかかってしまった、その部分に入っていなかったり当たっていなかったりしたとしても、反対側から強い力がかかれば力の逃げる範囲が狭いので、当たってない杭も影響を受けるのでないかというも話しました。

いずれにしても、フィルターベント施設を含めて、地下に残されている残置物なるものが、原子力発電所の安全性を確保するに重要な役割を果たしている施設にその杭構造のものがあったとして、それに影響を与えてないかどうか、その前提として地下の残置物がどこにあるのか把握するということをしてもらいたいと申し上げたところです。

記者:今回の事例では、地下に残置物を残した企業、その後杭を打った企業がどちらも東電に報告していなかったということで、いわゆる発注者としての東電の管理責任も報告では言及があった。以前の消火配管の溶接のときも必要な手順を踏まなかったという協力企業の経過があり、改めて東電の発注者としての責任と施工管理について求めたいことなどがあれば伺いたい。

市長:今回の残置物は、結果的に6号機を建てるときの大型のクレーンを設置するために使われたものでした。ということになると、すでに30年以上前の話であることは間違いありません。その当時の東京電力と施工業者とでどのような取り決め、約束事があったのかは承知していませんが、いずれにせよ30年、40年近く経ってこのようなことがあり、東京電力もそれを把握してなかったということは、発注者の責任が問われる事態でもあると思っています。30年、40年近く前のことであるということを情状酌量したとしても、現代においては、それはなかなか通用することではないと思います。

過去ばかり言っても仕方がないので、今私が求めることは、サイト内にある残置物の存在を速やかに確認してもらう、そしてその残置物が原子力発電所の安全性を確保するに重要な役割を果たしている構造物に影響を与えてないかどうかを確認すること、もし影響があったとするならば、速やかにそれを是正してもらいたい、それが発注者たる東京電力の主体性ある対応だろうと考えています。

記者:東電の会見で、中越沖地震の揺れが影響したと推定されるという言及もあったが、それについてどのように受け止めたか。

市長:それは私も素人ながらそのように考えていると1月ごろに申し上げたところですので、私自身はもちろん素人ですし、数字を見ているわけではありませんし、科学的な解析を行っているわけではありませんが、単純に過去20年の中で、それほど大きい物理的な力が地下に及んだという事例は中越沖地震だろうと考えていますので、中越沖地震の影響だろうという東電の見解も妥当だと考えています。

施政方針での東電への見解に関する質問

記者:先日、議会で新年度の施政方針を示されたが、1年前の施政方針では、今回の東電の問題については誰もが納得できる取り組み、覚悟が必要だということで、東電に対して再発防止、原因の分析、開示、責任の明確化などについて話された。今回の施政方針では、東電が自ら掘ったこの深く大きな穴が墓穴とならないよう決然たる行動を求めるという内容で、言葉自体がかなりきつくなっているという印象を受けた。この1年間の東京電力の対応を踏まえてどのような思いで今回の施政方針を書かれたのか改めて伺いたい。

市長:自ら掘ったこの深く大きな穴が墓穴とならぬようという部分は、もちろん私自身で書いた言葉ですが、事務方に回ったときは一旦消されて戻ってきました。私が改めてこの言葉は生かすということでそのままにしました。おととしの市長選挙のときは、図らずも原発再稼働が争点の一部となって市長職を拝命しましたが、その後12月にIDカードの問題が出て、1月にさらに核物質防護違反的なものが出てきて、規制庁の特別検査が始まりました。本来、再稼働が決定されて再稼働していてもおかしくありません。もう一方で、新潟県の3つの検証もなかなか合理的な進捗がなく停滞していますが、徒労感というのか、これは柏崎市長だけではなく経済界の方々も、おととしには東京商工会議所の会頭にお越しいただいて、再稼働の意義を盛り立てていこうという活動をされたにもかかわらず、それが実現することもなく、再稼働そのものが結果的に、東電の言葉をそのまま使えばリセットされたというかたちになっているわけです。東電自身もそれなりの覚悟を持っていると思いますが、私はあえて言います。その強い言葉そのままに捉えていただきたい、そのように東京電力、東京電力が行おうとしている再稼働に関して捉えていると認識いただきたいと思います。

ブルボンKZの志水祐介選手の引退に関する質問

記者:水球の日本代表キャプテンを務めた志水さんが引退ということになり、柏崎市にも多大な貢献をした方なので、市長から志水さんへメッセージをお願いしたい。また、市として表彰などは考えているか。

市長:後段の部分、表彰などはまだこれから考えなければいけないところです。前段の部分は、もちろんブルボンKZの代表選手でありましたし、日本のキャプテンでもありました。日本代表チームのキャプテンを務めた方が、この柏崎の地で小学生、中学生、高校生を含めて直接指導していただいた功績というのは、非常に大きなものがあると考えています。大きなケガをしても、ケガを治して復帰されて、今回の東京オリンピックに臨まれたその姿勢は、私たちが学ぶべきところが大きいと思っていますし、その姿を見た柏崎の小学生、中学生、高校生は大きなものを多く学んだと思っています。私共としてもどういうかたちで志水選手の功績に応えられるか、十分検討させていただきたいと考えています。

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更新日:2022年03月10日