市長定例記者会見(令和5(2023)年2月8日)

市長定例記者会見(令和5(2023)年2月8日)のお知らせ

写真:報道機関の記者に向かって市長が冒頭のあいさつをしています
写真:市長が米山プリンセスのポスターを指し棒で指しながら今後の展望について話しています

以下の「定例記者会見」で、概要をご覧いただけます。

報道機関との質疑応答を追加しました。

市長記者会見インターネット録画配信

市長記者会見の録画映像を「YouTube柏崎市公式チャンネル」でご覧いただけます。

発表事項

洗練されたホテルから認められたおいしさ―米山プリンセス

柏崎のブランド米である米山プリンセスは、特別な規格を備えた柏崎産のコシヒカリで、食味値が85点以上というおいしさを数字で保証をした非常に高いレベルのお米です。昨年の秋の収量は、過去最高の28.7トンでした。いろいろな取引先からご好評いただき、JAの皆さまのお力添えもあり、販路も広がってきています。

このたび、日本ホテル株式会社が展開する東京ステーションホテルやメトロポリタンホテルズの一部ホテルでも米山プリンセスが使用されることになりました。また、新潟グランドホテルのひな祭りパーティーセットにも3年連続で使用されます。

東京ステーションホテルは、日本ホテルグループのフラッグシップであり、東京駅の中にある格式や伝統を備えたホテルです。私は泊まったことはありませんが、海外からのお客さまも含めて非常に高いレベルのお客さまをお迎えしているホテルだと承知しています。そのようなホテルから米山プリンセスをご用命いただいたということは大変誇りであり、栄誉だと考えています。来週、御礼を含めて日本ホテルにあいさつに伺いますが、ぜひ継続的に米山プリンセスをお使いいただけるよう改めてお願いしたいと思っています。メトロポリタンホテルズは資料でご紹介させていただいています。新潟グランドホテルもひな祭りパーティーセットを含めて資料でご紹介させていただいています。新潟グランドホテルにも機会を見て伺いたいと思っています。

(主管:農政課 電話番号:0257-21-2295)

食の地産地消への理解を深めよう!魚市場競り見学と谷根川サケの稚魚放流体験

新潟県内では、村上市の三面(みおもて)川をはじめとするサケの遡上(そじょう)が確認されている川がいくつもありますが、谷根(たんね)川のような小河川でサケの遡上が多く見られるのはかなり珍しいケースだろうと思っています。約40年前から地元の青海(おうみ)川の方々がサケの採卵、稚魚の成育、放流までやっています。今回は稚魚の放流のみならず、地元の魚が市場でどのように扱われているか魚市場の競りを皆さんに見学していただき、地産地消への関心、興味を喚起していきたいと考えています。開催日は3月25日、集合・解散は柏崎市役所、魚市場に行って競りを午前7時半から8時15分まで見ていただきます。その後、バスで青海川のさけのふるさと公園に行き、朝食を食べて稚魚を放流するという日程です。テレビなどで魚の競りを見る機会はあるかもしれませんが、実際に自分で見ることはなかなかできないことだろうと思いますので、ぜひお申し込みいただきたいと考えています。

(主管:農政課 電話番号:0257-21-2295)

4年ぶりの開催!会場を新たに冬の高柳を満喫―第33回高柳雪まつり“YOU・悠・遊”

今までは高柳小学校、高柳中学校を会場に行っていましたが、今回は会場をじょんのび村、こども自然王国に移しました。かつてはスノーバレーやスノーテニス、ビーチフラッグなどいろいろ行いましたが、今回は門出(かどいで)和紙を使った和紙灯(わしあかり)、じょんのび村のイルミネーション、スカイランタンなどを行います。お子さんに人気の仮面ライダーギーツのショーもあります。また、地元のよさこい演舞もあります。ぜひたくさんの方々にお越しいただきたいと思いますし、じょんのび村でゆっくり温泉に浸かっていただき、高柳の食を味わっていただきたいと考えています。洗練されたかわいらしいチラシもできています。2月25日、26日の開催です。雪と遊び、火を灯そうという温かな、そしておいしいイベントです。

(主管:高柳町事務所 電話番号:0257-41-2233)

春を告げる「柏崎の花―Spring Collection 2023―」を開催します

昨年、初めて開催したイベントですが、今年も開催します。昨年は、期間中2,000人を超える方々からお越しいただきました。昨年は2月下旬に開催しましたが、今年は3月3日から12日まで開催します。会場は昨年と変わらずソフィアセンターです。今回は、ふるさと応縁基金(ふるさと納税)のうち、用途を「市長におまかせ」にしていただいた部分を使わせていただき購入した、水野竜生先生、柳重栄先生、林武先生、三岸節子先生の作品のお披露目も含めた展示です。資料に略歴も記載しましたが、水野先生、柳先生は地元柏崎の画家です。林先生、三岸先生は故人ですが、日本を代表する画家です。

また、昨年に引き続き、雪割草の里の展示から若干早いですが、ソフィアセンターでも生の雪割草を楽しんでいただくことができるだろうと思います。いろいろな方々から生け花も展示していただきます。絵画や美術界の皆さまからの作品、個人で所有されている皆さまの収蔵品などもお借りして、春を待ちわびる柏崎市民の皆さまに早春の彩をお楽しみいただきたいという企画です。花に関係する図書、資料などもたくさん用意しています。

(主管:図書館 電話番号:0257-22-2928、総務課 電話番号:0257-21-2330)

行事予定

イベント

スポーツ

定例記者会見の質疑応答

報道機関から受けた質問項目は、以下の通りです。

  • 米山プリンセスに関する質問
  • 「柏崎の花―Spring Collection 2023―」に関する質問
  • 原子力災害を想定した冬季訓練に関する質問
  • 東京電力による審査書類流用問題に関する質問
  • 電気料金の値上げと原発再稼働に関する質問

米山プリンセスに関する質問

記者:米山プリンセスが日本ホテル株式会社に採用されたきっかけは何か。また、4つのホテルを合わせてどれぐらいの提供量を見込んでいるのか。

市長:市農政課職員やJAの努力で採用されました。農政課のいろいろなコネクションや、JAと一緒に営業して培った人脈の中で日本ホテルをご紹介いただいたということです。

産業振興部長:提供量は、現時点で3トンをめどにしています。

記者:米山プリンセスが都内のホテルに採用されたことについて、率直に市長の感想を伺いたい。

市長:一言で申し上げれば名誉であり栄誉です。東京ステーションホテルは誰もが認める由緒、格式、伝統を備えたホテルですので、採用いただいたことは非常にうれしいです。

記者:海外客も利用するホテルだと思うが、このホテルに採用されたことでどのようなことに期待するか。

市長:海外からのお客さんも多いだろうと思います。米山プリンセスをまず東京ステーションホテルで召し上がっていただき、日本のお米、柏崎のお米のおいしさを発信できれば本当に嬉しいことだと思います。また、柏崎は米山プリンセスのみならず、新之助や葉月みのりなどもありますので、このようなことから柏崎のお米や農作物のおいしさを発信できたらと考えています。

記者:現在28トンの収量があり、需要もあるかと思うが、市長としては今後どれぐらいまで収量を伸ばしたいと考えているか。

市長:私は農業のプロでも流通のプロでもありませんが、もちろん限界はあると思います。食味値が85点以上のものを米山プリンセスと認証していますので、おいしいのは間違いないですが、値段が高いのも間違いありません。その辺りの兼ね合いを含めてこれからどれだけ収量を伸ばしていけるのか、また、どこに販路を求めていくのか考える必要があります。私が承知している限りでは、都内の一部エリアや九州などにある高価格帯の商品を扱うスーパーなどで米山プリンセスをご用命いただきました。値段が高いので私どもは毎日米山プリンセスを食べることはできません。しかし、裕福な方や、大事なお客さまにおもてなしをする晴れの日のご飯としてご用命いただけるならば、販路を絞って、値段設定を崩さない、ブランドのイメージを崩さないような工夫が必要だと考えていますし、JAや代理店、卸問屋とも相談しているところです。収量は、お米作りの農家のレベルが上がってきていますので、増えることも考えられますが、毎年気候がかなり変動している部分も含めてどこまで伸ばせるのか、また維持できるのかどうか、私は今の段階では見込めないというのが正直なところです。

記者:提供されるレストランでは白米で出しているのか、それとも調理などをして出しているのか分かれば教えてほしい。

市長:新潟グランドホテルは、ひな祭りパーティーセットのお寿司に使っていただいていますが、私の知る限り、他のホテルは白米で提供していただいていると承知しています。昨年私が伺った米山プリンセスをご用命いただいているお店も、釜戸で米山プリンセスを炊いてそのまま出すという形態でしたので、米山プリンセスのおいしさをより良く味わっていただくためには白米が多いのではないかと思っていますし、実際そうだろうと承知しています。

記者:提供されている白米が、お客さまに米山プリンセスだと認識されるような表示などはあるのか。

市長:米山プリンセスの小さな旗や米山プリンセスのロゴが入ったもの、小さなリーフレットなどをお付けすることができていると思いますので、召し上がった方々には柏崎のコシヒカリ「米山プリンセス」だということが分かるような設えはそれぞれのお店で工夫されていると思っていますし、私どももそのようにお願いしています。

「柏崎の花―Spring Collection 2023―」に関する質問

記者:4点伺いたい。1点目、今回購入した作品はどのような観点で選んだのか。2点目、購入費用はふるさと納税の市長におまかせのカテゴリーから出すということで間違いないか。3点目、総額はいくらか。4点目、今回の展示が終わった後、どのように展示・公開していくのか。

市長:1点目について、大学の教授、専門家、地元の美術関係者などを含めた選考委員会を作らせていただき選考しました。観点は花をテーマにした絵ということで、いくつかの画廊にご提案いただき、その中から選考委員会で選考していただきました。結果的に油彩が3点、日本画が1点となりました。

2点目はその通りです。

3点目は、昨年のふるさと納税額が約3億5,000万円だったと思います。そのおよそ半分が経費ですので、1億7,500万円が実質的な収入です。そのうちの約30パーセントが市長におまかせのカテゴリーでしたので、約5,000万円を市長のおまかせで使わせていただけると思っています。しかし、全額を絵に使わせていただくのは使い過ぎだと思いますので、そのうちの2,000万ほどを予定していましたが、実際にはそこまではかかりません。

4点目は、前回もですが、一年中見られる設えにはあえてしない考えです。春、夏、秋に柏崎にお越しいただく方は多いですが、冬は少ないです。また、柏崎の方々も冬はどうしても家に閉じこもりがちですので、できれば冬もしくは早春に、まだ寒いから家にいようという方々に家を出てみませんかということで考えているイベントです。この花の作品も冬もしくは早春の公開を考えています。それ以外は大事に倉庫で保管したいと考えていますが、必ずこのように決めているわけではありませんので、ご用命があればいろいろな機会でご覧いただきたいと思っています。

原子力災害を想定した冬季訓練に関する質問

記者:本日、原子力災害を想定した冬季訓練が行われる。柏崎市でも夕方、荒浜コミセンで住民による避難訓練が行われるが、その前に県庁で行われる本部訓練について伺いたい。今回の本部訓練は、国道8号と北陸道が同時に予防的通行止めになったことを仮定して除雪対策などの初動の在り方を考えるという体で行われるが、この訓練は原発の状況が施設敷地緊急避難の前の段階、つまり自治体の避難指示が出る前の段階で終了することになっている。市長はこれまでも冬場の避難が問題だと発信されているが、その観点から今回の訓練をどのように見ているのか伺いたい。

市長:私は市長に就任して6年目になりますが、就任から2ヶ月後に、国の北海道泊原発の防災訓練に参加しました。冬場、雪の中の訓練で、想定ではなく実際に暴風雪になって現場での本部の起ち上げができなくなるという事態でした。結果的に北海道庁の中で本部が立ち上げられ、そこから訓練が始まったのを目の当たりにしました。それ以降、私は柏崎刈羽原子力発電所において、一番厳しい状況は冬季、降雪・積雪時、夜間に事故が起こったケースだと6年前から申し上げ、それに対応する道路整備や避難体制、訓練をお願いしてきました。

今回の訓練は、ファーストステップとは言いませんが、まだセカンドステップぐらいだろうと思います。施設敷地緊急事態の前の段階というのは、避難指示が出ない段階ですので、まだ厳しい状況に至ってない段階であり、今回はそれを想定しています。しかし、昨年12月19日から始まった国道8号と北陸自動車道同時通行止め、8号は22キロメートル、38時間止まってしまったという事態を考えると、今日行われる訓練は最終的な厳しい想定ではないので、セカンドステップぐらいではないかと思います。ではファーストステップは何だったのかと申し上げれば、おととし1月、花角知事もお越しになり、市野新田地区が孤立した想定でヘリや陸上自衛隊の雪上車を使って救出するという冬季避難訓練を行いました。それをファーストステップとすれば、今回も冬季でなおかつ夜間ですので、セカンドステップだという認識です。

記者:今後はサードステップ、フォースステップとその先について県などに要望される考えはあるか。

市長:道路のことを申し上げれば、高速道路と8号線を同時通行止めにすることが柏崎の原子力避難において機能する、市民の皆さんの安全や安心を確保するために有効な手段だとは私は思っていません。どちらかは開けていただきたい、どちらかと言えば高速道路を少なくとも一車線は開けていただきたい、何が何でも開けていただきたいと思っています。国や新潟県と相談して柏崎市が決めた避難計画では、柏崎市民の75パーセント以上は上越市、糸魚川市、妙高市方面に避難することになっています。避難のためには8号線か高速道路で移動するしかありません。その2つが同時に通行止めになれば、集中除雪が1時間で終わるとしても、いざというときに1時間も道路が使えないということは非常に困ります。12月の事案を見れば、集中除雪は1時間では到底終わっていませんでした。それらを考えれば、国にも県にももっと厳しいケースを考えた除雪体制、道路の維持体制、それに伴う訓練を要望していかなければいけないと思いますが、まずは今日の訓練を私自身も体験してからというところです。

記者:本日の訓練を市長も視察されるとのことだが、どの点を特に注視する考えか。

市長:今回は大がかりな訓練ではありませんが、荒浜の住民の方々がどのような気持ちで、どのような表情でこの訓練に参加されるのかを見せていただきたいと思っています。荒浜の方々は地元中の地元です。その方々が冬の夜に避難となった場合にどのようなことになるのかをシミュレーションするわけですので、私自身もその場で荒浜の方々とその気持ちを共有していきたいと思っています。

記者:今回の住民の避難訓練を見る限り、冬季の様子が全く見えず、秋の訓練とほぼ同じというか、それよりも手前のところで終わってしまうような内容に見える。冬季訓練としてずっとこだわってこられた市長が満足できるものなのか疑問に思うが、その辺りはどうか。

市長:セカンドステップぐらいだろうと思っています。今日は雪も路面にはほぼない状態です。雪がある状態であれば、荒浜コミセンに皆さんが自宅から歩いてくるのも大変だという状況を見ることもできましたし、住民の方々はこんなに雪が降って暗いときに歩いていくのかという感想も出るのかもしれません。今日はたまたまこのような状況、天候ですので訓練としてはもう少し厳しい時間帯を考えていかなければいけないと思います。これはおそらく新潟県もステップバイステップできているのだろうと思います。しかし、一番厳しい訓練想定、冬季間降雪・積雪時の寝静まった夜の時間に訓練が実際にできるかということとなると、住民の皆さんを危険にさらすことがあってはいけませんので、現実問題として訓練そのものが厳しいです。訓練の想定にも限界はあると思いますが、まだ限界には至っていませんので、少なくともサードステップ、フォースステップぐらいまではまだいけるのではないかと私は認識しています。

東京電力による審査書類流用問題に関する質問

記者:柏崎刈羽原発の3号機の高経年化の審査書類で2号機のものを流用した問題について、住民説明会などもあり稲垣所長はコミュニケーション不足だと説明してきている。いろいろな場面で東電側の説明を聞いていると思うが、市長として東電側の行ったことそのものをどのように受け止めているか伺いたい。また、それに対する原因をコミュニケーション不足だと説明していることなど、県の技術委員会の専門家はコミュニケーション不足ではないと言っているようだが、その辺りをどう受け止めるか伺いたい。

市長:今回の問題は稲垣所長から直接事情を聞きました。規制庁の見解も報道を通して知るところです。流用したという事実はもちろん好ましいことではありません。一方、流用することが罰則を科せられるほどのことなのかということは、私では判断ができません。つまり、一般的に行われているようなことであるならば、当然、罰則規定にはなりません。また、流用されたデータ、数字そのものが安全性に直接的に関わるような重要なデータ、数字であったならば、当然、罰則規定も含めたペナルティを科せられるだろうと承知していますが、今回流用されたもの、流用するという行為が、簡単な言葉で恐縮ですが、どれほど悪い行為なのか私自身まだ判断しかねるところです。ただ、決して好ましい行為ではないだろうとは思っています。

コミュニケーション不足というのは、おそらく東電と規制庁、規制委員会とのものだろうと思いますが、私が聞いている限りでは、このような数字を入れました、このような数字が昔のものでなかなか見当たらなかったので入れましたということをあらかじめ伝えておけば、規制庁も分かりましたというダイヤログがあったのではないかと思います。そういった意味ではコミュニケーション不足ですが、何よりも今ほど申し上げたように、このデータの流用が本当に罰則規定を伴うほどの行為なのか私自身判断しかねている、よく分からないのが実態ですので、私自身もなかなかコメントがはっきりしないというところです。

電気料金の値上げと原発再稼働に関する質問

記者:市長は1月中旬に東電の社長と面会されて、慎重な物言いだったと感想を述べられた。その1週間後に家庭の電気料金について7号機を10月に再稼働、6号機を2025年4月に再稼働ということを盛り込んで値上げ幅を算定しているが、それに対する市長の受け止めを伺いたい。

市長:前にもお話したと思いますが、社長と所長と話したときも、その後、私は同席していませんが、知事のところに会長と社長がいらっしゃったときも、再稼働の「さ」の字も言わなかったという報道がありました。それから時を待たずに料金改定の根拠として再稼働の時期も書かれているということになれば、私であればというのはせんえつですが、地元の長は条件を付けながらも意義を認めてしっかりと再稼働への道を歩んでもらいたいと申し上げているわけですので、知事は別として、少なくともその場で社長、所長は「料金改定の根拠にも挙げさせていただいていますが、あくまでもこれは料金改定の部分です。今の段階では再稼働の時期ということは申し上げられませんが、市長のお考えは大事なものとして受け止めさせていただきます」程度の話があっても然るべきではなかったかなと思います。また、知事と話をしたときにも再稼働の「さ」の字もないという状況の中で、その後料金改定の根拠に再稼働が含まれたとすると、それは少し言葉が足りなかったのではないかと考えます。

記者:10月の再稼働を目指すということで、第五次総合特別事業計画にも載っているということだが、これについてはどう思うか。

市長:それは東京電力の考えですが、一般的に考えれば市長の立場として、3月までに新潟県の3つの検証が終わり、総括されると期待を持って見ています。そして規制庁、規制委員会の審査も終わるということになれば、4月以降の話が出てきます。当然のことながら、そうすると総括委員会がどうなるかということもありますが、基本的には委員の方々の任期は3月いっぱいだと承知していますので、3月いっぱいで総括委員会が総括されれば、今度は知事がご自分の判断を含めて議論を始められることになります。4月以降議論が始まって、夏までかかるのか秋までかかるのか分かりませんが、少なくとも議論が始まることには期待していますので、それに伴って知事のご判断、刈羽村長のご判断もあり、私もまだ明確に申し上げていませんが、最終的に判断します。再稼働の意義は認めると申し上げていますし、いくつか条件を付けさせていただいています。これらを考えれば、秋というのはまんざら不可能なスケジュール感ではないだろうと思っていますし、そうあってもらいたいと思います。これは私の立場ではありませんが、また猛暑がきたらどうするのか、もっと寒い冬がきたらどうするのかを考えれば、然るべき審査を終えて安全性を確保された原子力発電所は、日本のためには稼働状態になった方がいいだろうと思いますので、そのスケジュール感は一国民の立場としても望ましいものだろうと思っています。

記者:先ほどの、東電の所長たちから一切再稼働に関する発言がなかったという話について、これはオープンにされていない場所でも本当に全くなかったのか。

市長:なかったです。

記者:寝耳に水の状態で料金改定の話を知ったのか。

市長:料金改定は再稼働が前提だということは以前から報道されていましたので承知していました。改めて料金改定の根拠として6、7号機の部分、再稼働の方針が盛り込まれていたというのは私ども、知事と会われた後に出されてきたものですが、以前から報道で承知していましたのであまり違和感はなかったです。しかしそれであれば、先ほども申し上げたように、私や知事と会ったときに「再稼働をさせていただきたいという意思は持っている。ただ時期に関しては料金改定の都合上、このような時期を想定しているが、これは私たちの希望であって」という枕詞ぐらいはあってもよかったのではないかというのが私の感想です。

定例記者会見の概要と質疑応答(印刷用)

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更新日:2023年02月10日