市長定例記者会見(令和5(2023)年3月2日)

市長定例記者会見(令和5(2023)年3月2日)のお知らせ

写真:報道機関の記者に向かって市長が冒頭のあいさつをしています
写真:図書館で開催される「柏崎の花」のイベントに展示される作品をスクリーンに映しながら市長が説明をしています

以下の「定例記者会見」で、概要をご覧いただけます。

報道機関との質疑応答を追加しました。

市長記者会見インターネット録画配信

市長記者会見の録画映像を「YouTube柏崎市公式チャンネル」でご覧いただけます。

発表事項

東中学校新校舎が竣工

2月21日に無事竣工しました。新校舎の外観と内部の写真は資料に載せさせていただきました。地域の方々にとっても、また、何よりも生徒やこれから入学する方々にとっても待ち望んだ新校舎です。特徴は開放的なホール、また、教室、コモンルーム、武道場、体育館などに多くの木を使用した温かみのある造りというところです。3月27日に竣工記念式典を行います。4月1日に行う内覧会は、地域住民の方々をはじめ、学区外の方々でもご覧いただけます。今後は旧校舎の取り壊しやグラウンド整備工事などを行います。東中学校は、生徒や地域の方々に本当にご心配、ご迷惑をおかけした部分がありますので、待っていただいた分、本当にいい学校になったのではないかと思っています。

(主管:教育総務課 電話番号:0257-21-2360)

市の未利用施設を利用して介護施設がオープン

どこの自治体もそうですが、人口減少などの影響もあり、使いきれなくなってしまった市所有の未利用施設がたくさんあります。柏崎市ではこのたび、西山町別山地内の旧かたくりの里を利用してデイサービス「宅ろう所 太陽と月」という介護施設がオープンします。運営は株式会社Deaf Heart(デフハート)です。施設の特徴は、県内初となる高齢者も聴覚障がいのある方も通えるデイサービスというところです。地域に根差した施設を目指しており、障がいのあるなしにかかわらず誰もがいきいきと生活できるノーマライゼーションの理念を実現した施設となっています。開所式、内覧会は3月4日に行います。

(主管:財政管理課 電話番号:0257-21-2246、介護高齢課 電話番号:0257-21-2228、福祉課 電話番号:0257-21-2299)

柏崎市認証米「米山プリンセス」採用記念 柏崎特産品販売会

採用記念というのは、日本ホテル株式会社が運営する東京ステーションホテルとメトロポリタンホテルズで米山プリンセスを採用いただいたことの記念です。3月10日から12日まで、東京日本橋にあるブリッジにいがたで米山プリンセスの特売や試食会を行います。新潟の春におすすめの日本酒、越後バナーナ甘酒、サツマイモ甘酒はまたろう、柏崎産の越後姫も販売します。また、51年前の日中国交正常化の折、当時の周恩来首相と田中角栄首相が乾杯した際に乾杯酒として使われた「越の誉 純米大吟醸秘蔵酒もろはく」を数量限定で販売します。ブリッジにいがたで柏崎市特産品を含む2千円以上お買い上げの方は、ガラポン抽選ができます。

市長に就任して6年になりますが、就任直後、柏崎西山町のいろいろな物産をブリッジにいがたで販売するお手伝いをさせていただきました。その折、ブリッジにいがたの隣にある老舗の山本海苔店にあいさつに伺いました。その山本海苔店の副社長は現在、日本橋、銀座を含めた東京都中央区の区長を務めています。そのようなご縁から、東京都中央区から米山プリンセスをいろいろなイベントでお使いいただいています。再生可能エネルギーを柏崎から中央区に送ってもらいたいという申し出もありましたが、まだ送れるほどの規模に至っていないというような話も先般、山本区長としたところです。ブリッジにいがたは第四北越銀行の都内のアンテナショップですが、思わぬところから中央区とつながりを持たせていただいた大事な会場です。

(主管:農政課 電話番号:0257-21-2295)

今年も「尺玉100発一斉打上」2連続!「ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会」有料観覧席の申し込みを開始

今年も尺玉の100発一斉打上を2連続で行いたいと思っています。昨年は、待ちに待った花火ということで尺玉100発一斉打上を2連続で行いました。今年は元に戻そうかと思いましたが、市民の皆さんのいろいろな声を伺い、ぎおん柏崎まつり海の大花火大会のグレードを落とさず、従前よりグレードアップした海の大花火大会を多くの皆さんにご覧いただきたいと考えました。もちろん費用もかかりますが、ふるさと納税も使わせていただきたいと考えています。

従来との変更点をお話しします。今回からシャトルバスの運行は行いません。利用減少や、会場周辺のいろいろな駐車場をご利用いただけるめどがついてきたことが理由です。有料観覧席はこれまで先着順でしたが、公平性を確保するため、今回から各席種の設定数を超えた場合は抽選とします。また、お弁当をリニューアルしました。写真はリーフレットに掲載されています。今までよりもさらに柏崎らしさを強調したお弁当です。リニューアルした3つのお弁当のうち、2千円のお弁当は3月31日に市役所1階売店で限定販売します。また、ふるさと納税の返礼品にも有料観覧席を追加します。

(主管:商業観光課 電話番号:0257-21-2334)

行事予定

明日から「柏崎の花―Spring Collection 2023―」が始まります。ふるさと納税で購入させていただいた絵画もそうですが、今スクリーンに映している生田萬さんの和歌も目玉です。柏崎出身ではありませんが、歴史の教科書に大塩平八郎の乱と一緒に紹介をされていることが多い方で、この方が書いた和歌も「柏崎の花―Spring Collection 2023―」で紹介させていただきます。この歌は「春はやきうめのあるじを忍ぶかな」と書いてあります。「うめ」が入っているので今回「柏崎の花」に入れさせていただきました。生田萬をご存じない方も多いかもしれません。よく義民や義人と言われますが、江戸末期に飢饉が起こって非常に厳しい状況だったときに、打ちこわしをしてお米を庶民に開放させるということを行った方で、その行為が正しかったかどうかは別にして、その後お米の値段が下がり、お米の流通が少しスムーズになって庶民から大変喜ばれたとのことです。打ちこわしの後、結果的に自刃してしまいますが、この生田萬の碑が柏崎小学校の西側に今も建っています。この方の和歌も含めて「柏崎の花―Spring Collection 2023―」をたくさんの方々から味わっていただきたいと思っています。大崎の雪割草も昨年同様ご用意しますし、いろいろな流派の方々の生け花もご用意します。

イベント

スポーツ

定例記者会見の質疑応答

報道機関から受けた質問項目は、以下の通りです。

  • 東中学校新校舎に関する質問
  • ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会に関する質問
  • 原子力基本法の改正に関する質問
  • 原子力災害時の避難に関する質問
  • 新産業団地に関する質問
  • 柏崎刈羽原子力発電所の模擬燃料検査に関する質問

東中学校新校舎に関する質問

記者:当初、東中学校と第五中学校の統合を計画していたと思うが、第五中学校の統合を踏まえた校舎の造りになっているのか。

市長:五中の統合を念頭に置いたということはありませんが、統合議論が始まったときに、もし統合になった場合にはスペース的に大丈夫なのかということは確認しました。結論は、大丈夫です。まだ余裕もあるとのことです。校舎の中もゆったりした設えにしていますが、冬場に保護者の方々が車で送迎されることも多いので、駐車場なども少し余裕を持って造っています。また、東中学校の地域は運動が盛んですので、体育施設関係も余裕を持って造っています。

記者:統合問題の関係で、五中は新しいが結果的に統合の対象になった。東中学校がまたすぐ統合の対象になるということはないか。

市長:少なくとも今後5年の中で他の学校との統合はあり得ません。

記者:木をふんだんに使ったということだが、これは柏崎産なのか。

市長:一部は柏崎産だと思いますが、全てではありません。これほどの量の材を柏崎でそろえるのは難しいと思います。

ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会に関する質問

記者:去年の打上数は15,000発ぐらいだったと思うが、今年はどれぐらいなのか。また、去年の席数は従来の8割ぐらいに抑えたと思うが、今年はどうするのか。

市長:今年の打上数は16,000発を予定しています。席は昨年より増やしていますが、コロナ禍前よりは少ないです。昨年は飲食も制限していましたが、今年は制限しません。

記者:ふるさと納税を活用されるということだが、どのぐらいの金額を想定しているか。

市長:返礼品に関しては、4万円または9万円の寄付をいただいた返礼品が有料観覧席となっています。

産業振興部長:花火に使わせていただく金額に関しては、令和5年度は2,100万円をふるさと納税の市長におまかせの部分から使わせていただく予定です。

記者:今回も尺玉100発一斉打上を2回連続で行うということだが、花火大会を豪華に開催することによって市長は何を期待するか。

市長:ここ3年、コロナ禍でどうしても市民の皆さんの気持ちも塞ぎがちでしたので、行動制限も解かれた中で市民の皆さんや柏崎へお越しいただく方々の気持ちを晴れやかにしたいという願いがあります。また、花火は柏崎の元気の象徴的なイベントですし、ぎおん柏崎まつり 海の大花火大会は奉納花火から始まる歴史・伝統がある花火です。そして、1時間半で16,000発の花火を上げる、尺玉100発一斉打上を行う柏崎の花火は海の大花火大会としては日本一だと自負しています。この柏崎の心意気を改めて多くの市民の皆さん、柏崎へお越しいただく方々に発信したいと考えています。

記者:昨年はマス席一つ当たりの定員などを減らして金額を上げたと思うが、今回は定員も金額も元に戻さず昨年どおりということでよいか。

産業振興部長:昨年の段階で、1席の定員を6人から5人にしました。今年も人数と値段は昨年同様とご理解ください。

記者:昨年はコロナ禍で飲食の禁止などいろいろな行動制限があったが、今年はそのような制限はないと解釈してよいか。

市長:はい。私はお酒を飲まないで柏崎の花火を見たのは、子どもの頃を除いて初めてでした。少なくとも私は味気ないと感じましたので、市民の皆さんや花火を楽しみにお越しいただく方々も、今回は制限なく、コロナ前のようにお酒を召し上がりながら柏崎の心意気を味わっていただきたいと思っています。もちろん皆さんがそれぞれ注意する要件はあると思いますが、今の段階では制限なく柏崎の海の大花火大会をお楽しみいただきたいと思っています。

記者:リニューアルしたお弁当の柏崎産食材の割合はどれぐらいか。また、米山プリンセスは使用されているか。

産業振興部長:割合までは分かりませんが、少なくとも2品以上という条件を付けた中でご提案いただきました。結果として、かなり多くの品数を柏崎産で占めているとのことです。米山プリンセスは使われていません。

原子力基本法の改正に関する質問

記者:原子力災害時の避難に関して、昨日の議会の代表質問で、国の主体的対応を強く求めるという話をされたと思う。2月28日に原子力基本法の改正が閣議決定され、国の責務が明記されたが、その点を市長はどのように受け止めているか。

市長:非常に重要なことだと考えています。私は原子力基本法の中に国の責務は入っていると思っていましたので、今回新たに入ったと聞いて正直驚きました。私が今まで国の責務をしっかり明記するべきだ、それを上のほうに置くべきだと申し上げてきたのは原子力災害特別措置法です。事業者の責務が上にきて、国の責務はその下にきていますが、私は国の責務のほうが上にくるべきだと思います。また、予防的な措置も含めた、つまり避難道路などの整備なども含めた財政的な措置を国の責務として行うべきだ、それを原子力災害特別措置法の中にうたうべきだということを全原協の場でも繰り返し申し上げてきました。

原子力基本法の中に今さらながら国の責務が1項目入ったということに関してはもちろん歓迎しますが、今まで原子力施策において国の責務が法の中で規定されていなかったことにがくぜんとする部分もあります。原子力災害対策特別措置法に関しても国の責務を上のほうに持ってきて、事業者の責務よりも国の責務のほうが大きいということをしっかり明示してもらいたいと思いますし、原子力基本法の中に国の責務が書き込まれたことにより、原子力災害対策特別措置法も改正し、財政的な措置も含めた国の責務を具体的に法の中に記してもらいたいと考えています。

記者:今の原子力災害対策特別措置法は第3条に原子力事業者の責務があり、第4条に国の責務があるが、その順番がおかしいということか。

市長:おかしいですし、第4条の条文に財政的な措置という言葉は入っていないと思います。第4条を第3条に持ってきて、しっかりと財政的な措置を国の責務として行うというように原子力災害対策特別措置法を改正してもらいたいと考えています。

原子力災害時の避難に関する質問

記者:市長は、大雪のときには高速道路か国道のどちらかを開けてほしいと以前から話されているが、どうしても動けない場合は5キロ圏でも自然災害対応を優先する意味で屋内退避という方針があると思う。5キロ圏の人が逃げられないからと言って屋内退避になることを市長はどのように受け止めているか。

市長:大雪も含めていろいろな災害のパターンがありますが、選択肢の一つとして屋内退避もあり得ると私は思っています。もちろん被ばくなどを心配される方もいらっしゃいますが、これは私が判断すべきことではなく、被ばくなどを含めて科学的な知見から屋内退避のほうがいいという場合もありますので、そのような場合は仕方ないと思います。しかし、少なくとも動ける状況であるのに、昨年12月のように予防的措置で同時通行止めをして除雪し、結果的に両方使えなくなるというのは、一般的な災害、豪雪の場合は結構ですが、原子力災害時にはあり得ないので、国の責務の中でどちらかは絶対に開けていただきたいと思っています。

例えば、原子力災害の場合は緊急車両を除いて上越方面から柏崎方面に向かってくる方はいないはずですので、基本的に上り線も下り線も上越方面に行けるように使うというパターンも考えられます。いろいろなパターンを考えいただいて、柏崎市民の約70パーセントが上越方面、糸魚川方面、妙高方面に避難することになっていますので、いかなる方法であっても必ず1車線、2車線は開けていただきたいと考えていますし、そのことは国・県にも伝えてあります。

記者:予防的措置という意味ではなく、雪の状況が酷く、スタックした車がたくさん出て通れない場合は5キロ圏であっても屋内退避やむなしということでよいか。

市長:本当にいろいろなケースがあると思いますが、事情によっては屋内退避するということもあり得ると思っています。それが国、内閣府、規制庁、規制委員会も含めた科学的な根拠に基づいた判断だとするならば、あり得るだろうと思います。

記者:屋内退避となった場合、住民には被ばくの懸念が強いと思う。先ほど国の責務で財政的措置をという話もあったが、被ばくの懸念を和らげるために5キロ圏に何か措置をお願いするということは考えているか。

市長:そういったことに対して国に要望する具体的な項目は今のところ持ち合わせていません。私は以前から、柏崎刈羽では夜間、降雪時、積雪時の原子力災害が最悪のシチュエーションになるだろうと何度も申し上げていますが、真夜中に事故が起こった場合、即時避難が本当に正しいのか、もしかしたら明るくなるまで待ったほうが安全かもしれません。被ばくの可能性から見れば即時避難となりますが、夜間、荒天で外に出ることそのものがリスクになる状況では、一定時間屋内退避をするほうが安全ではないかと申し上げたこともありますので、原子力災害であるか一般災害であるか、もちろん複合災害も含めて、選択肢の一つとして屋内退避もあり得るのではないかと思っています。

新産業団地に関する質問

記者:他市町村の産業団地を見ると、高速のインターチェンジに近いなどの優位性があると思うが、今回の鯨波の土地は若干遠いように感じる。今回の土地の優位性はどの辺りにあると考えるか。

市長:田尻工業団地と柏崎フロンティアパークもインターチェンジから一定の距離があります。今回私どもが構想案に挙げている旧鯨波公園は、米山インターからそれほど離れていませんし、柏崎インターから柏崎フロンティアパークに行くよりも分かりやすい道のりです。また、港も近いです。さらに、産業団地、工業団地を造るときには浸水を避けなければいけませんので、地盤がしっかりしたところでなければならないということを考えれば、今回構想する予定地は浸水の恐れはないと考えていますので、そういったことも一つの材料だと思います。

記者:市長は環境エネルギー産業を市内にという話をされているが、鯨波公園跡地にもそのような産業を念頭に置いているのか、もしくは雇用を生むような製造業などを念頭に置いているのか。

市長:もちろん環境エネルギー産業にお越しいただきたいという期待はありますが、そこにこだわってはいません。柏崎は電気料金の大きな軽減制度がありますし、水もしっかり供給できます。そういった柏崎の優位性を含めていろいろな産業の方々に興味を持っていただければありがたいと思います。国も洋上風力発電に本腰を入れていますので、港の利活用、柏崎がメインポートとならなくてもブランチポートとして活用いただける部分もあると思います。港から1、2キロしか離れてないところですので、そういったところの期待もしています。

柏崎刈羽原子力発電所の模擬燃料検査に関する質問

記者:柏崎刈羽原発の所長会見で、2月24日から原子炉のふたを開けて模擬燃料を使った検査を始めるという発表があった。事実上、運転が禁止されている中で模擬燃料を使用することを良く思わない人もいるのではないかと思うが、市長としての受け止めはどうか。

市長:今、実質上の運転禁止命令が出ていますが、私どもとしては何とかこの3月末までに検査が終わり、無事に禁止命令が解かれることを期待しています。そのプロセスの中で、準備も必要だろうと思います。それが模擬燃料の使用であろうが何であろうが、準備のプロセスの一つとしては必要な部分だと思います。いきなりというわけにはいきませんので、準備を進めていくことは必要なのではないかと思っています。それが原子力規制委員会、規制庁が禁止している要件であればとんでもない話ですが、禁止されているような要件ではないと思っていますので、私自身は理解をするところです。

記者:今の話に出た、3月末までに終わると期待している検査というのは規制庁が行っている追加検査のことでよいか。

市長:はい。3月末までに終わると私は承知しているのですが、終わるのかどうか、私は期待しているとしか申し上げられません。

定例記者会見の概要と質疑応答(印刷用)

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更新日:2023年03月10日